ファンデーションケースを持ったメイク姿の横顔がドラマチック、素敵なゴールドカラーを覆う布製ポーチ作り【1357】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

特にメイクには長けているとは言えないのですが、ハンドメイドを通して、メイク用品を入れるケースをご提案することでお役に立とうとしています。

このたびは、持ち物の例からのスタートで、2部屋横繋ぎの横長長方形のファンデーションケースを3点同時製作しましたご紹介になります。

メイクするその姿を他の人から映る目線で意識したご提案をすると同時に、素敵なハンドメイドケースを作りたいと思います。

作りやすい三つ折り式で作るミニポーチの構造が最もスタイリッシュ、マチ無しならこの作り方ですべてのサイズがカバーできる

裏地付きのミニポーチと言っても2種類の作り方があると思うのです。

1つは、バッグみたいに袋を各1個ずつ作って、最終的に重ねた箱のように二重に差し込んで裏地とする方法。

この場合フラップは分離されますので別パーツ。

もう1つは、このたびご紹介の、同じパーツをピッタリと中表に合わせて縫ってひっくり返し、1枚のプレート状のパーツを作り折りたたんで仕上げるという方法。

これが意外とスタイリッシュですっきりと仕上がりますので最もお勧めの作り方です。

中表にしてすべての辺縫い代1cmで縫ってひっくっり返してこうして1枚のプレートを作ります。

カーブラインがを美しく仕上がり易いという点もメリット。

そうして、黒が2点完成。左は裏地がシルバーカラーの別生地。右は裏地も共生地です。

接着芯を表地と裏地共に貼っています。

横長ファンデーションケース:<サイズ>縦8-9cmx横12.5cmxマチ無し。

この2つ、実は折る分量を1cm変えています。

中に入れるファンデーションケースの微妙なサイズの違いをこの高さで調整することが作業の途中で可能であることもこの作り方の融通性です。

横は固定ですので、片方は左右1cmずつくらいゆとりを、もう片方は左右5mmずつのゆとりをもうけた違いで作ってみました。

もう1つは、ベージュのちりめん素材。

ちなみに、こちらは3点の中では一番ぴったりサイズになります。

左右のゆとりがあまりない分出し入れに少し引っ掛かります。

ただ出し入れ以外の保管の時間帯はぴったりサイズである良さが活きます。

ファンデの厚みが両サイドのゆとりを奪いますのでぴったりとした入れ心地になるわけです。
ベージュに入れるファンデケースをゴールドに、その時々の瞬間の映りを意識しました。相性が良いカラー。
後ろ面。柄の場合この後ろ面に関しては反対向きに出てしまいますので注意。もっと縫いの技術を高めねば。。

型紙のご紹介:ファンデーションケース長方形モデル用

さて、このたびの型紙をご紹介したいと思います。

是非はぎれを使った製作にお役立ていただき、著作権フリースタイルですので、商業利用にもお役立て下さればと♪。

型紙サイズ:縦27.5cmx横15cm。カーブは半径5cmの円の一部を利用。円の一部が一番美しいカーブ。
柄生地を使う場合の注意:この矢印が正位置の柄の向きですので、裁断はカーブが下に来ます。
そもそもファンデーションケースにもこだわりたいところです。ゴールドとか真っ黒は高級感が増します。

どうでしょう。

このファンデを手で持ったそのメイクをする姿、自分では決してその角度で見ることはありませんが、まわりの誰かが見ていることがあるかもしれないのです(^-^)。

あとがき

日本製の工業製品の特徴として、蓋のあるものが、「カチャッ♪」とはっきりとした透明感ある音を立てて閉まることの素晴らしさを幾度か感じてきました。

ちょっとしたことながら、開閉は毎回のことなので、その積み重ねた心地良さの集大成が、「日本製の良質さ」「確かな品物」という「信用」に繋がります。

そんな素晴らしい製品に背中を押されながら、ケースに関しても、ハードな物品を傷めないための工夫に着目してみたのでした。

これらの細かいポーチに入ったコスメは一重仕立ての巾着に詰め込んで保管。

こうして、それぞれがケースに入ったアイテムを詰め込んだ巾着袋自体のボリュームは大きくなるわけです。

こうした細かいケースは時として、必要なアイテムだけをミニバッグへ入れて外出できます。

バッグへポーチごと投入する発想を変え、小さなケースごとバラバラに入れるという発想です。

特に容量が最低限のパーティーバッグやクラッチなどにお勧めの入れ方です。

おうちでは、ちゃんとこのメイン袋に入っているわけですので、常に整理整頓ができていることになります(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

巾着ホールの下辺ステッチと表地・裏地のサイドのコの字ステッチの横線、ぴったり一致の重なりを実現するための待ち針の役目【1087】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の生地ストックを比較的短い時間で製作可能な巾着袋製作で消化していますのは、「インテリア収納袋:小」です。

このたびは、かなり昔になりますが、2015年くらいかもしれません、古物で見つけた、出所が分からない反物購入の生地(新品でした)を使用。

ちりめんのよくある和風なイメージとは違い洋風要素が高く、マルチカラーの色の種類も豊富でどこか際立っていたのです。

柄物で目立ちはしないが、美しく仕立てたい巾着袋のコの字ステッチ、横辺が表地と裏地でピタリと重なる縫い目の美しさ

出来上がった裏地付き巾着袋はこちら↓。

<インテリア収納袋:小>サイズ:縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

「大・中・小・ミニ」の4種を決めた中では、「小」というサイズは結構ゆったりした容量であり、お弁当袋よりももっと大きめです。

<表地:ベージュ>ちりめんプリント、ポリエステル/100%(おそらく)、原産国不明(おそらく日本製)。

原産国が日本製であると考えましたのは、推測ですが、ちりめんの古布は日本製が多いのではないかという見方からです。

現在は韓国製などの外国産のちりめんも豊富です。

<裏地:紅色>エステルサテン、ポリエステル/100%、日本製。
赤が差し色です。表地の中のマルチカラーの中から分かりやすく際立つ赤色を抽出し、裏地と紐をリンク。

それでは、巾着ひもホールのコの字のステッチの表地と裏地の重なりのコツをご紹介したいと思います。

何も考えずにただやっていくと、ずれるのが常です。

それぐらい意識して重ねていかないと重ならないものなのです。

表地側のコの字ステッチの重なり:左右共このように最後のホール縫い閉じステッチに重ねるのが美しい仕立て。

作業を遡ること、裏地の返し口からひっくり返した直後に待ち針を使って重ねるのがその重なりポイントを決めるタイミングです。

コの字の横辺と巾着ホールの底辺のステッチの重なり:右の白い部分は最後の玉止め。表地に合わせたオフ。

上述の「ひっくり返した直後にすぐに、待ち針でコの字を留める」という作業によって、その後の上部のステッチの時の微妙な位置も変わってくると感じました。

よって、すべては、待ち針で指定するその固定の部分が重要なキーポイントなのです。

ピンポイント解説:「2:37~」でコの字の待ち針の合わせ方とかそのタイミングをお話致しました。

あとがき

こんな風に連続して複数の裏地付き巾着袋を作ったことが過去にありませんでした。

連続製作では手が作業を覚えている内に次々に作っていきますので、違いや変化に気付き易いのか、それとも流れていって立ち止まることを忘れてしまうのかが微妙なところです。

慣れたからと言って、決して有頂天になって100%完璧なつもりになっては決していけないということが言えると思います。

どんなシンプルで簡単な品物でも、新しく知ったことは素直に、「今まで気づかなかった、大切なことだ」と受け止めることは技術を高めた凝り固まった観念からの解放でもあるのです(^-^)。

厚地のリュックのファスナー周りを完全密閉、薄手で丈夫なちりめん生地を使った隙間ゼロの口布の十分な安全性【203】

アイキャッチ画像203

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冒頭で早速ながらお伝えしたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2020.09.06からおよそ5年後の2025.07.24にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしていることです。

