まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
日常的な素材のシートベルト、車通勤の方の場合、毎日触れている素材であることも。。
まさにこのシートベルトそのものを素材として、このたびバッグを3点同時製作しました。
当然ながら幅はせいぜい5cm程度、こちらをボーダー状にパッチワークに繋げてシートにするという作業が入ります。
この製作で、様々な金属パーツの材料にお世話になったり、自ら共布で作ったパーツもあり、3点それぞれの特有な「機能」が見どころとなりました。
黒1点と茶2点のシートベルトバッグ製作、イメージに浮かびやすい面積の広い生地以外の材料の可能性をお届けできればと思います。
ごついイメージのシートベルト材、並べてパッチワークボーダーバッグ3点に仕立てたその姿はどれもエレガント


シートベルトにも織り方の違いがあり、表情の違いがあることを知りました。





こうして見てみますと、1ステッチのみでつながったベルト同士は、少し頼りないという印象を始終感じてしまいました。

決して絡み合った織り目構造ではないことが窺え、凝縮している姿こそが強度、亀裂などが入ってしまうと脆いのではないかという奥に隠れた事情を感じることができました。






「片面ハトメ」の横の裏地のオレンジパーツは「共布ストッパー」です。

この美しい立体的なキルトのような加工は、ポケットによりハリコシを出して美しいものにしてくれました。
ということは。。ハンドメイドキルトをかけることで、よりスタイリッシュに仕上がると見込めるのです。





あとがき

さて、この3点大変美しく完成することができたように感じますが。。
実はコスパは非常に悪いものでした。
もともとここまでシートベルトをたくさん使った企画というのが、「困った状態」であったことでした。
ですから、原価云々よりもせっかくの材料を惜しみなく使うという点だけに焦点を当てた選択をしたのでした。
今後のアパレル業では、こうした原価に伴う利益の拘りを捨てることも一部必要なのかもしれません。
そうなると儲け主義だけではとても成り立たない、本当に心からここに携わりたい人だけがやがて残っていくと考えます。
