アセテートという素材の性質が影響した巾着ひもの失敗例【877】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、製作の中である失敗がありました。

この失敗例からの学びを是非お役立ていただければと思っています。

非常に分かりやすい、よくありがちな失敗だと思います。

原因はアイロンがかけにくいしわの寄りにくい素材であるということ

巾着ひもに使用したちりめんニット:この混率は、アセテート/72%、ポリエステル/25%、ポリウレタン/3%です。
出来上がった巾着袋に通すひもになります。

これで、細長い巾着ひも、わずか8mm程度の完成巾で作りました。

いったん2本とも完成してみましたが。。。
こんな風に縫い代がはみ出してしまう事態に。
片方の面が縫いそびれてぱっかり口が開いてしまう箇所が他にもいくつも見られました。
全体の太さが統一されていなくて、膨らんだり細まったりと綺麗ではありません。

ここまで全体的に問題が出たということで、失敗という結果になりました(*_*)。

では、原因を探ります↓。

そもそも、縫う前のアイロンがけの時点で線が付きにくいのがこの生地。

混率が、アセテート/72%ということで、アセテートがメインです。

このアセテートという生地は、以前に100%の物を使用した過去があります。

その時も、非常に線が付きににくくて、ラインが波打ち気味であったことが思い出されます。

その時は、細かいストライプだったかと思いますので、その線に沿って何とか縫えましたが、形がぐにゃぐにゃしていたと思います。

よって、アセテートの性質に、アイロンの線が付きにくいというのがあるかと思います。

そして、柔らかくしっとりとしているのでこれも一定の太さに重なりにくい原因だと言えそうです。

ということで、そもそも、巾着ひもに、アセテートメインの素材を選んだということがミスだったということですね。

はぁ(*_*)。

では、この、せっかく作ったひもは捨てるのか。。。

共布ひもの失敗の利用の仕方例

おおわくひもにはなっていますので、こういった感じで、反物をしばる時にビニールひもよりも布ひもは滑りにくくて有効。ここへ利用しました。

商品にはなりませんでしたが、ぱかっと開いた部分もあまり影響がないこういった使い方なら、せっかくここまで作ったので利用したらよいと思います。

気になるようであれば、ぱかっと開いたところを上から縫い付ければよいのです。

これが商品の場合は、二度縫いはレベルが下がりNG。

一度でびしっと縫いを決められなかったひもは高級品にはならないと思います。

あとがき

今回1つの学びがありました。

アセテートは細かい作業には向かないかもしれないということですね。

お洋服には出来上がりさえすれば、着ていく時に、アイロンの手間要らずで良いのかも。

以前にアセテート/100%で作ったトートバッグの不出来の時には深く考えませんでしたので、この二度目の経験でピンと来たといった鈍さですが、ここ最近のアンテナの張り巡らし方が良かったかもしれません。

綿や麻はアイロンで折りやすいですので、作りやすいですが、素敵な生地となると、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、絹などの混率のものも多いです。

必ずしもそれらが、アイロンで折りやすい生地とは限らないので、こういうことが起きそうですので、巾着ひもなどの細かい部分には避けることも時には考えていきたいと思います。

アイロンで綺麗に折り目が付かなければ、結局綺麗に縫えないので、アイロンがけの時点で、よく注意を払うということになりますね。