<事業>自分の浮かんだアイデアを秘蔵しないで広めていく活動の意向、多くの人に拾っていただいた方が意味があると解釈した【1243】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この1年で非常に大きな決断をしまして、是非このことをお伝えしたいと思いました。

それは、「著作者としての権限を重視しない、アイデアやデザインを広め自由に利用できる意向でハンドメイド製作活動と伝達をしていきたい」という決意です。

ただ、この考え方は独自のものであり、強要するつもりはありません。

またとない優れた製作品が飛ぶように売れている場合には反対の事を考えた方が良い場合もあるからです。

とはいえ、この決断をした以上どのような状況になったとしても変わらないスタンスを持っていくつもりです。

このたびは、このような決意の理由や考え方をお伝えしてまいりたいと思います。

YouTube動画をパッと見た真似もOK、有料コンテンツを購入した人は決して損をしないほどの価値が詰まる、そんな背景の中で自分も一緒に学び続ける

技術を自分の中だけに秘蔵して教えていかないことで貴重な存在になるという考え方。。昭和時代にはこうしてまたとないポジションを築いてきた方もいたことでしょう。

しかし、時代は変わったのです。

内なるものは、アウトプットして人のために影響力を付加しながら互いに高め合っていく時代。。素晴らしい時代であると見ることができます。

外ならぬ、SNSによる発信のしやすさが背景にあると思うのです。

そう考えた時に、この時点で有名人でもない私のような者ができることを全力で考えました。

そして、これまでの宝のように大切にしていたノウハウやデザインや型紙をむしろご提供していったらよいではないかという考えにどんどん変わっていきました。

所謂、執着への断ち切りのようなものです。

捨てることでかえって得られることをむしろ探してゆきたい未来こそが素晴らしいと感じたのです。

人には役割がありタイプの違いがあることをスマートに救い上げ、どうしても参考見本が必要な方にはこうしたノウハウの情報は有効です。

また、反対に、どうしても習ってしまうとうまくいかない窮屈さ・不自由さを感じてしまう者は自分で苦労しながら生み出し、それを提供する役割を担えば良い。

どちらが大変でどちらが楽ということは決してないのではないか、それはただの「役割分担」に過ぎないのではないかという見方をしています。

あとがき

ただ、気を付けたいこも肝に銘じております。

「トラブルは、各々で責任を取ってください、私は知りません」などということこそ、フリーを謳った者の無責任さだとも考えております。

フリーを謳う以上、そのフリーがより良き形で果たして作用しているのかどうかを監督のような形で見届ける義務は、本当は著作者にはあるのではないかと私としては考えます。

そう考えると、「著作権行使」はごもっともなスタイルであり、それぞれの価値観においてそれぞれの判断でよいと思うのです。

それでも、ピクチャレスクは「フリー」というスタイルを示していくというのがこの度の決断です(^-^)。

柄にあやかっただけに過ぎない製作品なのか、有難く利用させていただいた生地に敬意を払い、自らのアウトプットを織り交ぜた製作品なのかの違い【1143】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、素敵な素材や柄の生地で製作することの中で、1つお伝えしたいことを記事にしてみました。

根っこにある重要な考え方だと思いまして、長い目で見た今後に影響していくことではないかと。

ハンドメイドバッグを製作する最初の生地選びでは、当然素敵な生地を選びたい願望を持ちます。

ただ、そこでもう製作の大半を終えたような気持ちになってしまうことが意外と多いのです。

本来、この続きこそ製造者の重要なポジションであるということなのです。

一度全くの白無地でバッグを作ってみると良い、色や柄に何一つ依存しない製作、初めて本当に自らが生み出すものの有無が分かる

ブランドテイストの強い生地などは人気です。

しかし、商業利用して製作品を購入していただくようなタイプの製作の場合に最もお伝えしたいことがあります。

それは「生地頼み・柄頼みになっていないだろうか」という投げかけです。

確かに素材や柄にあやかるのは、そこそこ受け入れられることがあるのかもしれません。

しかし、「長い長いハンドメイドバッグ製作人生」と考えた場合には、それが原因でどこかで挫折してしまうかもしれないのです。

一時的に生地のテイストの流行みたいなこともよく起こっており、その流れでよく見てもらえたりすることもあるかもしれません。

問題は、流行が過ぎ去った後に見向きもされないことにななりはしないかということです。

その原因は、素材や柄の素敵さで魅力的にしていただけであり、自らのアウトプットが欠けていたということの証。

素材や柄の素敵さの盛り上がりの反面、ひっそりと技術や機能を高めていく一方の冷静な部分が必要なのです。

流行が去った時などには一気に状況が変わるかもしれない不安定な道を歩いていたとも言えるのです。

多くの方が利用している流行の生地を使わせていただくことも決して悪くはありません。

ただ、製作自体は独自のアウトプットであるかどうか、これがこのたびお話したかったことの軸の部分です。

こうして考えると、いかに「模倣」が依存的な製作であり自分軸の無い製作であるかということになります。

そのためには、日の当たらない日陰の部分での見えない努力や工夫こそ最も大切であることをお伝えしたく、この話題を取り上げてみました。

あとがき

例えば、「リバティ」という生地は、柄がほぼ無限に生み出されることが可能であるらしいのです(パターンの繰り返しの柄だからこそ)。

生地屋様には豊富にラインナップがあり、どれを1つ選択して良いか迷うこともある「リバティ」生地。

多くの人が同じようにこの同じ生地を使って製作し、商業利用する可能性の多さもその材料の豊富さが意味するところ。

当ブログ記事は、最初の投稿が2022.10.23でありまして、そのおよそ2年後の2024.10.10にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

現在は2024年、例に挙げました「リバティ」が現在もそのままの流行であるとはとても思えません。

こうして、流行は年月とともに変化するものなのです。

いかに生地頼み・柄頼みの製作スタンスは、別の何かに翻弄され自らの方針を持って安定した製作ができないかが分かります。

ずっとこの「ハンドメイドバッグ道」を歩き続けていくということは、他の別の何かに囚われ翻弄されてはならない、自らが舵を取った体勢でなければ続けることさえ難しい歩みなのです。

<コンテンツ制作①>これまで培ったハンドメイドバッグの製作ノウハウを秘蔵せずに惜しみなくアウトプットする活動をしたい【1081】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年の目標であった、ハンドメイドバッグの作り方ノウハウが詰まったデジタルコンテンツ制作品が1点完成致しました。。と最初の投稿の2022.09.10の当ブログ記事で綴りましたが、そのおよそ2年後の2024.09.20現在ではまだ制作中に戻っています。

実は、当ブログ記事は最初の2022.09.10の投稿のものを2024.09.20にブログ記事の「手直し」の順番で綴り直しているのです。

良いタイミングでこの記事の順番が来たというものです。

早くに一歩を踏み出していたのですが、粗だらけのコンテンツの質と、今だに2024年にもなってまだ見直す箇所が出てくるのです。

いかに2022年の時点では徹底していない状態であったのかを反省する2024年現在ですが、その不徹底さに気付けて良かったと思っています。

この2年では随分ノウハウもさらに増え、もうほぼ完成型にしても良いのではないかとやっと心から思えるようになっていきています。

ということで、今後①-⑥のシリーズ化したブログ内容で、<コンテンツ制作>という副題を設け、ハンドメイドバッグ製作ノウハウのデジタルコンテンツ作りについて、コンセプトや思いを存分にアウトプットしてまいりたいと思います。

このたびの①は最初であり、主に、「なぜコンテンツ制作をしたいのか」についての理由や背景にスポットを当てて綴ってまいりたいと思います。

なぜコンテンツ制作をしたいと思ったのかは、本当の役割を見つけたから、ノウハウをおしみなくアウトプットしていきたいという決意が生まれた

いくつかのデザインごとに1本ずつノウハウにまとめたいのですが、まず最初は一重仕立てのエコバッグ型から。

現在では15年程になりますがハンドメイドバッグ製作を2007年くらいからずっと続けてまいりました。

ただ、事業主以前というのは、会社勤務をしていたので、ハンドメイドバッグ製作も多くを作ったわけではありません。

一方、事業主以降のハンドメイドバッグ製作というのは、それ以前に比べてかなりお品の質を高めていくことができました。

何といっても「本気度」が違うのであり、年数を重ねていく中での技術度の高まりも事業主以降の方がはっきりとそして迅速化している感覚です。

ただ、広まるという点では、その期間を要しても、手ごたえが一向に得られませんでした。

そして皮肉にも、技術を高め良いお品に改良するということとイコールで製作時間が余計にかかるものになっていきました。

よって、一人では何も成し遂げられない限界を感じ、それでもこの活動を続けていくにはどうしたらよいかを真剣に考え、出した答えなのです。

それは、良質なお品を作るその技術や手法を今度は他の人にお伝えしていこうという方向へシフトする決意です。

あとがき

この「広まる」ということが実現するならば、お宝のようにデザインなどを匿っていることなど何の価値もないと考えるようになりました。

かつては、今だに忍者がいて侍が町を歩く日本のイメージであった外国人様達が、今では日本の奥にある良い考え方や姿勢にまで注目してくださるようになった時代です。

外国人様が見る日本人の国民性の1つに、「良質なお品を作る器用さと精神」があり、世界に誇れる民族であると評価されるようなそんなことになれば大変素晴らしいと思っております(^-^)。

きりがないことだがそういうものだ、エコバッグ型の「デジタルコンテンツ」をじっくりとコトコト制作中の真っ最中にもかかわらず新しく知ること【1075】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ、大きく季節が変わり始めました。

本日は9月1日。。などと書いていた最初の当記事の投稿からおよそ2年後の2024年9月18日、過去のブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルからして考案し直す大掛かりな「リライト」を1日3記事ずつしています。

2022年の下半期から沸々とその思いが湧き出てきたこと、「ハンドメイドバッグのコンテンツ作り」をやっていきたいという気持ちです。

そして、当記事を手直しする2024年現在もその気持ちは変わっていませんでして、現在制作中なのです。

ただ、一度不十分ながら販売に踏み切ってみたことが2022年当時あったのですが、後から訂正や追加事項がどんどんあふれ、今一度じっくりと作り直しということになりました。

こんなことを繰り返していては到底完成に至らないのではないかとも思われるかもしれませんが、そうした修正事項を加味しながらも全体としては完成の方向にゆっくり向かっていると感じています。

このたびは、どんな追加事項や修正事項があって、このように時間がかかってしまっているのかをお伝えしたいと思います。

実は2024年現在でもここ最近修正がありましたので、いそいそと完成させるものではないとも言えるのです。

とにかく、その時の100%であるようにきちんとノウハウを盛り込んでいます。

今更ながら、マチ周辺の縫い代の計算ミスを発見したが、今まで何とか出来上がってしまったことの無責任さを反省した

エコバッグ:「切餅」という名称を付けてデザインをはっきりと示しています。一重仕立てでたためます。

一重仕立てというところに注目していただきたいのですが、一重仕立てだから格安品さながらの作りには決してしておりません。

むしろ内側に縫い代を隠し込むことができないのでかえって裏地付きよりも工夫が必要になるところは難しめなのです。

そこで考えたのがロックミシンを使わないサイドの三つ折り始末です。

厚めの生地にも薄い生地にも一律の縫い代で分かりやすく覚えられるよう、ゆったりとした幅を取りました。

そうすることで、縫い代分を2.5cm型紙(1.25cmずつの三つ折り)で見積もることになったのです。

ところが、マチが重なるもう1つの縫い代である底の部分は、支柱が縫い付けられますので三つ折りをせず縫い代1.5cmをラッピング布でパイピングするという手段をとります。

そうすることで、トートバッグで採用の1.5cmの縫い代で一律の方式が崩れるのです。

サイドの2.5cmと底の1.5cmの縫い代を差し引きながら、縫い閉じのステッチが位置する場所がどこなのかを考えながらこれまで、型紙上では縦9cmx横10cmをマチの部分でくり抜いてきたことを見直します。

そして、およそぴったりにマチが先端で重なる位置になるには、型紙上では、縦9cmx横11cmが正解だと気づき、型紙を左右1cmずつ増やす作業をしたのがなんと今更ながらこの2024年だったのでした。

それまでは、矛盾した型紙で何とか作れてしまったので気づかなかったのですが、確かにマチの先端がぴたりと重ならずずれていたことを思い出しました。

正しいマチの先端の重なり方:ぴたりと合うということが縫い代以外の寸法が合っている証拠。
ずれたマチの重なり方:縫い代以外の寸法が違うと重なり合わずこんな風にずれます。

ただ、ずれても縫い代1.5cm以内であると出来てしまうのでした。

縦と横のマチのサイズの寸法のずれをこうして段差でずれたまま縫い代1.5cmで縫い合わせることで、寸法の違いを吸収してくれていたと振り返ることができます。

2024年の型紙変更の結果の製作では、ぴったりと重なることを確認しましたので、これこそが本当の正解です。

もしいそいそとコンテンツにまとめてしまっていたら大変でした。

そういった責任感もあるわけで、急ぎ過ぎてはいけない時もあるのです。

あとがき

自ら考案したデザインであるとはいえ、実際に試作してみますと、なかなか奥深いものでした。

製作の順序や玉止めの位置1つにしても「ここはポイントだ」などと一度己の制作したノウハウに従い学んでいる程なのです。

よって、結局は、ノウハウをアウトプットする役割を受け持ちながら、自らも永久に学ぶ皆様と同じ立ち位置なのです。

それが、事業名の「共有型のハンドメイドバッグ」の「共有型」というスタイルに意味として入れ込んであるのです(^-^)。

書き手:picturesque(ピクチャレスク)

会社員時代から言っていた好んで止まない言葉「長い目で見る」、本当の結果や効果は長く地道なひたむきな活動の行く末にいただくもの【933】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前会社に勤めていたころの話ですが、何かの話し合いの際によく使っていた言葉があります。

「長い目で見ると。。このやり方が有効」などとこの先も持続して行ける方法であるような案によくこの言葉を出していました。

「その場しのぎ」や「短絡的」とは対極にあるスタンスだと思います。

その場で解決できるような策ももちろん必要な時もありますが、「個人事業主」になり、実際になかなか日の目を見ない厳しい状況の中で「長期戦」ということが余儀なくされます。

そうして、まだ見えぬ先に向かってひたすら努力しながら、ますます「長い目で見る」という考え方を引き続き重視するようになりました。

結局、その時だけの短い期間が終わったら新しい策を考えねばならず、その短い期間がコンスタントに訪れてくるので、全体としては労力をものすごく使うというイメージで考えてしまいます。

案とかアイデアは結構時間をかけてよく練るのが良いのでしょうが、それでもやってみなければ分からないことがほとんど。

そのやってみるということに一歩踏み出してしまうにしても、ベースにある考え方は、「ちゃんと持続していけるのか」ということを俯瞰して大きく見ます。

このたびは、実際に長い目で見ることをベースに考えた件をご紹介したいと思います。

「皆が作っているバッグを同じように便乗しながら製作する」ことについては、望ましくない行動だと思う

おそらく、短期的に見ると、市場調査のようなもので、ネットで写真が多く見られるバッグのデザインを自分も同じように作ってみるというのは、研究の1つとしてはあるかもしれません。

そして、皆が作っているということは波も来ているのだから的外れでもないから少しは売れると思います。

しかし、それは一時的な短期間のことに過ぎないのでは。。

その流行のような期間が過ぎると、売れなくなって、次の皆が作っているバッグをまた市場調査で探していくということで、常に一歩遅れた形で類似品を作るスタンスに気付けばなっていたと。。

このスタンスに対しては、とてもうんざりしておりまして、まさにアパレル業界では多い「トリクルダウン」型です。

この形でやってきたアパレル業者の多くが今厳しい状況であることと無関係では決してないと思うのです。

常に短期的な目線で都度それぞれのサイクルを模倣などで乗り切ってきたことをそろそろ顧み、見直さねばならないと思います。

同じアパレル分野の事業者が今後「長い目で見た」計画はどんなものか

思えば、2007年からのハンドメイドバッグ製作のスタートから見ると15年以上が経過。

研究を重ねて、流行に揺さぶられない、自分の考えをきちんと入れ込んだバッグというのを作ることをしっかり誓いました。

では、その結果みんなに知れ渡ったのか。。

いいえ、完全に埋もれています。

これが厳しい現実なのです。

そして、更にここで大きく舵を切ることに。。

多くの方の力を借りて、デザインや作り方だけを広めようと。

この散々な結果が「長い目で見た」、「ノウハウコンテンツ」の案を思いつくことにつながったのです。

ただ、バッグを購入してくださるお客様もちゃんといらっしゃって、リピートしてくださる方もいらっしゃいますので、この製作+販売活動はこれはこれで続行です、やめるのではないということ。

そうもしながら、ある方向へ舵を切ることになります。

ここだけの製作という秘蔵したアイデアをを解放し、他の方にノウハウをご利用いただいて素敵なバッグを練習・製造・販売にお役立ていただこうと。。

事業活動としたいのは、その元のデザインと作り方をご提供する担当みたいなもの。

これを丁寧に伝達することで、キャッチしてもらって取り入れてもらうということです。

今この作り方のコンテンツ内容を作っている最中になります。

あとがき

以前拝読の本にこんなことが↓。。

ハイブランドの「シャネル」様は、上場していない会社である所がレア。

しかし、そのおかげで、上場している会社ならではの縛りはなくて、自由に長年もかけて研究ができ、その中での失敗なども公開されないので、転びながらまた起きてという純粋な形でのひたむきな努力が可能であると。

プライドあるハイブランド様では、努力しているひたむきな姿というのは、なかなか披露できない姿なのです。

短期的に、その場しのぎだったりするのも、やらざるを得ない環境だったりするから「仕方がない」と言い訳ができてしまいます。

それができない環境であれば、そこをまず見直すことだって時には必要です。

本当は自由に、そして、まっすぐに心からのジャッジであるべきです。

ある意味「自由」というのは、厳しい環境に真正面から挑んでいるということなのかもしれません。

「長い目で見る」からこそ長年かけた「夢」を持った活動になっていくということも言えるのです(^-^)。

フラップの型紙の先端周辺のみを最低限カットし、リュックの取っ手の間にフラップが通る時の引っ掛かりを解消した【834】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の投稿【832】では、ハンドメイドリュックの入り口のフラップの横幅を広げ、取り付け位置を背から覆うようにして隙間を解消する6点の完成品のリフォームの開始1点目をご紹介しました。

そこでも、まだ型紙の改良の必要性が見つかり、今度は広すぎて引っ掛かりがありましたので、このたびのリフォーム2点目は、広すぎた一部分だけを最低限削り取り、改良の効果を検証する内容になります。

そういう意味では、今回もかなり重要な作業です。

型紙の修正箇所というのがこちら↓。

取っ手に引っかかりがある一部のみを最低限そぎ落とし、スリムにするという型紙に変更をしました。

このように、先端を少しだけ削っています。

特にこの部分にご注目いただきまして、その行く末をご一緒に見守っていただければと思います。

検証結果報告:フラップに関しては成功、ただ、セキュリティー性の完全な改善ではなく隙間はまだある

取っ手の間に入る部分が引っ掛かりがありません。検証結果は成功ということになります。

一応、取っ手の間にすっきり入っているので合格です。

ただ、ナスカンが真ん中に来ていませんね、後程取り付け直しをします(^_^;)。

これはショルダーを背負っている状態。

実際に背負う場面で、机などに置いた状態でこのフラップの位置を見てみます↓。

机の上などにリュックを置いた状態:背負った時よりはフラップが場所を有しますが引っ掛かりがぎりぎり無し。

ということで、今回の検証結果は、型紙を削った効果が出たということになりました、大変嬉しい結果でした。

多少フラップの位置がずれることで様子は変わりますが、背負った時に引っかかりが無くなっているのかを一番に重視。

すべての位置に対応しようとするとフラップがどんどん細身になっていってしまいまい、隙間も空きイタチごっこのような難しい点があります。

相変わらず完全には解消されない隙間問題をどう解決していくのかの答えが「内蔵巾着袋」というところに行き着いた

そして、さらに、引っ掛かりとは別で、隙間の件です。

背負った時の重力でできた隙間:サイドから見るとよく分かります。両サイドの巾着ひもは重要です。
ハンドバッグに持った時の隙間:前後がきゅっと口が折れて、隙間が少し少なめになって口がふさがる様子。

この辺りまでが、可能な範囲の隙間カバーの限界です。

あとは、内部をただの裏地にするのではなくて、内蔵巾着袋の仕様にすべて統一した方が安全性としては高いものになると思います。

ただ、内蔵巾着袋は開閉が手間ですので、「使い分け」も1つのアイデア。

内蔵巾着袋無しのものは「近場用」で、内蔵巾着袋有りのものは「遠出用」へという2種の使い分けも1つの方法です。

あとがき

このたびの検証で、バッグを作る時に、物理的な動きを予想することこそ大切なことだとつくづく思いました。

巾着型、一度は、セキュリティー性の低さに廃版にしようと思ったものだったので、その諦めからの工夫というのがとても大きな巻き返しになりました。

巾着型は、かわいくて優しいデザイン、やはりモデルとしては残していきたい気持ちがあります。

セキュリティー性の弱さが分かっていても、そこを最大限に何とかしていくという役割を担おうと決意。

次回3点目をまたご紹介してまいりますが、今回で内部に巾着袋が設置無しのタイプのリフォームが終わりました。

次からは、最新型の内蔵巾着袋付きの同じヶ所の入り口フラップをリフォームしていきます。

生地が替わりますので、同じ仕様でも違うのかどうかというところもリフォームを兼ねた検証ポイントになると思います。

是非また、お立ち寄りくださいませ(^-^)。

作ってはみたけれど改めて考えた、そもそもこの繊細な素材でボストンデバッグを作るべきではなかったのではないかという回顧【296】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回1点のミニボストンバッグが完成。

リュック仕様の付いたハンドバッグで名前は「かまぼこ」。

かまぼこと呼ぶ以上、カーブの美しさと対比した底のまっすぐさを綺麗に出したいです。

初期の「かまぼこ」縦13cmx横24cmxマチ7cm:2019年製作。

初期型は、ミニサイズでしたが、あまりに容量が足りずに改良。

そして、このたび、マルチカラーで作ったサイズへと大きくアップしたものになります。

それでも大きなボストンバッグに比べたらハンドバッグの領域を超えることはありませんので、ミニということに致しました。

さらに、リュック仕様にもなるという頼もしい機能を入れてみたのです。

作って完成品を見た上で思うこと、「巾着型の方が断然美しかったであろう」という思い

「かまぼこ」2020年版:<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ9cm。

サイズのみ見てみると、2019年版が、縦13cmx横24cmxマチ7cm、2020年版が、縦19cmx横29cmxマチ9cmです。

縦も横もおよそ、5cmは広げているので、5cmという数字は、目に見えてサイズの変化が分かるくらいのものです。

サイズ感の点では大いに良き効果が感じられました。

しかしながら、2019年版の時にはあった良い雰囲気の整ったかまぼこ感が今回のものにはあまり感じられなかったのが残念。

選定の生地がはるかにこのたびがやわらかかったからです。

2019年のものは、強固な縦の織り方がとくにしっかりしたジャガードなのでびしっと仕上がっていました。

マルチカラーのこのたびの生地は、凹凸感があって美しいものの、緩い雰囲気になってしまったのです。

よって、そもそもこのデザインにはまる素材の選定を間違えたと思っております。

確かに、この素材は最初柔らかいからクシュッとなるような巾着タイプのデザインに当てはめようとしていたのですが、実は急にボストンバッグに変更していたのです。

率直な最初の考え方で行くべきでした。

リュックのショルダーの部分。
ファスナーの口布の部分。
スズランモチーフのファスナー飾り。
少しわかりにくいですが、底板は、どうしても内蔵できない作りなので、リムーバブル式で取り付け。

高級な生地でしたので、巾着型で成功していればそれはそれはエレガントに出来上がっていたと思います。

ボストンバッグ型だとややカジュアルテイストがありますね。

とにかく、繊細で柔らかい生地というのは、その柔軟性を活かして、しぼる動きがある「巾着型」に当てはめた方が特性が活きるようです。

あとがき

このたびも、ストレッチフクレジャガードはオレンジで色違いがあったと思います。

ただどちらかに良し悪しの比重が寄らないよう、色違いはよほどでなければ作らないです。

この記事も背景がカーキグリーンだからこそマルチカラーが美しく映えたという良いバランスが感じられる方のカラーでしたので、こちらが一番やはり今思い返しても一番です。

ただ、もう一度この生地があるならば巾着型でトライしてみたいと思う気持ちが残ります。

そもそも生地選定の時に、デザインをしっかりイメージして変な変更をしない、正直なイメージに従ったものが正解のようです。