四角底を表現したいワンショルダー巾着のリュック使いのハギ目の有り無しについて。。パッチワークならではの目立たぬ切り替え【1290】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、現在研究中のワンショルダー兼リュックの巾着バッグをパッチワークデニムで完成しました。

いろんな素材で作っていく中で、薄手に関しては、キルトをかけてある程度のボリュームを出す、デニムなどのごわついた厚手生地は、巾着の絞りホールを別布のタブで設置など仕様を区別します。

そすることで、生地にベストマッチな作りになるよう融通を利かせているのです。

前回のキルトとは違うサイズ感の特徴

前回は、キルトをかけた薄手の生地でした。

そしてサイズもワンショルダー使いの時に横幅が広い方にあたるというような底が長方形であることが特徴でした↓。

前回製作のワンショルダー兼リュック:底が長方形なのでワンショルダーをメイン使いとした作りでした。

今度は、ワンショルダーもリュックも平等にそれぞれがメイン使いで行けるような作りにステップアップを図りました。

そうして、サイズも大きくしながら、より充実した容量を実現。

こんな感じの正方形の面になるようなサイズ感の底。
ワンショルダー使いの時の正面:<サイズ>縦29cmx横24/46cmxマチ26cm。
リュック使いの際の背中に当たる部分の様子
:こちらは、ワンショルダーの時のサイド部分が真ん中に来ますが、
背中で隠れるのであまり問題ではないです。
リュック使いの際に人目に付く方の様子:ハギ目が真ん中に来ますが、
もともとパッチワークがハギなのでそれほど違和感がないという見方もできます。

こういう時に、やはりパッチワークでも柄合わせをしていて正解だったと思う瞬間があります。

ハギ目が真ん中に来ても美しい範囲をキープできるのも、ハギ目の左右の柄がぴたりと対象的に合わせておいた努力が成果を発揮したと言えます。

表地、裏地、別布のコンビについて工夫した点

<表地:カーキブラウン>セルヴィッチデニム11oz、綿/100%、日本製。
<別布:カラシ>オックスフォード、綿/100%、日本製。
<裏地:紺ベース格子柄>タータンチェック、綿/100%、日本製。
内側の隠しポケット:コントラストの効いたカラシの無地で。
同じチェックでこれを作ると柄合わせがずれた時に美しく映らないので、
その柄合わせの苦労をしない策としてマルチカラーの中の1色にリンクした「無地」を使用。

すべて綿/100%に素材を統一するところもテイストの特化の工夫です。

綿はカジュアルなので、カジュアルな方向のお品を作る際には混率が同じであるところも見映えに影響します。

ただ、カジュアルであっても「ドレス寄り」が私のテーマでもありますので、そんな点も「粗雑さの解消」でエレガントに映る作りをしています。

カジュアルテイストが必ずしも「粗い作り」ではないということを声を大にしてお伝えしたいです。

このタータンチェックが生地が不足していたので、タブを内ポケットと同じカラシ色のオックスフォード生地で対応したという経緯があります。

そうして交互に配置したタブが内部の裏地のタータンチェックのマルチカラーに美しく溶け込むのです。

こういった点が、カジュアルな混率でありカジュアルな素材でありながら「ドレスライク」に寄せる細かな秘訣となります。

ある失敗のお話、巾着紐のストッパーが付く側はタブの位置が近い位置の方であるべき

タブの間が広く空いた方のサイドにストッパーを付けてしまいました(失敗)
:次の写真で、こちらは反対であったことがよく分かっていただけるかと↓。
こちらは広い方で良かったので、ストッパー側は実はこちらが正解。
すでに下の方にDカンが表地に取り付けてあるので、裏地の設置の時に逆だったミスをしていたことが原因。

このミスは結構影響があると判断し、後に入り口の縫いとじをやり直ししていきます。

そうして正しい向きにすることで本来の使い勝手もちゃんと考慮した配置に正されていきます。

やはりやり直すべきところはやり直すべきであるという結論に至ったのです(^_^;)。

あとがき

今回初めて、2wayであるワンショルダー/リュックを巾着タブホール仕様で完成できたことは良きステップになりました。

前述のように、この後お直しをして、正しい向きに裏地を付け直して完成してから、また次の製作に移りたいと思います。

次は、また別の生地「帆布/キャンパス地」のパッチワークをやってみます。

デニムほどは硬くないので、その風合いは比較的柔らかくなります。

同時にこのようなごわつきが無い為に野暮ったくなる可能性が大きいので、底面の正方形のこのたびの25cm四方くらいのサイズをもっと小さく20cm四方くらいに戻したいと思います。

長財布がどちらの向きでもゆったりと横向きに安定的に入る位置であり、本がゆったりと入る向きなどライフスタイルからの使い勝手を取り入れたものになります。

またどうぞ、是非お立ち寄りくださいませ(^-^)。

パッチワークも細かければ「柄」になる、ブロックパッチワークとタータンチェックコンビの相性の良さ【1286】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよセルヴィッチデニムのはぎれも最後の整理整頓で本当の最終になってきました。

今回のパッチワークで、もしかしたらカーキブラウンカラーのレアカラーのセルヴィッチデニムでのバッグ製作はラストになるかもしれません。

1パーツが細かめを合計50パーツ程使用のリッチなパッチワークへ

以前の同じセルヴィッチデニムのパッチワークは、1マスが縦12.5cmx横17.5cmでしたので、バッグの出来上がりでは、ハギ目があるタイプのバッグという印象でした。

1マス縦12.5cmx横17.5cmのパッチワークシートで以前に製作したナップサック。
パッチワークというよりは、ハギ目のあるデザインのバッグという印象でした。

今度は、はぎれも小さめばかりなので、ひとまわり程小さなサイズの、縦10cmx横15cmのマスに統一して、それでもできるだけめいっぱいの面積にと考えました。

そして、シートが出来上がったその姿を見て、うっとりするような美しさに感動♪。

ブロックのように配列よく並ぶパッチワークシート。
ハギ目周辺のステッチの糸の色のなじみ具合も美しさの秘訣です。

この姿を見て大変美しいと思うわけですが、このブロック自体が柄のように映りますね。

そうしますと、裏地選びには、表が「ブロック柄」である場合の裏地は。。というように考えていきます。

花柄や水玉が裏地の候補から外れていきます。

こんな感じで、タータンチェックをチョイス。
もう1つのカラシ色の無地は、裏地のチェックのポケットのフラップに考えています。

お洋服のコーデと考え方は同じで、ブロックは四角い様相なのだから、同じ四角い柄のタータンチェックというのは相性が非常に良いものです。

2枚のパッチワークシート
:実は、この後もう1列縦に追加する予定でして、実際の型紙より不足しているのが現在。
最終的には、パッチワークのマスのパーツは、全部で54枚使用ということになります。
ものすごくたっぷり使ったことになりますね。

ここまで手の込んだパッチワークバッグはなかなか売られていません。

なぜなら、この数のはぎれを用意できるなら、つながった大きな面積1枚がとれる分量だからです。

これには事情があり、プチ量産でもったいない使い方をした結果余ったはぎれだったからというエピソードが隠れているのです。

何か物を作りたい目的があって、材料をそれに合わせていく場合、生地がもったいなく余るのは当然で、主体が作りたいデザイン重視だからです。

ついでに裏の様子も写しました。ものすごい光景ですね。

あとがき

どうしても、何かそうでなければならない究極のデザインというものがあった時には、もったいなく生地が余ることを妥協することになります。

そういった時に、もったいない生地を集めて、こうしてパッチワークを美しく仕立て、作るバッグに「手間と美しさが入った価値」を付けていきます。

そもそもですが、もったいなく生地が余ってしまうようなそのデザインは果たして本当に必要なデザインであるのか。

それとも、生地を無駄なく使うことができるサスティナブルなデザインであるのかは一番最初の生地の手配の時に考えることです。

何も考えずに、ただ、こうしたデザインが作りたいというのは、何か少し形を変えることで生地が無駄なく使えるのだという可能性があるならば、最初の時点でそういったジャッジも非常に意味があると思います。

こうしたことだって、後にサスティナブルな工夫をしたストーリーとしてお客様にお伝えすることができるではないですか。

とにかく見かけのかっこよさだけを追求した企画は危険だと思います。

余った部分が多く出た場合にどうするのかまで考えてこその深みある企画だと考えます(^-^)。

一重仕立てで作るデニム・帆布・ゴブランに有効、ロックミシンの始末を袋の内側で視界から隠す方法【716】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

縫い代の始末は、裏返しの袋物にとってはいろいろ工夫する機会が多いものです。

かつて、某一流ブランドポーチの縫い代が何も始末をしていなくてそのままであったことに、とても納得できず、そのままひっくり返して、出来上がりのまま家庭用ロックミシンをかけたことがあります。

危うくて危うくて、使うにあたって安心できない不安定な心持ちになるようなお仕立てだったのでした。

それなのに「ロゴ」のかわいさ、いわゆる「ブランディング」の力がものすごいもので、手放さなかったのです。

量産品ということでああいった作りのお品を入れ込んでいるのか、それでも納得できるものではありませんでした。

それを手を加えてリフォームすることを拒むなどということをもし主張されたならば、本当に矛盾です。

そのポーチは仕事用のペンシルケースに使っていまして、毎日使っていますので、そのロックの効果は非常に大きいのです。

リフォームをしなければとっくにパンクしているところでした。

縫い代も5mm弱といった際どいもの、そのようなきわどい縫い代で作ることはありません。

ロックのおかげで購入後約20年程になるところですが、現在も良好でお気に入りのペンケースです。

そんな感じで、縫い代始末にはうるさい者が、そういった体験からの教訓を、ハンドメイド製作に反面教師で活かすということもしています。

今回は、ロック始末をするだけではなく、さらにそこから発展的に、視界に映る美しさを追求したお仕立てを「セルヴィッチデニム」の例でご紹介したいと思います。

セルヴィッチデニムは、一重仕立てで製作することも多く、その他帆布の厚みがある号数のものやゴブラン織り生地などにも同様に引用していただけます。

巾着袋が一重仕立ての場合のサイドの縫い代の始末のロックミシンの隠し方

一重仕立ての巾着袋を作る途中では必ず縫い代の始末の悩みが出てきます。

裏地付きというのがいかに製作しやすく、縫い代が隠しやすいものかを実感するのが一重仕立てで製作の時です。

こういった一重仕立ての分厚い生地で作る場合に縫い代が丸見えなのです。

そこで、あらかじめ最初から四角いパーツの四方にロックミシンをかけてあります。

それでも、袋の中をのぞいた時にロックミシンが丸見えでは、高級感が半減。

その先の、一歩も二歩も踏み出した積極的なお仕立てがございます。

両端部分の拡大写真:地縫いの後両割れ15mmの半分7.5mmをアイロンで半分に折り、真ん中にステッチ。

その真ん中がおよそロックミシンの幅の右端に当たるので見た目が綺麗。

この後再びアイロンで両割れのクセを付けると落ち着きます。

そして、袋の中をのぞいた時に下のような見かけになります。↓

整然とした縫い代始末:視界には、ロックミシンはめったに映りません。裏側に隠れているからです。

このロックミシン隠し効果は、摩擦によるほつれの防止という機能とデザイン性あるコントラスト効果の美しさの両方です。

あとがき

今回のようなこのロック始末の仕立て1つにしても、「美学」がそっと入れ込んであるのです。

こんな風にして様々なヶ所、様々な品物に、「技術」とか「哲学」を入れていこうと日々思案しながらの製作になります。

一度、そんな目で細かいヶ所を見ていただくと、「一流ブランド」として現在も君臨の「ハイブランド」様達がなぜあのような座をキープできているのか、なぜ継続して広く人々に注目されているのかということの裏にある驚くような研究と努力が理解できるかもしれません。

「ハイブランド」様から感じた良質なお仕立ての姿勢を参考にしながらの研究の成果です。

真似をしたり、コピーしたりということがいかに表面的で実りのないものかということ。

そこに目を向けるよりも、もっと本当の奥にある「精神」や「姿勢」の部分に注目して、「ハイブランド」様の優れたところから学ぶべきなのです。

支柱がぴたりと底で重なり合い見えないヶ所も徹底、内部が美しいミックスカラーのヘルメットバッグ【462】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

3点連続製作のビッグヘルメットバッグの2点目がこのたび完成しました。

7cmキルトの裏地をいよいよ表地と合体する作業、底部分で前後の支柱がぴたりと重なる美しさ追求の成果を是非ご覧くださいませ。

モールベロアのミックスが裏地になった7cmダイヤキルトの美しさよ♪、華やかさをデニムに対して補うバランス

早速ながら、裏地の部分のお写真です↓。

ヘルメットバッグの中を覗くと、オレンジ系のミックスが美しく広がります。7cmダイヤキルトの姿です。

底のハギ目でダイヤ柄が合っていないことは仕方がないかもしれません。

それぞれの2枚を別々にかけるダイヤキルトがぴったりとくっつくというのはかなり至難の業となります。

底の部分を見てみます。実際こんな風に底を見ることはないにしても、この支柱の重なりが美しいです。
2つのポイント:①支柱を縫い付ける位置の徹底。②表地同士を袋にする時支柱同士をピッタリ重ねます。

ずれやすいところなのですが、支柱の両端の段差に両側共待ち針で固定することが秘訣のようなことになります。

完成:ステッチの糸はオレンジ。<サイズ>縦36cmx横41/72cmxマチ30cm。

ちなみに1点目の黄色ステッチはこちらでした↓。

1点目の黄色のステッチの時のもの。

全く同じ生地で同じデザインでも、ステッチの色でここまで違った感じなる例として、面白いと感じていただけるのでは。。

3点目もステッチの色を変えますので、その点もお楽しみにどうぞ。

この角度が結構カッコイイです。マチがとても大きいのが分かります。
入口の留め具もかなり活躍しています。ヘルメットが飛び出さないように収まる目的があります。

3点目に向けての課題、底のハギ目部分に硬いデニムの支柱がやぼったい感触であることは解決できるのか!?

今回も解決したことがあったと同時に、課題も浮上。

底の部分の支柱が硬くて開き切らず、ツンと立ってしまうのが、底に手を置いた時に分かるというものです。

ということで、次回のラスト3点目では、その部分を解決していければと思っています。

底に、特別にふんわりな中綿を別で入れ込んで、ツンとした手触りを失くすということをしてみようかというアイデアが浮かんでいます。

あとがき

大きいバッグというのは、完成するまでに結構作業に時間がかかるものです。

ヘルメットバッグもスタイリッシュに仕上げられたボストンバッグ型はあっても、本当に充分にゆとりを持って収納できるかというと疑問なお品が多いです。

そこまでたくさん生地がなかったり、いろんな事情があるかと思いますが、そのような大量生産品製造の事情とは完全に差別化できる点が1点物製作の良い所。

存分に大きなサイズのお品も可能であることがまず実現できています。

そんなメリットを大いに活かして、結果的に新しいタイプの今までになかったヘルメットバッグが生まれることを願いながら製作しております(^-^)。

ビッグヘルメットバッグの裏地のダイヤキルト、5cmから7cmへサイズを大きくしたことで得られた効率【460】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、ヘルメットバッグを3点連続製作しておりまして、2点目に入りました。

少しずつ違う部分があり、同じデザインながら「似て非なるもの」になるようにお作りしています。

その違いの部分というのは、デニムにかけるステッチの色の違いと裏地の違いです。

1点目では、黄色いステッチで、5cmの裏地中綿ダイヤキルトを小花柄のマルチカラーの裏地でヘルメットバッグが出来上がっています↓。

このたびは、効率を高めるためにダイヤキルトが7cmでも良いのではないかとサイズを大きくした点の結果を検証したいと思います。

5cmから7cmへアップしたことで得た効率の良さ、出来上がりは粗い感じもなく緻密さをキープの納得の7cmダイヤキルト

キルトのダイヤ型の1マスが5cmでは、時間がかかりすぎてしまうと同時に真ん中あたりでしわが寄りそうになって危うかったことがあった点。

何分面積が広いので少しのことでも効果は絶大なのです。

このたび2点目は、7cmのダイヤキルトを作図して中綿と合わせて製作していきます。

しわの寄りがちな内陸部にも均等に待ち針を打ちました。

先に作図をハード薄芯に作図してから、次に待ち針という順番がベスト。

作図の仕方は、てっぺんの左右どちらかの角からのスタートで、7cmの直角二等辺三角形の底辺を最初の線として、そこから左に平行移動しながら、順に7cm巾でものさしで線を引いていきます。

そして、端っこの短い線から順にステッチをかけていくのですが、最初と終わりは丁寧に玉結び・玉止めを行うのが自身の方針。

ハンドメイドキルトの良さがここにあります。

お店で既成のキルト生地を購入の場合必ず途中でステッチが途切れ、そこからどんどんほつれてくる可能性を孕みます。

しかし、こうして、裁断後にハンドメイドキルトをかけていくことは完全にすべてのステッチの最初と終わりが縫い代の中に収納されるということになるのです。

7cmキルトで出来上がった裏地中綿キルトパーツ。5cmの時よりも粗くはなったものの、十分緻密です。
とても美しい7cmキルトができました。真ん中に待ち針をまめに打った成果です。

あとがき

もともと裏地に使用したモール生地が金茶色ベースで非常に美しいです。

このような複雑なミックスの生地は古いストック生地の中には豊富で、古いものの方が手間をかけられていた様子が見られることが多いのです。

効率化を重視し過ぎる現代ではなかなか見られない部分、生地購入時もそのような背景が見て取れましたので惹かれた生地だったということです。

そのような貴重な生地をフルに使用して贅沢ながら裏地に設置させていただきました。

ここで冒頭の1点目のお写真を今一度思い出してくださいませ。

裏地が黄色いパステルカラーのようなマルチカラーの小花だったことにリンクして表地デニムへのステッチを黄色にしていました。

では、今回の裏地のモール生地はどうでしょうか。

はい♪、オレンジがかったステッチが相応しいと思えてきます。

デニムは出来上がりが随分のっぺりとしてつまらないものなので、裏地に素敵な躍動感ある柄などを配置して中身の楽しみがあると素敵なバッグになるのではないでしょうか。

この考え方をいろんなデニム製作に落とし込んでみて下さいませ。

多くの方が作ろうとするデニムバッグも、独自のカラーが演出できるチャンスとなることでしょう(^-^)。

ヘルメット専用のケースのような機能のデニム製のビッグトートバッグ、裏地に選んだのはバイカーっぽくない花柄が意外【435】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびから、新しい製作に入っていきます。

デニムで作るヘルメットバッグの連続製作期間となります。

ヘルメットというのは、思ったよりうんと容積を要するものです。

頭に対して縦も横も随分と厚みのある、まるで「炊飯器」の大きめみたいなサイズ感なのです。

お店にヘルメットが並んでいるのをずっと見ていると不思議な売り場に来ているような気がしてなりませんでした。

自身もかつてはバイカー(2004年-2018年:15年間)でしたが、アメリカンタイプの街乗りバイクなのでヘルメットが小さめでした。

「ジェットヘルメット」というやつです。

今回の企画は、「フルフェイス」や、「システムヘルメット」、「オフロードヘルメット」などヘルメットの中でも特に大きなタイプの容量も確保したものになります。

以前、インスタグラムで、オフロードバイクのヘルメットの写真をアップしている方に、サイズをお聞きしたこともあります。

その節はありがとうございました<m(__)m>。

そういった大きなヘルメットをお持ちのライダー様がヘルメットをもっと大切にできるよう、可愛がれるようなふんわりとしたクッション性のある安心なヘルメットバッグを目指します。

持ち運びというのは、シーンを考えてみた際に、何も家から乗っていくわけではないことを想定。

時には、ヘルメットを持って飛行機にさえ乗ることもあるのでは。。

と、持ち運びシーンもよく考えたお品ということになります。

デニムの裏地に花柄を選んだ意外、「瀟洒:しょうしゃ」なヘルメットバッグを企画

このたびは、裁断後の生地を準備する段階で時間切れ。

表地は、セルビッチデニムの14オンス程度のもの。

ジーンズでいうと、リーバイス501のデフォルトの状態のような硬さ、厚みのものです。

裏地は、うって変わってカーテン地。

元々肉厚ながら、針が通りやすく、生地幅が広いということで、大きな面積が横に2枚並べられるという理由での採用です。

<表地>セルヴィッチデニム(14オンス程度)、綿/100%、日本製。
<裏地>2級遮光プリントカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。
セルビッチデニムのアップ:とても頑丈なのがこの織り目で分かります。縦に筋多く見られることが特徴です。
2級遮光プリントカーテン地のアップ:2級遮光というのは、1級、3級に比べて、光を通す具合が中間であること。

2流品という意味ではございませんのであしからず。

ここへ、中綿キルトをかけていき、ふんわりしたクッション性のある裏地にします。

あとがき

ヘルメットバッグは、実は2018年にも作っています。

このたびの2021年バージョンは、生地がデニムというところに特化し、裏地にキルトをかけてヘルメットをふんわり守るというところがパワーアップした製作です。

心配事は、デニム生地と裏地のキルトが上手くミシンの針が通るのかという部分です。

デニムを共通の表地として、裏地を変えた3パターンでの3点連続シリーズ製作です。

このたびの花柄のバージョン、その他のバージョンも引き続きブログ記事に綴ってまいりますので、またお立ち寄りくださいませ(^-^)。

エコバッグの意味ある2つのデザインの誕生、トートタイプはドレスライクな装いと、袋タイプはカジュアルな装いとマッチ【112】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ、レジ袋の有料化が迫ります。

そこで、ハンドメイドバッグを作っている者としては、その流れに作り手として参加してみようとこのたびエコバッグの企画をしました。

企画に彩(いろどり)を添えようと、バッグをどんな装いに持つかのお洋服とのコラボのテイストの違いを分かりやすく、「ドレス」と「カジュアル」に分けてみました。

サンプル作りで分かったサイズ感と難関箇所

違いが分かりやすい2種というのは、①ビニール袋型と②紙袋型です。

セルヴィッチデニムの14ozで丈夫く作りました。

14ozともなるとジーンズなみのごわつき感があります。

難関と呼ばれるのは、生地の折り目が重なったところ。

よって、いかに無駄な重なりなく作っていけるかなど工夫すべき点になります。

重なったところを無理矢理縫うとがたつき、ステッチがくずれます。

美しく作るためには安定した縫いやすさも重要なのです。

レジ袋のサンプル2種(「ミニ―ル袋型」と「紙袋型」):両方共縦の長さが短すぎます。
やや長方形寄りがデザインとしてはバランスが良く美しいと思いますので修正の必要を感じました。
容量が大きいと感じるためのぱっと見は、縦が十分あると物があふれる心配を解消してくれます。

2種のデザイン違いのバッグに合うそれぞれのお洋服の装い

この2点は、同じ買い物シーンで使うことをイメージしていますが、細かくは、その場所が違います。

左側の「ビニール袋型」は、スーパーでのシーンをイメージ。スーパーのレジ袋と同じ構造のデザインを再現しています。

右側の「紙袋型」は、デパ地下のイメージ。

デパ地下では紙袋をご用意していただけます。

お出かけのおめかししたファッションや会社帰りのスーツ姿にこのきちんとした紙袋型のデザインがマッチすると私は考えました。

ということで、シーン別、もしくは、お客様の趣味嗜好別で絞った2デザインということになります。

ただ、想定はしたものの、何もこれを食料品入れにという強制はございません。

さらには、ビニール袋型をスーツに持ってはいけないこともありません。

ある人は、これを遊び心でカジュアルな服装にメインバッグとしても使おうとしてくれるかもしれません。

だからこそのデニム素材、丈夫な長持ち度、色落ちの楽しみが付加価値として詰まったこの素材やデザインのコンビネーションが活きます。

あとがき

一重仕立てで製作した2つの袋ですが、一重仕立てはある意味、裏地付きの二重仕立てよりも難しいと言えます。

その理由は、縫い代を隠す場所が無いからです。

裏地付きは、縫い代そのままでの合体で十分です。

しかし、縫い代そのままで一重仕立てを作っていては良質さとは程遠いものになります。

やはり、「美しく隠すこと」というのがテーマになってゆきます。

この一重仕立ては単純で高価なものではないイメージがあるかもしれませんが、実は、工夫せねばならない点も数多いと言えます。

隠す場所が無いという追い込まれた一重仕立ての構造から生まれる工夫というのは、かなり優れた作りになっていくのです(^-^)。