まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ここ最近は、新書中心の読書をしています。
ファッション分野に関わらず、とにかく新しい本を他分野・他業種に関わるものでも、時には小説までもを事業のヒントにしていくというスタイル。
小説のどこが事業に繋がるのかは、「相手の心理の深い所を読む」という点です。
全く繋がらないことはない、小説には人間の心の奥の「機微」がたくさん表現されているからです。
さて、このたびはベタなマーケティング専用の本ではありますが、楽しく拝読。
「はじめてのマーケティング:久保田進彦/澁谷覚/須永努 著」です。
今更初めてではないのではないかということもあるのですが、いやいやそんなことはなかったです。
実際の事業の例をいくつも引用して書かれている点がタイムリーに感じますし、分かりやすかったです。
「はじめて」とタイトルに謳われながらも今がスタートではない事業者がこの本を読むことの醍醐味は、すでに行っている工夫などがマーケティングの本に書かれていることと照らし合わせながら読んでいける点です。
知っているようで知らなかった「ポジショニング」が当「本物志向のレンタルジュエリー」では何になるのかを考えてみたら奥の方にしまい込まれていた
本の中で登場の項目の「ポジショニング」は1つの最も大切なキーワード。
〇〇と言えば、「picturesque(ピクチャレスク)」だというような、競合他社との差別化ができる独自の持ち味みたいなもの。
レンタルジュエリーの〇〇に当たる部分は、「コーデされた」という言葉、あらかじめコーデされてセットになったジュエリーが1商品になっていることという意味です。
ただ、これも、真似ごとが次々に起きるとだんだんレッドオーシャンになっていくようで、常にそういったことにはアンテナを張っている必要があると思います。
レッドオーシャンの中には、「真似」というキーワードが混在していると思うのです。
これまでの発信によく登場させていたキーワード、もしかして真似されているのかも。。と気づいた時には、別の表現や差別化を強調し、素早くシフトしていく「アンテナ」を忘れずにいます。
とこのように、本を読む前に実は「工夫」というシンプルな言葉で考案してきたことがたくさんあります。
「ポジショニング」の項目では、その言葉を新たに知ったこと、やってきたことの確認という意味でも良き出会い。
すべてのノウハウが書かれた最後に、「とはいえ、マーケティングは簡単ではない」と述べられている点が非常に正直。
これだけやればOKとか簡単なことだと述べられた本よりもよほど実直であり、非常に好感が持てました。
そういった著者様の志がこの本に対する全体の良かったと思えるレビューになります。
あとがき
では最終的な感想です。
この本がまず、分かりやすくて実直な点がとてもお勧めであるということがまずとりあえずの一番の感想です。
そして、同時にマーケティングというものは技術のようなものに過ぎないことも否めませんでした。
マーケティングは確かに売れていくためのノウハウであり知っておくべきテクニックではあると思いますので重要です。
ただ、結局は技術のあれこれを駆使するだけではお客様は永久のお付き合いではないかもしれないと。
そう考えると「信頼」ということが結局は、一番長い期間を経て築き上げていく大切な事であると思っています。
マーケティングの手法は多くの人にリーチしていくためのものであるので、技術ばかり駆使していては、信頼を得るというところが希薄になってしまわぬよう注意するということもちゃんと心の片隅に持っていたいと思います(^-^)。