安心して夜も眠れやしない!無理な体勢のファスナーの使い方で作ったラインが綺麗に出ないポーチよりもゆったりと座る水平型ポーチの製作の勧め【69】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ファスナーを使ったポーチは、過去にお手上げ状態でした。

よくある、てっぺんにファスナーがあってその下に生地が縦に配置するものは、ひっくり返す時にファスナーの端っこが難関箇所となります。

ファスナーに対しては、負担をかけてしまう動きで固定となり、綺麗なラインに仕上がらないのです。

そして、常に危うさがあり、ファスナーの務歯がいつか開いてきやしないかと気になってしょうがない作り方です。

しかしながら、多くの世の中の商品のポーチがこの作り方がされていることにとても驚きと疑問を私は持っています。

まあ、所詮私の考え方ですのでね。

そんなもんなんだよポーチは、とも言えるのかもしれませんが。。

こんな、過去の心地の悪さを体験し、もっと安定感のある無理のないファスナーの取り付け方はないだろうかと、水平型の取り付け方にたどり着きました。

今回は、その水平型のファスナーポーチを作って行きます。

高級はぎれで作るペンシルポーチ

今回は、パーツはやや少なめですが、非常に美しい素材なので、是非、はぎれを存分に活かしていきたいと思っています。

左-表地:フクレジャガード、ポリエステル/87%、ナイロン/13%、イタリア製
右-塩縮プリント、綿/100%、日本製

無彩色なバラ柄がシックです。ぷっくりと膨らんだフクレ加工も大変魅力。

では、今回は、こちらで水平型の細長ポーチを製作していきます。

裏地には同じくフクレ加工に類似の塩縮というタイプの凹凸感が表現されている黒生地です。

ファスナータブを限られたはぎれ生地のわずかな部分を使いながら、デザインを兼ねたようなタブに仕上げて、ファスナーの端っこの切りっぱなしなどを隠すという技を考えてみました。

ファスナータブパーツ:5-6cm四方程度のタブのパーツを使いファスナーの縁を隠します。
余裕がない面積の場合には、いっぺんに取り付けようとせずに、2段階を踏むのがうまくできるコツです。

ここでは写真に写していませんが、折る時はアイロンがマストです。

ファスナータブの取り付け:手で隠れて見にくくてすみません<m(__)m>。
まず、ファスナーの裏側から始めるのがよいのですが、ラッピングをしていく方法と同じです。
四方折り曲げてある状態のタブをいわゆる中表にして、ファスナーと縫い代を
1直線1cm分ほどを縫います。このあと、くるっと表側にタブを包みこみます(ラッピング)。
この時に、先ほど縫った線はこの包み込みにより隠れて表から見えなくなります。
そして、こちらも手で隠れて見えにくくてすみません<m(__)m>。
表側から、ちゃんと裏側のタブにできるだけ同じ位置に針目が貫通するように均等にセットして、
ミシンをかけ、ラッピングを縫いとじます。これでタブの縫い付けが完了です。
こんな感じですっきりとタブがファスナーにくるみこまれました。
何しろ生地が小さいので、ちょこんとした最低限のタブです。
これを一発で縫おうなんて無茶です。
やはり2段階を経るというのが綺麗にできるポイントとなります。

水平型ポーチ完成の様子ご披露

では、お待たせいたしました。完成した水平型ポーチこちらです。

水平型細長ポーチ:<サイズ>縦8.5cmx横23cmxマチ無し。

ファスナータブがすっきりと取り付けられて、本体になじんでいます。

ファスナーに取り付けたものだと分からないくらい錯覚しますね。

このタブは、①機能+②デザインという2つの価値が入っているのです。

①「ファスナーの端を隠し、ファスナーの開け閉めの時にここを持てる」という機能面の価値、そして、②「出来上がった時のデザインが両端にタブがあり安定感が感じられる」というデザインの価値です。

あとがき

以前に、こんな風に真ん中にファスナーが設置されたティッシュケースを作ったことがありました。

今回のペンシルケースもそのティッシュケースと何ら構造は変わりませんので、同類です。

では、これをもっと大きな面積で。。。となると、今回のタブの位置にDカンを付けて、ウエストポーチやボディバッグになっていくでしょう。

デザインを頭の中で、その構造別に整理すると、同じ構造グループであっても、大小のサイズの違いで随分印象が違いシーンが違うバッグが生み出されるということになります。

是非、ハンドメイド活動にお役立て下さいませ(^-^)。