量産品のエコバッグのステッチの糸目は粗過ぎる、良質な商品であるための緻密かつ程好い幅のステッチの3mmは価値になる【1289】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近製作しましたキーボードバッグ、ふんわりキルトステッチなどを盛り込み、ハードな楽器をしっかり守るということを重視しました。

時間がかかり過ぎるキルトの進捗、横に長いキーボードケースであることもあり、通常3mmのところを5mmの糸目で作ってみたのです(自前のものですし)。

その結果、2mmの差の作業の効率の大きさに驚きました。

5mm巾では、ぐんぐんとミシンが進み、進捗度が劇的に高まったのでした。

なるほど、量産品に見られるあのステッチの糸目の粗さはこの「効率」を重視したものだと実感したのです。

この度お伝えしたいこと、それは3mmのステッチと5mmのステッチの違いを実際に体験した本人が、3mmの方にこそ価値があるという結論に至ったというその理由です。

キルトステッチの糸目の5mmはそこらじゅうに溢れたよくあるお品にしかならない、一方で3mmはハンドメイドらしい緻密さと良質さがその糸目だけで伝わる

糸目の比較:3mmの方がしっかりと生地の中に埋まり、緻密。5mmも場合によっては有効的ですがやはり粗い。

5mmを使った場所というのが、キーボードバッグの裏地のキルトという表からは見えない部分がメイン。

しかも、キルトは皺が寄らないように気を付ける必要があり、洗い糸目の5mmは皺やタックが起こりにくくするためには一役買うことも分かりました。

ただ、しっかりと糸が埋まった様子は3mmの方に軍配が上がります。

かといって2mm代ではこれまた美しい糸目には出ないこともあり迫力が足りない、バッグでは3mmに統一しているのです。

キルトの部分だけ5mmにした違和感も確かにありました。

雑貨のお店でエコバッグ1つ見るにしても、ステッチの糸目に注目してみると、なるほどと思っていただくことがあるかと思います。

あとがき

「縫い」という工程は必ずミシン物ではその「跡」を残すものです。

ただ布と布をつなぐ役割だけではなく「装飾でありデザインである」ことを思えば、ステッチの1目1目が丁寧に最大のコンディションで施されたものでありたいと意識することになります。

じゃあ細かければ良いかというと、そうではなく、2mm程の細か過ぎるいステッチは、かえってバッグの迫力を失います。

緻密でありながらも迫力があるベストなバランスの糸目が3mmであると考えています。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ハンドメイドバッグ撮影の背景を黒から白へ、縁を三つ折り始末の白の花柄ジャガードカーテン地のエレガントな世界観【1116】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグの撮影の背景が黒であることの違和感に共感し、背景を変えるこのたび決意。

黒は黒で神秘的な良さはあるものの、上手にミステリアスな雰囲気が出せなかったのでした。

暗さを重視していまうと、細部まで表現することを諦めることになるのです。

かえって品物が見辛いということで、最も基本的な「クリアな説明」が削ぎ落とされてしまっているようだと、「これはいけない」と見直したのでした。

撮影以外の時の収納はたたみますので、たたみじわが付きにくい素材が良いと思いました。

探しました結果、カーテン地のコーナーにて素敵な白のカーテンが見つかったのです。

バッグの撮影用に今後お世話になる生地、正方形になるよう巾と同じ長さを購入後の作業は耳以外の2辺の三つ折りステッチのみ

撮影背景に決めた生地:2級遮光ドレープカーテン地(花柄ジャガード)、ポリエステル/100%、日本製。
こんな風にカーテン地は簡単にほつれますので、耳以外の2辺の縫い代始末は必須です。飛び出した糸はカット。
長い1.5m程の距離を上下ともアイロンで三つ折り。1cmの三つ折りで設定ですが、特に印は付けず目分量。
三つ折り後ミシンステッチ。三つ折りがしてあるからこそ、このステッチがスムーズに進みます。
出来上がり。こんな感じのすっきりとした三つ折りの縫い目になりました。耳はそのまま。ほつれのみを防止。
こうしてたたんで撮影の時に広げて利用します。柄が非常に美しいです♪、今後よろしくお願い致しますね。

あとがき

今まで精いっぱいできる限り撮影を工夫してきたつもりです。

素材がしっかり映る機種を「ビックカメラ」様の店員様と相談した上で決めた一眼レフをこれまで使ってまいりました。

生地の素材感をしっかり写すことには最適であり「正直」なのが一眼レフです。

ただ、撮影技術に関してはもともと苦手分野であり、ほとんど凝ったことはできません。

一向にうまくはならない技術に対してはあきらめ、最低限の「分かりやすさ」だけを追求しているスタイルでいこうと決めたのです。

もう1つのレンタルジュエリーの方も黒からシルバーグレーに撮影の背景を変えています。

どうも真っ黒にはご縁が無かったと思うのですが、バッグとジュエリーとの違いもありまして、その辺りは実際に撮影しながらの手ごたえとしての情報を持つことになりました。

写真さえ実直に映しておけば、あとは見る方々が鋭い視点でご判断いただけます。

事業活動する者の役割は、細部のきちんとした正しい情報を正確にお伝えすること一択なのです(^-^)。

布製バッグの接着芯選び、とりあえず手元においておくたった1種は、織物生地にもニット生地にも融通性を持って対応できるニット芯が正解【1112】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ作りには必ず全面パーツに接着芯を貼っています。

接着芯は生地自体の風合いにハリコシを加えてくれ、出来上がりのバッグ自体が丈夫で長持ちになる「機能性」もあるのです。

特に、接着芯を貼った状態での生地の重なり部分などはより強固になります。

過去には、アイロンの熱に対応できなかった「不織布芯」もあり、溶けてしまうほどの質の悪さに使いにくかったことがありました。

それ以来常に布のような仕立てになった織芯やニット芯の「布帛:ふはく」タイプを原反ごと(通常50m巻)購入してストックしています。

「織」と「ニット」でも接着芯の性質には随分違いもありまして、このたびは実物写真もご提示しながらこの2種を比較します。

こうして分かれている以上はいずれにもメリットがあるわけです。

両方を使い分けていますので、最後に「使い分けの必要がなぜあるのか」までに迫りたいと思います。

とりあえず基本的に1種だけ持っておくなら断然「ニット芯」、織物生地にもニット生地にも対応できる融通性を兼ねた優れた性質

たった1種だけ接着芯を持つならば。。結論はニット芯です。

ニット芯は伸び縮みの融通が利き、ニット全般に加えて、織物の生地の一部であるナイロン/100%にも必須と言うほどのもの。

ナイロン/100%の撥水生地に織芯を貼っていた時に、どんどん皺が増えて、何が起こったのだろうと最初思っていましたが、原因は弾力性に優れたナイロン糸の性質が伸び縮みし、ニットに近い動きをしていたのでした。

織物とくっつけてしまっては、それは伸び縮みの動きのたびに気泡が生まれるに決まっているのです。

上のような体験から学べることは、織物生地に対してもニット芯を使わなければいけないケースもあるほどニット芯の需要の方が大きいということです。

そうしますと、とりあえずニット芯を持っていたら、すべてに対応できるということです。

伸びない通常のブロードなどにニット芯を貼っても不具合は何も起こりませんから、すべてをカバーできる性質がニット芯なのです。

ニット芯を貼ったことで、悪い方向へ行ってしまうような織物生地は今まで実際にも無かったです。

反対に、織芯を貼ったことで悪い方向へ行ってしまう織物生地が、ナイロン混や、ナイロン/100%なのです。

そうしますと、どちらか1つに絞って持っておくならば、ニット芯が正解であり安全なのです。

では、織芯など出番はないのではないか。。いやいやそんなことはないのです。

接着芯の入手の仕方は、古い在庫ストックの良質なままのものを反ごとに利用することで、同じものが二度とないような探し方で調達してまいりましたことから、結果様々な違いを体験させていただきました。

その中でとっても感激したような織芯がありました。

まるで生地みたいなしっかりと折り糸が見えていて、ごわっとした接着芯です。

これを織物の表地に接着すると見事に風合いがしっかりしてきます。

バッグ作りには最適だと思いました。

少ししか入手できなかったので、どちらかというとこういうタイプの接着芯はレアだと思います。

ニット芯では、このごわつきの良さが出ず、しなやかに仕上がってしまいますので、ハリコシを強調したい時などには織芯はかえって向いているのです。

そうしますと、時には「使い分けをする」ということがそれぞれに適した出来栄えになるかと思うのです。

あとがき

そもそも接着芯自体は表に見えるものではありませんが、接着芯を貼ってさらに折り曲げてステッチを何本か走らせたようなバッグの取っ手は、ツンとしっかりと立ちます。

長い目でみて、接着芯を貼ったか貼っていないかのお品を比べてみると、実は雲泥の差なのです。

「接着+ステッチ」というコンビは、伸び止めテープでも同じことです。

ただ貼るだけでは洗濯などで糊がはがれてくることもあり、ステッチの縫い付けも加わることでハイブリッド化するのです。

ぱっと見の最初の段階ではこのようなことは分からないことですが、出来上がった製作品も、その後の経年のユーザー様の使用で露わになってくるものです。

慣れない時代においては分かりやすいようにとニット芯をたった1つ持つ接着芯としてお勧めしたのですが、本当は「使い分け」が一番です(^-^)。

<コンテンツ制作⑥ >デザインの自己主張をした争い事など決してしなくてもよいために。。フリーのノウハウからの独自の発展への望ましい道作り【1095】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作のノウハウをデジタルコンテンツにまとめる活動を始めました。

まさにこれが、当事業名「共有型のハンドメイドバッグ」に繋がる活動です。

技術アップや訓練期間に腕を磨くためにも是非ご利用いただきたい、ノウハウを「共有」という形で平等にお届けします。

その中で、この活動のコンセプトや「著作権」の理解などが必ず重要なポイントになると思いまして①-⑥に渡り1投稿ずつの記事でお伝え致しました。

このたびは、最後の⑥になります。

「著作権行使」は誰にも文句を言わせない、確実なスタンスだと思いますが、反対のことをしていきました。

考えたデザインやノウハウを「共有」という形で「商業利用OK」にするのです。

そうすることで、かえって独自の名案が生まれるきっかけになるのではないかと。

多くの方々にお手伝いになるようなことをしていきたいと思ったからです。

「優良作家」なる地位はございませんが、多くの製作をし、技術をこれまで磨いてまいりました。

その中でできることを探した結果がこの形でして、ハンドメイド文化のような広がりが望めればと思いながらの活動なのです。

価値がたくさん詰まったコンテンツでありたい、「有用」コンテンツが「無料」コンテンツをしのぐものであるために。。

「デザイン」がまたとない唯一さや特徴があるものというのは確かに独自のものであり、そこを主張したい気持ちがあるものです。

ただ、そのようなことで争うところまでというのは非常に労力も必要であり、立ち止まってしまい、時間だけが空しく流れていくのです。

それよりも、柔軟で幅の広い考案に時間をかけた方が本当は意味があると思います。

そういった「考え方」も、自らが考案したデザインを自由使い出来るというスタイルにすることで本来もっと広がるはずであった良き文化をせき止めないようにとお力になりたいと思うのです。

コンテンツ内に込める価値です↓。

あとがき

確かにYouTubeでもノウハウは投稿していますし、可能ですが、これまで1,400もの投稿をしてきてもYouTubeのみで十分に伝え切れるものではないと実感しています。

「無料コンテンツ」というのはそれほど実は未完成であり、不確かなものだとも言えるのではないかと。

お値段のついた「有料」が「無料」とは全く違ったものであるという説得力は今後作っていき頑張っていく部分なのです(^-^)。

コンテンツ制作で妥協した「動画」、写真では超えることの無かった「メガ」が動画では「ギガ」に達したことで容量を奪われる限界を知る【925】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでひたすら製作+販売の活動だったハンドメイドバッグ、今後は「手法・技術」を広めることに焦点を当てて、そのノウハウをコンテンツ化していくことを始めています。

猛スピードで始めた行動は良き一歩の踏みだしではあったのですが、早速コンテンツ作りの中で問題が発生。

あれもこれも伝えておきたいという思いがいっぱいになり、内容ぎっしり。

その結果、どうしても中身が増えてしまいました。

当初動画だけで行こうなどと思っていたことが、いかに無謀な事かを知ることになります。

このたびは、実際にかかり過ぎてしまった容量を数値で見る回としまして、コンパクトな容量にいかにまとめるかというところに注視していく学びとして綴っていきたいと思います。

動画が見やすいとはいえ、動画だけのコンテンツはギガ級になってしまう、使いやすい軽い容量にするための写真での妥協

最初は、動画だけのコンテンツが見やすいのだと思い、20分ほどのALL動画のコンテンツにナレーションと字幕を少し加えて作りました。

すると20分だけで容易に1ギガを超えました。

「これってまずいんじゃないかなー」と思いながらも、HPへ直接アップしてみようと思いましたが、すごく容量的にパソコンに負担であると感じました。

そこで、ダウンロードのストーレッジサイトにお目にかかり、そこのURLでお世話になる方向でとりあえずは1-2ギガになってもダウンロードできる道は開けました。

ただ、実際にお客様がダウンロードしていただくとなると、お客様のパソコンで非常に容量を占めてしまいご迷惑をおかけすることになることを懸念。

行き着いた案というのは、動画は全部は無理だということです。

本当に必要な場面だけを動画にして、どうしても動画にする必要がない箇所に関しては、写真を細かく埋め込むコンテンツで分かりやすくすればよいではないかということです。

そしたら、その結果、同じ20分程度で、動画では1ギガを超えてしまったコンテンツが、36メガほどにおさめることができたのです。

字幕とナレーションはそれほど容量には影響を及ぼさないけれども、写真と動画の違いが大きく影響します。

実験を兼ねてやってみたこの比較、今後の良い参考になりました。

単純に動画コンテンツといっても簡単な事ではなかったということです。

せっかくコンパクトに容量がおさまったところで、解説のナレーションなり字幕も豊富に入れるようになりました。

あとがき

最初作った動画だけのコンテンツは、「かえって静止画の方が見やすいのではないか」という場面がほとんどでしたので、じっくり見れる点が静止画の良さ、コンテンツには向く場合もあるようです。

例えば、型紙の作り方の場面などは、型紙の写真をじっくり見て、その用紙のマス目でサイズを字幕と共に確認するとなると、静止画の方が格段に安定しています。

実際のご利用の場面を想定することも大切で、スマホを横に立てて、見ながら作業していくとなると、字幕のサイズの記載などは、一瞬の長さではなく、長い時間出しっぱなしの方が効果的であることにも気づきました。

そして、型紙にも番号を付けていくことで、飛ばして、ピンポイントでコンテンツ内から探していくケースでは、スマホの画面の字幕が手がかりであることも役立つのです。

エンタメとかストーリーのような内容ではない、「ハウツー」分野は特に、ピンポイントでそこを探しに行くなどという見方も想定せねばならないのです。

いやはや、コンテンツ制作自体も奥が深いのだと実感しています。

「ユーザー側の立場になる」ことを忘れなければ、気の利いた作り方だとご理解いただけるのではないかと思います(^-^)。

透け感ある服地のネイティブ柄ジャガード生地のリンク先は、マルチカラーのラメ生地【865】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、大きな流れで「餅巾着:もちきんちゃく」という名前のリュックデザインに特化した連続製作中です。

製作の中で改良点を見つけてはどんどん改良するということをしながら、目指すところは、「おしゃれ感」「十分な機能」を高めるということです。

このたびは、季節感を少しだけ取り入れた「透け感」ある素材を裏地に使い、黒ベースのマルチカラーを取り入れた製作をします。

ファッションに対しては、古着ライフを続けておよそ15年。

バッグや靴もすべてリユース品です。

いっそのこと流行なんてなければ良いのだと思うことがあり、そのような思いが、「流行を無視」したような製作に表れているのかもしれません。

このたびは、事前の生地の組み合わせの場面になります。

「なぜこれらを組み合わせて製作するのか」の答えがここで分かります。

こんなネイティブ柄もある、マルチカラーのラメとの組み合わせに考えた黒ベースの3生地

ハンドメイドリュック「餅巾着」をこの3種の生地で製作予定:左が表地、真ん中が裏地、右が巾着袋地。
<表地>ラメ入りシーチングプリント、綿/100%、日本製。

特にベースは凝った素材ではないと思いますが、このマルチラメが特徴たっぷりです。

地のカラーも真っ黒ではなくて濃チャコールであるというところも、少し優しい雰囲気です。

<裏地>トリアセテート(こういう名前の生地)、トリアセテート/55%、ポリエステル/45%、日本製。

一目惚れというような惹かれ方をした生地です。

おそらくブラウスやワンピースやスカートに仕立てられる素敵な姿を想像しますが、あえてバッグの裏地というのはどうでしょうか。

この引用が大きなご提案になればとも思います。

固定観念抜きの引用元を問わない自由さから生まれた選択です。

素直な原色カラーが黒や白に映え大変美しく正統派な雰囲気のネイティブ柄を作っているかと。

このガサガサ感が暑い季節を感じさせる要素です。

こういった本来のカジュアルイメージなネイティブ柄より少しずれた、エレガントに寄った感じが新しいと注目した生地です。

<巾着袋地>生地名不明、混率不明、原産国不明(生地屋さんからいただいたもの)

黒無地です、おそらく喪服向けの日本製の生地ではないかと。

全体に素材感を「ざらざら感」で統一していくのです。

今回もダイヤキルトを表地にかけていくので、一番左の表地のラメ素材は、今この写真のイメージから、また少し変わるかもしれません。

あとがき

こうして、意外性のある生地の組み合わせとか、個性的な感じを「服地」からも引用することで工夫しました。

表地のラメなどは、調達時期が結構前になりまして、画像のデータで見ると、2020年10月の調達。

もう、1年以上は経過したものですが、今この生地を生地屋様で探してもどこにも見当たりません。

だいたい1年くらいで、入れ替わってしまうのが生地の流れ。

その時にしかない出会いというものがあるものです(^-^)。

リュックの入口フラップのサイズを大きくするリフォーム6点の残り2点の完成、今後のこのモデルの行方を多角的見地から考えた【837】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびで連続して行ってまいりました全6点のリュックのリフォームの最後2点ですべてが完了。

リフォーム内容は、入り口フラップのサイズ変更に伴う付け替え作業です。

このたびをもって、いったんこのモデルが完成型になると思います。

このたびは、こうして完成したモデルそのものに対して今後どうするのかなどを多角的に見ていき、ある1つの決意をすることになります。

どうぞ、このたびの記事をご一読いただければと思います。

2点リフォームの完成は上々、パッと見て特徴が現れるような作りの良いモデルになったところで考えたこと

今回リフォーム完了した2点のリュック:両方黒ベースです。
左側:エンボスの穴空き加工のスポーツメッシュ素材にはこんな感じの内側の雰囲気の生地をチョイス。
右側:メッシュストライプの内側はこれ。ストライプ柄にリンクさせて、マルチカラーのストライプ柄。

マルチカラーとは言え、その中の登場の色に合わせていくことで、ガチャガチャしすぎない、落ち着いた大人っぽい雰囲気が出来上がりました。

このラメ生地は、もともとお衣装向けの生地。

シャンブレー織で、地はブツブツしたのが特徴。

そこにこのような美しい色のラメ糸が交差した、実はなかなかの高級な生地です。

これらの製作は大きなくくりで「メッシュシリーズ」というもので、様々なタイプのメッシュ生地を集めて連続製作してまいりました。

この結構長かったスパンの製作でメッシュ素材に対して思うことをまずお伝えしたいと思います。

まず、メッシュ素材のイメージが夏であったことが、季節感をそれほど問わないオールシーズン行ける素材なのではないかと思い直したことが1つです。

製作のテーマの1つとして、流行を感じないものという点がありまして、そういう意味で、メッシュが季節感なく使えそうだという可能性は嬉しい発見でした。

そして、ごわついた生地の良さというのが2点目です。

最初、こんなのミシンで縫えるのかと心配でしたが、実際はなんのその、いたってスムーズでした。

ごわついているけど融通が利く生地だったのです。

そしてほつれにくかったりもしまして、とても扱いやすかったのです。

写真の右側の方にも特に現れていますが、こういったひっくり返しのデザインにはメッシュ地は向いているようで、ふっくらと仕上がり、形がキープされたこと。

もともとパンプスになるような素材であったことで、バッグにも同じように立体感を出しやすかったのだと思います。

一方、左のようなスポーツメッシュ、洋服になったりする素材はとてもやわらかでした。

よって、右と同じように考えずに、左側には、右側には入れていないハード厚芯を入れています。

同じメッシュでも、その言葉だけに翻弄されずに、実際の生地の性質の違いはしっかり見分けて、使う材料に違いを入れていくことも時には必要であることも学びとしてありました。

総合して、非常に商品の技術をアップしていくことの重要な局面を体験できた有意義な製作であったと思っています。

では、最後に、このモデル自体についてはどうなのかということです。

トートバッグとの2wayということにずっとこだわったことで、角が四角でした。

しかし、トートバッグは丸底だってあるのです。

実は、しっかり作ると、その分角が硬くなり傷みやすいということも全体に感じました。

このことは、今ここで綺麗な新品の完成品を見ても何の説得力もありませんので、今後よく試用しながらこの角の様子を研究していきます。

素材によっては擦れなど簡単に起こるものではないのかもしれませんから。

そして、使用させていただいたDカンとナスカンの附属品について。

既製品を使っているので仕方がないことなのですが、決して開閉がスムーズとは言えません。

しかし、代わりの留め具も検討する中では、やはりこれが一番長持ちする留め具だと選択したのでした。

確かに1つのモデルとしてはありますが、ここでいったんこの「餅巾着」のリュックは終了です。

あとがき

実は、当ブログ記事は、最初の投稿が2021.12.24でした。

その後ブログ記事の「手直し」の順番で、現在2024.07.04というおよそ3年後に当記事を書き加えたりチェックしたりしています。

この3年後の2024年現在このモデルに対して思うことは、一定の存在感を感じており、良いとは思うものの、角を出さないために、丸底を考案中。

そして、ナップサックのような仕様に変えている現在です。

ただ、まともに本体を絞るナップサックは生地が限定され過ぎますので、どの生地にも対応できるような融通の利く巾着ホールをタブ式で別途設置という形に変えました。

まだ1つもサンプルすら無いので今からという時点なのですが、この時のこの「餅巾着」とは別物になると思います。

ただ、これはデザインが違うだけで、「考え方」とか「スタンス」という点では、この時の「餅巾着」のあれこれの工夫や、リフォームまでしたことは大いに今後も活かせる大変貴重な経験をさせていただいたと思っております(^-^)。

良き素材の出会いが活きた、黒メッシュ無地と黒メッシュ花柄刺繍のコンビのリュックのおしゃれ度【762】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、<メッシュシリーズ>として、様々な種類のメッシュに特化した生地でリュック「餅巾着」を連続製作中です。

このたび、1点完成致しましてご紹介しますので、メッシュ素材の面白味を味わっていただければと思います。

「餅巾着」というデザインは、実は3層構造。

表地・裏地・内蔵の巾着袋と3段階の製作が合体したものになります。

順番は、表地→裏地→巾着袋とやってみましたし、このたびの完成品の場合は、その逆の巾着袋→裏地→表地とやってみました。

作業のスムーズさなどの違いは特に感じませんでしたが、巾着袋を裏地に縫い付ける部分があるので、その2つは隣り合わせの段階にした方が流れがスムーズです。

では、完成の様子をご覧になって下さいませ↓。

コンパクトなリュックでもここまで機能と構造が高められる

正面:「餅巾着:もちきんちゃく」<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。

お出かけや旅行の時のリュックとしてのご提案です。

大きすぎない点でコンパクトの部類にはなりますが、ポケット2個の他にもお部屋が豊富。

貴重品+カメラx1台+日用品+といった感じのサイズ感です。

トートバッグの使い方:ショルダー取り外しが可能、シンプルにハンドバッグのみでもお使いいただけます。
背の部分:表地は2種。無地のメッシュ素材の黒色に、同じようなメッシュ素材の花柄刺繍の生地を配色的に使用。

もともと分量の少なかった刺繍生地をパーツの部分にアクセント的に使ったということです。

取っ手の付け根カバーの8角形はどうしても折り込む際に刺繍が邪魔して綺麗にできなかったので無地で、ショルダーは長いので分量が不足して無地でということに自然に配置が決まっていきました。

金具:シルバー色を使いました。もしかしたら弔事でも。。と思いシルバー色がオールマイティーだと判断。
生地の地の目の使い方の違い:取っ手の付け根カバーと本体の地の目の向きに変化を付けました。
内側(入口周辺):入口の蓋を開けるとこのような風景が。メインの巾着ひもは、裏地のストライプの黒色です。

裏地はこのカーテン地の黒色ストライプで作りました。

内蔵巾着袋(外側):最初のリボンをほどくと、どーんと内蔵巾着袋が現れます。内部が完全に守られます。
内蔵巾着袋(内側)内側はボーダー柄に裁断方向を変えました。この生地はニットです。

お気付きかもしれませんが、巾着袋が内蔵されることで、ポケット以外のお部屋が生まれました。

巾着袋の前後や左右、そして底部分に物を入れる隙間が生まれたのでした。

巾着袋の要/不要:巾着袋を使わないということもできますが、使う場合セキュリティー性は強めです。
ポケット(隠しポケット):ジャケットの「片玉縁:かたたまぶち」の作りを学び我流にアレンジしました。
ポケット(貼り付けポケット):フラップが付いてセキュリティー性があり隠しポケットと機能は同等かと。。

ところで、ニット生地の小花柄の巾着袋に対しても縫い糸は布帛(織物)と同じテトロン糸で対応しています。

糸調子などは何らかわりなく、綺麗な糸目で出来上がることができす。

お洋服ではないので、かがんだり、伸びたりなどの激しい動きが生地自体には起こらないのがバッグ。

持ち上げるので、重いものを入れた時に多少背伸びしたような圧力も想定しますが、その辺りはやはり固定の物体であるようで、お洋服とは随分事情が違うようです。

ただ、ニットであることは間違いなく織物とは違うわけで、伸び縮みによる生地自体の変形はあるようでした。

この変形に関しては、ポリウレタンが入った素材にも同じように付きまとうことです。

表地の無地の黒のメッシュは、ポリウレタンが15%も入っているので、弾力性がものすごく、ハイテンションという加工がかかっているものです。

ショルダーにステッチをかけている時に、横に少し伸びて生地つぶれ、幅が通常よりも広く出来上がったような感触でした。

あとがき

今後は、あと2点程メッシュ素材で製作を続けます。

次回からの素材もまた面白く、ユニホームや、トレーニングウェアー、スニーカーの一部に使われるような穴の開いたメッシュ素材です。

おそらく、一度はご覧になったことがある素材だと思います。

ところで、このたびの完成品は、後にユーザー様からのフィードバックと実際の使い勝手の追求で、思いのほかメッシュ素材が伸び、隙間が空くということが分かりました。

そうして、当記事の完成品の入り口のフラップのサイズを取っ手の間の幅にめいっぱい広げたものへ後に改良しました。

その記事は【807】でございまして、ここで完成のお写真のみ掲載しておきますね↓。

改良して隙間をカバーしたこのたびの完成品のその後。間違いなく改良後の方が良いです。

この度作ったものと比べて、随分入り口の安心感が高まることになります↓。

実用度は右側の改良版が断然あります。左側がいかに机上の空論であったかを反省しました。

とりあえず、当記事では、内蔵巾着袋のリュック全体での存在感をお伝えする回でして、改良後の本当の完成が随分後になり別記事になったことで記事が読みにくく申し訳なかったです<m(__)m>。

古いモデルの中古バッグ集めのポイント、当時では陽の当たらない存在のようなニッチなモデルが今新しく今後も不変的だと感じる不思議【157】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグ、靴、ベルト、アクセサリーの小物は思わず集めてしまうファッション小物アイテム。

集めるのって本当に楽しい♪。

集める過程もワクワクするもので、そのゴールまでの道のりすら醍醐味となるのです。

今回は、バッグのみにスポットを当て、その収集からたどり着いた現在の状態のバッグのご紹介しながらせっかく集めたコレクションが今後もずっと持っていけるものになる秘訣をお伝えしたいと思います。

つまりは、どんな色やデザインをチョイスするのかというところになります。

大きめ6点と小さめ6点です。

バッグ集めの一番のこだわり、当時の中でも流行からは逸(そ)れていたニッチなデザイン

大きめバッグと小さめバッグの集めた数は同じ6点ずつですが、こだわる点が少し違いがあります。

大きめバッグ6点:現在となってはどれも20年はゆうに経過しています。

どれもA4を上回る大きめです。

一番のポイントは、「流行が感じられないデザイン」ということになります。

リアルタイムでは脚光をあびなかったかもしれませんが、後に20年以上経過しても末永く使えるということが、当時の流行にのらなかったことの見返りみたいなもの。

次は小さめ見てみます↓。

小さめバッグ6点:小さめとはいえそこそこな容量であることもすべての共通な特徴。「大は小を兼ねる」です。

先程の大きめと違う点はすべて柄が入ったものであるということ。

小さめは柄がそれほどうるさくない。

洋服のアクセントくらいにほどよく効かせてくれる効果があります。

その後、2024年ではもっと拘りが特化したコレクションへ

このブログ記事は、最初は2020.07.19の投稿でしたが、そのおよそ4年後の2024.08.17にブログ記事の「手直し」の順番で綴り直しをしてまいりまして今ここに到達。

あれから4年。。これらのスタンスは変わらないのですが、集めた6点ずつの大小は、当時の中にもあったバッグを引き継いたものも含む7点ずつで2024年現在落ち着いています↓。

2024年の大きめバッグコレクション(7点):おそろいのレアアイテムの色違いもその後見つかりました。

2024年の小さめバッグコレクション(7点):こちらもお揃いのレアアイテムが色違いで3点も見つかりました。

クセのある偏ったデザインがかっこいいということではないところが意外です。

よく私は、それを「当たり前の素敵さ」と呼んでいます。

あとがき

決して高価な物を集めるということはありません。

できるだけ、当時の流行ではなかったニッチなアイテムを今後も新しさを感じながら持ち続けることができるものばかりです。

「取っ手のくり抜き」のデザインは非常に好みですので、持ちやすさ云々を通り越したデザインとして大きめにも小さめにも入っているところに趣味嗜好を見ていただければと思います。

これらは、コレクションですので、滅多に使わないアイテムですが、今後も、永久的に持っていけるのではないかと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

お洋服になるとシーンの区別や縛りを感じることもある服地、バッグへの利用はその垣根を取っ払うことができる【53】

アイキャッチ画像53

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

黒いワンピースは、「喪服っぽくならないか」ということを気にすることがあります。

夏のロングワンピースは、「リゾートっぽくなり過ぎて場違いではないのか」などと気にすることがあります。

お洋服に向けて生産されたであろう服地、これをバッグに利用させていただくことで意外性や新しい発見を探しております。

とはいえ、大半の方が、バッグの生地は丈夫な長持ちのイメージの厚手の生地に注目することもバッグ販売の手応えとして十分に感じています。

あまりにも狭い分野にのみ範囲を括ってしまうことが、素敵な素材を逃すという懸念から、薄手の服地も厚手のいかにもバッグに向く生地もフラットに見るという意識を持つようになりました。

このたびは、アパレル業界の方なら、多くの方が手に取ったことがある、もしくは手元に常に置いている本「服地の基本がわかるテキスタイル事典:文化ファッション大学院大学教授 閏間正雄 著」を現物との照らし合わせに利用させていただきました。

バッグにエレガントテイストを盛り込みたい時に服地を利用のご提案、まだ2次製品になっていない無限の可能性

この本の中にもバッグのイメージの丈夫さある素材のデニムが登場。

ということは、服地の中の厚手の一部がバッグ向きであると考えられているに過ぎないということなのです。

全体の一部しか見ていなかったと考えますと、服地全体の中で能動的に選んでいくことが良き素材との出会いの可能性が高まると思うのです。

もう1点参考にさせていただいた本があります↓。

「洋服地の事典-サンプル生地つき-:田中道一著:関西衣生活研究会」です。

学生用のテキストなのでしょうか、実物の生地サンプルが貼り付けてある立体的な本。

昭和時代のものですが、大変オーソドックスであり、伝統的な生地がたくさん見つかります。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.20からおよそ5年半後の2025.02.22にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

実は、2025年現在でも服地は大いにバッグ作りに利用させていただいております。

「とろみ生地」とよばれるようなものでも、キルトがけによってしっかりとさせて裏地に利用できます。

そのようにアレンジできる技術も持ったということになるのかもしれません。

表地はニーズも取り入れ、基本無地のデニムや帆布などの厚地に条件付け、裏地を自由に服地含む様々な生地の中から選んでいます。

特に「高級生地」と呼ばれる生地は限られた分野であり、広く世に出回ることがないようですが、ここにも素敵な生地がたくさん静かに佇んでいるのでした。

2025年に調達の高級生地を含むご紹介は、【1432】で投稿しております。

2019年との違いは、大きく見たピクチャレスクの製作スタイルが「エレガント」テイストに特化していること。

表地にデニムを使わせていただいたとしても、アメカジデニムのような方向ではなく、瀟洒な方向へ必ず向かうのです。

そんなところが服地を引用したことで生まれた製作のテイストです。

川上の生地製造業者様、生地を選び仕入て下さった生地屋様、バッグ作りの為の素材を有難く手にすることができることに感謝したいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク