ハンドメイドキルトの巾着袋の最終総まとめ、凹凸感あるフクレジャガードと肩を並べる素材を自分で実現できる【1139】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事で、ハンドメイドキルトをかけた表地の巾着袋製作は終了です。

このあと4-5点で「インテリア収納袋」シリーズも終了になります。

当初はこのような小さめの巾着袋にキルトをかけるということは考えてもみませんでしたが、この予想外が結構良き学びになりました。

キルトを様々なバッグに対して取り入れていくことが、ほぼ無限の可能性を持つことが分かります。

ゴールドと紫のコントラストは色相環では補色の関係である-奇抜、華やかなイメージの表現

<表地:ブロンズ>ブラウン撥水サテン、ナイロン/100%、日本製・・・ここへ3cmのダイヤキルトをかけました。裏側には、ソフト厚芯が当てられています。ソフト厚芯は中綿よりも薄く、程好い厚みと使いやすさ、柔軟性もあるので、ごろごろし過ぎない点が利点であると思います。

写真の上の方の厚紙は、最後の巾着ホールのステッチをかける時に上から3.5cmの箇所になかなか印が打ちにくいということのサポートとして、自作の厚紙ものさしで当てながら場所を確認しながら縫っていくやり方です。

印は付けなくてもこのやり方で正確に位置を把握することができました。

材料は、石鹸の空き箱。ちょうど3.5cmの長さと指で持ちやすい幅にをカット。そして、幅を均一に美しくステッチしていきます。

ものさしは、たとえ30cmの短めでも、巾着袋が小さいので中で所狭しといった感じで正確に測れず、こういった自作ものさしが有効な時があります。

<裏地:紫x黄x赤マルチカラー花柄>ブロード(moda fabrics社製)、綿/100%、日本製(最終整理が日本で行われているようです)。・・・こういった生地の加工場所が転々とした場合、最終場所が表示上の原産国となります。よって、アメリカで原産のこの元はパッチワーク用の生地は、「アメリカ原産、日本製」などと分かりやすくお知らせすると良さそうです(^-^)。

さて、この表地と裏地、すごくコントラストが効いて華やかですね。

黄色と紫は時に、タブーとも呼ばれることもありますが、組み合わせに良い、悪いは決められません。

むしろ、ファッションでは互いに映えることもあります。

色の基本図(色相環)の見方をしますと、ゴールドやブロンズは黄色に近く、その反対側に位置付く紫は、「補色:反対色」の関係にあります。

黄色と紫は補色の関係です。その他、クリスマスカラーの赤と緑なども補色の関係。ファッションでは奇抜過ぎるかもしれませんが、クリスマスには楽しくて華やかで気分が高揚しますよね。

生地などを作る製造業者様としては、華やかでぱっと目を引くお品を。。。ということで、柄を補色の関係を意識することも必ずやあるのではないかと思っています。

柄も周りの背景などに映えてこその存在感であり、補色もとてもパンチが効いて大切な関係の色同士だと私は思います。

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
中に何も入れていないのにこのハリとコシは感動ものです。

ハンドメイドキルトをかけることの効果総まとめ-フクレジャガードと肩を並べるハンドメイドキルト

ハンドメイドキルトのダイヤ柄をかけた巾着袋製作をしてまいりまして、どれも、中に何も入れていなくてもちゃんとしっかりと立ち、生地に接着芯を貼っただけのものよりも内側の空間がキープしやすい構造になることが分かりました。

場合によっては、場所をとるのかもしれなく、狭い場所へぎゅっと入れるならキルトが無いタイプの方が良い場合もあるでしょう。

ただ、キルトをかけることで、本来は、活躍の場がなかった薄手の生地なども、表舞台で活躍できる可能性があるということも分かりました。

そうしますと、生地全部を考慮に入れたうえで表地に選択することが検討できるようになり、素材の無限の可能性が生まれます。

そうしますと、フクレジャガードとか、キルトが最初からかかったような加工の生地とか凹凸感ある生地を探し回ることをしなくても、凹凸感ある表層を実現できるので、選択肢も多く、高級生地のフクレジャガードとか風通ジャガードと肩を並べることになります。

