もしも、この先バッグを持ち歩く文化がなくなったとしたら。。「入れ物」としてのバッグの追求の回【129】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ほとんどの買い物をクレジットで行っている私です。

何年も前から、いわゆるキャッシュレスの方向を固めて、固定的な毎月の支払いのもの、スーパーでの毎週の食料品、そして、ここ数年は、飲食代等可能なものすべてをクレジットカードにしています。

しかし、一部の喫茶店など現金支払いがこの2020年現在でも変わらないというようなお店もまだまだあります。

そうすると、少なからず、現金を持ち歩かざるを得ません。

ということで、一度キャッシュレス的なサイズのミニバッグを定番型5点作ってみましたが、少し大きくしたいと思いました。

また、必要ない場合は小さくすればよいのですから、現状に沿ってこまめにふさわしいサイズにしていこうということです。

それぞれが違ったデザインの定番5型とはどのような形?

半年ほど前に、とにかく典型的なデザインを5型ほど追求していって定番商品にしようと試みたデザインがあります。

2019年考案のミニバッグ5型・・・形からのイメージでおばんざいの名前をつけました。

2019年の冬あたりに決めた5型は、私が1980年代あたりから憧れたり持ってきたりした形のバッグで、トラッドな昔ながらの典型デザインです。

この当たり前な形が癖が無くて大変魅力。

こういった当り前な形に素敵な柄を載せたりしたいです。

そして、その形同士はすべて別々のものであるというようにいろいろ考えた5型だったのですが、ここ2020年初夏に来ては、気持ちも変化するものです。

サイズをすべて1周り、2回り大きくしたい、そう思うようになりました。

そして、更にもう1つ、もっと何かガツンと来るような刺激的な特徴を打ち出したい、そう思いました。

そして、今回次のような結論に至りました。

まず、5型の内の納豆(リュック)をやめる。

この中では、納豆はちょっとここ最近の流行要素が入ったものでした。

そして、そこへ差し替えで古典的なフラップ型を入れる。

フラップ型:ケリー型とも呼ばれます。

そのフラップ型を含めた5型をすべてリュック用のショルダーを付けて全部がリュックでもあるのだというもの。

斜め掛けはもう無し。手で持つハンドバッグ仕様とリュック仕様の2WAYにするということです。

面白いと思うんです。ケリー型のリュック、見たことない。

ボストンがリュックに?あまり見かけないなあ、とどのデザインも今までハンドバッグに限られたものでしたので、新しい使い方です。

パーティーへもっていくようなハンドバッグ型のエレガントな形ばかりの5型がリュックになるわけです。とてもワクワクします。

そうすると、①おにぎり(ドーム型)、②卵焼き(バニティ型)、③餅巾着(巾着型)、④かまぼこ(ボストン型)、⑤フラップ型のリュックが出来上がります。

移動の多い駅よく通るのですが、かばんをリュック仕様で身に着けている人の数が、この2年くらいでとても増えたと感じます。

やはり、遠方への移動が簡単になり、楽に両手が空いている状態が良いのですね。

今後ますます鉄道関係が充実していき、短い時間で遠くへ行けるとなると、携帯しているバッグに求める楽ちんさは、かなり価値あるものになろうかと思います。

よって、バッグ=リュックという大きなくくりの部分を今後徹底することにしました。

人間が物を携帯する体勢として、一番楽なのは、やはり「背負う」ということなのでしょう。

変な形の型紙の謎を解く

ということで、順番にすべての5型、①おにぎり②卵焼き③餅巾着④かまぼこ⑤フラップをすべて縦と横だいたい5cmずつ広げました。

5cmというサイズは、私の過去の型紙修正において、サイズ感の変化が目で見てぱっと分かるサイズです。

その半分の2.5cmだとサイズの変化が分かりにくいので、今回思い切ります。

その中で、①おにぎりの型紙の構造についてスポットを当ててみました。

①おにぎりの型紙(修正後):底の部分が特徴の型紙です。
縦25cmx横30/35cmあるので小さめにしては容量にゆとりがあるサイズです。

さて、この底のラインが左右とも斜めになっていますね。これにはちゃんとした理論があるのです。

今回YOUTUBE動画でこの理論を実証しています。

この型紙もまだ完成ではなく、研究の途中なのですが、両端の斜めに上がるあのラインがポイントです。

底のとんがりは、おそらくいずれ無くして緩やかなカーブにしなければいけないと思います。

一流ブランド様のバッグにもこの形は結構あります。

この形も1980年代からすごく好きで、ずっと注目してきた形です。

口ががばっと開いて中が見やすい、そして丸いカーブがとてもフェミニンな女性らしい形と言えます。

何よりも、流行があまり感じられずずっと使い続けていけるような定番デザインの1つではないかと思います。

あとがき

ということで、今年、2020年、リュック仕様になった修正後の大き目サイズを全5型、いろいろな素材違いでご披露できるよう作っていきたいと思います。

バッグを持たなくなる日が来るのであろうか。。

そんな究極なことも考えながらです。

バッグ作りをやっているから何が何でもバッグを作らなければいけないというのも1つの「固定観念」なのだというくらいフラットな見方をしなければいけないと思っています。

ただ、こうも言えます。

この先バッグが必要ではなくなる時代があったとしても、バッグは「おしゃれアイテム」でもあること。

いずれ時代が進み、バッグ自体が「過去のアイテム」になったとしても、それはそれで価値があるかと。

何か物を入れる物は必要ですので、もしかしてお出かけでは必要ないかもしれないけれど、、「収納」としては活躍できるのかもしれません。

この先を考えるには、バッグ自体の歴史も知っておくことも無駄ではないかもしれません(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

取っ手の付け根のワンポイントに、ハトメの穴に通す取っ手の付け方はミニバッグならではの特権【62】

アイキャッチ画像62

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ハンドメイドバッグ製作におきまして、「同素材シリーズ」という企画を始めております。

【61】の記事からスタートしておりまして、デザインは全部で5つ、①ドーム②バニティ③巾着④ボストン⑤リュックです。

どれもミニサイズですが、150cm幅の生地1.5m内で有効活用しながら5点を連続製作予定。

このたびは、①ドーム型の後半部分の製作を含む完成場面です。

<同素材シリーズ:ドーム-後編>力がかかり過ぎないミニバッグに有効、スタイリッシュな取っ手が実現の片面ハトメ

以前の製作の巾着バッグでは、アルミ素材の片面ハトメ用にセットになっている「プライヤー」を使う方法と、硬め素材の片面ハトメ用に打ち台などのセットで行う方法の2通りをやりました。

パープル系のマルチカラーの生地に合うのはシルバーカラーであると判断し、アルミ素材の方の「プライヤー」を使用しての設置を選択。

穴をポンチでくり抜く作業は、共通で金づちで打ち込み作業があります。

片面ハトメの設置:左上はポンチで穴開け場面、右下は「プライヤー」でカシメて取り付け場面です。

以前の片面ハトメの打ち込み場面でもミスをしていたのですが、まだこの時知識が足りず、下にダンボールを敷いてしまっています。

画像や動画が当時のままであること非常に申し訳ございませんが、これは実は悪い例。

汚れ防止に新聞紙を敷く程度は良いですが、平らな硬いコンクリートや厚みのある木製のテーブル上で行うべきもの。

クッション性のあるダンボールを敷くなどかえってずれなどが起こりやすく、失敗の元なのでした。

10mm幅程度の取っ手を製作:直径8mmの穴に10mm幅というのは布製ならではの無茶であり、悪しからず。
完成した取っ手を取り付けた片面ハトメに通します。表側から遠し、通った後に三つ折りしてミシンで縫い付け。

通した後内側で三つ折りを縫い付けることで、穴から表へ飛び出すことがありません、つまりは、ストッパーの役割りをしてくれるのです。

「おにぎり(ドーム型)」完成:<サイズ>縦20cmx横22/27cmx12cm。片面ハトメの存在感は大きい。

非常にスタイリッシュに取っ手の付け根を装飾してくれながら取っ手を通すというホールの役割りの「片面ハトメ」。

コーデ例:バッグ素材に僅かに入る白にリンクの花柄レースカットソー、バッグ生地のエレガントさに寄せます。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.03からおよそ5年半後の2025.03.03にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

その後の、バッグのサイド部分の反りの「えくぼ」、随分研究しましたが、正しい型紙が見出せませんでした。

こうした結果のままであることも、そもそもハイブランドバッグのあるモデルへのあこがれ、自らが生み出したアイデアではないのです。

確かにあこがれて長い間好んできた自分使いのバッグでもたくさん持っていた形だったのですが、そういった真似事には結局とことんまで追求する「熱」が続かないものです。

なぜ、このデザインでなければいけないのかの理由が、「あこがれ」というだけでは弱々しいものなのではないでしょうか。

もし、自らが閃いたデザインならば、上手くいくまで粘り続けたと思うのです。

それだけそのアイデア自体が「他人」のものだったということ。

この片面ハトメ含むすべての打ち込みパーツ(ヒネリ錠なども含みます)は、その後はすべてを廃止。

しかし、ひと通りほとんどすべてを一度は体験させていただき「肌感覚」というようなものでその感触を知っています。

なぜ「廃止」を決めたかの説得力としてはちゃんと体験した者のみが実直に語れることだからです。

この度のようなバッグの小ささなら重みが極度に増えず、カシメることで支えられているパーツが維持できるのではないかと、ミニバッグとの相性で成り立っていた製作だと見ることができます。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ドーム型ミニバッグの存在感ある取っ手、美しく設置されるための望ましい付け位置のバランス・寸法・間隔の研究【50】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびドーム型ミニショルダーバッグが完成、暖色系のみかんのようなイメージのカラーが心温まるようなバッグになればと選んだ美しい生地でお作りしました。

ショルダー付きではあるものの、取っ手を付けましたので、ミニバッグには存在感ある取っ手をしっかり付けるようにと、左右の間隔と上からの位置の良きバランスを考えました。

特に、取っ手が意外に目立つ存在感を感じていただき、持つという機能を越え、バッグの象徴のような存在であることをお伝えできればと思います。

ミニドーム型バッグの取っ手の間はおよそ7cm、トップからはおよそ6cmに設置したバランスを完成品で確かめた

取っ手の付け位置の設定:左右の間隔は7cmに設定、上からは縫い代含み6cmの位置。完成は4.5cmの位置。
取っ手の高さ:30cmの型紙です。トップから上に5.5cm程の高さ。取っ手間の7cmとのバランスはグッド。
裏地の「プリズマン」というネーミングのジャガード生地のポケットを作る場面。柄合わせは不要。
「外表」の組み立て縫い:クライマックスの場面です。立体的なのにつぶして縫うことでずれやすい難易度あり。
ファスナー2本使いよりもダブルファスナー1本使いの勧め:仕方が無かったのですが、右のように始末が丸見え。

そもそも「ダブルファスナー」の既製品を選択するべきだったのですが、この黄土色のダブルファスナーが見つけられなかったのです。

こうしたことから、既製品の附属品の利用は妥協の部分が生まれることがあり、妥協を生むようなデザインを作るのかどうかということさえ後に検討するようになりました。

そうでなければ100%のお品にならないと思うのです。

完成:縦23cmx横27cmxマチ12cm程。このデザインの良さは小ぶりながらマチが大きい点。
背のファスナーポケット:ミニサイズにしては充実ですが、せっかくの柄を途切る残酷さを後に見直しました。
コーデ例:オフカラーのアイテムを取り込んだコーデに合わせやすく馴染みます。柄バッグはクセがあります。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.09からおよそ5年半後の2025.01.19にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

そもそもなのですが、このデザインの型紙が間違っておりまして、山の裾のように斜めに降りていくラインでは写真の端っこのように底周辺のサイドの部分が反ってしまうのです↓。

この部分の「反り」は型紙間違い。余分な突き出しがあるということの表れで削る必要があると考えます。

このことを、後に研究し型紙修正などをしてみて地面にぴったりと重なるようなラインになるための平面でのラインの表現は。。などとやっていきましたが、結局は答えが出ませんでした。

