座椅子カバー2種①フルカバー(脚無し用)②ハーフカバー(脚付き用)を3年越しの生地のロット違いを組み合わせた製作【1398】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実家で母が座椅子を購入とのこと、拝見すると、なかなか立派なものでした。

張りの生地はツイードと帆布の間くらいの厚み生地。

イメージとしては、長く使っていく場合そのままでは、生地が擦れたり破れたりするのではないかというもの。

そして、カバーを作ることを提案し製作することになりました。

その座椅子は、木製の脚(あし)がネジ式で設置してあり、取り外し可能。

脚付きの使用と脚無しの使用が使い分けられるものでした。

このたびは、その両方に合わせ、カバーを2種作る方法を選択。

1つのカバーで2タイプを兼ねるとカバーに脚の部分の穴が必要で、遠方に住みながらの製作では穴の位置が正確ではなく、かえって2種のカバーを作った方が良いと判断したのでした。

座椅子を出来る限り末永く持つためのカバー、必ず何年後にはカバー無しよりも大きく効果が出ていくと思いますので、座椅子購入の最初に検討することとして、是非ご参考にどうぞ。

手持ちの在庫生地のラストを飾ると同時に、不足は生地屋様で同じもののロット違いを追加購入

使用生地(カーキグリーンとカーキブラウン):コットンヘリンボンバック地、綿/100%、日本製。

2年前の反で購入のカーキグリーンのが手持ちで最終でした。

右のカーキブラウンは当時には購入しておらず、まだ2年前のストックが売り場にあったというミラクルで追加購入ができました。

座椅子も面積が大きいので手持ちだけでは不足を、現在でもまだ生地屋様に同じものがあった奇跡。

反が違い随分ロットが違いますが、組み合わせたバイカラー仕様が可能だとひらめきます。

そして、不足分のみを最低限に追加購入し、この度の製作に利用させていただきました。

縫い代はすべて2.5cmで1.25cmずつの三つ折りステッチ。一重仕立ては先にすべて縫い代を隠してから合体。
バイカラーの様子:半分がグリーン系、半分が茶系と整然とした配置になるよう途中でハギ目も作りました。
2種のカバーの内①フルカバーの方には座椅子を包み込むためのマジックテープを片方のみに横配列に3箇所で設置。
マチの縫い代の始末のみパイピング:ラッピングとも呼んでいますが、マチのみ縫い代を共布でカバーします。

①フルカバー②ハーフカバーの完成をふりかえりました

無事に完成しました。

フルカバーは、布団カバーなどと同じ作りなので、上述のマジックテープの入り口が特徴意外はお写真を省略です<m(__)m>。

写せたらよかったのですが、現在の使用が脚有りのハーフタイプ用ですので、時間がなく写せませんでした。

ハーフカバーに関しては特徴があり、現在の脚取り付け状態に合致して写すことができましたのでこちらを中心にご紹介します↓。

②ハーフカバーの全体:上から写しました。背面はかぶせていまして。座面は敷いているといった機能。
②ハーフカバーの背面(サイド):はこうしてマチがつくってありまして、かぶせています。
②ハーフカバーの背面(後ろ面):50cm分だけなので少し足りなかったです。生地在庫がもう限界でした。
②ハーフカバーの座面:背にはカバーがかぶり、座面はシートになっている切替の部分が少し不自然です(^_^;)。

寸法の割り出し方:小さくて入らないことを防ぐための5cmの追加の実際の効果

シミュレーション:型紙は作っていませんが、メモ書きはあると良いです。座椅子の実寸は120x65x18cm。

<縦>の9はマチ18cmの半分、3というのはハギ目を作り延長した分のハギ目の縫い代両側合計の3cm、少し足りませんが余分の5cmのプラスに吸収されたと思います。

2.5というのは、三つ折りの縫い代の始末1.25cmx2=2.5cmのことです。

最後に足した5は5cmの余分を縦も横も見積もったという意味。

カバーに余裕がないと本体の生地と擦れたりして傷めますので、ゆとり寄りに仕上げるために5cmを見たのです。

当初ゆとりがあり過ぎたら行おうとしていたピンタックも辞めました。

5cmの余分の見積もりはまずまずの効果を出したと思います。

とろみの生地ではないところがこの度の綿/100%の比較的厚手の生地の良さ。

よく座面にもなじみずれることがすくなくうまくフィットしました。

あとがき

このたび製作の座椅子カバーも決して小さい雑貨品ではありません。

面積の大きなものを作る際には、出来るだけものさしを使わない方法が楽でスムーズ。

ヘリンボン織の織柄がストライプなので、その柄に忠実に裁つことを目安に随分スムーズでした。

もっと大きな寝布団カバーやこたつ布団カバーならば、なおさらです。

そうしますと、もし手作りで柄or無地に迷う場合は、せめてジャガードにすると柄が目安になり助かることが多いです。

カーテンも同じことだと思います。

初めての場合は何か必ず課題が残ってしまう完成になることが仕方がないわけですが、その分その教訓や課題の解決の糸口は都度製作後すぐにお伝えすることができます。

綺麗な完成だけをお伝えしても現実的ではありませんので、むしろこうした課題の残った完成品から得られる情報こそが重要。

是非、製作にこのたびのアウトプットを活かしていただければと思います。

素敵な完成を祈っております(^-^)。

ハンドメイドバッグ製作のダウンロード型デジタルコンテンツの制作中の悩みの解決策、①容量の凝縮②音声の質の維持③最新ノウハウの盛り込み【1164】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少しずつ、「共有型のハンドメイドバッグ」の活動の1つ、「コンテンツ制作」を進めています。

2022年からの考案でこの活動をする中で、事業名の「共有型」というワードも生まれています。

2022年の内に一度は完成しているのですが、結果は大きく見直すべきものになり作り直しとなりました。

なぜ簡単にコンテンツ制作ができるものではないのかを、下に貼りますYouTubeで投稿したのが2022年。

当ブログ記事は最初の投稿の2022.11.24からおよそ2年後の2024.10.17にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2024年でもまだ1デザインすら完成していないところにこの難しさがありますが、少しずつ完成に向かっています。

そして、2022年当時の2つの理由の他に更なる3つ目の理由も浮上した2024年現在。

「手直し」したホットな情報で当記事は①-③の3つのコンテンツ制作の悩みとその解決策を2024年の見方で綴りたいと思います。

①動画だらけは容量を占有してしまう②音声が編集するうたびに劣化してしまう③その後新しいノウハウが続出してしまうという3つの悩みの解決案

当初は、動画をくっつけるイメージで、YouTubeのように考えていましたが、そうではありませんでした。

あっという間に動画は容量を増大させ、ギガ級になっていきます。

1ギガ(1,024MB)まで行ってしまいますと、せっかくコンテンツになっていても、容量が圧迫してお客様のスマホやパソコンのお邪魔をしてしまうのです。

そんなコンテンツは害でしかありません。

そこで、解決策はと言いますと「すべてを画像のみ」に妥協したことです。

ある意味静止画はミシン作業では確実であり、良い意味で画像のみの良さを活かす方向で解決策としました。

その代わり、字幕をたっぷりと入れるということでフォローしています。

次は音声についてです。

ナレーションがネックになるのですが、人間の生の声は、編集を重ねると「割れる」というような表現をされることがあります。

実際に少しずつ進めようと、1コマずつナレーションを入れていくと、後日次の新しいコマを追加した時に古い収録の声が「バフー」などと呼吸音がみっともなく入るのです。

このようなナレーションは害でしかありません。

ということで、解決策としては、「既成の音声」を利用させていただくか、それとも一発取りで最後に字幕をそのまま読みあげるような小さい声の音声で入れていくかを迷っています。

最後3点目が2024年で続出したことですが、「その後のノウハウの追加」です。

コンテンツ制作をしながら自らも学んでいるわけで、日々のバッグ製作から新しく知ることが今だにあるのです。

是非そのホットな学びもノウハウに盛り込みたいという姿勢でいたところ、いつまでたっても見直しばかりでコンテンツ制作が進まないという悩みです。

しかし、これは解決策などありません。

漏れなく新しいノウハウも盛り込むことで、コンテンツ自体の「価値」を高める必要があると思うのです。

よって、年月を要することは仕方がないこと、むしろそれで価値が高まることを意味すると考えれば必要な事であるかと。

では①-③をまとめたいと思います↓。

<デジタルコンテンツ制作の悩みと解決策①-③>

①<悩み>容量を占有してしまう動画が盛り込めない→<解決策>写真のみに徹底、字幕を豊富にした。

②<悩み>音声が劣化して質が悪くなる→<解決策>デジタル音声の利用もしくは一発取りで一度っきりの最初の音声で完成させる。

③<悩み>新しいノウハウが続出する→<解決策>続出したすべてを盛り込む実直でホットな内容のコンテンツであるべき。完成を急ぎ過ぎないこと。

あとがき

ここで改めて心に留めておきたいことは、急いで完成という結果を求めないことです。

本当に分かりやすく細かい部分も解説出来ているのかということを必ず中心に据えてやっていきたいと思います。

最初に予想したのが、複雑で時間のかかるデザインよりもシンプルで早く出来上がるデザインからのスタートが良いと思ったこと。

これは大正解でした。

シンプルなデザインと言っても、なぜシンプルなのか。。ということにも理由があるので、そういった考え方みたいなことも解説に入れていきたいと思います。

そして、「ノウハウもの」とは言え、「姿勢」「精神」のような目には見えないものも盛り込めればと、そしてユーザー様にキャッチしてもらえればと望んでおります(^-^)。

薄手の生地をどうしても表地に使いたい、そんな願いを叶えるハンドメイドダイヤキルト、薄手も表地になれる可能性をたっぷりと感じた【1130】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この2022年、連続して過去のストック生地を消化する目的で、「インテリア収納袋」の連続製作をしています。

これまでトートバッグと巾着袋のミックスで累計45点を製作済、ここにきていよいよ終盤となってまいりました。

あと10点程で、いったん裁断して準備してあるストックは終了。

面白いもので、最初に2019-2020年に生地を集めたその時の表地と裏地の組み合わせのイメージと、今2022年の組み合わせはかなり違うことです。

時間の経過と共に考え方やインスピレーションも変わってくるのです。

このたびは、見るからに裏地使いっぽい薄手の生地でありまして、一度は裏地に仕様済の生地の残りでした(組み合わせる表地が面積が小さかったためそれに合わせたら余った)。

今度は巾着袋の「ミニ」というサイズでキルトをかけることで表地に使って新しいことをしてみようと。

この時点から、「ダイヤキルト」の仕様が加わった巾着袋が増えていくと思います。

裏地のイメージで調達した生地を今になって表地使いしたい場合の工夫、ダイヤキルトをかけることで表地として申し分ない「自作の素材作り」

以前に裏地に使用した生地を今度は表地に使います。表地としては薄手過ぎ。キルトをかけて貫禄を作ります。

通常キルト加工は、中綿を使用して厚みが増す「中綿キルト」が多いですが、厚みが増し過ぎると巾着袋は作りにくいのです。

よって、中綿までの厚みにはならないのが、「ソフト厚芯」というフェルト布のような芯地です。適度に厚みを出してくれる恰好の素材です。

2015年辺りの調達だったかと。。反ごとストックがありましてそれを少しずつ使用しています。

これまでは、取っ手に内蔵する時に使用していたのですが、キルトに使用というのがこの時がきっかけです。

「ソフト厚芯」:1mm弱の厚みでやわらかく接着機能無し。接着機能がない融通性あり。取っ手にも入れます。

このソフト厚芯は、2015年頃に購入した記憶です。

最初は60m巻くらいの電柱みたいな太さでした。

すぐに使い切るものではないですが、かなりお得にこんな良い物をいただくことができて当時の附属屋様に感謝です。

ハリコシを出すハードな芯地に比べて、ふんわりとした厚みをミシンのステッチとのコンビで実現できるのがこのソフト厚芯の良さです。

単独使いよりも、「ステッチとのコンビ」というところが、伸び止めテープなどと同じような機能なのです。

3cm正ダイヤキルト:まずはボールペンで作図から。適当なサイズの直角二等辺参加角形の底辺からスタート。

あとは、横に3cm幅で平行移動して作図を完成。

次に、内陸部にも均等に待ち針を打ち固定、端からストライプ状に順にステッチ。

ステッチは1本ずつ区切ります。

キルトの完成:3cm正ダイヤキルト。元の生地の薄さはなんのその。地の朱色と合わせた糸のカラーも重要です。

ここで学んだことは、わずかに残ったストックしかない環境であったからこそ生まれたアイデアだったということです。

豊富に組み合わせの可能性があるうちは、気付かなかったことで、もしかして1度目と同じように裏地にそのまま使っていたかもしれないのです。

「がんじがらめ」な状態は時として、あるアイデアを生むことがあるのです。

あとがき

このたび使用のグレー色の「ソフト厚芯」、もともと調達先の業者様が付けた呼び名でした。

もうその後の材料の事情もあると思うのですが、同素材をくまなく探してやっとほんのわずかに類似品を見つけられる程度で、随分高額でありレアアイテムになっているようでした。

「これは、代用品を探さねば。。」と思ったものです。

過去に丸ごと1反入手できていたことが奇跡だったと今気付いたのでした。

代用としては、「エンボス加工の不織布」がなかなか近い素材なのではないかと思います。

既製品の袋などを解体しては、やや「著作権侵害」に対してグレーゾーン、できれば反物で不織布が入手しやすいと良いのですが。。

その後何か情報があれば、またブログ記事に掲載致します(^-^)。

おそらくこうであろう、ハンドメイドバッグを購入したい人数もさることながら自分で作りたい人数の多さが意外に多い、ノウハウのアウトプットと共有の大切さ【1071】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ペルソナ」という言葉があり、商品を販売する時に、具体的により徹底してターゲットを突き詰める時の人物像の事を差し示しています。

ただ、ずっと疑問がありました。

ほんとにそんな風にターゲットを的確に見極められるものなのかと。

ハンドメイドバッグの製作者は、ハンドメイドバッグを購入する人が本当にターゲットなる方々なのか。。

なんとなく相容れていないような気がしてしょうがなかったのがこれまでの正直なところです。

それでも実際に購入していただいたお客様にはめぐり会えていましたので感謝致しますし、大変嬉しいことでした。

このたびは、そういった商業的な括りを越えた「全共有」を目指したい今後の望む形をここに綴りたいと思います。

「ペルソナ」なるものが分かったとも言えるのかもしれませんし、探す旅の最中のようなものなのかもしれませんが。。

生地在庫の多くを減らしたいという目標から「生地売り」をしてみて感じたこと、意外と自作する人に届きやすかったことが意味するもの

できれば、一掃、そうはいかなくても、ほぼ生地在庫の多くを年末までに消化していきたい目標がありました。

本当は、今まで集めた生地を片っ端から製作してバッグを作って販売していく予定だったのですが、時間が大きく不足。

途中7月の頭から生地販売を開始してみたのでした。

とても気に入っていた生地もありましたが、もう他の方へお譲りし、私一人では成し遂げることが出来なかった製作を他の方に委ねてみたくなったのでした。

手ごたえは、初期に早くも感じられました。

いろんな方が生地を良いと思ってご購入いただく日々。

生地在庫は、もともと非常に多く存在していまして、今の時点では年内完売は厳しそうですが、それよりも1つ分かったことがあったこと、これは非常に大きな収穫でした。

生地を購入するということは自分で作るということになります。

完成品のバッグのニーズに比べてはるかに大きいことが身に染みて分かりました。

結局、勝手にデザインした勝手な商品よりも自分で作る達成感や楽しみに対して価値をおかれているのではないだろうかと。

バッグにして販売して収益を得たいという目標を持ったプランのある人達に届いたのではないだろうか。

ここで決心を新たにしたのです、もっとはっきりと事業を「作る人向け」にシフトしていこうと。

勝手にバッグを作ることをひかえ、多くの多種多様な試みを多くの人にしていただこうと。

じゃあ今後生地を売るのかというと、そうではないのです。

現在は生地の持ち合わせがあるので、それをご提供する期間ではありますが、その時に一言コメントを添えて、活用の仕方や取り扱い方の注意点などを記しています。

これは、第一歩にすぎません。

作り方・デザイン・価値の入れ方などすべてのハンドメイドバッグに対するノウハウを多くの自作したい人に向けてご提供していく役割を担うということ。

ということで、2022年の目標としてコンテンツ販売をしようと思っていたことが、偶然の生地販売によってより一層高まり、そのニーズもあることに気づいたのでした。

今までやったことが無かったことをやってみることの素晴らしい効果を感じています。

あとがき

冒頭のペルソナのお話に当てはめるならば、「バッグを自作したい人向け」などということなのかもしれません。

しかし、そんな風に決定づけるわけでもありません。

多くの方へただノウハウをお伝えするということをひたすらやっていくということであるのみです。

そのためには、デザインやノウハウは秘蔵せずにすべてをアウトプットしながら手放していき、ご提供していくことに決めています。

ハンドメイドバッグアーティストにはなれなかった、もっと別の役割を見つけたような気がしています。

影の存在ではあるのかもしれませんが、キラキラしたスポットライトを浴びるようなことよりも自分に非常に似合っている役割です。

地道ではありますが、空っぽになるまで、これまで苦労したその難関箇所の渡り方とか、美しく仕上げるための裏に隠れた技(わざ)などを伝えていきたいと思います(^-^)。

原価から掛け率で見積もるわずかな儲けを含んだ価格算出よりも大切なこと、多くの人へお届けし、知ってもらうことに焦点を当てた販売価格【1063】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ道を歩み、およそ15年が経過しています。

最初の2007年辺りは、ひたすら一重仕立てのポーチとエコバッグ型を¥100でネット販売。

原価のことも、何も考えないただ製作したものを受け入れてもらうような作業でした。

とはいえ、その一重仕立てにはファスナーも付き、吊り下げ式のポケットも丁寧に仕立てていたのでした。

その結果は完売でした。

非常に究極過ぎる例ですが、たった¥100でも見向きもされないこともあろうかと思いますと、受け入れられたということになります。

その頃は、「利益」などが眼中に無かった随分無茶な価格決めだとも見ることができます。

しかし、初期の段階で受け入れられた手ごたえは大変貴重だったのでした。

あれはあれで、1つの重要なステップだったような気がします。

しかし、その後技術アップと商業的発展を目指すために利益を含めるようになり、原価を意識するようになっていきます。

あるべき方向性ではあったものの、随分最初の頃のひたすら製作することにまっすぐ没頭していた頃の気持ちと遠ざかってしまったのではないかと、一度見直してみようと思ったのでした。

見直すものというのは、他でもない「熱量」です。

一途にハンドメイドバッグだけを製造+販売では成り立たないことで工夫した他の事業との並行での存続が熱量をキープした

販売する以上利益が無ければ売る意味がないということも、ごもっともです。

商業である以上、ある一定の利益を含んで、そのうえで出来上がった価格で売れることが望ましいです。

ですので、こういう商品を販売するということを始めるにあたって、そもそも、その販売業者の「ブランド」が確立されているべきとも言えます。

有名な人が何か商品をリリースすると売れ始めるスピードは速いです(その後の継続はさておき)が、それはすでに「ブランド」があるからではないかと。

ただ、無名な1ハンドメイド製作者様も隠れた魅力を持っておられるかもしれないのです、埋もれているだけかもしれないのです。

今後何らかの形でいかにも花開きそうな様相をしたお品であるなどは、時間がかかっても知れ渡らないと非常にもったいないことです。

その最初の段階として、少し利益の件をあきらめて、手探りで売れる価格を探していくことがとても貴重だと思います。

ネット上には、ほとんど綺麗な事しか書かれていませんので、本当の姿は別の所に隠されているのではないかと思います。

陰で、こうした実験的なたゆまぬ努力は本当はこれこそが実りへの大切な時期なのではないかと思います、たとえ長年の月日がかかってもです。

今一度冒頭の¥100の頃のことを分析してみます。

¥100ながら、かなり価値のあるお品物であったことも実は誇れる点でした↓。

①生地の柄が素敵(主に薔薇小花柄などのプリント物の美しい柄に特化)

②吊り下げ式ポケットの共通の設置

③YKK社製ファスナーの徹底

これが¥100なのですから、喜んでご購入いただいたことには確かに納得です。

そして、「レジ袋」がまだ登場していない時代ですので、一重仕立ての畳めるような簡易袋のようなバッグはあまりなかったという時代の波のようなものもありました。

ということで、たった¥100でも忘れていなかったことは、「良質さの追求」だったのでした。

継続なくして実りは無い、他の別事業と並行してでも続ける決意

そもそもハンドメイドバッグがバカ売れしていないのにもかかわらず、2018年にハンドメイドバッグ製作+販売を事業としてスタートしてしまった無知さや無謀さは反省するところ。

しかし、これで良いのです、とにかく一歩を踏み出せたのですから。。

そうして、3年後には別事業の「レンタルジュエリー」を始めていきました。

同じファッション分野ですが全く違う手ごたえです。

そして、現在でも欠かさず、両方に熱量が平等にあるのかを必ず途中で確認しながら続行しています。

このやり方というのは、「シャネル」様に学ぶところであります。

他のハイブランド様と同じように香水の分野にも事業を展開している点が1つ。

そしてもっとバックグラウンドでは、経営者が別事業での儲けを基盤にファッション事業を運営フォローしている点に、存続が本来難しい分野が支えられているとのこと。

単純には、こんな風にまとめられます↓。

「本当に続けたかったら、別事業でフォローしながらでも続けていく」ということになります。

最終的に頼りになることは「熱」なのです。

あとがき

ハンドメイドバッグ1筋で行くスタンスよりも、複数の中の1つとして続けていく方が、初心のあの¥100でも価値を込め、受け入れられていた品物を製作できるのではないかということです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.08.06からおよそ2年後の2024.09.14に「手直し」の順番で記事タイトルから見直し、ここまで綴り直しをしてまいりました。

現在では、ハンドメイドバッグを製作+販売するという形態だけではなく、「ノウハウ」のご提供の方向も考案しました。

変化することは活動としては当然でありますので、随分違った方向を考えたものですが、ただ元の製作をストップすることなく今後も続行していくことで、活動が広がったことに対して喜んでおります。

¥100時代の当初はそのようなことこれっぽちも頭にありませんでしたから。。

こうした発想は、事業活動に準備もままならないまま早く一歩を踏み出してしまったことでかえって生まれた考え方です。

今では、技術が幾分か誇れるほどにバッグ製作の腕も上がりました。

この変化は間違いなくこれまで続行してきた成果に他ありません。

ここまで綴ってまいりましたことが、今の状態に悩む方へのヒントになることがあればと願っています(^-^)。

旧居ではキッチン用カーペットだった自作の薔薇柄キルティング地、新居では余分をカットした二つ折りで長いキッチンマットにアレンジ【895】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年2月頭に引っ越しをしました。

20年住んだ住まいを後に、本格的に事業活動を頑張れる環境への強い気持ちを大切に選択したことでした。

引越しの工夫や学びは、<引越シリーズ>として①-⑭に分けて投稿させていただきました。

その後、引き続いて、以前のまま引き継いだアイテム、新調したアイテムを「心のままに」お部屋にインテリアに配置していきました。

このたびは、旧居の時に使っていたアイテムをアレンジして、引き続き使ったアイテムとその理由をお伝えする回とさせていただきます。

あえて縫い合わせず、二つ折り使用のキッチンマット、なぜ捨てずに継続したのか

旧居で手作りのキッチンカーペットを1.5畳のキッチンに敷いていましたが、引っ越し後の新居は2.5畳。

キッチンもリビングからの延長でつながったワンルームということもあってフローリングの床へまずは吸着マットを敷き詰めました、すべての面にです。

趣味嗜好として床に絨毯を敷き詰めることが好みであり、旧居で1枚仕立ての大きなサイズのカーペットで敷き詰めていた過去。

その後時代も代わり、1マスごとのフィルタイプの流行により30cm四方の小さな吸着マットの登場で、取り外ししやすさの「機能」が生まれました。

汚れたヶ所だけをはがし、洗い再び設置できるのです。

その上に更に水場ということでキッチンマットを置くことにしたのですが、どうしても気に入った柄が見つかりませんでした。

よって、旧居時に同じくキッチンで使用していました薔薇柄のハンドメイドの「キルティングカーペット」をキッチンマットへリフォームすることにしたのでした。

作業:旧居の縁に合わせたいびつな角の形をそぎ落とし、長方形に裁断、縁は三つ折りし二つ折りで完成です。
使用風景:後に大きく広げて使ったりの融通性を残し、二つ折りを固定せずにこれで完成です。「わ」は手前。

この薔薇柄は、左隣に少し映る冷蔵庫の前のマットととても相性が良いです。

このように近くで柄や色がリンクしながら使えて、それが非常に嬉しいことです。

あとがき

捨ててしまうものと、捨てずに継続するものは、気持ちに従った判断です。

古い物は必ず捨てるのだという考え方ではないところに特徴があります。

新調アイテムがなかなか見つけられない場合は、相変わらず気に入っているのならば、以前のものをアレンジして使うということもこのたびのように可能です。

キッチンマットは思いの他短いと感じることが多いと思います。

そのような際に、お気に入りの柄の洗えるような軽さもあるキルティング生地を選び、二つ折りで使うということもできます。

気が変わったら、広げて別の場所でフローリングマットとして使うこともできます。

引っ越しは2度目。

何が自分にとって大切なのかもだんだんわかってきました。

全てを新調することが良いわけではない、これまでの継続も上手く取り入れた新しい変化ということをこの度お伝えしたかったことです(^-^)。

黒のパイルボア生地に馴染む黒糸でしっとりとかける3cm正ダイヤキルト、この手間が後に大きな価値となる地道な「今」の苦労【855】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

寒い季節には有難い「ボア」生地でリュックの製作をし始めました。

素材が「温かい」という機能を活かし、背中に温か味を感じるリュックになると想像しながら、しかもうっとりするような素敵さも表現できればと思っております。

モデルは、「餅巾着」という名前のリュック。

これは1日では到底完成できるようなものではなく日にちがかかります。

よってその段階ごとに見どころやポイントをご紹介しながら記事に綴ってまいりたいと思います。

このたびは、「表地へのキルトがけ」の過程であり、黒ボア生地に正ダイヤキルトを3cmでかけていく場面です。

やり方もご紹介しますので、当事業の「共有型のハンドメイドバッグ」の名の通り、共有していただき、「著作権フリー」のスタイルを大いにご利用いただければと思います。

3cm正ダイヤキルトの加工例、表地+接着芯+ソフト厚芯+ハード薄芯を同色ステッチで固定する構造の出来上がりの美しさ

では、まずは、キルトがけの準備段階からご覧いただくとしましょう。

4層構造のキルト地:①表地のボア②接着芯③ソフト厚芯④ハード薄芯の4シートがミルフィーユ状の構造です。

薄手の生地の場合は③ではなく比較的薄手の「中綿」がバランスが良くなると思います。

キルトの作図:丁寧に3cmダイヤキルトを作図。上部の端に直角2等辺三角形の底辺を引くことからのスタート。

最初の底辺の線は特に寸法の指定は無し、適度に縁に寄っていた方が固定されます。

そして、45度(バイヤス向き)に3cmずつ並行に横ずれしながら線を引いていくのです。

入り口フラップのキルトの下準備:ボンドは使わず、表地・接着芯・ソフト厚芯・ハード薄芯を待ち針。

細かいパーツなので、粗裁ちをして後でカットという方法が綺麗にできます。

入口フラップパーツのキルトの下準備:この待ち針はステッチの直前で外すので、このまま固定。

内陸部にも待ち針を打つことが「しわ」「ずれ」防止です。

入口フラップのキルト作図場面:スタート時点が肝心。キルトをできるだけ隅の方からかけてあげます。
待ち針する前に、ハード薄芯単独で作図のが正確にできるかもしれません。この時以降そうしています。
ミシンステッチの場面:端っこから順にミシンでステッチ。待ち針ステッチをかけた後で徐々に外します。

ずれ防止のために待ち針は「ステッチ前に外すことをしない」ということになります。

縫い代1.5cm内で最初と最後の端っこの返し縫いも1本ずつしています。

キルト完成(裏面):端っこはすべて玉結び・玉止めしてキルトがほつれないように留めています。

本体の方だけですが、ダイヤキルトを柄とみなして、2枚の本体パーツが作図の時点で出来上がりに対象に柄が出ることを想定してみました。

。。ということは、全く同じ向きで同じ位置に作図ということではないということになります。

ただ、これも「だいたい」のアバウトなことであり、縫い合わせた結果柄が繋がるところまではやっていません。

そのためには、ものすごく余分な生地が必要だからです。

そう考えますと、いずれ、この「ハギ合わせ」デザインを、ハギ目の柄に影響がない、「丸底タイプ」にモデルチェンジした方が良いのではないかと気づき始めます。

キルト完成(表面):非常に美しい3cm正ダイヤキルトの完成です。うっとりと眺めてしまうほど美しいです。

キルトの効果としては、1)丈夫にする(機能の面)・2)華やかにする(デザインの面) と2点が特に感じるところでした。

あとがき

時間や手間が多くかかりますが、「内陸部にも待ち針をきちんと打つ」というポイントをちゃんと実行すれば、困難や難関は特にありません。

出来上がりの驚くほどの美しさにおそらく感動されると思います。

この「キルト仕様」はその他の製作にも落とし込める部分がありまして、ハンドメイドバッグの「価値」を高める1つの仕様になると思います。

じっくりと丁寧に作られていないものは安いお値段しかつかないし、その手抜きがユーザー様に見抜かれるとこの時に思ったのです。

マルチカラーのリボン柄に心躍る、外出用のためだけの小さめバッグに邪魔せず入れられるコスメポーチ【739】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

コスメケース3点セットという「はぎれ」で製作する企画制作をしています。

イメージとしましては、ハイブランドメインポーチがメインコスメポーチとしてあり、その中に整頓するような形で入れるアイテムごとのミニケース。

「ファンデーションケース」「シャドウケース」「ペンシルケース」とおおまかなコスメアイテムの汚れやすいものをピックアップし、それぞれのケースに入れることで、お洗濯しにくいブランドコスメポーチの内部をできるだけ綺麗に保たれるアイデアです。

このたびは、「外出用」というシーンを考え、メインポーチを持って行かないケースとして、バッグに入るコンパクトなポーチを考えてみました。

ミニケースをそのままバッグに入れても良いのですが、更にまとめたいケースにどうかと考えてみたものになります。

横から飛び出すファスナー有りか無しか、柄の可愛さでデザインっぽく飛び出したファスナーの端

左-シャドウケース:縦6cmx横8cmxマチ無し。右-ポータブルメイクポーチ:縦11cmx横18cmxマチ無し。

左側のシャドウケースは、このたび右と一緒に製作。

型紙が一応底の部分がカーブを描いていたのですがうまく出ていませんので、次からは、「わ」を徹底した方が良いと考えました。

ポータブルメイクポーチは、右のような感じになりました。

ファスナーの飛び出しは厚みが増さないようにまずは飛び出してみたのです。

また後日、ファスナーが飛び出さないタイプも製作してまいります。

その場合、ファスナーを折ることになりますので、厚みが増して綺麗に縫えないかもしれないところが関門となると思います。

とりあえず、このたびは、柄の可愛さの力も借りながらいったん完成としました。

このたびのマルチカラーの原色がかわいいリボン柄は、日暮里の生地屋様「要藤商店」様からの購入でした、ありがとうございました<m(__)m>。

少しレトロ感もある等間隔の配列が大人でも楽しめるリボン柄だと解釈。

リュック用の裁断後の残布を使いこの度の製作をさせていただきました。

あとがき

このたびの三つ折りをアレンジしたファスナー付きのポータブルポーチは、様々なサイズで応用ができます。

三つ折り自体が、長財布みたいになったり、縦に眼鏡ケースみたいになったりと可能性が高いデザインの基本型です。

ここへファスナーが付くことが良い意味で発展、セキュリ―ティー性も追求できます。

メインバッグ自体のデザインへも落とし込めそうです(^-^)。

製作したコスメケースが汚れることこそ、ブランドメインポーチを汚さない良きフォローになる【736】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイド製作で「コスメケース」をお作りしています。

