まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
伝統的な和風なジュエリーの1つに鼈甲(べっこう)があります。
プラスチックみたいで軽いですが、ある意味プラスチックよりも軽く、亀の甲羅(人間の爪に質感が似る)という点が合成樹脂のコスチュームジュエリーとは一線を画します。
鼈甲は高級品であると言えまして、本来希少価値が高い素材です。
現在は、樹脂が存分に入手できない事情とか、加工技術者などが不在などの事情があるかと思うのですが、新しく作られるものは数が多くない様子だとお見受けします。
多くは昭和時代に流行のヴィンテージ品の中から見つけやすいです。
鼈甲は1つは持っていたいと思うお品ではありまして、おそらくどのご家庭にも、先祖代々箪笥の中に眠っていたひいおばあちゃんのネックレスなどが見つかるかもしれません。
ただ見つけても色にクセがあり、コーデがやや難しい点があり、実際に着用の機会に恵まれない実状があるかと。。
ダークな色や合わせにくいカラーである鼈甲、装いに映えさせる目的には決められたあの色では合わない場合もあります。
そこで、母から受け継いだ作る前の素材としての珠(たま)の鼈甲をその後の友人やYouTubeから学んだ技術でK18YG留め具のネックレスに仕立てました。
オレンジ鼈甲と呼んでいた鼈甲の名前は正式には白甲(しろこう)と呼ぶ
ネックレスは茶色寄りのダークなオレンジです。
これにカラーが合う同じべっ甲こそがかえって粋なのではないかと鼈甲だけで探すことを決意。
鼈甲も黒から黄色まで色の展開がある素材なのです。
よくあるヴィンテージ鼈甲ネックレスを個性的に装う1つの手としては、ブレスやリングも同じ素材で探すというチャレンジをご提案。
この黄色とオレンジの中間のようなトーンがとても明るく素敵です。
このオレンジを特に、鼈甲の中でも白甲(しろこう)と呼びます。
白と聞いて、「は?」と一瞬思いますが、鼈甲全体を俯瞰した時に、暗いダークな黒や焦げ茶に比べた言い回しでこのカラーをピンポイントに指すネーミングのアイデアだと思います。
あとがき
リングの鼈甲のくり抜きタイプもこの「白甲:しろこう」では珍しいです。
複数のレア度ある1つずつが集結することで、よくあるネックレスの1つに過ぎなかったその存在感を引き立てます。
こうして、他の貴金属類やストーンを入れずに同じべっ甲の同じカラーで突出した組み合わせは、またとない集まりとなりました。
オレンジ色は比較的際立ちすぎて難しいカラーかもしれませんが、レザーのライトブラウンに寄った色でもあります。
共通の色を探し、カラーをまとめることで他の小物と一緒に使いながら難しさを乗り切ることができそうです。
鼈甲は多くがコーデがごつくなりがちで難易度が高いです。
よく作戦を練ることで「おばあちゃんネックレス」が新しい装いの提案となるような生まれ変わりに期待したいです(^-^)。