側面+底面合体の「丸底型」のナップサックの新モデル、キルト柄・プリント柄などすべてをカバーする悩みの少ないデザインです【1403】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2007年から足を踏み入れた「ハンドメイドバッグ道」。

最初の一重仕立てからの技術アップの階段を上り、何度も失敗しながらようやく15年経過の今、胸を張って「技術が高まりました」と言えるように。。

とはいえ、今後も引き続きこの活動を続け、同時にノウハウを多くの方へ伝えていく活動も足を止めることなく続けていきます。

このたび完成しました新しいモデルの「ダブルナップサック」は、これまでの製作のいろいろな変遷が1つの形になったものになると思います。

作りやすさ・美しさ・機能・おしゃれ度を詰め込みまして、このモデルを引用してどのような素材を持ってきてもカバーできるものへと生まれ変わりました。

これまでのトートバッグ型はたしかにナップサックらしさもありゆったりとしていたのですが、2枚ハギなので、ハギ目の柄が繋がらなかったことで、無地は良いが柄物は注意する必要があったり、キルトの柄がそもそもハギ目まで合わせることに行き届かないなどの条件付きだったのでした。

新しい丸底デザインの場合、構造が異なり、側面+底面の2枚ハギですが、底面が完全に隠れるので、側面は一続きの1枚で行けるのです。

このことで、すべての柄物・キルトにも対応できることになりました。

サイズ感に関しては、アンケートも実施致しました。

今後サイズは変わるかもしれませんが、どうぞ完成の丸底型をご覧くださいませ。

3種の生地を使うバッグはもはや「コーデ」の1つ、またとない組み合わせをしながらおしゃれ度を高める

「ダブルナップサック:新型」:<サイズ>縦34cmx横23cmxマチ15cm。

縦長気味なコンパクトさがさっぱりしたモデルです。

<表地:オリーブグリーン>リップクロスバック地、綿/100%、日本製。
<ショルダー・ホール:タータンチェック>ネップ混チェック、ポリエステル/65%、綿35%、麻/5%、日本製。
<裏地:オフ地マルチチェック>生地名不明、混率不明、原産国不明です。

すべての事業活動での強味のようなもの、「コーデが得意なこと」を活かし、複数の生地を組み合わせたまたとないバッグになる可能性です。

しかし、このことも、ご共感いただければ一緒に楽しんで同じようなスタンスでバッグ作りの仲間が増えると非常に嬉しいです。

底の強度を高めるためにひそかに内部で行ったこと、「ブランケットステッチ」と「二重縫い」

内部の底の部分は、こうした楕円底では丈夫にする必要があります↓。

「ほつれ防止」「強度を高める」の両方で「ブランケットステッチ」をハンドステッチしています。幅1cm。

そもそも底の1周の縫いは、二重縫いですので2周しておりまして強度を徹底、1周のみでは心配で夜も眠れません。

縫い代1cmの内部の範囲内で「ブランケットステッチ」をした効果は絶大。

この度の裏地は特にほつれやすい生地でしたので、崩れ防止の効果がより一層あり、崩れを防止するということはそこから縫い目に到達しないための防波堤のような役割になってくれるのです。

決して、ハサミでカーブの周辺を細かくカットすることはしない意向、強度の方を大きく重視するためです。

そして、下の図なのですが、赤の同じマーク同士を部分的に縫い代1cmの内部の範囲で返し縫い2cmくらいずつをして固定。

全部で8箇所を固定し、ぴったりと底面を互いにくっつけ、ずれにくいように馴染ませるのです。

同じマーク同士が重ねる部分だという見方をしてくださいませ。すべてを1周するのではなくあくまで部分的です。

巷のナップサックはここまでやっていない、地道な4本ステッチの美しさをたっぷり活かすショルダー

出来上がりが1.2cm程の巾着ひもですが、全面に接着芯を貼り、四つ折り観音開きで4本ステッチが均等。

こうした密なステッチのおかげでひもにハリコシが生まれます。

一方、「巾着ホールタブ」の方は絞った時の融通性が必要なので、四つ折り観音開きではなく、もっと平たい真ん中に向かって左右三つ折りの均等タイプ。

最初から選ぶ際にそこそこハリコシを持った中間的な生地を選ぶと良いのですが、薄手でも更に「ハード薄芯」を入れることで可能ですので、厚みがあり過ぎなければ条件はそれほどありません、無限の可能性なのが非常に喜ばしいことです。

「巾着ホールタブ」x10個の設置、サイドの中心は避けて左右対称の配置が望ましいのではないか

両サイドは「巾着ホールタブ」は除外するべきところを間違えてしまい設置。ここだけひもを1本で対応。

本来サイドの真ん中位置は避けなければいけなかったのに、間違えてここに設置してしまいました。

そこで、その場所には、片方のひもだけを通すということで対処。

ただ、次からは、サイドの中心を避けることで絞った時にすべてのタブが均等に絞られるようにしたいと思います。

遠目で見ると、オリーブグリーンとタータンチェックのコントラストが素敵です。

あとがき

冒頭で書きましたアンケートについてなのですが、このたびのサイズ、縦34cmx横23cmxマチ15cmの横の23cmは少し小さい気がして引っ掛かっていました。

そこで、①縦34cmx横23cmxマチ15cm/②縦34cmx横30cmxマチ15cm/③縦40cmx横30cmxマチ15cmのどれがお好みかをYouTubeのアンケートに掲載とスレッズのアンケート機能でご意見を募集。

