「ハワイアン柄」コレクター様以外でもうっとりと惹き付けられる美しきトロピカル柄のマルチカラー生地に対する裏地選び【401】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近、「卵焼き」というネーミングの「バニティバッグ」を連続製作しております。

このたび新しい生地での製作に入りましたので、表地と裏地の組み合わせの場面をご紹介したいと思います。

非常に美しいマルチカラーの生地に出会います。

世界観が感じられ、その柄の場面に自身が立たされたような心地になるほどのうっとりする柄です。

マルチカラーの中から濃ピンクを抽出した裏地に決めた理由は、全体にグリーンに寄っているところの調整にある

表地は、以前に2度製作したことがある「ガーゼプリント」という名の生地です。

トロピカルなハワイアン風なマルチカラーの柄が非常に美しいものです。

ガサッととしているのでこれがかえって作りやすく、良い形に仕上がるということを2度の製作で感じてきています。

表地:ガーゼプリント、ポリエステル/100%、日本製。/裏地:カラーブロード、綿/100%、日本製。

↑こちらがこのたびの組み合わせ。

マルチカラーの表地の中から濃ピンクの部分をピックアップした裏地です。

ところで、過去のバッグではどのような裏地に決めたのかを振り返ります↓。

過去の製作品①:「巾着ショルダーバッグ」を製作しました。裏地には赤紫色を採用。

ベリー色のジャガード柄のデザインは、表地の葉っぱの筋にリンク。

過去の製作②:「クラッチバッグ」を製作しました。裏地はビビッドなグリーンをチョイス。

この時は、裏地に更にダイヤキルトをかけています。

マルチカラーはリンクするカラーの可能性が多数あり、複数製作の場合でも違った変化が付けられることがメリットです。

表地のアップ:色使いが豊富な手の込んだプリント柄。全体ではややグリーン系になっていることに気づきます。

もうすでに表地に十分登場しているグリーンや青味カラーを裏地には選ばず、少ない占有率のピンク系をチョイスするに至ったのです。

表地の中では比較的占める割合が少ないカラーは、かえって良き「差し色」になるのです。

このブロードのピンクはとてもかわいい色です。

ピンクの中でも特徴のあるはっきりした明るい色です。

表地に足りない赤味の色を増やしていったということになります。

あとがき

ハワイアン柄好みの方はこの生地をどう思われたかなと。。

素材がガーゼというところも通常のハワイアン柄の生地では滅多に拝見しませんのでこの度の生地は特徴があります。

実は、購入時に1.4m程いただきましたが、その1反の一番最後の部分だったのでした。

誰もがこの魅力に引き込まれあっという間に在庫がなくなった生地だったようです。

素敵な生地に出会った時はとりあえず保管しておくと良いこともあります。

ハンドメイド巾着バッグの紐ストッパーと内側の覆い蓋を改良したその違いを見る回【20】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、まだ改良の途中ではございますが、ハンドメイド巾着ショルダーバッグの2つの機能の改良をしながら製作致しました。

前回の製作というのは、【15】の記事で投稿致しました。後ほどその時の製作品との比較の写真を下の方でご覧になることができます。

今回も完璧ではなく課題は残りましたが、今後のお品のアップグレードになるよう貴重な学びをまた得られました。

さて、今回の材料についてなのですが、メイン生地はすごく美しいものになります。

生地屋さんで購入の際に、反の最後の巻き棒が見えてきましたので、こういった美しい生地は、嫁ぎ先が多いようです(^_^;)。

私がよく調達している生地は、いかにもバッグにするような生地というよりも、洋服の中でも、エレガントなブラウスやジャケット、ワンピースなどになるような生地が多いです。

洋服に使われることが多いことで、用尺がかかるため、1反がなくなっていくスピードが速いようです(^_^;)。

この服地こそが特徴あるバッグになると思っていますので、作りにくいとろみや柔らかすぎる生地も時には出てきてしまいます。

バッグに使った表地と裏地のそれぞれの特徴

表地はマルチカラーの柄です。

涼し気で夏のイメージのエキゾチックな柄です。マルチカラーが非常に綺麗で、色が混ざりあった部分の多い、全体でピンクやグリーンのイメージが主です。

見方によってはハワイアン柄のようでもありますが、そこまでも寄っておらず、あくまで「ハワイアン柄風」の領域のような柄です。

表地:ガーゼプリント、ポリエステル/100%、日本製。

そして、裏地は、こちら。

裏地:ジャガードクロス、ポリエステル/100%、日本製。

ベリー色が華やかで綺麗なややシャープな柄のジャガードです。

この柄の形が、表地のボタニカルな柄の葉っぱのシャープさなどと合うのでは?とういう私の見立てです。

表地と裏地が極端に対照的な色の強さであるものも時には良いものです。

対称的な色でありながらも、柄のマルチカラーの中の1色にベリー色も入っています。

前回製作と比較してみた

では、今回のバッグを10枚の写真でご覧くださいませ。

<サイズ>:縦23cmx横15/30cmxマチ7cm

まず。改良点の1点目は、紐に、ダブルレンズ型のストッパーを表地で共布で作って取り付けたことです。

これによって、前は、リボン結びをしないといけなかったのが、すーっと、手間なくバッグの口が閉じられます。

いかにも伝統的な巾着バッグの様相になったかもしれません。

①ひもの収納の仕方-左:リボン結びをする 右:ダブルストッパーで留める

ゆったりとしたシーンではリボン結びも可愛くて良いかと思うのですが、旅行などの慌ただしさが入るシーンでは、やはり、ダブルストッパーが機能としてありがたいものであると感じるケースが多いことでしょう。

そして、ダブルストッパー作りが、私の初挑戦の製作でした。サイズがうまく合いホッ(;’∀’)。

過去には、ホールが小さすぎて紐が入らなかった失敗を経ていますので、このたびがダブルストッパーは二度目です。

このダブルストッパーを共布で作るという試みは、一流ブランドバッグからの研究で参考にしています。PRADAビンテージ巾着バッグです。

共布ダブルストッパー付きのプラダのビンテージ巾着バッグ・・・PRADA様ごめんなさい<m(__)m>。もともと巾着ポーチだったのですが、自分でショルダー紐(茶とゴールドコンビ)を追加したリフォームをしています。

これをヒントに、私のデザインでダブルストッパーを作りました。

中にしっかりハードめの芯地を入れているところもしっかりした金具のパーツに匹敵するような大切なパーツとなるようにしっかり作られているところにも一流ブランド様から非常に感銘を受けました。

私自身もともとブランドバッグが好きで、そういった一流ブランドバッグのものから作りを学ぶことは多いです。

今現在のブランドのネームバリューを支えに生み出されるデザインにはあまり感銘を受ける部分は正直見当たりません。

そもそも、見ていないというのもありますが、昔のビンテージのお品にはそういった手の込んだ作りなどの非常に優れた部分が見られます。

ダブルストッパーの他の点の違いは、巾着紐に前回は接着芯を貼っていなかったけれど、今回は貼ったことです。

貼った方が断然共布ひもが元気ですね。

では、もう1点の改良点を。

もう1点は、セキュリティー対策用の中蓋ルーフです。

②中蓋ルーフのデザインの改良-左:両開き 右:片開き

こちらは、改良というか、別の形も作ってみるというような試みでしたので、今回が前回より良いとは必ずしも言えません。

前回もかなりしっかり覆われていて良い物にはなっているので、今後またこの2点を参考に考えていきたいと思います。

そして、3点目は、ショルダー太さを華奢にしたという点です。

フェミニンな雰囲気を出すには、太いショルダーよりも、細い方が良いですね。

③ショルダーの紐の太さ-左:25mm程度 右:13mm程度

フェミニンなのは、右側の今回なのですが、安定感は左の25mmも決して悪いわけではないです。

あとがき

前回より形がやや三角がかっていますが、前回の中蓋が硬くて厚みのある素材なために入り口が閉まりにくくて、スクエア調な形として映ったのでした。

一方、今回の形は、中蓋がやわらかいことと、ダブルストッパーの力も加わり口がよく閉まるのです。

そうするとおのずと、バッグの形も三角のような形に近く口がギュッと絞られるので全体の形の変化というところも、間接的な影響での変化ということになるのかもしれません。

全くの別物といったくらいの変わり方ですよね。

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