まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ここ最近ずっと手を付けれずにいた手持ち生地の厚地タイプが結構あることに目を向けてみました。
なぜ、手をなかなか付けれずにいるのか。。
それは厚地が重なる部分が多くて縫えない可能性があって尻込みしているのです。
そこを克服していこうというのが今回の企画です。
厚物に向いたバッグのデザインをセキュリティー性も伴ったものとして考えてみた
厚地というのは、壁にぶち当たる場面が決まって重なってミシンが縫えない時です。
これが起こらないような作りにすれば、ゴブラン、インテリア地などの厚い生地もバッグにしていけると思います。
結構残っている生地の中には素敵な厚地がたくさんあるので何とかここをクリアしていきたいと思っています。
そこで、1点考えたデザインが、半月型のリュックにもなるハンドバッグ。
小さい物ですが、マチを10cmとそこそこのボリュームにして、容積をできるだけ増やします。
そして、このように出来上がりました。ライムイエローの爽やかなバッグです↓。
ミニとは言え、横はそこそこありマチもボリューミーです。
長財布、スマホだけでなく、他の小物も入れていただけるかと思います。
スペイン製のインテリア地で厚手のごわっとした生地、綿/100%です。
イメージとしてはソファーに貼る生地としての使われ方を見込んだ素材。
やはりリュック仕様となると入口が視界から遠ざかるので、不安も付きもの。
そこで、フルに密閉することを考えまして、口布を設置しました。。
表地のライム色がこのボーダーの中の色に入っていることでマルチカラーのにぎやかさを落ち着かせてくれます。
入り口の口布の設置部分が重なりが多くなり、困難を極めました。
口布もハード薄芯を入れて立派な物に作り直したら、貫禄があってその方がよかったのです。
悩みどころですね。薄くは作りたいけれど、貫禄も出した方が良い物になるのです。
ここが非常にもどかしい。
もっと厚手になるともう入り口の口布縫い付けが対応できないのです。
ということで、今回はたまたま何とか縫えたけど、次回は違うデザインを考えていかねばなりません。
厚手生地にオールマイティーに対応できる万能デザインは本当にあるのか
なかなかいろいろ欲を出すと、難しいものです。
それにリュック仕様に必ずするということもデザインがなかなか見つからない1つの要因。
けれどここはゆずれません。リュック仕様は必ず入れたいのです。
例えば、入り口の密閉を裏地の柔らかい布で巾着のように絞るというデザインは1つの手かもしれません。
あとは、一重仕立て使いをして袋のようなバッグにするとか、けれどリュックにもなるよというもので。。などです。
あとがき
厚手の生地といっても、このたびのインテリア生地は比較的目が粗かったものになります。
それで何とか針が通って完成まで至りました。
生地の厚みだけを見ずにその織密度をじっくり見て、スカスカなのかぎゅうぎゅうなのかで縫っていけるものとそうでないものに分かれていく岐路もあるかと思います。
とにかくこのたびは良い研究になりましたし、オシャレに仕上げる一定の成果も出ました。
ファスナー使いの隙間の解消は製造業者としても悩みどころ。
ただ、完全密封には他の対策が及ぶことはありません。