黒ベースのバッグは実用的であるがゆえに早めに売り切れる、それならば増やしたい、タオル地でふんわりとした優しいバランスのモノトーン巾着袋【1101】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

黒いバッグは、よほど写真の技術がないと美しく映りません。

しかし、変な風に写真に写ってしまっても、実物は正直であり、非常にミステリアスで高級感が感じられる良さがあるのも黒色バッグの実態です。

カラフルな明るいカラーは、いかにネットサーフィン中の方々の目を引くのかという点ではキャッチーですが、一方で、黒を受け入れてもらうには、良質なお仕立てによる長い時間をかけた「信頼」が必須なのではないでしょうか。

クールで尖ったイメージの黒をパイル地で柔らかく、意外性のあるかわいい雰囲気の木の実柄の裏地を配したバランスある黒ベースの巾着袋

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

パイル地がふんわりと優し気な雰囲気を演出。

巾着袋には多くが明るいカラフルなポップな色を選んで作られることが多いので、こうした意外な世界観は貴重です。

世にはなかなか出ていない雰囲気をお届けするという1つのアイデアを巡らせてみた製作になります。

<表地:黒>生地名不明(タオル地)、綿/100%、日本製。
<裏地:モカグレー>ポリエステル/レーヨン混花柄、混率不明(ポリとレーヨンの混合が不明)、日本製。

裏地は、写真で写しますと茶色がかって映りましたが、実際は、もっとグレー寄りで、これほどの赤みは実際にはありません。

ただ、「光」は正直であり、織り糸の中に含まれる赤味を見事に映し出してしまうとも言えるのです。

実際は、目に映る目の前の現物が全てですので、実物が写真との一線を画す点だという良い勉強になりました。

まだ、ループエンドが未着でして、お付けしていないですが、すずらんループエンドが後日取り付けられます。

この裏地、意外なのですが、とろみ生地とは言え扱いやすかったです。

薄手でありますと三つ折りしにくかったりしますが、結構ちゃんとした目の詰まった生地だったのです。

これは、作りながらのみ分かることで、こうしたこともお伝えできたことが大変光栄でございます。

「小」サイズの巾着袋の使い方のご提案、旅行用のブラジャーを丁寧に畳んでふんわり収納できる見込み

旅行はお好きでしょうか、1泊以上の旅行時には、着替えを携帯します。

その時に、ブラジャーはふんわりとキープしたいものであり、直接大きなバッグに入れるのではなくて、更なるお部屋としてこういった巾着袋のご利用どうでしょうか。

このマチ15cmというのは、コンパクトながら十分な広さであり、ブラジャーを片方反対にへこませて2つ折りに丁寧にカップの山をキープしながら畳みます。

その他のインナーショーツやキャミなどと一緒に入れる容量もございます。

もともと、「インテリア収納袋」という企画で連続製作しているこうした製作品ですが、お着替え入れなど「衣」に関するものが入れられるということです。

そして、もう1つの「医」、このサイズをお部屋で「救急箱」のような役割でも使用しています。

ゆったりとした容量を改めて存分に感じることが、中身の多さで実感致します。

あとがき

「○○入れ」と特化型の入れ物として作り上げる体験は非常に重要だと思います。

「万能」などとかこつけて、特に拘りの無い曖昧なサイズ感よりも、特化型のサイズ感の方が「価値」を感じてもらえることは製作してまいりまして大きく頷けることでした。

もし、よく分からないサイズ感で出来上がった訓練中の製作品があったとしても、そのサイズに何が入るのかを調べ、「○○入れ」というワードで謳う販売の仕方は求めている方への早急なる道筋でもあるとお勧めしたいと思います(^-^)。

リュックの蓋のフリフリの可愛さを演出する目的ではない別の意味、厚みあるパイル地の重なりの歪みを隠す「機能」が目的【182】

アイキャッチ画像182

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ある1括りの共通点でまとめるシリーズ製作、現在は<タオルシリーズ>であり、このたびがそのラスト。

タオル地がすべて同じ織り方一辺倒ではないことを、このシリーズを通して知りました。

ループになった本来の日用品のタオルにそっくりなイメージのもの、一方でスタイリッシュに高級感ある毛並みのパイルカットがしてあるもの。

そのいずれもタオル地であるという1括りの中にある更なる展開なのです。

日用品のタオルのイメージを越えたお出かけテイストもタオル地によって演出することができるようなのです。

このたびは、当シリーズのこれまでの2点と違った大きめの入り口フラップを取り付けるアレンジを導入。

その中で生まれた悩み、厚みがあり伸びるニット地のパイル地が起こしてしまう重なりの「ずれ」「歪み」を極力起こらないよう努力しながらも、フリルを挟み込むことでクリアしていきました。

<タオルシリーズ③>フラップ2枚仕立ての間に挟んだ黒フリルの意味、縫い重なりの汚さをカバーする目くらませの役割り

使用生地:表地(濃ピンク)-パイルニット無地、綿/75%、ポリエステル/25%、日本製。裏地/リボンひも/フリル(黒)-生地名不明、ポリエステル/100%、日本製。

ここからは、フリルを設置するまでの過程をお伝えしていきます↓。

黒生地に三つ折り用に1.5cmの印を(7.5mmずつの三つ折り)、ギャザーの仕付け糸用に1cmの印を付けました。
三つ折りステッチ:先に三つ折りステッチを済ませ、フリルの先端の縫い代始末をしておくのです。
しつけと長さのシミュレーション:糸を通し引っ張りフリルを作成。余分な寸法分はここでカット。
フリルの固定ステッチ:均等配分のフリルのしつけの1cmの1mm外の位置をフリル単独でミシンステッチ。
完成したフリルを入り口フラップに縫い付け:先程の縫い代1cmより1mm外の単独ステッチをなぞります。
フラップの「中表」縫い:もう1枚の方のフラップを合体して縫い代1cmでカーブ縫い。
フリル・マジックテープ付きのフラップを本体へ設置:最後の場面です。いろいろ混み合いますが、完成間近。

もし、フリルを設置しなければ、最も視線を集める入り口フラップのカーブラインが、パイル地でありニットである厚みによってごわつき美しいものには映らなかったと思います。

まさにこれが、フリルを設置する本当の意味、かわいさ溢れる装飾的な演出ではないということです。

とは言え、フリルをかわいいと見てもらうことで、本当の意味がより奥深く秘められ、どの道魅力はアップするわけです。

濃ピンクパイル地の簡易リュック完成:<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ10cm。
リュックの背面:共布で作ったショルダーにジグザグステッチを施しベルトを強靭に固定。
お洋服とのコーデ例:抜け感あるテイストのデニムコーデと合わせました。黒フリルとタンクのフリルがリンク。

あとがき

タオル地は室内シーンのみのものというのも固定観念、外出シーンでの可能性を発見できたことが大変有意義でした。

ところで、当ブログ記事は最初の投稿の2020.08.14からおよそ5年後の2025.07.03にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この投稿をもって、ある分野で一括りにする製作の<シリーズ>という企画を終えたいと思います。

ずっと続けるつもりでしたが、いくつかのシリーズを行ってきて重要なことに気付いたからです。

それは、シリーズを行うことによる「縛り」。

このたびのデザインも、1点目で入り口のマジックテープの強度が弱すぎると気付き始めながら3点共作ってしまったことも「このシリーズをこの仕様で行く」という固定観念。

「シリーズ」という固定観念が無ければ、次の2点目から早速リアルタイムに改良の行動に移ったかもしれないからです。

ワクワク感いっぱいにスタートした2019年からの企画でしたが、だんだん「縛り」を感じてきたということを、決して悪い意味では捉えていません。

むしろ、「自由」を重んじる製作スタイルに気付いたということになります。

この発見は非常に大きなことで、後の製作スタイルの徹底にも繋がっていったと思います。

2025年で思うことは、「自由」こそ「1点物志向」であることに伴うものなのだということ。

「括り」というのは、確かに分かり易さ・色濃さに溢れ素晴らしい点もありますが、製作者本人が「縛り」を感じることこそ一番良くないこと。

2025年から見てもこの時のシリーズの終了は、時の流れと共に明らかになった、ピクチャレスクらしいハンドメイド活動のスタイルへ向かっていった節目だったのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク