ハンドメイドバッグに使う生地を多種経験してきたことから分る作業しやすい生地と作業しにくい生地【1110】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで、ハンドメイドバッグに使う材料である生地を多種利用させていただきました。

生地の分野を特に決めずに、エレガントな雰囲気をよくチョイスしてきたと思います。

ほぼ私の好みであることと、綿は少し劣化というか焼けや色あせが将来に出てくることがあり、変化しにくいポリエステルやレーヨンなどの生地を好んで利用させていただきました。

しかし、綿の良さもありまして、天然繊維の1つで必ず今後も親しまれる素材であることは間違いありません。

いろんな見方ができる生地ですが、今回は、ポイントを、その「使いやすさ」に絞ってみました。

使いやすかった、作業しやすかった生地は。。。

反対にとても使いにくかった、困難を極めた想い出の生地というのは。。。

ということをお話させていただきます。

作業のしやすさを重点に置かなかったことで得られた生地の違い

2種ずつまとめてみました。

作業しやすかった生地は、定番のブロードです。これは綿/100%ですね。

プリント柄の多くがブロードで、多くのハンドメイドをされている方はこの生地を取り扱った経験があるかと思います。

アイロンで折り曲げやすく、線がまっすぐになる、その理由は生地が安定しているからです。

そして、意外にも良かったのが、ラメ入りです。

ラメ糸の箔ではなくて、糸までラメ糸の場合特に、線が付きやすいです。

それは、ラメが金属質だからでしょうか。

その分たたみじわに気を付けねばなりませんが、作業がとってもしやくすく、作業しやすいということイコールで綺麗に仕上がるという結果になりますので、とても有難かったです。

では、逆に、作業しにくかった生地です。

1つは、ファンシーツイード。

これは、大変でした。

裁断した片っ端から糸がほつれてきます。

ファンシーはマルチカラーで、いろんな色の糸がその太さの違いで折り込まれているのですが、結構粗いので、生地が緩いのです。

よってカットしたりすることでほつれるリスクが高まります。

さっさと接着芯で固定して、作業を進めねばならなく、保管ということはあまり良くないですね。

ほつれやすいので縫い代の折り曲げもしにくく、接着芯の力を借りて、まとめるということが事前に必須でした。

そして、最後、もう1つ作業しにくかった生地は、とろみの生地です。

ワンピースやブラウスになるような本来はそんな目的な生地も素敵だと、ハンドメイドバッグの裏地に利用しようと考えた私。

無謀なのかもしれませんが、不可能ではなく、一応今まで完成させてきました。

とろみ生地の中にはとても美しいものもありそちらを優先しました。そして、アイロンで折り曲げにくいということを乗り越えて完成へ向かいます。

その難関をどう切り抜けるのか、それでも綺麗に仕上げるためには。。。

と、工夫を考えていくことが非常に勉強になりましたので、自分にとって作業しやすい生地だけを入手していたらそういった工夫は考えることもなかったかもしれません。

そして何より、その生地の美しさがやはり一番重視したところですので、わざわざ困難な生地も利用してきたわけです。

あとがき

今、少し迷っていることがあります。これだけたくさんの生地を利用させていただいてきましたが、メンズライクも良いと今でも時々思うことがあります。

メンズ/レディースという区分けは今やもう古い考え方なのかもしれなく、どんな呼び名を使えば良いのだろうかなんてこともふと考えますが(^_^;)。

1つ前の記事でご紹介したステッチの2重の件などは、女性よりも男性の方が理解は得られやすいと思っています。

これはただの予想ですが、ジーンズ1本でもそのステッチとかポケットの形など細部パーツにも目が行くのが男性。

ぱっと見の大枠の雰囲気重視は女性といった私の勝手なイメージがあります。

本当のの所は分かりませんが、せっかく丈夫に良質に作ったものを理解してくださることは有難いですし、メンズライクなバッグも作って行こうか。。。と思案中です。

生地屋様へお願いしたい、十分な生地情報をハンドメイド製作者である私達にいただけませんか【1096】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで、ハンドメイドバッグを製作するにあたり、メイン材料である生地をいろいろな生地屋様にお世話になってきました。

いろんな生地屋様があるとはいえ、同じ生地でもお得であったり、素敵な生地があったりするメリットなどで、贔屓の生地屋さんができるものです。

今回は、生地屋さんの生地情報がハンドメイドバッグを製作した完成品の情報の中に材料分部の情報として盛り込む際に十分であるかなどをお話致しました。

ハンドメイドバッグの完成品の生地情報で必要なスペック

論外なのは、生地情報が何もない生地屋さんです。

商業利用が可能であるかさえ分からない、原産国も何も表示がない、ただ生地だけを販売してみえる問屋さんです。

ひょっとして意図はあるのかもしれません。

原産国などが表示があったりすると固定観念が働いて、本当に良い生地が選ばれないから。。。とか考えてみましたが。。。

やはり、私の結論は、そういったことも、ユーザーが決めることだと思いました。

よって、提供者側というのは、素直にありのままの情報を提示してあげて、購入者様がジャッジできる体勢というのが、一番にお客様のことを思ったやり方だと思いました。

なので、私は生地情報が定かでない生地屋さんはリピートすることがありません。

お店をのぞかないので、良い生地を逃しているのかもしれませんが、結局は、そういうことではない、その生地屋様の姿勢のようなものを信頼して購入するのだということです。

これを自分に置き換えたら、ハンドメイドバッグを販売するものも同じことです。

お客様の事を考えて、情報を素直にひねりなくストレートにさっぱりとお伝えする数々の作業や姿勢が長い時間をかけて信頼を生むのだと思います。

私が、生地情報として求めることは、

1)生地名・・・生地の織り方が現れたような具体的なネーミングが一番しっくりきます。ただのプリント生地だけでは、多くのプリント生地との差別化がされていないネーミングなので、結局織り方などを自分で判断せねばならなく、分からなかったりします。

2)生地巾・・・実際に計れば分かるということもありますが、やはり事前の表示で作るものの計画が立てやすいです。量産時にも生地巾は大切でマーキング(型入れ)のシュミレーションにも役立ちます。

3)混率・・・これはとても大切です。ポリエステルだけでは、100%なのか一部の混入なのかが不明で何か曖昧です。細かくとも、全体が100%になるような混率を正確に示していただくのがとても有難いです。

4)原産国・・・生機(きばた:生地のベースの染色前の白生地)は海外で、輸入後日本であれこれ手を加え、最終整理をして仕上がる生地でも、最終の作業が行われた国が原産国になるとのことです。それでも、日本製と表示されれば、自国の作業が加わっていることが分かりますので必要です。イタリアやフランスはその国の表示だけで目を引きますので、原産国によっては付加価値にもなる生地もあります。

その他、「密度」、「打ち込み本数」などが、生地では情報として本来あると思うのですが、ハンドメイドバッグ販売ではとてもマニアックな情報で必要ないです。

密度や打ち込み本数は、厚みなどに表れて、実際に目で見て感じたことの方が勝ると思うので、数字的なものからはあまりイメージしにくいので必要がないです。

実際にここまで表示されている生地は見かけません。これで良いと思います。

ということで、上の1)-5)に関しては必要です。

あとがき

結局は情報が親切な生地を購入したことで、自分自身も情報が親切な商品を販売できるということになります。

そうしますと、信頼できる生地屋様で継続して購入したいと思うわけで、情報表示のない生地屋様は、有名であっても、もう通うことはありません。

そういうジャッジをしています。