服地パンツと解釈した、ライトブルー・ミドルブルー・濃紺・黒のカラー違いのデニムをジャケットだけで組み合わせ【1438】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで幾度か投稿させていただきましたデニムコーデ。

その都度の気持ちの変化やリフレッシュ感でワードローブの入れ替えのタイミングの記録でもありました。

このたびも、季節が大きく変わってきたこの4月に思い立ちまして、デニムだけの年間ワードローブを作ってみようと。

しかも、コーデにエッジを効かせるようなALLジャケットで。

随分ワクワクしながら、もともと好きなジャケットというエレガントアイテムと共に、デニムを柔らかい装いにする目標を持ちこのたびのワードローブ作りに挑みました。

共感していただいたり、新しい何かを見つけて下さったりなど、自由に「ジャケットに特化したデニムの部分的着回しコーデ」をご覧いただければと思います。

オールシーズン楽しめるための色違いデニムコーデ、ジャケットを配分良く部分的に着回しながら高めるエレガンス

ミニマムな数のカラー違いのデニムパンツ:下段真ん中は超濃紺が実際のカラーであり、上のブラックとは区別。
ウール混のミックスツイードジャケット:チャコールを思い浮かべがちですが、実は右下のライトブルーが素敵。
ボルドー系の2種のジャケット:ミドルブルーデニムに合わせた2点のジャケット、右はベロアマルチ幾何柄。
オリーブグリーンジャケット:ジャケット内にはアコーデオンプリーツタンク。右のスラックスタイプが相性良し。
超濃紺のデニムジャケット:デニム調などという領域を超え、超拘りのセルヴィッチデニムの厚みのジャケット。

このジャケットは珍しいバランスであり一目惚れではあったのですが、この後が難しかった(^_^;)。

なかなかボトムとぴったりにセットアップのように着ることが難しく、デニム1点ずつのそれぞれの落ち方と染色具合がこうも別々のものなのだということを実感。

写真では右が近いように映りますが、実際は違って左のスラックスの色の方がむしろジャケットに近いのです。

この難関は、自分だけではどうしても難しく、様々なスナップ写真を拝見してお力をお借りしました。

パリジェンヌ様や実際のブランドコレクションのデニムバージョンでは上下は必ずしもピッタリではなかったです。

かえってそれこそが現実をそのまま映し出した姿であり、無理やりぴったりに合わせる必要もなく素敵に自然に着られていました。

遠目では、少しの違いは「ほぼぴったり」と映るものであるという解釈も大切なのではないでしょうか。

王道の黒の別珍のテーラージャケット:1点あると複数のカラーのデニムに共通に合わせられます。

ブラックデニムが落ち着く組み合わせですが、拝見したパリジェンヌ様は、ミドルブルーにもライトブルーにも黒のジャケットを合わせていらっしゃいました。

柄入りのモノトーンジャケット:綾織りも立派な「柄」と映ります。モノトーン柄となると黒系デニムが断然瀟洒。

あとがき

このたびのデニムワードローブ作りの新鮮さは、①デニムジャケットを取り入れたこと②ミックスツイードジャケットと合わせた冬対応の2点。

デニム以外では黒一辺倒なお洋服ですので、カラーを持ったジャケットを配置できたことは、デニムのおかげなのです。

そして、今までの固定観念である、「デニム製のジャケットなどいい加減に作られたかつての流行物しか見つからない」ということに関しては、素晴らしい成果。

このデニムジャケットを企画をされたアパレル「ブルテンブラット」様、大変素晴らしいです。

そして、縁の無いブランド様だと思っていたミックスツイードのブランド様のこだわりと良質さも知りました。

こうして古着の中から感動や得られるものはたくさんあるのです。

夏の半袖シーズン用のご紹介は省略しましたが、実際は半袖もこのデニムコーデの中に混ぜています。

そうして、すべてのシーズンにデニムを着用できる機会ができました。

これまでは、1つの流行があることでそこに乗っかるように多数の人であふれかえった色濃さがより「人気アイテム」を生み出していたかと。

しかし、そういったことは今後は起きにくいと考えております。

代わりに、いかに自分のスタイルを持ち高めていくかがワードローブ充実のポイントなのではないかと思うのです。

決しておしゃれであることを目指すのではないのです。

「自分らしさのめいっぱいの表現」を目指すことで、結果的に人から「おしゃれである」と見てもらえるという順序なのではないでしょうか(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

カジュアルなイメージのオールインワン、ジャケットの力を借りながらエレガントに仕上げるコーデは果たして成功するのか【1367】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古き良き昭和時代のカジュアルアイテムの良質さや素敵さに目を見張ることがあります。

このたび、コーデュロイのオールインワンのコーデに挑戦してみたいと思います。

以前の記事の【1147】で、複数のベストとの重ね着のラインナップの中にこのたびのオールインワンがすでに登場しています。

もしよろしければ、後程そちらものぞいてみて下さい、検索機能で【1147】をキーワードに入力していただいてたどり着くこともできます。

このたびの挑戦は、ワーキングアイテムのイメージの強い「オールインワン:つなぎ」をドレスライクに寄せて着ていくことです。

その際に、色と生地の種類も間違いなく力をくれたと思うのです。

そもそも黒のコーデュロイ素材がレア、この良き出会いを極上のコーデをもって活かしたい、ジャケットを重ねたエレガントなオールインワンの誕生

元はメンズの黒の細コーデュロイのオールインワン:ブランド名は「HALF」、日本製です。

オールインワンは、作業着として使われた古着であることも多く、良い状態で残っていることも奇跡的。

こちらは、着こまれていた様子が無く大変貴重です。

つなぎでは珍しい、コーデュロイであることも選ぶ大きな決断の理由となりました。

コーデュロイのサイズも重く野暮ったいものではなく、細口の上品な素材です。

裾周辺にジッパーがありますので、裾上げはできません。

ロールアップをすることで、まずは、立体感を出していき、ジャケットを重ねたのです↓。

すべて黒しか登場していませんが、生地の種類の違いから、ジャケットのトーンがややライトに映ります。

同じ黒でも色の濃淡があることがかえって立体感を生み出しました。

細かい点では、ロールアップの裏面が見えていることで、ジャケットの色のトーンと配置良くリンク。

遠目のショット:日本製の毛/100%。ジャケットにはうねりが入り素敵、表情を持った真っ黒なのです。

遠目で見ると生地の風合いが分かりにくいですが。。もっと寄ってみます↓。

内側(オールインワン)は細コール、外側(ジャケット)は「カルゼ」という素材。いずれも畝(うね)が共通。

コーデュロイとカルゼは共に、しましまの「畝:うね」が織柄として現れる凹凸感ある素材です。

同じしましまでありながら、コーデュロイは地の目に対して並行にストライプ状に柄が出ます。

一方、カルゼは地の目に対しては、斜めに綾のように柄が出るところが違います。

そして、カルゼは光沢があるのも特徴です。

こうしたうねりのある織り方は、他にも、グログラン(横段の織柄)・ビエラ(斜めの織柄)などがあります。

同類のような織柄であったとしても、細かくは別の素材であるわけで、生地の種類の細分化が同じ黒色同士にも立体感を作ってくれるのです。

このたびのカルゼはその光沢ある特徴から、制服などに使用されてきた社会的なきちんとした「印:マーク」的な存在に相応しいものであり、カジュアルとは対極にあるような素材だと見て良いです。

そうしますと、バランスとしては、コーデュロイ製のオールインワンだけではくだけた雰囲気であるところを、このカルゼのジャケットがうまくドレスライクに寄せてくれる役割になったとも解釈できます。

スニーカーではなく是非パンプスを。レザー素材のハンドバッグなどでドレス寄りな小物でテイストを高めます。

黒一辺倒とは言え、濃淡のリズムが刻まれました、「ノータン、ノータン、ノータタンッ♪」。

あとがき

古着の日本製は、実はヨーロッパの流れから来ているのではないかと思うものが多いです。

アメリカということも想像するのですが、どうしてもアメリカは特別、長い歴史から見ると日本特有の美しい着物に通じるのは、ヨーロッパテイストなのでは。。

おそらく、組み合わせとしては、ヨーロッパ古着と日本製古着の相性は良いです。

古着という呼び方も、新しいものではないという特徴をそのまま伝えるような呼び名ではなく何か別の呼び名を考えたいほどです。

新品でない物を着ることはもはや味わいにすらなっていき、今後は当たり前のこととなっていくかもしれません。

過去にアパレル品はたくさん製造され尽くしたわけで、大切なことを忘れていたのではないでしょうか。

それは、装い楽しむ文化です。

どこかで、購入して持つところまでがゴールになってしまっていたかもしれません。

実は、その後の続きの素敵なストーリーを忘れていたことを是非掘り起こし、各々装いのイメージをめぐらせてみてくださいませ(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク