多くの宝石が属する「鉱物」は石、それでも特殊な素材として宝石に食い込む「天然樹脂」の琥珀と「海の生物」の真珠・珊瑚・鼈甲の存在感【1030】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

宝石なるものをお取り扱いさせていただく「レンタルジュエリー」の事業者としましては、知識や基本的なことを知っていることが当たり前であるべきと、宝石については図鑑のようなものを拝読。

実際に見てもいないけれども将来お取り扱いするかもしれないようなストーンもあるかもしれませんし、そもそもの金属である18金の部分であっても、あの素材も元は鉱山で採掘されるものです。

このたびは、こういった「鉱物」が「宝石」になることが大半ではある中、時々、特殊な素材がジュエリーになっているものがあります。

そういったものも、ちゃんと鉱物の図鑑には掲載され、れっきとした希少価値の高い素材として認められているのです。

また、その特殊がゆえの美しさもあり非常に興味深いもの。

このたびは、本来「鉱物」ではない特殊な素材ながら、宝石の仲間に肩を並べジュエリーとして存在する種類に特化してご紹介致します。

鉱物ではないジュエリー、真珠・珊瑚・鼈甲・琥珀は主に「海の生物」と「天然樹脂」に分けられる

まず、「珊瑚:さんご」は海の生物に属しまして、その中でも「微生物」という分類です。

そして、同じく海の生物である「真珠・白蝶:シェル」は「貝」の分類。

以前、間違えてしまっていたのが、「鼈甲:べっこう」です。

「鼈甲」は亀の甲羅のことですので、樹脂のような様相で琥珀に似ているように感じますが、海の生物の亀のパーツの一部と言えますので海の生物なのです。

実物の感触は、人間の手の爪にその風合いが似ています。

そして、「琥珀:こはく」は「天然樹脂」に当たります。

鼈甲と琥珀は類似でよく並べられますが出所(でどころ)が全く違うのです。

琥珀の方が透明がかっているのも、元は天然樹脂である液体が固まったためであり、そういった出来上がり方なども学ぶとより理解が深まり納得できると思います。

あとがき

当ブログ記事は、当初の投稿の2022.06.30からおよそ2年後の2024.09.03にブログの「手直し」をさせていただいております。

まさに、この部分も追記しているのが2024年なのですが、現在では当「本物志向のレンタルジュエリー」ではこのたびのような「鉱物」以外の素材はすべて廃止しています。

すべてが「高級地金+宝石」に特化したものに完全リニューアルしたのでした。

この度の言い方では、「鉱物」でできたジュエリーのみということになります。

理由は、これまでのフィードバックによる嗜好の薄さです。

おそらくかっこよく付けにくい難しさがあるのだと見ています。

この度ご紹介しました真珠・鼈甲・琥珀・珊瑚どれも鉱物には負けてしまうというのが実際の「人気度」から得た感覚です。

非常に厳しい見方ですが、そう感じました。

「いやいや、真珠はコーデには必要だ」という反論もありそうですが、その通りであり、お手持ちのお客様のジュエリーコレクションにすでにあるものなのです。

そして、昭和の良き産物とでも言うような、先祖からの代々受け継いだジュエリーとして、琥珀や鼈甲や珊瑚も馴染みあるジュエリーなのです。

ということで、「レンタルジュエリー」の意義を考えました時には、「希少価値」は鉱物でできた宝石にあるという見方に行き着きました。

すべてお客様が教えて下さったことでした。

とはいえ、真珠が今でも変わらず好きで、鼈甲も自前のお洋服には利用させていただくなど付け方やお洋服との混ぜ方などのご提案として今後も接していきたいジュエリーなのです(^-^)。

黒になり切らないダークブラウン鼈甲(べっこう)だからこその美しさ、お洋服に合わせやすいセットに集め世界観を作る方法【565】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昭和の産物である鼈甲(べっこう)ジュエリー。

現在も老舗の鼈甲製造のお店はわずかにあるようですが、昔のものは大変貴重。

現在は鼈甲(亀の甲羅)が希少な素材であり、技術者の不足なども相まって少数です。

それでも各家の先祖の遺品などとして、ヴィンテージ級の鼈甲のジュエリーが見つかることがあります。

鼈甲と並び、琥珀(こはく)や翡翠(ひすい)も昭和時代のジュエリーの代表格のようなアイテムだったと思われます。

このたびは、ヴィンテージ物と新しい物の融合で、鼈甲をとことん魅力的にしていく組み合わせを考えました。

どうぞ、興味深く鼈甲の美しさを味わってみて下さいませ(^-^)。

焦げ茶色の素敵さがコントラストのベージュ色に素敵に絡む鼈甲の世界観

ペンダントのチェーン(留め具はK18YG)からすべて鼈甲でそろえました。1つK18YGのリングも追加。
〇ネックレス:バチカンと留め具はK18YG。チェーンは62cm。トップのサイズは、縦4cmx横3cm。

チェーンが真っ黒ではない焦げ茶であるところが優しい雰囲気です。

チェーンもトップもヴィンテージ物です。

〇ブレスレット:本鼈甲バングル。室内だと黒っぽく映ります。内周は隙間含め、18.5cm。

このバングルは、ヴィンテージ物です。

〇リング:10mm巾程度の平打ちの本鼈甲リング。ダークとライトのカラーのコンビ。サイズは16号程度。

このリングは、新品です。

現在も鼈甲を製造されているお店でネット購入したものです。

〇リング:K18YG製の「グッチ」様の透かしチェーンリング。サイズは13号。

比較的最近のモデルではありますが、とは言え、こちらも20年は経過したものではないかと。。

もうヴィンテージ的存在になるのは間もなくです。

ここへ地金の18金透かしリングを入れた理由は、ジュエリーに寄せた主張からです。

元々このリングも結構難しく、行き場が無かったのです。

柄みたいになって一癖あるからです。

これを鼈甲のまだら模様に上手く絡み合うという判断から同時付けに加えました。

あとがき

その後は、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップから廃止を決めました。

鼈甲自体全く問題の無い組み合わせであったことから、「GUCCI」様のリングはそれ単品で、そして、鼈甲は3点一緒にセットのまま売却致しました。

引き取ってくださる方がいらっしゃったのです。

セット組にすることで、実際に装うイメージが湧きやすくなることをこの売却により、フィードバックとして感じました。

レンタルのお客様に受け入れられたかどうかで、その後ラインナップから鼈甲、琥珀、翡翠の素材中心のタイプをすべて廃止しています。

これは仕方がありませんでした。

レンタルをご利用のお客様はダイヤモンドや18金をお求めなのです。

どれだけ努力をしてお洋服に合わせやすくセットをしても18金やプラチナをふんだんに使ったジュエリーには負けました。

ということで、この経験からは、個人のお手持ちのヴィンテージ物の鼈甲を活かすという方法を存分にお伝えしていくことは続けていきたいと思っております。

以前ラインナップにあったオレンジ鼈甲に関しては、廃止はしましたが、難しい鼈甲ジュエリーの装い方の研究を兼ねて現在は着用させていただいております。

メッキ素材のコスチュームジュエリーよりははるかにレベルが高い「天然素材」が鼈甲の姿であることをお忘れなく♪。

オレンジ鼈甲/白甲(しろこう)だけの組み合わせのセット:着用はこの組み合わせで常にお洋服と合わせます。

鼈甲などは「ダサくなる」ことで敬遠されるのですが、かっこよくなる方法をとことんあれこれ追求してまいりまして、全部同じべっ甲でそろえることが1つポイントとなることに気づきました。

↑これだと思います。

よくある考え方が、ネックレス1点のみをお洋服に装うから「取って付けた」ように浮いてしまうのです。

1点ネックレスがあったなら、まるで真剣勝負に挑むかのようにさらに攻めていきます。

そして、ブレスやリングを同じにそろえ、1つの世界を作ってしまうのです。

そうして、必ず同時に付けることで、その出番がいずれ「渾身の装い」としてたどり着くゴールが見つかるでしょう。

おそらく、焦げ茶の鼈甲のセットを引き取っていただいた方は、私が持つオレンジ鼈甲よりももっと簡単にお洋服に合っていくと思います。

もし、箪笥の奥で見つかった鼈甲があれば、買取などは価値を認めてもらえないことも多いので、着用していく方向をご検討されてみてはいかがでしょうか(^-^)。

ネックレスだけだと昭和感が出過ぎる、先祖の箪笥に眠っていた鼈甲ネックレスの細部を丁寧に研究するすすめ【563】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

先祖の箪笥の中に眠っていた遺留品や整理整頓の際に「買取」に持って行ったり転売することも多い昨今。

ただ、買取は地金ありき。

連をつなげたネックレスなどは、たとえその天然石が価値あるものであったとしても現代では18金が入っていなければ評価は低いです。

それならば自分で装うために受け継いだ有難いジュエリーとして利用することを考えてはどうでしょうか。

このたびは、かなり難易度のある鼈甲の装いをいかに昭和風さながらではなく、新しい装いにならないかと研究に研究を重ねてたどりついた1つの装い方の例をご紹介したいと思います。

ネックレスだけを「ドーン」と見せるのは解釈粗め、もっと細部まで形や色を愛で、素敵にしてあげる心使いは先祖への敬意でもある

このたびの主役のネックレスはこちら。

オレンジ鼈甲とも呼ばれますが、別名「白甲:しろこう」です。

なぜオレンジなのに白と呼ぶのかには理由があります。

鼈甲は、暗いもので真っ黒に近いものもあります。

それとの比較で、おそらく写真の無い時代に、間違いのない区別として明るい方を「白」と呼んだのではないでしょうか(あくまで私見です)。

〇ネックレス:オレンジ鼈甲(べっこう)通称、白甲(しろこう)と呼ばれます。42cm。留め具は、K18YG。
留め具は、K18の刻印入り。引き輪、ダルマ板、左右のつぶし玉に至るまで18金で設置しました。

珠の一番大きめで、長さ1.5cmほどのサイズ感とボリュームのあるお品です。

少し余談なのですが、ヴィンテージ物のネックレスの証(あかし)として、Uの字の先端に近づくほど珠のサイズが大きくなるというデザインになっています。

これには理由がありまして、同じサイズの珠(たま)をつなげるとほぼ円形になるのに対し、この配置は縦長のU字ラインを美しく作ってくれるのです。

ヴィンテージらしいU字ラインの秘密はここにあったのでした。

さて、このネックレス、見ただけでインパクトがあり「おーい」と突っ込みたくなるようなパンチです。

これを昭和ではない現在の「令和」に装う勇気が必要です。

とは言え、ただ持っているだけでは意味がない、着用できるものにしていきたいと考え、2021年に思い切って一歩を踏み出します。

そして、ネックレスが目立ちすぎない同じ素材のブレスとリングを同じ白甲で点在させるという案です↓。

白甲のセット:オレンジはすべて鼈甲のオレンジ(白甲)。リングにはもう1つ「洋」の雰囲気を追加。
〇ブレスレット:白甲(しろこう)のバングル、やや細口で幅は6mm程。

ここまでで1つお伝えしたいのが、「四角フォルム」もそろえていることです。

ネックレスの1珠(たま)は白甲の中でも球体、ひし形、チェーンタイプなど様々なデザインがあると思うのです。

その中でも譲り受けたものが四角いフォルムをしていたことからこのバングルのイメージに繋がっていきました。

「輪」の巾広は正面から映る時に四角いフォルムに映りますので、どう映るのかを考えるとなかなか足並みそろい、相性が合ったと思えます。

そこへ同じ「輪」の平打ちリングの幅広を発見です↓。

〇リング:左-白甲(しろこう)リング。9mm巾、13号。右-K18YG台のフラワーマルチカラーリング、14号。

急に洋風なリングも重ね付けに取り入れていますが、このリングも行き場が無かったのが事実。

お花モチーフはクセがあり過ぎて難しいのでよくはみ出します。

そこへこのようにオレンジにもなじみ出番があったことで、フラワーリングも「はみ出し者」から「仲間」になることができたのです。

細かいことを言うならば、フラワーの形も今回の場合四角には比較的合う形だったのだと思います。

あとがき

YouTube動画でもお伝えしましたが、白甲だけよりも、「洋」の雰囲気があるマルチフラワーの存在の追加は貴重でした。

1色だけの差し色だと偏りがちなところを緩和してくれる役目があるように思えます。

とにかく、ヴィンテージジュエリーで難しいのがこうした「連」のタイプだと思います。

特に白甲は、「オレンジ色」という難易度の高い色でどうしても差し色になってしまいます。

よって、「浮き過ぎない」という工夫を入れていくのが良いと考えます。

この写真がたまたま背景が黒ですが、お洋服の場合柄物にオレンジも混じるものへなじませていくなどがかっこよくヴィンテージジュエリーを活かす方法だと思います。

黒ベースのワンピですがオレンジが混ざるジャガードの花柄。ここへなじませるようにネックレスを装います。

多くの方が箪笥で眠っていたこうした先祖のネックレスに対してまさか自分が装うなんて考え付きもしないかもしれませんが、十分に可能だと思っています。

今後お洋服も一世を風靡するような流行が出るとは思えません。

それよりも古い時代のものを素敵にアレンジした取り入れ方が物を大切にし、無駄の多い「廃棄」ということからの脱出につながるかと。

珠つなぎの昭和真っ只中のヴィンテージネックレスをいかに新しく装えるかの1つの答え、あえて鼈甲だけでそろえる【483】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

伝統的な和風なジュエリーの1つに鼈甲(べっこう)があります。

プラスチックみたいで軽いですが、ある意味プラスチックよりも軽く、亀の甲羅(人間の爪に質感が似る)という点が合成樹脂のコスチュームジュエリーとは一線を画します。

鼈甲は高級品であると言えまして、本来希少価値が高い素材です。

現在は、樹脂が存分に入手できない事情とか、加工技術者などが不在などの事情があるかと思うのですが、新しく作られるものは数が多くない様子だとお見受けします。

多くは昭和時代に流行のヴィンテージ品の中から見つけやすいです。

鼈甲は1つは持っていたいと思うお品ではありまして、おそらくどのご家庭にも、先祖代々箪笥の中に眠っていたひいおばあちゃんのネックレスなどが見つかるかもしれません。

ただ見つけても色にクセがあり、コーデがやや難しい点があり、実際に着用の機会に恵まれない実状があるかと。。

ダークな色や合わせにくいカラーである鼈甲、装いに映えさせる目的には決められたあの色では合わない場合もあります。

そこで、母から受け継いだ作る前の素材としての珠(たま)の鼈甲をその後の友人やYouTubeから学んだ技術でK18YG留め具のネックレスに仕立てました。

オレンジ鼈甲のネックレス(留め具はK18YG)。

オレンジ鼈甲と呼んでいた鼈甲の名前は正式には白甲(しろこう)と呼ぶ

ネックレスは茶色寄りのダークなオレンジです。

これにカラーが合う同じべっ甲こそがかえって粋なのではないかと鼈甲だけで探すことを決意。

鼈甲も黒から黄色まで色の展開がある素材なのです。

よくあるヴィンテージ鼈甲ネックレスを個性的に装う1つの手としては、ブレスやリングも同じ素材で探すというチャレンジをご提案。

白甲(しろこう)の細口バングル:飴のように透明感が美しい。非常にレアアイテムです。これも昔のもの。

この黄色とオレンジの中間のようなトーンがとても明るく素敵です。

このオレンジを特に、鼈甲の中でも白甲(しろこう)と呼びます。

白と聞いて、「は?」と一瞬思いますが、鼈甲全体を俯瞰した時に、暗いダークな黒や焦げ茶に比べた言い回しでこのカラーをピンポイントに指すネーミングのアイデアだと思います。

あとがき

リングの鼈甲のくり抜きタイプもこの「白甲:しろこう」では珍しいです。

複数のレア度ある1つずつが集結することで、よくあるネックレスの1つに過ぎなかったその存在感を引き立てます。

こうして、他の貴金属類やストーンを入れずに同じべっ甲の同じカラーで突出した組み合わせは、またとない集まりとなりました。

オレンジ色は比較的際立ちすぎて難しいカラーかもしれませんが、レザーのライトブラウンに寄った色でもあります。

共通の色を探し、カラーをまとめることで他の小物と一緒に使いながら難しさを乗り切ることができそうです。

鼈甲は多くがコーデがごつくなりがちで難易度が高いです。

よく作戦を練ることで「おばあちゃんネックレス」が新しい装いの提案となるような生まれ変わりに期待したいです(^-^)。

鼈甲ジュエリーが最大限に活きる究極の組み合わせが見つかるまで【390】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

亀の甲羅を素材にした「鼈甲ジュエリー」。

現在は希少価値が高く、豊富なヴィンテージ物に目を向けました。

過去のものは展開もいろいろあり、古き良き味わい深いものが見つかることがあります。

このたびは、ダークブラウンカラーでまとめた鼈甲ジュエリーの組み合わせを差し色目的で装えるご提案として考案。

途中、改良もあり、最終的に行き着いたのは、鼈甲の同じカラートーンだけでまとめるということです。

改良前から順にそのままご紹介してまいりたいと思います。

最初はハイブランドジュエリーを取り入れて鼈甲をごつくないかっこよさへ持っていきたかった

最初はこんな風に組み合わせていました。

黒っぽいモチーフでまとめペンダントのゴールドカラーと鼈甲の模様のライトの部分がリンクするように。。

3点セット(前案):鼈甲ジュエリーの2点が同じ模様とカラートーン、ペンダントだけを「シャネル」製に。
〇ブレスレット:本鼈甲の開き箇所があるバングル。光に照らすと茶色に映る大部分が普段は黒っぽく映る。
〇リング:10mm巾程度の平打ちデザインの本鼈甲リング。サイズは16号程度。

バングルとほぼお揃いのミラクルが嬉しいです。

確かにハイブランド様のコスチュームジュエリーのおかげで昭和色の色濃い鼈甲が新しい方向には行けたと持ったのですが。。

後になって、むしろ徹底的にべっ甲だけでまとめることの魅力を感じてゆきました↓。

交換したペンダント:チェーンも鼈甲、トップも鼈甲という徹底ぶり。バチカン役の丸カンはK18YG製。
4点セット(新案):そうはいってもスタイリッシュな方向へも行けないかと、今度は透かしの「グッチ」も追加。

3点だけでも良かったのですが、ペンダントの周りの透かしと上手くリンクしたK18YG製の「グッチ」ブランドのチェーンリングが暗い中への金色の光として良いのではと取り入れてみたのです。

このチェーンリングの良さは一目見るだけではブランドが分かりにくいところ。

それがかえって鼈甲ジュエリーを引き立ててくれるのでした。

ハイブランドジュエリーはロゴの主張が強いです。

しかし、装うも組み合わせを決めるもユーザー自身です、ブランドよりも天然素材を主役に決めた瞬間でした。

あとがき

「鼈甲」の類似品として「琥珀」が挙げられることが多いですが、「鼈甲」が「亀の甲羅」が素材なのに対し、「琥珀」は「天然樹脂」になります。

そっくりだけど全く違う素材だったのです。

「琥珀」も考え方は同じで、おそらく主役に据えた方がかっこよくなると思います。

この辺りから、当「本物志向のレンタルジュエリー」でも、組み合わせのグループ分けがだんだん改良されていったと思います。

その後なのですが、「鼈甲」や「琥珀」などは「天然石の連」ジュエリーと共に廃止。

そして、「ハイブランドコスチュームジュエリー」も廃止しました。

残ったのは、「高級地金+宝石」でできた本物ジュエリーのみ。

とはいえ、この「本物」という言葉、このたびの鼈甲ジュエリーにだって十分通用する言葉です。

それでも「レベル」としてはお客様のフィードバックによれば中級になってしまうのです。

ただ。。

中級の良さがあり、実用的で外出時に気軽に装えるにもかかわらず高級感もあるという意味ではレベルある立派なジュエリーなのです。

なかなかこのことが伝えることは難しいのですが、自身が今後も引き続きお伝えしていくことを続けていくことで、ヴィンテージ和風ジュエリーの良さをお伝えして行ければと思っております(^-^)。

鼈甲でチェーンが作られた技術色の色濃いネックレスをかっこよくコスチュームジュエリーに取り入れる引用方法【379】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ヴィンテージ色の高い「鼈甲:べっこう」ジュエリー。

今や「鼈甲」自体が希少です。

その質感が人間の「爪」にそっくりだと思ったことがありましたが、実は「亀の甲羅」だったことにとても驚いたものです。

「鼈甲」が生き生きしている素材感であることの理由が分かってきます。

このたびは、もう今後はあまり豊富には見られないであろう「鼈甲」ジュエリーの1つ、こげ茶色のチェーンネックレスを活かしたジュエリーの組み合わせを考えてまいります。

もともと、留め具がメッキでしたが、自身が非常に高い価値を感じ、18金イエローゴールドに付け直したアレンジもしてあります。

彫りながら輪をつなげるデザインとして形作っていく技術の高さは貴重、スタイリッシュな細口を選択し、古い物の姿を新しく変える

〇ネックレス:鼈甲のダークブラウンカラーのチェーンネックレス。長さは、K18YG製の留め具含む62cm。 

この製作は非常に手間がかかるものであるとのことで、先に繋がった状態から削っていくとか。

ごつめの大ぶりタイプだと着物時代の古い時代のイメージそのままです。

このデザインを選んだことがまず1つのポイントになります。

3点セット:ネックレスはチェーンとして使い、トップを付けてアレンジもできます。
〇ブレスレット:「シャネル」ブランドの本革編み込み金メッキバングル。コインチャーム付き。内周22cm。

ゆったりとしたユニセックスなサイズです。

〇リング:「シャネル」ブランドの、鼈甲風カラーに黒の格子状のペイントのプラスチックリング。13号程度。

鼈甲ネックレスは非常に軽いです。

金属ジュエリーにはないふんわりとした装いの「付け心地」に特徴があります。

類似の和風なジュエリーの「琥珀:こはく」も同じようにとても軽いのが特徴です。

あとがき

3点の組み合わせをこれまでひたすら考えてまいりました。

その3点にはバランスがあり、①メッキやプラスチック素材のような工業的な素材の「コスチュームジュエリー」の3点、②シルバー925やパワーストーンと呼ばれる比較的「量産的な天然素材のジュエリー」、③18金やプラチナの地金に研磨された美しいダイヤモンドなどの宝石が組み合わされた「希少価値の高いジュエリー」とレベルが様々です。

当「本物志向のレンタルジュエリー」では、当初レベルが3点の中でミックスされて中和されていたところからスタートしました。

その後の見直しで、レベルを同じにした3点でまとめるということへ変わり、その後更なる見直しで上述の③の高級ラインのみにし、その他の①②のレベルをすべて廃止しました。

事業の中でも変遷があったわけですが、ミックスして付ける時の「気持ち」を重視し、それぞれのレベルがはっきりと決まっていた方が良いという結論に至ったのでした。

このたびの3点セットも一応ミックスであり、コスチュームジュエリーと2番目の中間的な天然素材がミックスしていますが、おおわく平均的なレベルになっています。

たくさんジュエリーを見て、たくさん組み合わせをしてきました中で、18金やプラチナの地金と宝石でできた高級ジュエリーに他のコスチュームジュエリーや中間的な銀とかパワーストーン的天然石をミックスすることの「気持ち」は落ち着かないものだったことが事実。

シーンに応じてそれぞれを使い分けることで「気持ちが安定」します。

一見見かけの素敵さだけを重視されがちですが、実は、「付けた時の心の中」というものを重視しました。

遠出の旅行に高額なダイヤモンドジュエリーを身に付けて本当にその旅が安心して楽しいものになるのか、紛失しはしないかと不安が常に付きまとうジュエリーに時々目を追いやるような心配が尽きない旅になりはしないかと。。

おのずと、遠出や旅のジュエリーがコスチュームジュエリーや中間的レベルのようなジュエリーが相応しいと導けます。

よって、シーン別ではどのレベルも必要なのです。

ただ、自身が事業としてお力になりたい分野は、しっとりとしたフォーマルや華やかなシーンのジュエリーだと決め、当初から大きく改良してレベルを上げてまいりました。

どうぞ、「本物志向のレンタルジュエリー」よろしくお願いします(^-^)。