タオル地を「夏」だけにとどまらず「オールシーズン」素材として解釈したふんわりリュック【176】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよお盆が迫ってまいりました。

お盆も過ぎると秋の入り口に。。夏はあっという間なのですね。

タオル地のリュックを夏をきっかけに持ち始めるというタイミングが1つ考えられます。

タオル地は、まずは夏のイメージ。

リュックのショルダーが皮膚に触れたときの心地よさを想像すると夏に快適な触り心地であることが想像できて、やはり最初に持ち始めるきっかけの季節というのは、夏なのかもしれません。

しかし、タオルもループタイプやパイルカットタイプなど種類が分かれていて面白みがありますし、あえて季節感を出さないことで意外なバッグになるかもしれません。

高級感あるタオル地のチョイス、「シャーリングタオル」という生地の利用

今回の生地はブルー色がかわいい「シャーリングタオル」という生地。

そして、裏地にはそのブルーと調和する小花柄プリントのガーゼ。

ふんわりした表地には、ふんわりした裏地を合わせます。

<左:表地>シャーリングタオル、綿/100%、日本製。<右:裏地>ガーゼプリント、綿/100%、日本製。

シャーリングタオルには斜めに筋が入っていまして、厚みがあって高級感もあります。

タオルという名前が付きながらタオルっぽくないところがスタイリッシュです。

合わせる裏地は柄物の方が奥行きが出て、楽しくなるようです。

表地の色が裏地のマルチカラーの柄の中に入っている合わせ方がポイント、柄全体の青味な感じにマッチして相性が良かった組み合わせでした。

出来上がりの角のふんわり感が魅力、すべてのバッグをタオル地で作っても良いというほどの素敵な素材だと気づかされる

思いのほか出来上がりが良かったです。

このシャーリングタオルという生地がとても素敵。

色違いの展開もあるので、すべての色試しても良いと思いました。

例えば赤色などは、このふんわりした色のおかげできつく感じないという印象です。

どの色でもやさしいふんわりしたバッグに出来上がるよう。

「簡易リュック」:<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ10cm。
調整不可の固定ショルダーは丁寧なジグザグステッチ。
夏にノースリーブなどを着用の際には、きっとこのタオル地の一部が皮膚に触れることでしょう。
そして、中を覗けば素敵な小花柄の世界が広がります。中を開けた瞬間の「心地」が得られます。

このタオル地とリュックとの相性が、今回とてもマッチしていると感じました。

シンプルなデザインにめいっぱい広がるモフモフ感あるタオル地の良さが味わえるリュックです。

もしかしたら、タオル地ばかりにこだわったバッグの製作なんてのも思い切った拘りで面白いなどと考えた次第です。

表地のタオル地のカラー展開には限界がありますが、裏地は無限にあるという「半1点物」が実現できそうです。

あとがき

タール地は親しみやすいけれどもレア素材です。

あまり豊富ではなく、ほとんど無地しか見つかりません。

よってそういった生地は裏地の組み合わせとかデザインで面白みを付けていくということが良いと考えています。

ただ、このリュックの留め具のマジックテープは、後に廃止しています。

重い物を入れるとすぐに外れてしまうマジックテープの力は頼りにならないと分かってきました。

この入り口の留め具の工夫が今後の大きな課題です。

真ん丸なボタンの目力と風合い良きタオル地のモフモフ感に心がキュンとなる、八角形面の犬型ボディーバッグ【98】

アイキャッチ画像98

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

YouTube動画を事業として投稿するようになった2018年以来、ブレイクタイムに動物の動画をよく拝聴するようになりました。

動物をそれほどじっくり見たことがなかったこれまで。。知らなかったキュートさを知ることに。

現在、ハンドメイドバッグ製作をある1つの括りで連続製作する<〇〇シリーズ>を続行中。

このたびから新しい括りとなりまして、<動物シリーズ>を始めます。

1シリーズでは3点を基本として連続製作、同じシリーズ内でも更にそれぞれの違いや味わいをお伝えできればと思います。

まず1点目は「犬」、犬のお顔を模したボディーバッグの特徴は、お顔の形を八角形で表現したことです。

こうした「デフォルメ感」によって子供っぽく仕上がりがちな動物モチーフを、かえって大人っぽく仕上げていければと考えました。

見る側も心をキュンと打たれるようなボディーバッグになれば。。犬の顔を模したタオル地の黒い八角型ボディーバッグ

表地(黒):シャーリングタオル。綿/100%。日本製。裏地(黒):ジャカード。ポリエステル/100%。日本製。

このモフモフした柔らかい素材で作ること自体、触りたくなるような犬のイメージがまず1つ生まれています。

先に構造のイメージをお知らせ:表地と裏地を外表のまま内側に折り込んだプレートを外表で組み立てる作り方。

通常の「中表」ひっくり返しで作り上げるやり方ではこのような8角形の角を鋭利に出すことができません。

あらかじめ縫い代の始末を角を強調しながら「外表」のまま解決しておくという点がポイントです。

犬の顔は横長の八角形:幾何学的な形にすることでクールな印象と言いますか、大人っぽさを演出できればと。
充実の2つのポケット:表の後ろ面に1つ、内部に1つの合計2個の充実度。2つとも同じファスナーポケットです。
「ラッピング布」の存在:動画内では「向こう布」と呼んでしまった数年間ですが、後に事実相応に変更。

中表同士でボックス型にステッチ後、真ん中を直線カットし両端はY字にカット。

その次に、表側にある裏向きの「ラッピング布」を裏側へ返すことで、ボックス枠の縫い代すべてが包まれるという構造です。

いにしえのどなたかが最初に考えられたのでしょう、素晴らしい物理的な機能の発見に対し脱帽です。

ポケットのボックス枠ステッチ:表地(右下)にはハード薄芯に直接作図、裏地(左上)には作図したハード薄芯を当てるという違い。
ボックス枠:左上は表地の方のボックス枠を表側からステッチ1周で固定。右下は裏地で同様作業後余分をカット。
ポケット袋をファスナーと合体:ファスナーの波打ち防止と補強を兼ね伸び止めテープ(平)を内蔵。

この時のファスナーの左右(実際には上下)のパーツのサイズがアシンメトリーな理由は、力のかかる底部分にハギ目が行かないようわざと見えない場所を計算しずらしています。

見えない場所というのが、ポケットを覗いた時の手前側になりまして、正確には「視界に入りにくい場所」です。

ボックス枠への袋付きファスナーの当てはめ:左上は表地バージョン、右下は裏地バージョン。全く同じ作業です。
ポケット袋の縫い閉じ(横):この時点では上の先端にありますが、この後下へずらすことで正位置に移動します。
ポケット袋の縫い閉じ(縦):縦は左右の両サイド。際どい場所ですが重要で、縫い代1.5cmの所に印後二重縫い。

最初に、ポケット枠の作図の時に左右を2cmずつ空けた効果はこの時の作業のゆとりに現れます。

1.5cmの縫い代で縫うところを最初から1.5cmしか空けないと狭くなって融通がありません。

犬の耳の作り:型紙は六角形。縫い代1.5cmで外表のまま折り込み端をステッチして本体に挟み込み。
完成(黒のシャーリングタオル地の犬のボディーバッグ):<サイズ>縦17cmx横27cmxマチ12cm。
複数の角度からの眺め:目はプレーンな大きめサイズの穴無しボタンがキュート。すべてのパーツを黒系で瀟洒に。

あとがき

多角形パーツのフォルムで子供っぽさを解消しながらもボタンの目はキュートにと言うバランス。

残る2点は、「うさぎ」「ねずみ」と続きます。

このたびのシリーズには大人気の動物の「ネコ」は登場していませんが、犬の耳の形だけを変えても作ることができるかもしれません。

「動物愛」の1つの表示としてこのようなバッグを持っているそのスタイル自体がかわいいと映ると良いです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク