どこかで見たことのある身近な素材、スニーカーみたいなスポーツ生地で作った内部が意外に瀟洒な黒無地のリュック【767】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1点リュックが完成しました。

最後の仕上げ直前に、留め具パーツの色をシルバー色からゴールド色に変更したことで、パーツ不足にて、購入に走る際にあることに気づきます。

エスカレーター内の前の女性二人の背中にはリュックが。。

数年前に想像していた、「今後はリュックだらけになっていく光景」がいよいよ現実のものになっていたのです。

健康志向もあり、リュックは均等に力が両肩に配分されてバランスが良いのです。

そして何より楽ちん。おそらくショルダーを上回る定番アイテムになると思います。

某有名ブランド様の量産品バッグでして、ナイロン製で一部本革レザーの切り替えがあり、なかなか高級感も出ているお品。

いつの間にかそのブランド様も、商品のモデルチェンジなどで、リュック型を大量に作っていると知りました。

たとえ、有名ブランド様でも負けてはいられません。

当方ならではの技術でもって今回1点のリュックを作り上げました。

では、完成をご覧いただきたいと思います。

素材がとにかくユニーク、スポーツシーンでよく見かけるパンチングメッシュ素材をエレガントに落とし込んだリュックの完成

「餅巾着」:<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。黒無地がとりあえず一番使いやすい人気カラー。

素材がユニーク、スニーカーの一部・ユニフォーム・ブルゾンの内側に使われているのを見たことがありました。

主役に使うという思い切った案でしたが、裏地が花柄というのも意外。

メッシュのスポーティーなイメージを新しく解釈してみたのです↓。

<表地:黒>ストレッチメッシュ、ポリエステル/100%、日本製。裏地はナイロン撥水加工のシャカシャカ生地。

全体が黒ベースの所へ裏地の一部を柄で選択する案はいろいろ引用できそうです。

内部の機能に関しては、申し分のないものになってきたと思います。

ただ、入り口のフラップが小さく、この近辺の製作の「餅巾着」すべてのフラップを後に大きいパーツに取り換えるリフォームを行いましたその後の動きがあります↓。

隙間がめいっぱいおおわれるフラップへ取り換えたのがこちら。取っ手の間をくぐり抜ける可能な最大限の幅。

あとがき

こんなにいろんな種類のメッシュを取り扱えてとても有難いです。

もともとの趣味として、集める事がとっても好きで一括りにするということをよくしてまいりました。

そんな性質を今度は自らのアウトプットで活かしています。

「メッシュシリーズ」は次回の素材でラストです。

そのラストの製作も、途中から変更のフラップを大きくしたもので完成ということになります。

やり直しの利く限りやり直した方が良い場合もあり、「隙間が気にかかる」とフィードバックをいただいたお客様にはとても感謝しております<m(__)m>。

ポケット無しのバッグにポーチを追加、本体のボーダーパッチワークの太幅に寄り添う細幅の水平型ポーチ【104】

アイキャッチ画像104

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびから、ハンドメイドバッグ製作の括りの<○○シリーズ>が、<黒白ボーダーシリーズ>に移ります。

黒白ボーダーは王道の柄、同じカラーの3点が集まる当シリーズにおいて、それぞれの黒白ボーダーの違いがそれぞれの味わいでどれも表現できればと挑みます。

1点目は、もうすでに<はぎれ>のカテゴリーで投稿済みの【101】で完成していたパッチワークボーダーのボディーバッグを当シリーズに入れたいと思います。

そして、<はぎれ>製作からの更なる発展として、付いていなかったポケットと同等の価値を追加。

水平型ファスナーポーチをボディーバッグに加える部分をお届けしたいと思います。

<黒白ボーダーシリーズ①>糸の色を生地に馴染ませた、ボディーバッグの太ボーダーに寄り添う細ボーダーポーチ

【101】のボディーバッグ:太ボーダーパッチワーク。<はぎれ>製作という固定観念でポケットを付けておらず。
最初の考案(ボツ):ファスナーのつまみに紐を通して本体と合体した案はまずまず。無地が味気ないと感じます。

ここで納得していなかったところからスタート、水平型ポーチそのものをボーダー仕立てにしていこうと考えました。

パッチワークフィルの裁断:チャコールグレーと白のボーダーです。本当の黒は使い切りましたので登場しません。

【101】で投稿の時と同じ手順でパッチワークシート作りを進めました。

このたびは幅が狭く、型紙が5cm幅で縫い代が両サイド1.5cmずつ取られ完成は2cm幅のボーダーです。

バッグの方は、型紙が7.5cm幅で出来上がり幅は4.5cm、この2cmと4.5cmの違いも完成時の見た目の違いとしてお楽しみにどうぞ。

パッチワークシート作り:1.5cmの縫い代で縫い繋げ、両割り、表面からハギ目の両サイド2mmをステッチ。
ファスナーとの合体前の三つ折り:ファスナーと合体の準備。後からの反省は二つ折りで十分なのではないかと。

左上はファスナーのうねり防止の伸び止めテープ(平)です。

ファスナーと本体の合体:ファスナーの両サイドに対象に縫い付け。ボーダーの段差が起こらぬよう位置を調整。
最後の上下のラッピング:ボーダー柄のカラーに馴染むように片方は白、片方はチャコール生地でラッピング。
完成サイズ-バッグ:縦21cmx横21/26cmxマチ10cm。ポーチ:縦19cmx横16cmxマチ無し。

【101】でボディーバッグの方の生地詳細はお伝えしていますが、改めて↓。

<使用生地詳細>

・ボディーバッグ:表地(黒・白):スポーツメッシュ、ナイロン/94%、ポリウレタン/6%、日本製。裏地(黒):ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。
・ポーチ:表地(チャコールグレー・白)スポーツメッシュ、ナイロン/94%、ポリウレタン/6%、日本製。裏地(グレー):生地名不明、綿/100%、日本製。

あとがき

定番とされる黒白ボーダー柄。

この直線が整然としたスタイリッシュさ・爽やかさが定番柄である理由の1つかもしれません。

当シリーズではあと2点更なる別の種類の黒白ボーダーのバッグが出来上がります。

ボーダーシリーズではな<黒白ボーダーシリーズ>という柄に深く迫ったシリーズです。

黒白ボーダーの中にあるエレガントな部分をピクチャレスクらしく見つけてみたいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

モノトーンニットボーダーパッチワークの失敗作を取っ手付きの縦長ポーチに活かす、不足の裏地もパッチワーク【96】

アイキャッチ画像96

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの連続製作が増えるにつれて、当然「はぎれ」も生まれます。

裁断を伴うカーブラインや斜めラインがスタイリッシュなフォルムを作っていくからです。

その「味わい」と引き換えに生まれる「はぎれ」を当カテゴリーの<はぎれ>という括りでご紹介しています。

残布が多い場合にはミニバッグなるものも製作可能、このたびはどちらかというとそのタイプに近い取っ手付きの縦長ポーチを作りました。

メイン製作【60】のミニリュック製作ではやっていなかった、取っ手のパッチワークは、ミニサイズだからこそということになります。

元のパッチワークシートの色ごとのステッチ糸の交換を引き継ぐ、3色のモノトーンボーダーの取っ手付きミニポーチ

<表地:右>スポーツメッシュ、ナイロン94%、ポリウレタン/6%、日本製。<裏地:左>フクレジャカード、綿/97%、ポリウレタン/3%、日本製。

表地のボーダーはニットで、その素材的相性として織物でありながら横伸びするタイプのフクレジャカード生地の組み合わせに至りました。

取っ手付きミニポーチ用の裁断:左の裏地の黒の切れ目はハギ目。生地が不足の場合にハギ目を作り面積を確保。
スタイリッシュなハギ目:左上のように縫い代1.5cmで縫い合わせ両割り、表からハギ目の左右をステッチ。
入り口のマジックテープ付け:裏地のみの段階でオス・メスをそれぞれの面に縫い付け。
中表による裏地の縫い合わせ:コの字です。そこそこ厚手のニットなので角は出にくいです。
取っ手:元のパッチワークの配列そのままを縦向きに裁断して活用。ステッチ糸は生地の色によって交換。
難関の入り口の縫い閉じ:小さいので意外に狭い部分の1周縫いは難関ですが可能。ここが丁寧にできるとグッド。
スポーツメッシュモノトーンパッチワークの取っ手付き縦長ミニポーチ完成:<サイズ>縦20cmx横14cm。

マチは無しですが、「中表」により、ふんわりと自然に厚みが出来たことが活かされます。

取っ手の柄そろえ:可能な限りこういった視線の行く場所をそろえるとより高級感が増します。
少し斜めからの角度:思わずサイズを確認してしまうほど。大きなサイズのバッグと何ら違いはない同じ作りです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.12.17からおよそ5年後の2025.04.08にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在でも「はぎれ」は大いに利用しています。

この時に手間をかけた生地と縫い糸との色合わせや裏地付きであること、接着芯全面貼りなど何らメインバッグと変わらないお仕立てのスタンスを貫いています。

「はぎれ」が生まれたのは製造側の都合の部分が占めていて、はぎれでも物品を作って世に出してしまえば、見る側はメインバッグとまずは同等です。

よって、すべての製作に対してフラットに丁寧さと必要手間は重視することになります。

はぎれで作ったという事実は、出来上がって初めてエピソードとして加えるもの。。

はぎれであることの気楽さなどを製作の姿勢に投影してしまうようなことは、良い物品は生まれないと思うのです。

時間を割いて挑む以上、すべての生地に対して存分に活かせるような気持ちの置き方が重要なのではと。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

同生地の色違いの展開の美しさを見つけた時の判断、1色で複数作るよりも1点をパッチワークに詰め込む発想【58】

アイキャッチ画像58

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、ハンドメイドバッグ道の中では3度目のリュック製作。

リュックのフォルムを型紙から見直し、新しいスタイルの製作をしていきます。

以前に製作の2点のミニリュック:角のカーブにご注目を。ここを型紙改良してからのスタートです。
ミニリュックのカーブラインの型紙変更場面:コンパスでよりダイナミックな半径12.5cmのカーブへ。

そして、更にこのたびの製作の特徴は、同じ生地の色違いの展開の美しさをそのまま1点の製作品へ投入するスタイル。

1点ずつを色違いで展開する量産的な考え方とは対極(量産品はライバルですから)、1点に色濃くその生地の色違いの美しさ、または同時に味わえるマルチカラーならではの贅沢な心地を詰め込みます。

ミニリュックの実際の完成は、後日投稿の【60】でご覧いただけます。

このたび綴らせていただきます場面は、3色のモノクロカラーの展開をミニリュックの面積に2度ずつ登場させたボーダーパッチワークシート作りと裁断までです。

同生地の色違いの味わいを同時に1点に詰め込む贅沢感、ミニリュックを作る下準備の無彩色ボーダーパッチワーク

3色以上がマルチカラーの定義、3色集まれば立派に多色が作られるのです。

表地(オフ、グレー、黒):スポーツメッシュ、ポリエステル/94%、ポリウレタン/6%、日本製。裏地(黒):フクレジャカード、綿/97%、ポリウレタン/3%、日本製。
表地のスポーツメッシュはニット、裏地のフクレジャガードは織物。横伸び同士の相性は生地分野の垣根を超越。
ボーダーの幅7.5cmずつで3色を均等に裁断(左上)、接着芯を貼り、1.5cmずつの縫い代で縫い繋げ(右下)。
生地の色に馴染む同色糸で表面からもハギ目の左右にすべて固定ステッチ。その後型紙に当て裁断。
3色ボーダーの並び順(①案):先端付近に強いカラーが配置したことで、この時点ではフォルムがクリアです。

ただ、1パーツ生地の表と裏を間違えまして、反対に出来上がった時点で気付いたのでした。

よってこちらの①案はこの面の向き間違いのミスという理由でボツ。

3色ボーダーの並び順(②案):重い色はバッグの底の方へ。。という理論で並べた配置。こちらで進めます。

トップがややぼやけますが、こちらを採用しました。

ボツの方は後のポーチ作りに再利用していきました。

あとがき

裁断しただけでも顕著に感じたことは、ミニリュックのトップのカーブの美しさとダイナミックさ。

冒頭でご紹介しました、過去の製作品ではカーブが控え目過ぎてデザインがクリアに出ていなかったので、まず1つの改良が成し遂げられました。

この時の、「円の半径を大きくすることでフォルムをはっきりと出すことができる」というノウハウは後の製作に活かされました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.24からおよそ5年半後の2025.02.27にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

実は2025年現在でもパッチワーク製作スタイルは続行。

生地がもったいなく余った時のまず最初の対処法として行うことが多いです。

それこそ「サスティナブル」の製作スタイルにも大いに通じる部分。

一方でこのたびの製作は、最初からパッチワークを仕立てようとした背景違いのスタイル。

この生地の多色展開の魅力を1点のリュックに詰め込み価値を高めるというスタンスでした。

1色少しずつの生地の調達で成り立つ素晴らしさがあります。

その後、こちらの理由を伴ってのパッチワーク製作スタイルの方も何度かやっています↓。

左上は、この度と同じスポーツメッシュのカラー展開4色で製作のリュック。上の方はオフではなくライトグレー。

ボーダーパッチワークよりもストライプの方が生地が縦長に余りやすく、「上向き」の「運気」も込めてボーダーは現在ではやっておりません。

こうして年月が経過した今も、発展した形に変わりながらパッチワークを使ったバッグ作りのスタイルを続行中なのです。

パッチワークをして製作する定番タスクは、実はこの2019年のモノトーンボーダーミニリュックの製作から始まっていたのだと2025年からこうして懐かしく振り返ったのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク