ご注文をいただいて製作するデニムトートバッグのデザインとサイズのシミュレーション、入れたい物をヒアリング【772】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグもシーンに応じて、ファスナーだらけの頑丈な物がかえって開け閉めにストレスがかかることもあるものです。

簡単なトートバッグは、中の物をスムーズに取り出し出来る気軽さがメリット、セキュリティー性ガンガンのバッグとは対極にあるものです。

バッグも1点だけではなく複数を使い分けるということのヒントになり、対極同士が同じ持ち主に共存ということになります。

このたびご注文をいただいてバッグをお作りすることになりました。

この度は、前者のタイプであるトートバッグをデニムで製作していきます。

事前に入れたいアイテムをお聞きし、型紙の上に置いてシミュレーションしてみたのです。

実際に入れたい物をヒアリングし、型紙に置くシミュレーションの実施

トートバッグのマチ付きも、角張っているためにその鋭利な部分が傷みやすく、使用するうちに擦れていきます。

それが起こりにくいデザインなのが丸底バッグ。

角張っていないので、全体的に緩やかで他の物と触れにくいという点が角のあるタイプよりも長持ちの可能性を秘めます。

四角い底のトートバッグとの違いは、マチが底パーツにイコールで、別型紙(楕円)になるということです。

出来上がりが、縦25cmx横40cm(短い方)xマチ20cm。

この出来上りに合わせて、縫い代上下各1.5cmずつを見込み、型紙の側面パーツだけをまず作ります。

大まかなサイズ感はこのように測ってみました。ヒアリングのアイテムを実際に置いてみました。
あえて、型紙パーツを2枚用意して、実際に近い立体のシミュレーションもしました。

サイドの洗濯ばさみは、縫い代を1.5cmくらいずつつまんだイメージ。

少しふにゃふにゃしてやりにくいので壁に立てかけながら行いました。

こうして、底が無い状態でも、前面と後ろ面さえあれば、サイズ感を測ることができます。

最初の大まかなサイズ感とは違い本が横になり長財布も横たえる、これが実際の使い方に近いものになります。

この立体的なシュミレーションはなかなか現実的で具体的なものになりますので大切な場面です。

あとがき

寸法だけのイメージではなかなかつかみにくい具体性が見つかり、驚きました。

シミュレーションは大変具体的な作業みたい♪。

デニムと丸底バッグの相性が良いと思うのは、擦れやすくアタリが付きやすい素材だからこそ重なる部分がミニマムな丸底バッグは長い目で見たら正解。

四角い底をハギで作るトートバッグだとおそらく何年後かに特にその重なる箇所に集中的に擦れが起こると思います。

デニムの色落ちの味わいも、平均的な「擦れ」が起こる環境がまずあっての「味わい」だと考えますと、製造モデルの重要度があると思うのでした。