私も、とことんというくらい、フクレジャガードや凹凸感のある生地を探しそれを使って製作してきましたが、やはり凹凸感のある生地は常に見つかるものではなく結構レアな部類に入るかと思います。

多くのニーズがあればある程度製造もしていただけるのかもしれませんが、なかなか多くは見つからない中、キルト加工をハンドメイドでかけることの出番が出てくると思います。

今回の一連の巾着袋の製作の中では、ダイヤキルトしかご紹介させていただいていませんが、ストライプやボーダーやバイヤスのキルトもアレンジできますし、むしろダイヤキルトより手間が半分です。

とは言え、ダイヤキルトの良さは、四方八方がステッチにおおわれるので、均一にその丈夫さがあるということで、キルトの中ではダイヤキルトとかボックスキルトがダントツだと思ったので採用しています。

更なるアレンジで、渦巻き型ステッチとか、お花を描くようなステッチなども、キルト自体のデザインというものにしぼっていろいろ試みていくととても楽しそうです。

ダイヤキルトも、絶対このデザインというわけではないので、個性あるデザインによって差別化は図れます。

あとがき

ここで、ダイヤキルトをした巾着袋が終了なのですが、次回は2点程、もともとキルトに似た凹凸感ある加工がされたような生地や、生地の織り方そのものに凹凸感があり、キルトをかける必要もないような厚みがすでにあるという生地で作ってみたいと思います。

それらは、おそらくキルトをかけてしまうと、美しく出ている柄のリズムを損ねる気がして、その並んだ配置の柄の出方の美しさを生地のまま活かせます。

また当ブログ記事でご紹介してまいりますね。

全体の巾着袋製作としては、ラスト数点になりました。

丁寧なダイヤキルトがそれぞれブロンズ生地に美しく引き立つ3cmと5cmとの比較【1134】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、ダイヤキルトの表地で作る巾着袋の連続製作の下準備として、2種のダイヤキルトをかけました。

同じブロンズゴールドのサテン地にさらにキルトをかけることでその美しさが倍増♪。

3cmと5cmのダイヤ(正ダイヤ)の比較もご覧になることができます(^-^)。

ここで1つキルト地のエピソード

あれは、10代前半の頃、キルト地で巾着袋を作ることが素敵みたいな流行があったかと。

1980年代前半くらいです。部活の着替え着入れなどの学生ならではの入れ物。

私も、複数持っていて、どうやって作ったのか記憶が全くないですが、ギンガムチェックのグリーン系を1つ、スヌーピーの白x黒全面柄を1つが記憶にあります。

いずれも既製品のダイヤキルトがかかっていました。巾着袋と言えば、キルト地を使用するのだという風に考えていたと思います。

それくらいキルト地は持ち運びにも安心のアイテムだったのですね。

今でも生地屋さんには既製品がありますが、既製品の中から自分の思う柄があるのかどうかというと、それほど豊富ではないかと思います。

そこで、私が今回のように加工した、自分でキルトをかけていくというのは、とても利用価値のある手法です。

糸は確かにたくさん使用しますが、キルトをかけたいものが全てかけられるというほぼ無限の可能性があるのです。

是非、このキルト加工も今後のデジタルコンテンツに取り入れて、その手法を広めたいと思っています。

とてもその点は喜んでいただけると予測できまして、お役に立てそうでワクワクしています(^-^)。

ダイヤキルトのサイズの違いの比較、3cmと5cm

2cmの差は大きいですね。

1辺の長さがそれぞれ3cmと5cmということです。

使い分けとしましては、やはり、面積に応じて、小さいサイズの場合には、細かい方の3cmを、大きいサイズの場合には5cmをというのが出来上がりの面の中に占める柄の数の豊富さで多い方が華やかで素敵だからです。

今回の生地が、ブロンズ色のナイロン/100%のサテン地であることで、余計にツヤが感じられ美しいです。

これらをそれぞれ、表地に使っていく予定です。

キルトの役割としては、装飾的な面もありますが、機能面としては、擦れなどができにくいということだそう。
凹凸感ができるので、まともに接触する面が減るという仕組みだと思います。

今回も、裏側は、ソフト厚芯です。

この巾着袋製作で中綿は使用しません。

ソフト厚芯の方が、程好い柔軟性と厚みのバランスを生み出します。

あとがき

少し余談なのですが、ここ最近、こうして、完成品ではない途中の作業のタイミングの場合に、YouTubeはショート動画をアップしています。

ショート動画は、アップした瞬間の数十分が、フィードと呼ばれる場所に登場するみたいで、信じられないくらい視聴していただけます。

やはり、多くの方には見てもらえればそれは有難いことなので、ショート動画がそういう効果があるならばと時々投稿させていただくことにしました。

自身で見る分には、サムネもいつものように作っているので多くの中の1投稿のようにしか考えていませんが、視聴者様側からは、ショート専用の場所の配置になっていて、PCで作ったサムネは画面のサイズの兼ね合いで有効にならないようです。

やってみると何かそういったことも少し分かりますね。

ショートを予告編に利用されている方も拝見。良い利用法だですね。

何か私もアイデアが浮かんだら、ショートの使い方を工夫するかもしれません。

今のところ、今回のような未完成状態でも少しご披露できるという使い方を時々しています。

巾着袋の最終段階で微妙な中間色に合う紐の色チョイスにこだわった記録【1133】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在インテリア収納袋の小さめサイズを連続製作しております。

その中でもここ数日は、本来は裏地に使うような生地を表地に使用するための一工夫としまして、ダイヤキルトをかけていくという種類のお品を連続しています。

内部構造については、中綿では厚みが増し過ぎて巾着袋としては使いにくいということで、1mm弱という程良いの厚みの「ソフト厚芯」のみをキルトシートの一部として使用することにしています。

ソフト厚芯は、今までは、バッグの取っ手にだけ使用してきましたが、初めて本体にソフト厚芯を入れるという経験となりました。

これはこれで、とても良い機会です。

その良さは、また今後語り継いでいきたい1つの事柄になりました。ソフト厚芯を使用している人というのはおそらくまだ少ないと思います。

フェルト布のような素材でも代替素材にはなりそうですが、芯地としてのソフト厚芯は細かいことを言えば、フェルト布よりももっとハリコシがあると言えます。

立ててみると空中でも一瞬ツンと立つのです。

そんな微妙な違いも中に内蔵して並べて比べてみると分かりやすそうです。

そんな実験をまた別の機会にやってみたいですね。

完成間際で「ちょっと待った!」をかけた紐のカラーのチョイス

キルトが入った表地はハリコシが出て、はっきりしているためアイロンで非常に折り曲げやすいので綺麗に作れます。

もしこれが、元のとろみ生地+接着芯のままだと折り曲げにくかったかと思いますので、キルトにするメリットの1つですね。

<表地:チャコール>ポリエステル/レーヨン混、ポリエステル/60%、レーヨン/40%、日本製。・・・ここに3cmの間隔でバイヤス向きにダイヤキルトをかけました。綺麗にダイヤキルトが出るコツというのは、ボールペンで直線で作図することです。チャコペンよりも正確です。このボールペン使いから、ミリ単位でこの綺麗さが実現できると実感。使用の糸はなじむチャコールグレーのテトロン糸をチョイス。
<裏地:薄グレー>ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。・・・モカ系のグレー色ですので、表地とカラーの相性がとても良いです。
「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。・・・まだひもが入っていない状態ですが、今日はここまでだったのです。その理由は。。。
こうして、黒紐を合わせてみましたが、黒が強すぎることが分かります。せっかくの中間色のチャコールが台無し。よって、焦げ茶を手配中でして、その到着を待ちます。

ここで黒をそのまま使用してしまわないところに、自身のこだわりがあります。

シンプルなデザインの巾着袋は、1つ1つのパーツとか材料の存在が重要になります。

一番に望ましいぴったりなチョイスをするのは自身の裁量となります。

ここも大切な出来上がりの良さの分かれ道であると感じ取り、早く完成させてしまうことよりも、冷静になりひもの色の見直しを図ったのです。

あとがき

この表地の木の実柄を購入の当初は、2020年の末頃でしたが、まさかこれを表地に使うとはとは当時は思いませんでした。

その時は、裏地に使っていくことのみ頭にありましたので、この生地を寝かせた約2年後に、違うひらめきが起こったということになります。

生地はよく記事でも書いていますが、流行とはほぼ無縁と言っても良いと思います。

良い生地、ピンと来た生地があれば、ストックということもその後の保管中の変化で新しい使い方が生まれることもあるようです。

在庫を持つことが悪いことのように考えられる風潮がありますし、私もストック=保管=在庫ということで同じように思っていた面もあります。

しかし、今回のようなこと一部分だけですが、時に新しい価値が生まれることもあるのだなと思った次第です。

経理上、棚卸在庫は、棚卸資産ということで、一応「資産」であるということの、意味の1つでもあることをひょんな分野から認識したようでした。

薄手の生地をどうしても表地に使いたい、そんな願いを叶えるハンドメイドダイヤキルトに使用したソフト厚芯の効果【1130】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ3か月、連続して過去のストック生地を使用していくことをしています。

「インテリア収納袋」という裏地付きの良いお仕立ての巾着袋を丁寧に製作して、1点物スタイルで製作しています。

ここへ来て、45点製作済。

あと10点程でいったん、裁断して準備してあるストックは終了します。

面白いもので、私自身も楽しむことができているのが、最初に2019-2020年に生地を集めたその時の表地と裏地の組み合わせのイメージと、今2022年の組み合わせはかなり違うことです。

私も何か変化をしていて、時間の経過とともに考え方やインスピレーションも変わってくるのですね。

とても新たな気持ちで挑んでいます。

生地というのは、よほど流行のあるものではないです。ヴィンテージ服が好きな私は特に流行を除外する意向にあります。

生地も長年ストックしたからといって、今見て古めかしいものでもなく、むしろ、その時に調達しておいて良かった、今はこういった生地は見つからないなど、その時々の一瞬の生地も多いのです。平均1年サイクルのように見えます。

とても移り変わりがあることと、もともと「多品種小ロット」なのです。

なので、見つけたときに購入しておいてストックというのは、在庫を抱えることにはなりますが、在庫持たずして、本当にとことん良質な物が作れるのかということを考えると、このタイムラグが逆に貴重な価値を生むこともあります。

裏地のイメージで調達した生地を今になって表地使いしたい場合の工夫

以前に、裏地に使用したこの生地を今回は表地に使います。表地としてはやや薄手。裏地よりも表地が薄いということが気になり、厚みを実現するための一工夫を考えました。

そこでひらめいたのが、キルトをかけることでした。

通常キルト加工は、中綿を使用して厚みが増す「中綿キルト」が多いですが、厚みが増し過ぎると、巾着袋は作りにくいのです。

よって、中綿までの厚みにはならないのが、「ソフト厚芯」というフェルト布のような芯地です。適度に厚みを出してくれる恰好の素材です。

もし、同じように作業される場合、必要な分だけフェルト布を少し購入されるのも良いでしょう。

私の場合は、バッグの取っ手に入れ込むために、反ごとストックがありまして、それを使用しました。

「ソフト厚芯」:こんな感じの1mm弱の厚みのやわらかい接着機能の無いものです。

このソフト厚芯は、2015年頃に購入した記憶です。

最初は60m巻くらいの電柱みたいな太さでした。

すぐに使い切るものではないですが、かなりお得にこんな良い物をいただくことができて、附属屋様に感謝です。

もうだいぶ終了に近づいていますが、現在は、これの出番が前よりもないので、ゆっくりとしたペースで使っています。とても便利な一附属アイテムだと思っています。

ハリコシを出すハードな芯地に比べて、ふんわりとした厚みをミシンのステッチとのコンビで実現できるのがこのソフト厚芯の良さです。

単独使いよりも、「ステッチとのコンビ」というところに、伸び止めテープなどと同じような役割を見ます。

待ち針をまず、隅っこに打ち、その後、真ん中付近の内陸部分にも均等に止めて、しわが寄らないよう生地を固定して、チャコで3cmずつの幅を45度ずつで、それぞれ右上と左上スタートでステッチ。
キルトの完成です。生地の薄さをソフト厚芯とステッチコンビがカバーし、立派な1mm厚程度の厚手の生地と同等になりました。

こうして、薄手でも、キルトによって、表地使いができることが分かりますと、生地チョイスの幅もぐんと広がりますよね。

好きな生地をとことん追求できるというものです。

しかも、キルトは某一流ブランド様もその丈夫さとキズの付きにくさで自社バッグの定番素材とされています。

こうして、見ているだけではなくて、自分でもキルトを自作してみることで、その効果を実感します。

手間は確かにかかります。

1本ずつのステッチの端は返し縫いで、玉結び、玉止めもすべてステッチの数分行っているので、果てしない作業ですが、いつかは終わります。

しかも、今回のこの面積は大きいものではありませんので、手間がかかると言っても大げさなものではないです。

それよりも、この新たに生まれ変わったような新しい生地で巾着袋が出来上がったその時の価値を想像するとワクワクが止まりませんし、より末永くお客様にお使いいただけるものになるかと思うとそれが一番の夢になります。

私は商人なので、これを自分使いで喜ぶというより、お客様が喜ぶ様子を想像することが多いです。

あとがき

さあ♪、このキルト物語は、続きがあることが想像できますね。

いったい、この表地にどんな裏地が来て、巾着袋になっていくのか。。。

そんなことも楽しみになりますね。

次回は、巾着袋の完成で、記事をアップしたいと思います(^-^)。

ビッグヘルメットバッグの裏地のダイヤキルト、5cmから7cmへサイズを大きくしたことで得られた効率【460】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、ヘルメットバッグを3点連続製作しておりまして、2点目に入りました。

少しずつ違う部分があり、同じデザインながら「似て非なるもの」になるようにお作りしています。

その違いの部分というのは、デニムにかけるステッチの色の違いと裏地の違いです。

1点目では、黄色いステッチで、5cmの裏地中綿ダイヤキルトを小花柄のマルチカラーの裏地でヘルメットバッグが出来上がっています↓。

このたびは、効率を高めるためにダイヤキルトが7cmでも良いのではないかとサイズを大きくした点の結果を検証したいと思います。

5cmから7cmへアップしたことで得た効率の良さ、出来上がりは粗い感じもなく緻密さをキープの納得の7cmダイヤキルト

キルトのダイヤ型の1マスが5cmでは、時間がかかりすぎてしまうと同時に真ん中あたりでしわが寄りそうになって危うかったことがあった点。

何分面積が広いので少しのことでも効果は絶大なのです。

このたび2点目は、7cmのダイヤキルトを作図して中綿と合わせて製作していきます。

しわの寄りがちな内陸部にも均等に待ち針を打ちました。

先に作図をハード薄芯に作図してから、次に待ち針という順番がベスト。

作図の仕方は、てっぺんの左右どちらかの角からのスタートで、7cmの直角二等辺三角形の底辺を最初の線として、そこから左に平行移動しながら、順に7cm巾でものさしで線を引いていきます。

そして、端っこの短い線から順にステッチをかけていくのですが、最初と終わりは丁寧に玉結び・玉止めを行うのが自身の方針。

ハンドメイドキルトの良さがここにあります。

お店で既成のキルト生地を購入の場合必ず途中でステッチが途切れ、そこからどんどんほつれてくる可能性を孕みます。

しかし、こうして、裁断後にハンドメイドキルトをかけていくことは完全にすべてのステッチの最初と終わりが縫い代の中に収納されるということになるのです。

7cmキルトで出来上がった裏地中綿キルトパーツ。5cmの時よりも粗くはなったものの、十分緻密です。
とても美しい7cmキルトができました。真ん中に待ち針をまめに打った成果です。

