3点のバッグを持つだけでこんなにも豊富で自由度の高いワードローブが出来上がる理由を解き明かします【654】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

心機一転、今まで持ってこなかったような色のバッグを持とうと、赤いバッグをハイブランド中古品で購入。

黒や茶とは別の差し色になりやすい比較的強めのカラーが赤色。こちらはワイン/エンジと呼ぶような赤です。

こんな風に実際にバッグを追加することで、このたびの話題を思い付き、当ブログ記事に綴らせていただきます。

自分の体験がヒントになった、たった3点のみのバッグを持つことで十分展開の豊富なワードローブが彩られるということをお伝えしたいと思います。

たくさん持っていても出番が偏れば意味がありません。

やはり持つという機会があってこそのコスパですので、加えた甲斐があったような選び方をするには、まず3点の内訳を好みや望むテイストで配置する工夫をお勧めしたいです。

ということで、3点のバッグの集め方を4例程ご紹介したいと思います。

あくまで私からのご提案であり、集め方は無限で自由です。

ただ、その自由度を結果として良い形で残すには。。ということをそれぞれ追求した例です。

図解になりますが、是非楽しんでご覧くださいませ。(^-^)。

3点バッグを持つとしたら。。コーデが豊富、素敵になる3点のバッグの選択のポイント

バッグも渾身の1点だけを持つというのがなかなか困難。

やはりある程度バラエティーがないと充実感が得られないからです。

とはいっても、むやみにたくさん持つということではないミニマムな数量を「3」と算出したのが考えたメソッド。

3点という最低限の数のバッグをうまく活かすようなものになればと考えたその3点がどのような集まりなのかという例を4例ご紹介してまいります。

バッグ3点の集め方例①:デザインに違いがありながら、すべて同じ色で拘る集め方。

実際にやっていた集め方で、黒だけで統一してしまうことです。

バッグの黒はやはり最強。

古物では一番日常的な黒のバッグが良い状態で残っていることがとても珍しく、出番が多い色であるという証拠なのです。

数が3点だけという場合だからこそ、黒のみで統一の効果は非常に大きいです。

どのバッグも出番が必ずあるということがまず見込めます。

バッグ3点の集め方例②:全部違う色でバラエティに富んだカラーを持つ。

先ほどの黒に拘るのと真逆。

カラー展開を豊富にするというもので、左から、ボルドー、黒、グレーです。

もともと別のデザインですので、カラーもすべて違うということでどんなお洋服の色にも対応できる体制を整えるかのような集め方です。

とりあえず、色も落ち着いた合わせる機会の多い色を選んでみました。

しかし、パステルカラーが好きな人なら、そういった色目ばかりをこだわっても良いですし、それならいっそ際だったカラーだけでこだわることで「主張」が生まれます↓。

バッグ3点の集め方例③:こだわった分野のカラー展開をする(この場合はビビッドカラー)。

こんな感じの色の展開は華やかですが、差し色に使うと決めれば、出番はどれもあると見ています。

次は、最初のALL黒にもう1つ変化を入れ込みます↓。

バッグ3点の集め方例④:1点だけ柄物を入れてみる。

最初の1の黒ばかりの中に1点のみ柄を入れてみます。

ベースは黒なのですが、ここへお花柄が入ることで単純に楽しくなります。

ということで、ほぼ無限!?にいろんな集め方が考えられるのです。

落ち着いた感じで安定した長持ちを目指すのであれば、1や2の例、華やかなコーデをしていきたいのであれば、3などもありです。

バッグを同時に3点並べるのは最初集める時だけで、あとは日々のコーデに1点ずつ添えられるということもイメージとしては重要です。

ここでは、ええっ!?と驚くような3などのビビッドなカラーばかりな展開もお洋服とのコーデの場面ではそんなに驚くものでもないのかもしれません。

あとがき

たった3点のバッグであっても、その人の「人となり」が現れるものです。

どんな3点になるのかは人それぞれの独特のチョイスが入ってとても興味深いと思います。

面白いのは、品物を見ただけでその人の考え方や人生までもが現れることがあるということ。

そう考えましたら、バッグ1つでもただの「入れ物」ではい非常に重要な「持ち主の写し鏡」とさえ言えると思います。

今一度、心から納得したバッグを選んでいくということを見直し、数がミニマムでもここまでできるのだというところを考えてみてくださいませ。

たくさん持っていれば「おしゃれ」なのだということでは決してないことが分かってくると思うのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

バッグを作る者としてそもそも知っておきたい「かばん」の歴史、先人の道理が製作品に継承されたクラシックなバッグへ【219】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

幼少期の昭和時代の、ポーチも小さな巾着袋、リュックも巾着仕様であるナップサックと、同じ絞るタイプが大半だったようなお買い物シーンを思い出します。

今日、ファスナーのバッグへの引用によってデザインが広く展開され、絞るタイプはデザインの1つという立ち位置に。。

このたび「新かばん・バッグの商品知識:エフ ワークス(株)発行」を拝読。

ハンドメイドバッグ活動をこの先も永続的に行うにあたって、出来るだけ早めに知っておきたい事はその歴史や変遷。

どこかで誰かが最初に閃いたその貴重なアイデアは、おそらくどうしても必要な最低限の構造であり、そのミニマムさに製作のヒントがあると見ています。

作るバッグは、クラシックさが残るいにしえの「閃き」が残るものでありたいと思うようになりました。

最もクラシックな形のバッグの分類を知り、手持ちのデザインと見比べながらこの本を一読。

見かけの輝きに惑わされない、奥に眠る本来のバッグの存在意義についてちゃんと考えたいと思ったのでした。

「区分」がありシーンや果たす役割が分かれていたかばんの最もクラシックなデザイン、歴史と共に把握しバッグ製作に活かす

そもそもバッグが最初に生み出された形は巾着のような形だったといわれているところから始まります。

バッグの起源:漫画でも登場していた白い巾着袋にコインを詰め込むイメージは、最も原始的なバッグの形。

その昔、商品の売買は、今日のようにお金を介してのものではなく「物々交換」、互いにほしい物を自分の持っているものと交換する形の取引でした。

当然こういった取引はいずれ困難や矛盾に直面します。

そもそもそれぞれの物の価値に優劣が生まれ、交換するには理論としても心理としても不公平に感じてしまうのでした。

いずれ、物同士の交換は行き詰まり終焉を迎えます。

そして、互いに公平な取引として「お金」という仲介ツールが生み出されたのです。

このことで、面倒で不合理な物々交換ではなく、お金を払うことで品物をスムーズに受け取れるようになりました。

さらにお金を得た側はそのお金で他の欲しい品物を得るというように、お金の誕生により商品の売買がより潤い社会が発展していった。。紀元前1000年頃のことです。

その頃、地中海東部のギリシャ諸都市やギリシャの植民地で、お金を入れて持ち運ぶための入れ物が使われていたとの記録があるようなのです。

それは、当時描かれたであろう壁画のような絵から巾着袋のうような袋であったと。。

これがどうもバッグの「最初の形」、とてもロマンに溢れます。

手持ちの様々な種類のバッグ:これらはすべて「区分」のどこかに当てはまるはずです。

「(社)日本鞄協会」様の定める、「日本標準商品分類」の中の「かばん類」というコードにおいては、「コスメボックス」(右上から2つ目)は「トレインケース」に属し、「バニティバッグ」(右下)は「タウンバッグ」の中に入ります。

同じコスメ分野のケースとして使用しているこの2つが実は違う分類であったことは、この本を拝読で知った意外な部分。

次に、最も現実的なシーンである、バッグの持ち方のいろいろを集めてみました。

①手提げ②クラッチ(かかえ)③背負い④肩掛け⑤吊り下げ⑥引く/転がすです。

出張や旅行には近年定番の「キャリーバッグ」は⑥に該当、小さなウエストポーチのようなバッグは⑤に寄ったイメージ。

そして、何といっても2010年代後半から町を行き交う人々が高い確率で「リュック」というデザインのスタイルが占めていきます。

まだ2018-2019年の頃はショルダーバッグを好む人も多かったと思ったのですが、2020年頃から一気にその光景が変わったことを確かにこの目で確認しています。

近年の健康志向からも、左右の身体のバランスをとったリュックのショルダーは片方に寄るアシンメトリーなショルダーよりも望ましい姿だと納得します。

あとがき

これまでたくさんのバッグを持ってまいりましたし、製作の方もたくさんのバッグを作ってまいりました。

どれもそれ1つですべての要望を満たすものは実現しにくいのがバッグです。

それでも「万能」を何とか考えてここ最近に至った2デザインがこのようなもの↓。

ミニマムデザインの2種のバッグ:左はエコバッグで一重仕立て、右は裏地付きナップサック。

この本の拝読でバッグの歴史・バッグの分類を知ったことで、より今後製作したいデザインの選択がしやすくなると思います。

得意な分野、好きな分野を追求する時に同じ分野の歴史や歩みを知ることはきっと今後の方向性が見える1つの良き体験であると考えます(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク