捨てずに使い方を変えてみる、過去の製作品のビッグバッグを解体した新たな花柄ランチバッグ製作【63】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回ははぎれシリーズの一環としてお作りしましたお弁当バッグです。

お弁当もスリムな感じのマチ7.5cm程度のものにはなりますが、花柄がエレガントでお昼時に心躍る気分になれば♪と作ってみました。

ビッグな洋服収納バッグとしての役割を終えた花柄バッグの別の活かし方

今回の生地はUSEDとなります。

一度大きな買い物バッグにして使ってきましたので、私自身が過去に作ったものをリメイクして作り直すようなスタイルです。

USEDといってもどこかが傷んでいる様子もなく、綺麗なものです。

5年以上前の作品を解体したので、当時に生地情報をひかえておらず予想となります<m(__)m>。

情報がなくて、予想になってしまうのですが、オックスフォード織かと思います。
キャンパス地ほどは分厚くないです。おそらく綿/100%、日本製だと思われます。
型紙は、レジ袋風な大きなパーツとタブのみです。2枚ずつ一重仕立てで仕上げます。
タブは2枚重ねして、ひっくり返して作ります。
カーブの部分のみにバイヤスの伸び止めテープを貼ります。
取っ手の一番上以外の縫い代すべてを7.5mm巾で三つ折りします。
印付けは、1.5cmの箇所に付けると、最初の折り目が分かりやすいです。
その次に折るのは1回目に折った分量と同じ分折るという目安ができるので、
7.5mmx3=2.25cmの箇所に印するよりも1.5cmの箇所に印した方が
折る分量が分かりやすいかと考えました。
タブの1枚のみにマジックテープのオスを縫い付けておきます。
一番難関と思われる箇所のあるUの字がある内側部分の三つ折りステッチからスタートしました。
カーブの三つ折りは難関といえますが、コツもあると思います。
このように右手でカーブを作った体勢でミシンをかけていくと割とスムーズです。
右手で布をひねるということです。
カーブはほんの少しの部分だけですので、あとはプレーンなまっすぐ縫いにすぐ戻ります。
サイドと底も2枚ともそれぞれ縫っていきます。
まだこの時点では縫い代のみの処理となりますので、パーツは分かれたままです。
ここで、いったんタブに戻ります。
先ほど取り付けたマジックテープのオスを片面に縫い付けてある状態のタブを2枚縫い合わせます。
縫い代1.5cmで、待ち針をしっかり細かく留めて、カーブを綺麗に出します。
後になってこの1.5cmという縫い代は1cmへ変えています(ひっくり返しのパーツは1cmの方が綺麗)。
そして、カーブをハサミで細かくカットすることもひっくり返し後のラインが綺麗に出る工夫です。
ひっくり返して、空き口を綴じるのも兼ねてぐるり1周端から2mmほどをステッチします。
タブに縫い付けたミシン目と本体を三つ折りしたミシン目がつながるような位置を縫います。
次に、反対側が7mm程度ぴらぴらしているので、内側面のに端2mm程度を縫います。
これでタブが2重に固定されて取り付けられました。
この後に反対側の本体のUの字の真ん中の上の方にマジックテープのメスも縫い付けました。
ここでネームを縫い付け。
ネームは色が違うのでネーム用の薄ブルーの糸に交換します。
少し見にくいですが、縫い代がまだ見えたままの取っ手のトップを2.5cmほどの縫い代で中表で縫います。
そして割って端を内側に半分折り込んで隠し、端2mm程度を両サイドともステッチします。
これで縫い代が隠れました。表からは、ステッチの線が平行して2本見えることになります。
そしていよいよ、本体を縫うのですが、縫う位置は、中表に重ね合わせた2枚の三つ折り線の溝。
そうすると、そのステッチ自体も表から見えませんし、三つ折りのステッチも隠れて表からは見えません。
サイドからそのまま引き続いて底に行って別のサイドに一気にいくコい字の流れで一気にステッチ。
このあと、アイロンでサイドと底を割ります。
アイロンでサイドと底を割ってある状態でマチを作ります。
7.5cm幅のマチがこのサイズにはバランスが良いようでした。
マチが両サイド縫えたら、マチの縫い線で底側に倒します。
そして、底部分のわずかな縫い代の先端の方と、マチの先端の方とを数度返し縫いをして固定。
これは綴じる作業をしていることになりまして、反対側も同じように行います。
縫い代は2サイドありますけれど、どちらか片方だけ綴じれば十分。
くれぐれも本体を縫ってしまわぬよう、あくまでも、縫い代同士の一部のみを縫い付けるという作業です。
このように両方ともとじることができたら完成です。
底板は無しなので、底側にマチを倒して分厚くしたのですが、
サイド側にマチを倒しても表側からの見かけは変わりません。

完成したバッグに見る一繋ぎの素敵さ

では、完成した状態をご覧くださいませ。

出来上がりです。取っ手は、二つ折りにせず、あいまいにしてあります。

今回は、小さいですが、この取っ手が本体に繋がったデザインの素敵さを感じます。

花柄が途切れないという点で、柄物にこの一繋ぎが相性が良いとも言えます。

もっと大きな容量のバッグに活かすことも出来そうですね。

今回、お弁当と言っても、あまりボリュームあるものは入らず、おにぎりとか小さめのボックスである必要があるなど限定的ですが、こういった様相のご参考にはなったかと(^_^;)。

あとがき

今回のような取っ手も一繋ぎのデザインは、力のかかり方が割と良いと思います。

取っ手を別で取り付ける場合、その取り付けの部分が重点的に引っ張られて傷んだり破れたりもあり得ます。

なので、取っ手取り付けにはそのデザインなりの工夫が必要であるわけです。

今回のような一繋ぎの場合は、取っ手が底部分をグーっと持ち上げていますので、レジ袋のようなサイズでもシンプルにかつ丈夫く出来上がるかなあと思うのです。

ただ、本格的な旅行バッグなどは、取っ手の中にも更に上部で強固にする芯地を入れ込みますので、一繋ぎタイプのデザインは適していないということでしょうね。

いろんなタイプのバッグを使い分けるという意味では、今回のようなデザインが複数の中の1つとして使い道があるという発見でした(^-^)。