あとがき

もともと裏地に使用したモール生地が金茶色ベースで非常に美しいです。

このような複雑なミックスの生地は古いストック生地の中には豊富で、古いものの方が手間をかけられていた様子が見られることが多いのです。

効率化を重視し過ぎる現代ではなかなか見られない部分、生地購入時もそのような背景が見て取れましたので惹かれた生地だったということです。

そのような貴重な生地をフルに使用して贅沢ながら裏地に設置させていただきました。

ここで冒頭の1点目のお写真を今一度思い出してくださいませ。

裏地が黄色いパステルカラーのようなマルチカラーの小花だったことにリンクして表地デニムへのステッチを黄色にしていました。

では、今回の裏地のモール生地はどうでしょうか。

はい♪、オレンジがかったステッチが相応しいと思えてきます。

デニムは出来上がりが随分のっぺりとしてつまらないものなので、裏地に素敵な躍動感ある柄などを配置して中身の楽しみがあると素敵なバッグになるのではないでしょうか。

この考え方をいろんなデニム製作に落とし込んでみて下さいませ。

多くの方が作ろうとするデニムバッグも、独自のカラーが演出できるチャンスとなることでしょう(^-^)。

とても単純なやり方です、ヘルメットバッグの内部にクッション性をもたらすための裏地と中綿コンビでかける5センチダイヤキルト【443】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

市販のキルト生地をよく見ていただきますと、多くが途中で縫い目がUターンして戻ってきている経路なのが分かります。

Uターンする時点が縫い目と同じ位置ではなく少し進まなければいけないために小さなボックス柄を余分に描いてしまう事情があるのです。

一方ハンドメイドキルトなら、まっすぐにストレートで最後まで先へ進んで行きますのでUターンがありません。

よって、柄が素直にそのままのデザインに出来上がってくれるのです。

そのあたりは、自前キルトの良さだと思います。

このたびは、5cmのダイヤキルトですが、綺麗にダイヤ型だけが描かれます。

とても単純な作業です。

ではご紹介してまいりたいと思います。

裏地と中綿を重ねた5cmダイヤキルトのやり方、作図後内部にも待ち針を打つことを忘れないで!!

裁断し、接着芯を全面に貼った裏地に合わせて中綿をピッタリに裁断。
一番下から、裏地の裏面・接着芯・中綿・ハード薄芯という重なり。

待ち針は作図後の方が良いと後になって思えてきましたが、この時は、先にある程度待ち針を打ってしまっていました(^_^;)。

5cmダイヤキルトの作図:端っこの角を頂点とした直角二等辺三角形になるよう、5cmずつの底辺を結びます。

そこから、左へ5cmずつ並行にハード薄芯の上に線を引いていきます。

シャープ芯は折れやすく、ボールペンがお勧めです。

そして、対象になるように、反対向きの線も同じように入れますと、正方形横向きのダイヤキルトが描かれます。

別名「正バイアスキルト」とでも呼べそうです。

ここで初めて待ち針を打つのが作図も正確だと後から思いましたので、ごめんなさいね、よろしくお願いします。

そして、大切なのは、内陸部の枠内にもこまめに待ち針を打つこと。

これで、ステッチの時にしわやタックが防止できるからです。

面倒であるからとそのままかけると後でほどいてやり直すことになりってしまいます。

ミシンですべての線をステッチ。単純作業ながら、なかなか大掛かり。2度ほどボビン交換するほどの糸の使用量。

待ち針は縫い終わった後、だんだん外していくイメージです。

5cmダイヤキルトの出来上がり:なかなか美しいものです。もとのカーテン地の面影が薄れます。

中綿が薄めであり、ボコボコになりすぎないひかえめな厚みがこのバランスです。

もっと俯瞰して見てみます。出来上がってしまうと、こんな風には眺められないので、ここで撮影♪。

あとがき

待ち針が不足しがちです。

キルトの際にはたくさん待ち針を使うので普段から予備があると良いです。

自身は、パールの100個入を常に70-80本刺した針山と別に常にストックしています。

裏地がカーテン地であることを忘れるほどキルトが素敵に出来上がったことが今後の可能性を感じます。

特に技術が必要ということもないですので、丁寧にこのやり方を地道に進めていくだけですから。。

カーテン地は横幅が140-150cmと広いことで生地の中ではダントツにコスパが良いです。

ただカーテン地の多くがポリエステル/100%を占めますので、綿/100%をを好みの場合は、「インテリアカバー」用のカーテン地のコーナーの近くに幅広の綿/100%のカバー用の生地が見つかることがあります。

キルトの際にしわ防止に待ち針を内陸部にも均等に打つわけですが、素材自体もポリエステル/100%の皺が寄りにくい特性が活かされているような気がしています(^-^)。