「少し小さいのかな」と感じた予想がどのくらいのものなのかということです↓。

半分正解であり、アンケートにより、1サイズに決め込むことはないと思いました。

大きなサイズの③もちゃんと選ばれていましたので、2パターン「大」「小」のそれぞれのサイズ感の役割りがあるのだと。

できるだけ、思い込みや固定観念に縛られないために、現実的なご意見を取り入れることは時には大変有難いです。

そして、更に、「大」に対してのショルダーの幅のバランスをそろえ、太くすることも決意。

次回は、「大」の型紙製作というタスクが生まれたのでした。

そちらも後日の記事でご紹介してまいります。

このたびの完成品に関しましては、大変手ごたえを感じております。

流行の無い、ミニマムな、それでいておしゃれなナップサックになればと引き続き別の裏地を集めながら、同じオリーブ生地の表地でどんどん製作してみたいと思います(^-^)。

このモデルはこれで限界、トート型の底が四角いタイプをそろそろ終え丸底への意向を考えたハギ目のキルトのダイヤ柄の不一致【1402】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1年もの間、製作途中のキルトシートを寝かせてしまいました。

そして、このたび、1年ぶりにその続きを完成まで無事に終了することができました。

このたびの製作は、今後のデザインをしっかりと決めるための重要な製作です。

というのも、これまでの底の四角いトート型から、丸底へ移行しようとしているからです。

理由は、ダイヤキルトを頻繁にかけていく際に、キルト自体の柄がハギ目の多いトート型では合わない箇所が多数だからです。

せっかく丁寧にお仕立てしても、キルトの不ぞろいが足を引っ張るならばと、柄合わせとは比較的無関係な丸底へ移行することを決意しました。

裁断途中のものがまだあるので引き続きトート型が出来てくるかもしれませんが、このモデルではラストに近いということで見て下さればと思います。

夏きっかけで出会っていただければと、8月に完成のレースカーテン地素材のダブルナップサック

ショルダーはDカンと連結、入り口は、巾着ホールタブなので口がきゅっと閉まります。
内部にポケットをキルトの中に埋め込みます。やり方はこうしました↓。
ポケットのくり抜きとぶつかるところのステッチを避けるように、ボックスを作図。ステッチは手前でストップ。
キルトは内陸部にも待ち針をすることで、しわやタックができることをを解消します。
そうしますと、表から見るとこんな風に横に細長くステッチの無い空間ができます。
そこに、隠しポケットを当てはめます。糸がちぎれにくいハンドメイドキルトがポケットを邪魔せずできます。
隠しポケットには、フラップが付きます。現在のポケットはこのデザイン性と安全性ある仕様に特化しています。

あとがき

モデルチェンジをしたいという思いは、ある程度技術が高まった証だと思っております。

本来謙遜するべきことなのですが、ここへ来てやっと、「良い物を作っています」と言えそうなところまで来ています。

ちょっとした自信の無さや、胸を張れない姿は、どこかに追求し切れていない部分があるからではないかと過去を振り返ります。

思えば、思い切った選択をしてきたものでした。

「良質に作れない物は作らない」ということで、デザインを精製してここまで来ています。

丸底はそれなりな悩みも出てくるのかもしれませんが、ここまで作ってきてもダイヤキルトのピッタリさが無いことが気になるハギ目の多いデザインのトート型を見直す選択は間違っていないと思います。

貴重なセルヴィッチデニムの糸染めカーキ茶を使い切る瞬間が分かるバッグ、なぜ色が2配色になったのか【1330】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、ハンドメイドバッグ製作で、ダブルナップサックが完成しました。

両面が使い分けられるようなバイカラーになっています。

更にパッチワーク仕立て。

バイカラーしかり、パッチワークしかり、生地のストックがラストだからこその理由から生まれたデザインです。

4種もの生地を使いながらすっきりとまとまった優しいカラーの出来上がり、それぞれの生地はどこに分配されたのか

「ダブルナップサック」:<サイズ>縦29cmx横31/46cmxマチ15cm。

ダブルナップサックの横顔です↑。

なんとなくイメージだと背負う部分が薄い色の方、背中部分の人の目に映る方が濃い方のイメージです。

実際に、セルヴィッチデニムの11オンスの濃い方がもともと生地のストックが最終で片面しかなかったところへ考えた案がこれ。

同じセルヴィッチデニムで歩調を合わせて色違いにしたというものです。

全く同じ生地はもう今は見つかりません。

類似とは言え、セルヴィッチデニムはほとんどが濃紺カラーですので、カラー展開は豊富ではないのです。

何とか見つけたのが、イエローベージュのこの生地、おそらくライトオンスの部類の9オンスあたりかと。

1オンス違うだけでも結構変わってきますので、そういった感覚です。

<表地:カーキ茶>セルヴィッチデニム11oz、綿/100%、日本製。

<表地:イエローベージュ>セルヴィッチデニムライトオンス、綿/100%、日本製。

以上デニム生地は表地の本体パーツのみに使用しました↑。

次は、内側の様子です。ひっくり返して分かりやすく見てみます。

内側にも2種類の生地を使用。

<裏地:パステルカラービッグタータンチェック、混率不明(ポリエステルやアクリルの可能性)、原産国不明。

<別布:サンドベージュ>ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

各ポイントに違う種類の生地を配置していますが、裏地と巾着ひもホールタブはチェック、ポケットパーツ全部と巾着ひもパーツとDカンタブはナイロンオックス生地です。

それぞれ配分よくストックの生地を効果的に消化しながらのジャッジでした。

すべての4種の生地が今回で使い切り、ストックが消化されたのです。

最低限ぱっと見て分かる柄合わせだけをしている、柄合わせをした箇所のご紹介

ビッグチェックの場合、柄を合わせていくのが柄が自然につながりゆったり広く柄が展開され、美しいです。

はぎれでも可能なら生地の向きよりも優先して柄合せをする選択をすることをお勧めしたいです。

このたびも実際に横向き裁断をしています(本来は生地の地の目からは縦長ブロックチェックであるが横向きなので横長ブロックチェックで出来上がった)。

そうしてでもハギの部分の柄の段差がなくそろうように見えた方が効果があります。

裏地のサイドの柄合わせ:左右が対象であり、段差がないです。
底面の柄合わせ:ちょっとずれていますが、横向きのみ合わせた結果です。

横向きのみ合わせたというのも、縦はハギ目から上下に対象ではないですね。

ここまで合わせると無駄に生地のロスが出ます。

しかもこのたびは、限られたはぎれ。

これが限界ですし、そこまで合わせる必要を感じていません。

ぱっと見の揃いというのは、ブロックがずれていなくてぴったりと合う片方の方向だけで良いと思っています。

それが、柄合わせをしながらも生地をエコノミーに使うコツです。

表地のサイドの柄合わせ:パッチワークもブロック柄であるという考え方。
ガタンとずれないようにハギ目を合わせました。
表地の底面の柄合わせ:ハギ目の縦柄を上下で重なるように裁断。

パッチワークに関しても、横の柄合わせはしていません。

両サイドのパーツの分量が左が少なく右が少し多いですよね。

それでも、縦が合っているので気にならないものなのです。

柄合わせはパット目に映る一番の見え方をメインに合わせて、それ以外は合わせなくても影響がないことが多いです。

これはチェック柄に関してですので、ストライプやボーダーは片方合えばそれでパーフェクトです。

あとがき

今回、「セルヴィッチデニムのカーキ茶の糸染め」がなかなか入手しにくいレア生地であったことで、大切に最後までストックを使うという瞬間がこのツートンカラーのハギ目に感じてもらえればと思います。

なぜバイカラーにしたのか、ということにただのバイカラーの色の組み合わせというデザインのアイデアなのか、それとももっと何か理由があったのか。。

今回の場合は後者です。

バイカラーの相手のイエローベージュは、もう必要パーツの数も分かっていたので、これも必要なm数のみ購入の使い切りが出来ました。

セルヴィッチデニムの狭い1m以下の巾では、50cmの長さで使い切りでした。

他の112cm以上の巾の通常の生地に比べてコスパは良くありませんが、やはりセルヴィッチデニムの希少価値があります。

パッと見たら気づかないかもしれないけれど、こうして何か理由があったことでできあがったデザインというものはその出来上がり品自体の価値につながると思います。

それは、どうしてもそうしなければならなかった事情にある「真実」というものがこの世に必ず存在していることの証でもあるのです(^-^)。

ダイヤキルトを「柄」と表現したい場合に有効、ハンドメイドキルトステッチの色をあえて浮き立つ色に選択したその効果を見てみる回【1308】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近連続して製作してきましたハンドメイドバッグは、「ワンショルダー兼リュック」のデザインでした。

最近パッチワーク生地で連続製作した「ワンショルダー兼リュック」。

今製作中なのは、上の写真と一見似ているのですが、2WAYではなく1WAYのリュックのみの使い方になります。

両端から絞る巾着タイプの一般的な「ナップサック」を製作してまいります。

このタイプの方を「ダブルナップサック」と呼び、現在製作中のデザインになります。

シングルのワンショルダーとの比較を強調してあえて、「ダブルナップサック」とでも呼びたいと思います。

ダブルナップサックの場合は、ワンショルダー特有であった「レンズストッパー」は付かないです。

それは必要が無いからです。ストッパーが無くてもちゃんと閉まるので機能が巾着紐だけで果たせるわけなのです。

その代わりダブルなので巾着紐が2倍必要であるということになりますね。

そんな違いのある、後者のダブルナップサックの製作にあたり、表地にこのたび5cmのダイヤキルトをかけました。

あえて、キルトを柄のように強調するタイプの糸の色の選択

こんな風に5cmのダイヤキルトを3mmの糸目でかけました。
本来「ソフト厚芯」を当てたいのですが、もう素材が終了で、気が付けば入手困難となっていました。
そこで、「ハード薄芯」がストックにまだありこれを利用。ソフト厚芯よりもややごわつきますが。。
アップに寄ったキルトの様子。随分糸の色が浮きますね。
こうしてキルトが柄のように出るということをあえてしてみました。
使用した糸は、スパン糸の30番で、カーキグレーのような色。
地のチャコールの中にわずかに見られるテイストにカーキが感じられますので相性としては良いかと。

今までなら、キルトをなじませるようにチャコールグレーの糸で目立たないようにかけたところでしたが、このたび新しいチャレンジをしてみたのです。

この元の和柄のような生地は、遠州地方原産です、素敵な生地です。

ネット通販もされています、「すず木」様で購入させていただきました<m(__)m>。

表地と裏地のコンビの柄の相性の解釈の例

<表地:チャコール>リネン花柄ストレッチ、ポリエステル/74%、麻/24%、ポリウレタン/2%、日本製。
<裏地:黒地x赤の花柄:ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。

これはあくまでも私の解釈なのですが、表地のお花の形と裏地のお花の形がおおよそ類似だと捉えました。

裏地に描かれたプリントは下からお花を眺めていて実ユニークな角度です。

虫さんなどになった見方をしているかのようです。

お花の名前は分かりませんが、表地のお花も薔薇などではない種類でこれらが花びらの形がマッチして表地と裏地の柄同士の相性があると感じました。

生地を調達したのは2020年12月だと今調べて分かりました。

随分長い間眠っていたストックを今ここで3年ぶりくらいに呼び起こしてやっとバッグに製作しようとしているのです。

ナップサックを開けたときに、内側に赤いお花が広がるイメージです。

表地は、影のような独特なプリントが着物のような風合いでもあり、無彩色なのでお洋服にも合わせやすいです。

どちらが表地なのか裏地なのかの配置はこうして決定しました↓。

表地の麻混の方がやや厚手なので、やはり基本的なバランスとしてはメインである表地に厚みを強調した方がバランスが良いかと私は考えます。

あとがき

今回は、キルトを表地にかけた作業だけの場面でした。

キルトをかけるにあたって思ったことは、浮き立つカラーでのキルトがけというのは、同色でなじむ糸よりも良し悪しが出やすいので、糸調子の徹底も大切だということです。

良くも悪くも目に映ってしまうので、その点は注意です。

今までのなじむ糸の色の方がエレガントで糸が目立たないのですが、今回は浮き立つ糸の色なので、カジュアルであり、万が一粗々しいと一目で分かってしまいます。

よって、糸目も3mmは正解。

5mmで行う場合などは、糸の色をなじむ同色で目立たない時の方が良いでしょう。

そして、微妙な糸のカラーと出来栄えの研究もこの度大いにできました。

近々完成してその姿をご紹介する投稿を致します。

また、お立ち寄りくださいませ(^-^)。

持つ人間の体の左右のバランスを重視したワンショルダー使いとリュック使いの2通りが使い分けられるバッグ「キルトサック」【1285】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、ワンショルダーバッグとリュックの兼用デザインのバッグが完成しました。

ただ、今後の課題も見つかり、徐々に磨きをかけていきたいと思います。

ぱっと見はコンパクトですっきりとしたデザインになりました。

リュックに背負う時のバランスが今はまだ足りない

リュックにもなるワンショルダーサック:<サイズ>縦34cmX横21/34cmXマチ15cm。

以前作ったのはワンショルダーのみの機能として考えていましたので、もっと横幅が広かったのですが、今度は狭めました。

そして、左サイドの部分を背中に当ててリュックにも使いたいということになります。

マチ15cmでは、背中には安定しないのだと完成して実感。

まだ今後も、違う生地でこのデザインを改良していきますが、まずの1点目は、マチが15cmでは足りないと思っています。

リュックとして背中に背負うには20cm以上のマチがあった方がよいことと、そもそも奥行き(正面からは横にあたる長さ)とマチが一致した底面が正方形であることが最低限であるかと。

そうしますと、よくある、楕円底で側面が途切れることのない一繋ぎぐるり1周の方が、ハギ目がリュック仕様の時に出なくて済みます。

少なくとも1つはハギ目は必要なので、背中の背負う部分に持ってくるということです。

私としては角張った四角型が個性的であると思っているので、このハギ目についてもどうするのがが今後の課題になります。

フラップポケットのフラップを無地にすることの意味

<表地:黒>エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:モカx黒ドット>キュプラ裏地、キュプラ/100%、日本製。

裏地には柄を選ぶことが多いです。

フラップは無地の方が実際使うにあたってポケットの位置が分かりやすいし、柄をつぶさない効果があります。

このフラップだけはどうしても柄を遮ることは仕方がないです。

同じドットでやってしまうよりも、バイカラーの相手である黒の方が見栄えが美しいです。

フラップを開けた時の様子:型玉縁風のスタイリッシュな隠しポケットが設置。

今回は、均一に柄が点在しているドットであったわけですが、もっと柄がはっきりしている場合、柄on柄によって柄の美しさが損なわれることが顕著だと懸念されるのです。

レンズストッパーのサイズ感の成功

サック系のデザインでは欠かせない「レンズストッパー」
:共布紐とのコンビなのでサイズ感が非常に大事。

5cmの型紙を四つ折り観音開きに作ったひもを無理なくスムーズに通すことができる。

しかし、あまりにもスカスカではストッパーの役割をしない。

この微妙なバランスとサイズ感は過去に研究済です。

現在のこのストッパーの穴はひもと程よくマッチしているのです。

あまりに窮屈だと「擦れ」の積み重なりで長持ちではなく擦り切れて将来この部分が損傷しかねません。

無理のない優しい製作であることも長持ちの秘訣なのです。

また、レンズストッパーの作り方は後の投稿で<HMB教室>カテゴリーで後日ご紹介したいと思います。

巾着系の機能ではこのストッパーが使えますし、紐の巾に関係なく既製品を探し回るよりコスト削減で、しかもカッコイイワンポイントの存在感すらあります。

5cmのダイヤキルトのシートの「ソフト厚芯」の代用の通常生地がソフト厚芯の代替品になったのかどうかの検証結果

かつての「ソフト厚芯」の代替品としての麻/ポリ生地(通常の表地として売られている生地)。
キルトシートとして代用したのが今回です。:結果は、全然柔らかすぎました。

結論からは、「代替品にはならなかった」とお伝えしたいと思います。

とても残念ですがとても大切なことです。

少し途方に暮れています。

在庫がなくなってしまった「ソフト厚芯」
:そもそもこのお品の購入も10年以上前の在庫品だったと思います。
最初は60mくらいあり、1反まるごと入手だったので長い間使用できたのでした。

当時、在庫品であったことから、考えられないほどの破格のお値段でした。

60m巻で1反=¥2,100という原価の記録を今発見しました。幅も120cm程あったと思います。

¥2,100÷60=@¥35/mです。

ソフト厚芯は先ほどある1か所のネットのお店の「床材」の「ファブリック」のコーナーで類似品を見つけました。

類似品は、おそらく同類か、とても近い素材ですが、そもそも80cm巾しかなくて1反=30mで¥37,000程。

¥37,000÷30=¥1,233/mです。話になりません。

この素材は、ウーリーさに秘訣があると思います。軽くて、ハリコシが適度に出て、そして柔軟です。

見た目の高級感もありまして、インテリアのシートなどにも使うことができるほどです。

色はグレーでした。

フェルトとは異質のもので、フェルトよりも軽いし、はるかにハリコシがあり、厚みが0.7mm程度です。

それでも接着芯などよりは厚みがあるので、厚芯の部類だったのです。

もう、ああいったウールチックな素材は、お買い得には、入手困難なんだという結論に至っています。

あとがき

次回からは、キルトの場合今度は、「ハード薄芯」というものを使ってみます。

ここ近年、このハード薄芯すら、あまり頻繁に見かけるものではなく、品薄ではないかと思っています。

なかなかハンドメイドの材料も調達が難しくなってきている現実を感じます。

1つキルトをかける時の代替品になるかもしれないなと思っているのが、「不織布」です。

よく100均などにもラッピングの袋として不織布が使われることがここ近年あります。

あのシートは、ものすごく高価というわけではないと思いますし、簡単に崩れるものではなさそうです。

ただ、上の写真のような「ソフト厚芯」はウーリーであったことがその風合いにうまく影響していたと考えられます。

ラッピングの不織布は「エンボス加工」といって、ドット状の凹凸感ある加工がされていることが多いです。

ちょっとハードになり過ぎたり、ふくらみに関しては物足りなかったりするのかもしれませんが。。

今思うことは、この10年程お世話になった「ソフト厚芯」のすばらしさ、これに尽きます。

軽くてハリコシのあるキルト用に使ってきたソフト厚芯がいよいよ品薄に、在庫品の薄手の生地が代替品になるのか【1284】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「ワンショルダーナップサック兼リュック」というアイテムを作ろうとしています。

使い方に展開があり、ワンショルダーで気軽に背負えることに加え、リュックにもなるものです。

そういった機能はおのずと、縦と横の長さがある程度均等であることが使いやすいようです。

ヴィンテージ物のバッグで筒形の巾着のワンショルダーがあるのですが、巾着では「サイド」である場所が背の部分にもなるには、全体の良きバランスが必要なのです。

ワンショルダー兼リュックのイメージ:正面が巾着ではサイドに当たります。
同時に、この面を背面としてリュックとして背負えるデザインにするということです。

おのずと、筒形のような奥行きが均等であることが使いやすくなるイメージです。

早速実験、5cmのダイヤキルトを在庫の薄手生地でかけてみた検証結果

黒のポプリンという生地に5cmのダイヤキルトをかけました。
裏面には、ソフト厚芯を今まで当てていましたが、麻混の麻/55%、ポリエステル45%の生地を代用。
なかなか写真のみでは難しいのですが、感触としては柔らかすぎました。

柔らかすぎると同時に、重いのです。

ここでソフト厚芯がいかに素晴らしい材料であったのかを実感します。

ハリコシがありながらも軽い材料であり、通常の表地使いの生地では得られない良さがあったのでした。

とりあえず、今回は、このまま進めます。

そして、完成した状態ではどうなのかというところも見ていきます。

ただ、このキルトの時点でもうすでにソフト厚芯との違いを大きく感じています。

この検証があまりにも良くなかった場合には、次に、まだ在庫には持っている「ハード薄芯」でもやってみたいと思いますが、おそらく、ハード厚芯では今度は融通の利かなさが出ると予想します。

ややごわつくのです。ハリコシもありながらしなやかさも必要なのです。

最終的には、ソフト厚芯に代替となるにふさわしい類似素材を新たに探していくことになりそうです。

あとがき

こうして研究をしてみて思うのは、いかに隠れた場所にもすぐれた材料があるのかという点です。

出来上がってしまうと中身が見えませんので、商品というものは「装飾」などに重点が当てられがちです。

私の方針でもあるのですが、長い時間をかけた納得をしてもらうことが後の信用に繋がるという考え方をしています。

今は分かってもらえないかもしれないけれど、いずれは、長持ちすることで、その良さと価値が伝わればという志(こころざし)です。

こうした雑貨品であるアパレル品に限らず、食べ物にしても、住まいにしても大きなものから小さなものまですべてに当てはまることではないかと思います。

表面だけを重視した工夫では、その効果は一瞬の瞬きくらいのものでしかないのではと。

<パッチワーク企画⑩>整然と配列された面を持つベージュ系パッチワーク、軸を失いがちな多種の柄とカラーに特徴を強めた【1208】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、<パッチワーク企画>の最後の4点目の製作が終わりました。

<はぎれ>という分野としては、ここまでの道のりは随分長いものでした。

パッチワークシートを作ると言っても、1点のバッグなので4シートを作るところからのスタートだったから無理もありません。

1枚のシートは縦4列横4列で16パーツで成り立ち、4面必要ですので、全64面のパッチワークで1点のナップサックができているのです。

この次の記事番号【1209】では、4点が勢揃いしそれぞれの違いを見比べながらのの総まとめをアップ致します。

このたびは、最後の4点目の仕上がりをその特徴と共にご覧いただければと思います。

黒が入らない中間色の集まり、パッチワーク64面で出来上がったまるでレンガのおうちのようなベージュ系ナップサック

最初の方の1-2点目で黒ベースを多く使い、残りの3-4点目ではカラーが際立つ出来上がりになりました。

このたびのラストを締めくくりますのは、全体から感じるカラーが「ベージュ系」。

外面はベージュ系で、内側はオレンジやブロンズベース、マルチフラワーも柄がかわいく賑やかです。

一番整った配列の面:<サイズ>縦29cmx横34/47cmxマチ15cmです。この面が1つあることが特徴。

ナップサックは両面自由に背負えますのでこうした整った面も入れていくと、かえってバラエティーに富む使い方ができるのではないかという解釈です。

ややぼやける面ですが、この感じが例えば無地1色のワンピースなどには効果的な装いになることがあるのでは。
片方の側面:4種のパッチワークが混在しています。お花の種類が違うことをカラーの類似でカバーしています。
もう片方の側面:それぞれの角度で表情が違って面白いです。ショルダーの立ち上がりは強靭さの表れです。
底面:可愛らしい小花柄がすっぽりと底面へ隠れてしまいましたが階段やエスカレーターでは人から見られます。
内側:賑やかです。4点目となると残りの生地で組み合わせる難しさがあり、ここに反動が来ているのかも。。
ポケット:こんな風に無地ライクの面の中にポケットを付けることでやや物足りなさをカバーしました。

4点目は製作者も慣れまして、スムーズに進んでいきました。

シートにステッチをするところからのスタートで3日間の完成、1日の作業時間は、だいたい平均3-4時間ずつでした。

とにかく、パッチワークシートを作る前の段階の方が日数を要します。

考えてみれば、あのはぎれの山がこのように、4点目の最後の終了をもってすっきりしたことが感無量なのでした。

あとがき

生地の厚手、薄手が混在するパッチワークの寄せ集めの場合に、注意したいこと、あまりにも薄手の生地には、もう1枚接着芯を余分に貼り他のパーツと厚みを調整することです。

そのタイミングは、シートになって、表側からステッチで固定していく際に行うのが望ましいと思います。

そうすることで、ハギ目の両割れが綺麗に寝ますのでステッチ自体も綺麗に乗るのだと実感しています。

そういった対策をしないと、皺が薄手の生地に寄り集まり、ラインがゆがむことがあり綺麗ではありませんでした。

パッチワークにありがちな厚みの差はこうして埋めていくと良いのではないかという1つのメソッドです。

では、次回【1209】が<パッチワークシリーズ⑪:最終>で、4点同時に登場し見比べますので、是非ご訪問下されば光栄でございます(^-^)。

<パッチワーク企画⑧>黒系にカラーコントラストが入った楽しみ方ができる、前後2面の表情の違いで背負い方を使い分けられるナップサック【1187】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在<パッチワーク企画>と称しまして、パッチワーク生地で作ったナップサックを連続製作中。

全部で4点のナップサックが完成しますが、このたびは2点目の完成品をご覧いただけます。

表地も裏地も共にパッチワーク、どんな並べ方をするのかという前段階の部分こそ非常に大変でした。

【1178】では1点目の完成品がご覧になれますので、もしよろしければお立ち寄りどうぞ。

このたびの2点目の特徴は1点目と同じ黒系ながら、モノトーン色のみでまとまった1点目に対しては、カラーが差し色に入ってくる点が違います。

そして、もう1つの特徴は、初の試みである「後付けポケット」を取り付けたことであり、これはとんだ「ミス」から生まれた考案でした。

ナップサックに吊り下げ式ポケットを設置、邪魔にならないスタイリッシュな仕上がりは巾着ホールの位置

バッグの内側のポケット:取り付けは巾着紐ホールのステッチに重ね、返し縫いで留めました。更に縦にも固定。
できるだけ余計な縫い目は見えない方が良いと巾着ホールのステッチに沿ったのですが。。
しっかりハギ目を合わせてステッチしなかったために、縦が左にずれてしまいました。待ち針するべきでした。

細かい部分ですが、ピッタリ表地と裏地を合わせてステッチをかけるべきでした。

そこは反省と学びです。

2点目のナップサック完成:縦30cmx横35/49cmxマチ15cm。
こちらを背中に見せる使い方もOK。
横顔。この両面使いタイプこそ横顔が素敵に映ることも特徴。そこに置いているだけでも見応えが生まれます。

せっかく両面使いが違う雰囲気で楽しめるナップサックですので、使用していない時にポンと何気なく置いているだけの様子が素敵であるというシーンもあるということを意識すると良いです。

ナップサックは昔からあるアイテムで学生時代のサブバッグにもみんなが共通に使っていた記憶があります。

キューットひもをしぼることで、入り口を開閉する役割と同時に、そのままひもがショルダーになるという、なんという無駄のない機能であることかと先人のアイデアに感嘆。

このシンプルで無駄のない必要最低限さこそがクラシックであり瀟洒なモデルなのではないかと。

あとがき

この<パッチワーク企画>でナップサックを作って行くことの意義の1つとしては、材料の調達が新品の生地ではなく、はぎれであるところに非常に意味があるということです。

確かに新品の生地だと、スムーズに短い時間で仕上がっていく簡単なアイテムです。

このはぎれの場合、パッチワークであることで日数をかけていき、過去の使用済の生地の余りの部分を見ることで、一度取り扱った経験があるその思い出のようなものがふんわり浮かんでくるのです。

しかもその生地がバラバラでたくさんのストーリーが詰まって1点になっているという構造こそが深いのです。

ここまでして時間をかけてでも作るのかどうかの手間のかかる選択は他にもあるでしょう、そんな時に思い浮かべたいのは、他ならぬ「製作の背景」です(^-^)。

m単価の違う生地の集結だからこそ読みにくい、パッチワーク生地パーツを64枚使ったハンドメイド品ナップサックの生地原価の算出【1184】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを製作する際に1点ごとに原価計算表というものを作っています。

1点1点の完成品それぞれについて、どれだけの材料を使用したのかを「金額」で積み算していくのです。

材料1つでいかにそのお品が割高になってしまうのかお得なコスパ良いお品になるのかの研究にも役立つのが原価表作り。

ざっくり頭の中でも計算していけますが、正確な数字を出しておくことで、期末の棚卸の際にこの原価表の値は有効です。

よって、ただこの値を引っ張れば良いという棚卸の作業がスムーズになったということもあったきっかけで、お品1点ずつで原価表を作成することをずっと続けてきています。

大量生産であっても同じことです。

100点あれば、100点分の表を1つ作って、最後に合計の値を÷100すれば良いことなので1点分の原価表の作り方と全く同じで良いのです。

このたびは、その原価の一部となる生地代を原価表に入力するにあたって、パッチワークの場合の生地の原価の求め方をご紹介したいと思います。

パッチワークは多くの生地の集まりで、しかも細かいパーツです。

これを正確に算出できるのか。。できるのです。

全64パーツもの複数の生地使用の生地原価の算出の仕方、①生地幅②1mの生地代②1パーツの面積(縦12.5cmx横17.5cm)の3要素を利用して算出した

1点のバッグにたくさんの種類のはぎれを使用していますので、ここでは、1種類のみピックアップして算出してみました。

ストライプ柄の部分の生地です。

1点のナップサックの中に8枚のストライプパーツが登場。この生地の原価がいくらなのかは興味がわく部分です。
まず、この1マス分である1枚でいくらなのかを考えるところからのスタート。生地原価は縫い代も含んだもの。
型紙1パーツ分の縦12.5cmx横17.5cmの面積が生地購入時の全体の何%を占めるのかということがカギ。

ということで、計算式がおのずと出来上がってきます。

この小さなパーツの面積は、購入時の生地1.5m分の面積のどのくらいの%であるのか、その%に生地購入時の全体の値段をかければ出ます。

それが8枚分なので最後にx8をします。

生地の巾は110cm巾なので、購入時の面積はm単位では1.5mx1.1mで表せます。

そうしますと、つなげた一続きの計算はこんな風に↓。

この8枚分が¥60だと出ました。

さてこれがお得なのか、どうなのかというところです。

まだ他にも上下に生地がありますので、それぞれに同じように算出します。

そうしますと、それ相応な金額にはなっていくと思います。

他の同じデザインの1枚仕立てで作ったお品と比べると分かりやすいかもしれません。

ただ、パッチワークの良さは、本来一緒にコンビにならなかったであろう生地が集結する価値があると思います。

その価値が実際の数字としてはどのように表れるものなのかという点は興味深いです。

まだ実際に本原価表が出来上がっていませんので、このたびはこの8枚分だけの算出ですがすみません<m(__)m>。

後日の【1188】という番号の投稿で1点のすべての生地の原価算出を細かに載せていますので、是非そちらへもご訪問下さればと思います。

あとがき

イメージだけよりもこうしてきっちり事実をもとに算出した数字は製造者は見ていくべきです。

ここへ利益を加えて売価を決める際にも、ほわっとした空想だけで売価を決めていかず、原価をしっかり正確に把握した上での売価決めとでは、大小かかわらずまず信用度が高まるのです。

この面積を元に算出できるという点は生地のようなタイプの別の材料でも同じようにできます。

附属品の接着芯なども同じ生地の様相なので、芯地の巾が分かっている場合、もしくはカットした状態でも、同じような考え方です。

そして、「粗裁ち」の余分も見込み、少し多めとなるのです(表地・裏地の割増率として%を調べてみるのも良いです)。

おそらく1枚仕立てで作ったよりは割高になるでしょう、しかし、それ以上の何かを製作していく中で「価値」として発見できればパッチワーク仕立ての製作の意味もあるというものです(^-^)。

<はぎれ><パッチワーク企画⑦>黒系の中にパステルカラーのポップな柄をの入れ込み方、横一文字に並べる選択をした【1182】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、<パッチワーク企画>と称しまして4点のナップサックを連続製作中。

種類がバラバラのはぎれを使ったパッチワークシートがベースになった、表地も裏地もパッチワークでできたナップサックなのです。

今は、2点目の製作のパッチワークシートが完成間近。

結構パッチワークシートは手間がかかり時間を要しますので、一度ここで途中のパッチワークシートの場面をお届けしてみようと思ったのです。

1点目の時は全体的に黒系でした。

この2点目は、こちらも黒系ではあるのですが少しカラーが入ってきました。

特にマルチカラーの柄物とどう組み合わせていったのかという点を興味深く見ていただければと思います。

出来上がってみないと分からない面白さ、完成では見づらい端から端までを今ならではの全体面としてご紹介

パッチワークシートも予想が付きにくいのがマチで隠れる場所です。

底部分やサイドの部分がマチによって視界から消えますので、なかなか出来上がりが1枚仕立てよりも想像しにくいのがパッチワークの面白いドキドキする点です。

製作中の2点目の特徴は、黒系の中にこうしてカラーが少し入ってきたことです。点在せずに横に繋げました。

もとは、はぎれの整理整頓でスタートしたことですので、やりやすい真っ黒からスタートしていきました。

そして、2点目の現在でもまだ相変わらず黒が多いのですが、カラーも部分的に入ってくることをどう表現していくかです。

パッチワークシート(2点目用):上は表地、下は裏地です。仲間外れの生地はアクセントなのか底へ隠れるのか。

できるだけ表地は厚手が行くように、裏地の隠れる部分には、バラバラの種類の生地が行くように、薄手が行くようになどと配置してみました。

ストライプのような柄が結構豊富なシリーズですので、縦の線が集まっています。

表地のポップな街の風景画の柄は、黒系の中に映えてスポットライトを浴びるかもしれません。

今ここで見ますイメージとマチが隠れることによって、まずは、どのシートも底の部分の1列が見えなくなることが想像が付きにくい点です。

そうしますと随分実際は雰囲気が変わってきますので、それが面白いと思います。

あとがき

このたびの4枚のシートが2点目のナップサックにいずれ出来上がっていくと考えていただければ正解です。

同じ種類の生地をつなげた方式が大き目の生地みたいに映るところを特徴とした全体の方向性に並べました。

もし、これを点在型で製作していたらどうなっていただろうと。

そんな風に可能性もたくさんあることがパッチワークの並べ方のポテンシャルの高さ。

本来は、組み合わされることのない生地同士も、パッチワークの集まりであったからこそ一緒に1点のバッグの中におさまっていることが奇跡的で面白い点として見ていただくと良いです(^-^)。