主に、ファンデーションケース、シャドウケース、ペンシルケースの3アイテム。

改良途中ではありながら作ったサンプルを実際に自分で使ってみまして、汚れた部分などを確認いたしました。

このたびは、実際に大きめのメインコスメポーチを使う場面において、中に入れて使う自作のミニケースの役割や存在を見てまいりたいと思います。

ポーチ内のケースの役割がちゃんと果たされていたことをミニケースの「汚れ」が物語る

ブランドのスエード製の大きめのポーチの中にハンドメイド製作のケースをこのように入れました。

コスメケースのターゲットの人のイメージは、ブランドが好きな人です。

同じような好みということになりますので、このように実際にブランドポーチに入れている様子が似たようなシーンが重なる部分の方にお伝えできればと思います。

ブランド品は高価ですので、コスパ良く長く使いたいと思うものです。

コスメポーチであっても立派なものなのです。

よって、作りの良い、高級な内側の部分が汚れないよう、直接粉の付いたスポンジや、チップやブラシをそのまま入れないということをまず考えたところからがスタートでした。

汚れたら洗えばよい布製の素材に一度ケースとして入れて、それをポーチinポーチするという使い方です。

ペンシルケースの中身:使う順番で並べるとスムーズ。シャドウチップやブラシに付いた粉が茶色く付きました。

ケース内で汚れてもメインポーチを汚さなければOK。

綺麗に使えること→長く使えることにつながります。

汚れても、ポーチの内貼りからは守られる、気になれば、ミニケースを定期的に洗えばよいのです。

ブランドポーチなどは、丸洗いしてしまえば一気に素材が傷みます。

この度の写真もブランドポーチのスエード。

そんなところへミニケースの存在価値が生まれます。

以前にバラバラで直接ポーチに入れていた時は、シャドウのフィルやファンデーションのフィルが割れたり、探すのに時間がかかりました。

しかし、こうして、布製のケースにふんわりと守られると、存在感が増し、探しやすいということも発見。

特にペンシルケースは、使う順番に並べて収納しておけば、作業がスムーズであり、ガチャガチャ探す手間が省けます。

あとがき

ハンドメイドスタートの2007年当初、単純な細長いペンシルケースを頼まれたことがありました。

ほんの数本のペンシルが入るコンパクトなもの。

レオパード柄だったと記憶しています。

きっとその方も、何かのメインポーチに入れるミニケースがほしかったのだと思います。

こういったポーチの中に更に入れるようなミニサイズはなかなかニッチなサイズの分野だと思います。

ただ、昔のレオパードも確か¥200というようなお値段だったと思いますので、「自作」できた方が本当は一番良いと思います。

その作り方も是非お伝えして行ければと思います(^-^)。

最も単純だと言われているロックミシンでも注意しなければならない「針交換」の際に気を付けたいことのまとめ【706】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ロックミシンを時々使うことがありまして、このたび、その途中で針が折れました。

ロックミシンにはそれほど慣れていなく、入手も2020年が初でした。

中古品を「メルカリ」様で大特価でお譲りいただきまして、それ以来お世話になっているのは、「JUKI社」製の「MO522」という機種です。

針の交換に結構時間がかかってしまい、そのことからの針交換がスムーズにできるポイントを早速アウトプットします。

困ったケースのヒントや、どんぴしゃ同じケースにお役に立てれば幸いでございます。

何分不慣れでして、戸惑いながらの作業でした。

ポイント3点は①緩めるネジ②針の向き③試し縫いのチェック

今回針交換をしたロックミシン:「JUKI」社製「MO522」機種。2020年に中古品で購入致しました。

複雑なロックミシンの中では、極めて単純で分かりやすいとされているモデルのようです。

メカにはとても弱いので有難いのですが、ロックミシンは基本的には複雑なものなのです。

では、針交換の部分にスポットライトを当てた写真に移りますね。

この指の位置に針が設置。針を外す時に、指のすぐ上のマイナスネジと、左サイドのプラスネジを緩めます。

折れても、残りの部分が本体にまだ設置した状態なので、それを外します。

針を外すのは、手前のマイナスドライバーのネジ、同じ場所に設置されている糸通し(指で触っているパーツ)を外すのは左サイドのプラスドライバーのネジです。

これらは完全に外さずとも、緩めるだけで交換できます。

手前のマイナスネジは緩め足りないと針が奥まで行かないのでそこは注意です。

次に針の向きです。

専用の針を必ず選ばないと故障の原因。この場合は「HAx1」という針(家庭用)の14番針です。

間違えて、工業用の「DBx1」をはめようとされないようご注意を。

針の裏側はペタンコ。このペタンコが設置する時に奥向き(前後の後ろ側の方)が正しい位置です。

針を見ると裏側がペタンコなので、比較的分かりやすいです。

このペタンコを奥側へ向けて設置するのです。

ストレート縫い専用の職業用ミシン「シュプール:TL25」モデルなどは、溝が右側という向きだったりするので、その違いはご承知いただかねばなりません。

針を設置する前にプラスネジをゆるめた糸通しが少し邪魔なので、ぶらぶらしているのを奥の方へ移動して追いやることができます。

そして、針を先ほどの向きで設置して、マイナスネジを絞めます。

きちんと針を奥まで埋め込みます。

。。とここが取説にも書かれているポイント。

そして、マイナスネジを絞め、プラスネジを絞めます。

ここで手こずったのが、針が折れた時などに、はずみで糸が本来の穴に正しく通っていなかったりしていたのに気づかず、試し縫いをしてみたらループがちっとも出来上がりませんでした。

具体的には、機種が書いてあるカバーの中の糸通しが変な位置に通っていたということでした。

糸がループを作らなければロックになっていきません。

些細なことですが、多大な影響を及ぼしてしまいますので、ロックミシンは繊細なのです。

そして、直して再び試し縫い。綺麗な糸ループができましたので正常です。

こんな感じで、ロックミシンは少しのはずみで糸が外れやすかったり変なところに引っかかったりするもののようです。

ロックミシンはストレートミシンと違って、布を当てずとも空縫いで試し縫いができます。

よって、こんな感じで「試し縫いの前に糸の通りを目で確認」の必要性という学びが得られました。

ぱっと見だけで進めてしまうと、意外にも糸が変な通り方に物理的に変わってしまっているなどということもあるものなのです。

あとがき

以前に「家庭用ミシン」に付いている拡充機能の中のバラエティー豊かなステッチの中にロック始末が含まれていました。

それに比べると、ロック始末専用のミシンはとても縫い目が整って美しいものです。

布をフルに糸が覆う感じになります。

続きます次回の記事【707】では、ロックミシンを実際に使ったハンドメイド製作の記録のご紹介をした記事を投稿致します。

「セルヴィッチデニム」という厚みのあるデニムを使用していますので、一重仕立てで風合い重視で製作するようなケースにロックミシンが有効なのです。

合わせてそちらの記事もよろしければどうぞ。

ロックミシンの役割を感じ取り、効果的な使い方ができるようアウトプットしてまいります(^-^)。