とはいえ、このたびのような生地の温か味ある雰囲気をカーブを含んだラインのバッグに落とし込む1つのアイデアとしては引用していただけるのではないかと、苦い失敗作ながら記録に残しました。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

崩れ易く頼りない生地の状態の「風通ジャガード」、ミシンステッチによりどんどん逞しく固められていく性質の発見【37】

アイキャッチ画像37

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年は、「バニティ」「ボストン」「リュック」「巾着」「ドーム」という主に5種の立体的なデザインのバッグを研究しながら高級生地で製作していくことに挑戦した時期でした。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.08.22からおよそ5年半後の2025.02.06にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

よって、YouTubeでは2019年当時のままの内容でも、当ブログ記事はリフレッシュされ内容が高められていますことをブログ記事をご一読いただけるメリットとしてお伝えしたいと思います。

このたびは、「ドーム型」のミニショルダーバッグをイタリア製の美しい「風通ジャガード」生地で製作する前半の部分をお送りします。

完成は後日の記事の【39】でご覧いただけます。

裁断後の崩れ易さから一変、製作を進めていく中でどんどん強固になっていったイタリア製風通ジャガードの真の性質

そもそも、このドーム型は、某ハイブランドバッグにあこがれて好んできたデザイン。

特に流行が色濃くないという点に最も魅力を感じていました、1990年代からのこのデザインのファンなのです。

ただ、見様見真似ではどうしても同じフォルムにならず、型紙の底周辺のラインが一番の「秘密」の部分なのだとお見受けしました。

この時に製作を進めてはいましたが、そもそも本体のラインを作る型紙自体が間違っていると思うのです↓。

ドーム型バッグに初トライする時に誰もが一度は左のようなラインで考案してしまうのでは。これだと反ります。

そして、数年後に考案したのが、右のような型紙。

先端のとがりをそぎ落としカーブ上になると、バッグを下に置いた時に地面にぴったりと着するフォルムになるような型紙ラインは。。というシミュレーションもしてみましたが。。

結局は最後まで最もベストなフォルムに一致した型紙は作ることができませんでした。

右の型紙はそのシミュレーション研究時のものですが、尖りがあってそれがラインにもろに出て出来上がってしまったのです。

あのとがりの部分をまっすぐにすれば良いのか?というのもそうではありません、結局答えは出ずじまいで、このデザインをその後諦めていきました。

あこがれは憧れに過ぎず、自ら生み出した「願望」からスタートするラインであるべきなのです。

たやすくぱっと見で既存のデザインを型紙で表現などととんでもない図々しい考えでした。

表地(柄):風通ジャガード、ポリエステル/75%、絹/22%、ナイロン/11%(全体で100にならないため、生地屋様の記載間違いだと思われます)、イタリア製。右側は裏面で、表面として使えるレベル。
裏地-右(ゴールドラメ):クリスティーヌ、ポリエステル/60%、メタル/40%、日本製。
柄以外の背景の部分は糸が今にもほつれそう、早めに接着芯を貼り、作業を進めるのが良いと思います。
接着芯貼り後の表地と裏地:この時点であまりにも不安定な風通ジャガードに対して頼りなさを感じていました。
ところがです、ファスナーを縫い付けステッチをしていくにつれてどんどん強固になっていくのを感じたのです。
取っ手取り付け後:観音開き折りで4本のステッチが走ることでどんどん素材が固まって逞しくなっていきました。

これらのことに非常に驚き、これこそが正に「風通ジャガード」の真の性質なのではないかと思ったのです。

なぜに空気(風)が通るような空洞を作るのか、立体感の表現だけでは決してないのだとこうしてミシンステッチを走らせ、作ることで分かったのでした。

空気は「頑丈さ」をも作る無料の資材なのではないかとさえ思えたのです。

あとがき

番号が少し飛びますが、【39】の番号で一応形だけの完成となります。

途中でもお伝えしましたように、そもそも型紙が間違っており、このまま完成しましたがサイドの底周辺が反ってしまいました。

とりあえず記録には残しておりまして、同じように作ってしまわないための予防線としてはお役に立つのではないでしょうか。

失敗が立て続けでありますが、この研究期間は貴重であり、「風通ジャガード」の深みに触れることができたと思っております(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク