超濃紺はほとんど黒のロット違いであると解釈、誤購入の濃紺ダウンを黒ジャージに合わせた立体的に映る黒コーデ【905】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ブログ投稿のかなり初期の記事で、【147】の記事がございます。

過去の記事【147】では、濃紺を黒だとの説明により入手してしまった濃紺の水玉ジャケットのどうしようもなかったエピソードを引用し、そもそも黒と濃紺を見間違えないための見方を綴りました。

とにかく選ぶ側が気を付ける見方を中心に、そして、販売者側にも注意喚起になればと投稿した記事でした。

あれから随分年月が経過しましたが、それでもまだまだ起こってしまう黒と濃紺の誤購入。

このたびも以前と全く同じケース、販売主様側の間違いで「黒です」との表記を信じて到着後じっくり見て分かったことでした。

なぜ「黒です」とまで言い切ることができてしまったのかというのも、限りなく黒に近い濃紺、「超濃紺」とも呼べる色だったからです。

こうして、受け取ってしまった濃紺をせっかくなのでそのまま着用していくというのがこのたびの内容になります。

どうしようもなかったのは、「黒」と思い込んでいる販売主様を信じたからで、注意の限界をどうしても超えてしまいます。

では、その後どのように考えどのように着用していったのかをご紹介したいと思います。

ジャージだから許されるロット違いのような立体感、誰の目にも「墨黒」だと映るに違いない

超濃紺のダウンジャケットの中に着る上下のジャージ(黒):普段着はこのような上下ジャージスタイル。

引っ越しによって、環境が大きく変わり、以前の建物が密集した近所の冬の温かさが一気に変化、郊外気味な風が吹き抜ける町なのです。

そこで、中綿入りの真冬にもお尻まで覆われたあったかいハーフ丈の中綿コートを購入したわけです。

きっかけは、少し前の2022年2月の雪が降る日々が続いた季節です。

あの時に、ぬくぬくと温かいコートが必要だと強く思ったのがきっかけ。

当然黒好きですから、黒を探しました。

ところが、マーケットサイトでは、「黒」との記載であったにもかかわらず、届いて数日経過後濃紺だと気づいたのです。

似た素材の同じ中綿入りの真っ黒のタイプとこのたびの超濃紺まず比べてみます。

こうして比較しないとなかなか違いが分からないほどの際どさ↓(^_^;)。

左-超濃紺のダウンコート、右-黒の薄手中綿ジャケット。こうして比較するとやっと左側が紺だと分かる程度。

こうして黒と比べると濃紺だと分かりますが、片方だけ見るとなかなか気づけませんでした。

ましてや、販売者様も黒と思っていたのですから、まずは言葉を信じてそう思い込んでいますので、黒と思って見てしまうのです。

このことは、新品ではあまりないことですが中古市場ではよくあること。

以前にも売り手様が古着屋様なのに、濃紺を黒として販売していてそれを購入してしまった別のウールコートのケースもありました。

古着屋様さえ間違えるほどの難しい色なのです。

濃紺だと判明するにいたった手がかり

以前にも【147】のブログで濃紺と黒とを判別する手がかりとして、他のパーツの色を見るという視点を持つというお話をさせていただいております。

今回も、そんな視点から見てみます。

襟のリブ:たまたま襟がリブの切り替えだったので、表地と素材が違うことで黒と紺の別を間接的にチェック。

表地と素材が違うのですが、お洋服は紺なら紺の裏地や別布を持ってくる「しきたり」がありますので、本体生地が濃紺であればこのリブも濃紺で決定されることが大部分。

実際に目で見ても黒ではなく紺であると分かりますが、こちらも非常に忠実に」超濃紺」に沿ったカラー、ある意味きちんと色合わせを忠実にされたお品と見ることができます。

裏地のステッチ糸の色:ファスナーでは気づかなかったのですが、ステッチの糸の色は濃紺だと分かりました。

とはいえ、リブにしてもステッチの糸の色にしてもかなり黒に近い際どさがありますので、難関の品物だと思います。

もしかしたら、通常の紺コーデにはかえって黒っぽく浮き過ぎるかもしれない超濃紺、黒コーデに合わせる方向が良い時もあるのでは

黒に限りなく近い超ダークネイビーは、こんな風に黒にロット違いみたいな差し色にもなるようです。

このたびの超濃紺ダウンジャケットがこの上下黒のジャージスタイルに羽織ることがおかしいのか。。

いえ、そんなことはありません。

コーデとしては、むしろ、上下黒に羽織る色のトーンが少し落ちて、立体感が出ます。

ただ、これがネイビーみたいな明るい紺になってしまうとまた話が変わってきます。

よって、いかにも黒に近い、黒のロット違いやチャコールグレーみたいだと映るようなトーンだったからこその出番なのです。

誤購入の失敗と引き換えに、新しいアイデアとご提案をいただいたような気がしてなりません。

超濃紺の行き場も困ることがあるかもしれない、そんな時の引き出しにこの考え方をしのばせてはどうでしょうか。

あとがき

ハプニングによって新たな発見があったこのたび。

かたくなに「黒ではない」と否定していたら。。と考えますと、一度受け入れてみる柔軟を持ったことで、更なるカラーコーデの深みを知るきっかけになったのではないかとかえってそう思えたのです。

黒と紺が交わってはいけないなどと、だれがいつ決めたのでしょうか。

タブーなどということがむしろ自由を束縛し固定観念を生んでしまうのかもしれません。

大切なのは、実際に目で見て何かを感じ取ることなのだと教えていただいたような気がします(^-^)。

似て非なる色の黒と濃紺、古着販売業者自らがカラーの区別をしっかりと見極め古着ユーザーの信用を保ちたい【147】

アイキャッチ画像147

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着の黒と濃紺の違い、ハンドメイドバッグの生地の黒と濃紺の違いなど数多くの黒と濃紺の区別の場面を経験。

驚くほどの色間違いのケースが多発、本来正しく情報を伝えるべき販売者側が見極めを間違っていると思われる例によく遭遇します。

このたびは、ネット情報を信じて購入の古着ジャケットが極めて黒に近い濃紺であった例が引き合いです。

濃紺さえも黒と区別する黒好きの拘りと共に、難しいと思われる映りが似ている色同士の区別の着眼点をお伝えしてまいりたいと思います。

商品を仕入れて売る中間的立場の販売業者の責務、情報を惜しむことなく正確に伝えるということは後の信用の獲得へ

黒と濃紺の違い(左が黒で右が濃紺):並べると違いは分かりますが、別々に見ることのケースの方が多い現実。

古着は、新品よりも格段に情報量が下がるもの。

そんな環境の中では、まずは古着の販売者がミニマムながらも正確な情報を持ち、最大限にユーザーに伝えていくことが重要であると考えます。

これまでの黒と濃紺の誤購入の例は、私だけでも10件に及びます。

その理由の1つに、ネット購入スタイルになったことで、実物を正確に自らの目で確かめることができないことがあります。

大の黒好きな私は、濃紺と黒の見極めはどちらかというと得意分野であるはず。

それでも、ネット写真に附随した説明の記載の「黒」というワードを信じ購入してしまったのです。

ただ、もうここまで頻発した現在においては、「黒」と謳われていても写真に僅かに紺色のような一面が感じられた場合は、問い合わせをするか購入を検討しないという徹底ぶりとなりました。

誤購入の濃紺水玉ジャケット:後に濃紺と判明。黒好きとしては黒白水玉こそが粋であり紺はパンチに欠けます。

黒白水玉のジャケットこそが粋であるとワクワクしたその気持ちが、届いた濃紺の事実に打ち砕かれた瞬間でした。

では、ぱっと見黒に見える濃紺ジャケットがなぜ濃紺だと確信するに至ったのかの見極め箇所を具体的にお伝えしていきます↓。

縫い糸の色が濃紺:特に古き良き昔のお洋服では、生地に沿った忠実な色合わせで糸の色も選ばれているのです。
接着芯の色が紺:これは分かり易かったです。裏地付きでは裏地の色で判断できますが、裏無しでも芯地で可能。
裏ボタンの色が紺:良いお仕立てのお洋服では手間をかけて表地の生地カラーに別注染めがされることも。
表ボタンのカラー:実は元々付いていたボタンは付け替えてこんな茶のようにも映るボタンへ変更しています。

元のボタンはゴールドとのコンビの黒っぽいボタンで紺の面影は有りませんでした。

濃紺を手にしてしまったが着用していく場合、ボタンの色をあえて黒寄りに選び直すという手もあります。

ただ、紺は紺であり、やはり黒とはパンチがかけ離れるものだと黒好きはどうしても感じるのでした。

お品物を右から左へ流しているだけの古着販売業者様がいらっしゃるとしたら、是非その姿勢を見直していただきたいと思います。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.03.14からおよそ6年後の2025.05.29にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

このたびの記事の「手直し」で、この内容自体をユーザー様に向けていたこれまでから、古着販売業者様へ向けたものに変更。

なぜなら、ユーザー様の間違いの原因が販売業者様の情報の薄さにあると判断するからです。

これまでの黒として購入の濃紺ウールロングコートや、黒とのことで購入の濃紺のレース生地はすべて販売者の「悪気の無い勘違いのミス」によるものでした。

しかし、悪気はないとはいえ、色を見分ける力を培う努力をしていない怠慢さはあると思います。

お仕事というのは人の身になるものであり、誤情報を伝えることに対して呑気なその姿勢こそ事業者として見直すべきです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク