生地屋さんの店舗生地は、ネットでは掲載しきれないその他多くの生地の宝庫なのではないか【1089】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグのメイン材料である生地。

この生地のチョイスの時点というのは、一番最初でありほぼテイストを決める大切な段階だと思っています。

ほとんどが目で見て実際の店舗での購入ですが、2020年辺りにネット生地をたくさん拝見して、たくさん購入したことがありました。

ネットのメリットは、遠方で店舗には出向けないお店の生地を購入できる機会が得られること。

遠州の素敵な伝統の織り方の生地は静岡県、撥水の生地にもこんなに素敵な生地もあるのだと知った大阪の問屋様、そして、かの有名な東京の日暮里の生地問屋街など。

現地に行かずとも、ネットでこんな素敵な生地を販売していらっしゃるのだと知りました。

ネットはほんの一部しか掲載されていないと思える理由

そうして、ネットも結構あるのだなあと思って感激していた時に、生地の到着と共に、同封の日暮里の生地屋さんのパンフレットをいただいたことがありました。

旅行気分になり、とても興味がありました。

そこで、少し時間をかけながら、番号のすべてのお店をネットで検索して、HPをお持ちなのか、ネットで生地販売をしてみえるのかを見ていきました。

そうすると、ほとんどのお店が生地をネット販売していない、自社のHPなるものはお持ちでないような感じに見えました。

そうすると、やはり、その界隈の文化として、実際に足を運んで目で見て購入するスタイルが今だに主流であると見て取れました。

中には、SNS発信などもされている新しい、私達がこれぞ「今」と思うようなこともされている生地屋さんもありましたが、全体ではほとんどなかったということになります。

これには、少し驚きました。

そして、次に、私picturesqueも在住の愛知県。

よく大塚屋(本店)様へ足を運びますが、ほとんど店舗でしか購入したことがありません。

近隣なので実際に目で見て購入できるならその方が良いのですが、ネットだと豊富ではないことが過去に見てみてそう思いました。

よって、ネット通販を見ることは今は無くなりました。

ネットだと、定番として安定的にある生地だということでしょうか。

そして、最後大阪です。

撥水生地を探していた時に、撥水生地の素敵な生地が多かったお店のホームページで複数購入させていただきましたが、お店の方とお電話する機会があり、お話していたところ、ネットはほんの一部。

実際はセンターというようなところに個人も訪問出来て購入できる場所があり、そこにはものすごい量あるのだということなのです。

なので、こちらも実際に目で見る人の方がたくさんいろいろ見ることができるようになっていました。

予想するネット販売生地の少なさの理由を予想してみた

私なりにいろいろ考えてみました。

本当はどうなのかというところは、分からないですが(^_^;)。

・数が多すぎて違いが写真では分かりにくい類似品が多くなってしまい、ネットに載せきれない

・実際に店舗に足を運んでいただくスタイルでネットは最低限にとどめていることで従来の訪問者数をキープしたい

・ネット掲載作業が手間がかかり過ぎる

・生地屋さん自体がネット販売のメリットを大きくは感じていない

こんな辺りを想像してみました。

実際、やはり、生地屋さんに行ってみると、種類が半端ないです。

ネットでは見たことがないような隠れたお宝みたいな素敵な生地だって発見することができます。

ハンドメイドバッグに熱を燃やす人へのお勧めなこと

遠方も、実店舗を見てみたいものです。

旅行自体の目的を生地探しの旅と題して、生地屋さん訪問を中心にプランを立てると言ったことはどうでしょうか。

旅行こそ、遠方でなかなか得られない機会を得ることができると思いました。

あとがき

生地探しは私はとても楽しいひと時になります。

とても真剣に、いろいろ想像をめぐらせて、表地と裏地のコーデも考えて、バッグのご購入者様が喜ぶのかどうかを想像します。

こうして、探している瞬間の時を大事にしています。

少し興味深いお話なのですが、生地も反ごとに巻かれていて、同じ品番の同じ色の生地でも、時折、ロットが違うことがあるのです。

えっ?と思うほど違う様相なのに、同じ生地だということもあったのですからとても驚きます。

こういったことも、実際に目で見て訪問してみてのエピソードです(^-^)。

アパレル工場向け専用の型紙用紙を使ったハンドメイドバッグの製作のすすめ【634】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

型紙というのは、私としては最も重要なアイテムの1つとしております。

まずは、しっかり型紙を把握することで、出来上がりの良し悪しの検証にとても重要です。

きちんと保管して、失くさぬよう、ファイリングをしています。

64穴ファイル用のフィルポケットタイプの袋に商品の仕様書を表に、そして、その反対面に型紙をたたんで収納。型紙にはそれぞれデザイン名、パーツ名、材料の分量が記載のシールが右下に貼ってあるものです。

こんな風に収納して保管しています。

修正の時が特に大事で、修正を決めた時にすぐに型紙を直します。

これを怠ったり忘れたりすると商品が改良できず記憶も薄れてしまうので、スピーディーな修正のできる体勢を考えています。

ここ最近の型紙用紙事情

今回は、その型紙用紙にスポットを当てた内容となります。

型紙用紙もいろいろあるのですが、ハンドメイドバッグをスタートしていた最初の頃は、包み紙の大きくて丈夫な紙をリサイクル利用したりして、いわゆる無地のものにフリーハンド書きしていました。

まあ、それは当然ゆがみますし、定規を使ったところでどこが起点かもはっきりしません。

もっと正確にきちんと品寸法が把握できるものをという改善の末、現在は、当然ながら方眼のタイプに移行しています。

その方眼といっても業界別ではさまざまです。

私のお作りしていますハンドメイドバッグはアパレルの部類なので、やはりアパレル専用のタイプに出会ったのがきっかけで使い始めたアパレル特有の用紙になります。

それがこちらです。

アパレル縫製工場が実際に使っているという型紙用紙。特徴は茶のクラフト紙であること、柔らかさが中間的であるということ。

パッと見て見やすい、よく言われるグリーン色が線に使われているのが印象的。

この矢印の向きも非常に重要。

私は生地の地の目の縦向きにこの矢印を合わせて生地の縦横向きを型紙で把握しています。

この矢印もいろんな使い方があるので、商品自体の縦向きであったり、柄の方向だったりとバラエティに富んだ使い方ができると思います。

そして、このはっきりとした5cm四方のマス目。

ハンドメイドバッグも5cm単位での修正が多く、見やすいです。

思うに、5cmくらいからの変更が目で見てすぐに変化が分かるサイズ感だと思います。

そして、さらに、その半分の2.5cmに、ポッチが打たれています。

これも非常に使い勝手がよくて、きりの良い、22.5cmとか7.5cmなどで設定をして、鉛筆や定規を使わなくても良い型紙製作が可能です。

時に、多角形のデザインには、斜めにハサミを一度で印を目安にカットすれば、斜めの線であっても定規や鉛筆は不要です。

そして、カーブの時の円も、コンパスをこの用紙自体の目盛りに半径を合わせます。

このことから、私がデザインするバッグのサイズは、2.5cm単位で修正する方向にしています。

よほどの理由がない限り、これで結構いけます。

例外だと、細い紐が、4cm巾の場合、5cmの線から1cm内側に鉛筆と定規が登場の時もほのたまにあるといった程度です。

用紙の幅に対する不満

以前、この目盛りが入った型紙用紙の通常95cm巾の半分くらいの45cmというものをどこかのお店でいただきました。

あれが、ハンドメイドバッグには非常に使いやすく、コンパクトサイズで良かったのですが、現在は見つけることが全くできていません。

よって、95cm巾を少し残しながら使っていっています。

上が95cm巾の現在使用のもの。中にマス目が印刷されています。下は、45cm巾の無地。思わず間違えて購入してしまったものです(^_^;)。結局現在は45cm巾のマス目のあるタイプは無いと思います。ひょっとして特別にメーカーさんがカットしてくれていたその時だけのお品だったかもしれませんね。

アパレル縫製工場は、洋服目的なので逆にこの95cm巾でないと不足であることが多いのでしょうね。ニーズの多さは圧倒的に95cm幅なのかも。

そして、最後にこの目盛りがいかに分かりやすいかを一時的に使っていたわずかな分量の用紙と比べます。

少し見にくいですが、非常に線が薄く、確かに、5cmも2.5cmも表現されているのに、実際使うと、寸法を間違えそうになるくらい紛らわしいと感じてしまいます。2.5cmの線も入っているのですけれどほとんど写真に写りませんでした(^_^;)。
こうして比べると、確かに右の方が紙質は丈夫で厚手ですが、目盛りの分かりやすさは左の写真と右の写真では雲泥の差です。

ところで、左のアパレル専用の紙質が中間的な柔らかさであることに理由があるようです。

布を裁断する際に融通が利くのがある程度柔らかさも求められるとのことからのものです。

布を使ったバッグのみの製作の趣向の私にはよく合っているんです。

あとがき

この5cmマスと2.5cmの目盛りと矢印のシンプルな様式の使いやすさを実感しています。

このタイプの型紙にしてから型紙製作にかかる時間がぐんとスピーディーになりました。

この分かりやすいマス目がプリントされた中でも紙質の違いがあって、薄手過ぎるのも以前にあったのでお気を付けくださいね。

透けるほどのやわらかい用紙はこの目盛りが入っていても使い勝手が悪かったのですぐにやめてしまいました(^_^;)。

薄手過ぎるとカットがしにくかったり、すぐに破れてしまったりしたので、このクラフト色の柔らかさと同じ程度が私としては合格という判定になりました。