まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回の記事は、ミニリュックデザインをモスグリーンのミックスのパイル地で作るという内容の後半作業の中でお伝えしたいことになります。
リュックのショルダー、Dカンタブ、取っ手を取り付けるにあたり、分かりやすいタイミングとはいつなのだろうということを意識して製作しましたので、取り付ける順番をポイントとしてお伝えしたいと思います。
リュックの取っ手は必要なのかどうかを使用シーンで考える
リュックに取っ手は必要?。それは、必要だと考えます。
具体的な現実のシーンを想像してみます。
外出してトイレに入った時のシーン。
この時、リュックは外してフックにかけるのことが多いです。
その時に、どこをかけるのか、また、安定したままリュックをかけたいです。
そうしますと、てっぺんに取っ手が1本は付いているのがとても安定します。
トイレの床に置いたりなどはしたくないと考える人が大半だと思いますので、そのためには、空中でフックを使用させてもらい、そこへ引っ掛ける機能が必要です。
その時に取っ手が活躍するのです。
その他のシーンとしては、レジでの清算時。
背負ったままでは財布を取り出すことができません。
そんな時に、どこかを持ちながら入り口を開けて財布を取り出します。
そのどこかというのが、やはり取っ手であることが便利なのです。
その開け閉めの佇まいの様子を遠くから眺めた場合、取っ手意外の場所を鷲掴みしているのか、スムーズに取っ手を持っての作業なのかが大きく違って映ります。
こういった現実のシーンから、バッグの取っ手と同じく、リュックも取っ手を是非付けたいと思うに至りました。
ショルダー、取っ手、タブの順に挟み込んでいく
できるだけ、単純で無駄のない方法が分かりやすいかと思います。
今回のミニリュックでは、取っ手とショルダーは同じタイミングで取り付けました。
同じ直線上に配置するからですね。
ここでのポイントは、ショルダーが狭い幅で取り付け、取っ手はそれより外側の広い幅で取り付けるという位置関係であること。
ショルダーはハの字がマストです。すごく昔にリュックを初製作しました時に、ただただ、ショルダーを水平に上下まっすぐに取り付けたら、やたら、肩からずり落ちました。
結局、ずり落ち防止用に留める留め具を必要とすることになってしまったのです。
結局そのリュックは余計なパーツを必要としたので、手放す結果となったのです。
要するにハの字に取り付けるということは、体の線によりフィットするような形であるということです。
これら2パーツの取っ手とショルダーは、表地と裏地を板状のパーツに縫い合わせる手前の段階で、表地のみに仮縫いして固定しておきます。
一時的ではありますが、わりと狭い中に収納されますので、長さのあるショルダー2本は、まとめて結んでコンパクトにしておいて作業しやすくしておきます。
そして、この後、アイロンで整えて、縁をぐるり1周を縫うと同時に、水平部分の返し口も閉じるのを兼ねて縫うのですが、その時に、底部分である水平部分の返し口に、カン付きのショルダータブを挟み込んで一緒に縫い付けます。
タブの位置は、端の方です。それによって、ショルダーがハの字に取り付けられることになるのです。
この、板状のパーツにする時に挟み込むのがグッドタイミング。
というのも、ショルダーや取っ手と同じように仮縫いをしてしまうと、縫い代を折った時にタブの厚みで縫い代の折りが分厚くなり過ぎるみたいなのです。
よって、ここではもっと後のタイミングで、仮縫いをせずに、縫う前に挟み込んで待ち針で固定して多重で縫い付ける方法をとりました。
ということで、取っ手、ショルダー、ショルダー用のタブの取り付け時期とタイミングでした。
実は、今回のミニリュックは、誤って裏地をカットしてしまう事件を起こしてしまいました(*_*)。
伸び止めテープでくっつけ、補修はしましたが、完成の雰囲気だけ味わっていただこうと思います。
あとがき
このたびの素材が、表地がびよーんと伸びるタイプのパイル地で、裏地が織物でした。
片方が伸びるのに片方が伸びないと、伸びてしまいがちになる方が優先して、伸びない裏地が引きつりがちです。
このことを解消するには、伸びる方の表地のパイル地に、接着芯に加えた今回のようなハード薄芯を貼り付けて、縁を固定してステッチしておくなどの策が有効です。
その他、ニットの方に最初からキルトをかけるなどしておいて固めておくことも案として浮かんでいます。
こうして生地の性質にあまりとらわれないように工夫しながら組み合わせてしまえば、かなり組み合わせる時の生地の選択肢が広がりますね。