この5年の間に随分バッグ製作の技術が向上、綺麗に作れないデザインは廃止という選択で、とにかく根本から製作スタイルを見直し。

たとえ1デザインのみでも決して乏しいものではなく、渾身の1デザインがあるということ。

どんな生地でも作ることが可能であるという「すべての生地に対応できるデザイン」こそ本当の意味のバラエティーの豊かさであるという考え方です。

2020年当時はまだ技術が未熟、アイデアも豊富というわけではない中、それでも当時の精一杯の工夫があったことで今があると思っています。

キラキラと輝くようなその先の未来、しかし、それ以前に泥にまみれながらの苦労があったことを決して隠しません。

このたびは、厚手のインテリア生地、もしかして椅子材にも使われるかもしれないごわついた生地に入り口のファスナー周りを完全に塞ぐ策を考え挑戦しました。

厚手だからという条件に振り回され妥協した隙間のあるリュックの見直し、別布でファスナー周りが完全密閉できた

このたび製作しましたのは、楕円底のミニリュックです。

厚手の表地に、もともと選んでいたちりめんのボーダー柄に素材を合わせ、別布としてファスナー周りの隙間を完全密閉したデザインです。

表地(カラシ)と裏地(マルチボーダー):表地-インテリアカバー地、レーヨン/62%、ポリエステル/38%、スペイン製。裏地-裏地:ちりめん金彩プリント、レーヨン/100%、日本製。
表地と裏地のズーム:表地はごわついた厚手の生地。とはいえゴブランには及ばない柔らかさもありました。

裏地は、元はストライプ柄、向きを変えてボーダー柄に使う方が素敵であると判断。

別布(共通生地の色違い):鬼ちりめん、レーヨン/100%、日本製。上がライムグリーンで表面用、下がメロングリーンで裏面用。
表地と裏地をそれぞれ「中表」で本体面とマチ布を縫い合わせします。底のハギ目と同じ1.5cmの縫い代。

その後の改良で、こうした半月型や楕円などのカーブを伴う縫い合わせの縫い代は7mm程度が一番美しい、1cmは内陸部過ぎて綺麗に生地を拾えない、5mmでは浅すぎてパンクの心配があるのです。

底板の挟み込み:底板は無しでもよかったと思います。底板設置前に3箇所ずつ縫い代の真ん中を返し縫い留め。
トートバッグがいったん完成:ポケット付きの裏地が設置してあります。ここからまだ続きがあります↓。
ファスナーの取り付け:ボックス枠にくり抜いた楕円パーツに枠をくり抜き、裏面にファスナーを設置。

こちらに表側からラッピングされた明るい方のちりめん生地が少しファスナーからはみ出してしまいます。

このやり方も2025年では見直しておりまして、ファスナーがサンドイッチのハムのように2種の生地の内部に挟むやり方に落ち着いています。

ファスナーのボックス枠:周り2枠のステッチの意味は、裏面に見えるファスナーの端の安定感ある固定のため。
ファスナーパーツの完成:縫い代が全て隠れた楕円のファスナーパーツ。裏面のファスナーもすっきりと設置。
外表のファスナーパーツの縫い付け:ここで薄くて丈夫なちりめんの良き性質が活きました。

ただ、ぴったりに綺麗に重なる美しいものではなかった点が当時の未熟さ。

後にこの「外表」のやり方も不完全なまま解決できなかった理由から廃止していきました。

半月型ミニリュックの完成(厚手インテリア生地):<サイズ>縦16cmx横27cmxマチ10cm。
設置したファスナーパーツ:寸法はだいたい良かったと思いますが、ゴツゴツ感が否めませんでした。
斜め45度くらいからの角度:机の上にリュックを置いた時のシーンではこんな風に映ると思います。
背面:取っ手が本体の縦の幅ほどもあるバランスの悪さも反省点、この場合は短い取っ手の方が良いのです。
コーデ例:カラシ色がスカートのカラーにリンク。お洋服は上下ともちりめん、バッグのちりめんに相互リンク。

あとがき

このタイミングで当ブログ記事の手直しだったことが非常に良かったです。

実は、2019-2021年くらいまでの間苦肉の策として続けていた「外表」の組み立てを2025年で「中表」で作り上げることに初めて成功しやっと廃止を決めました。

ただし、裏地の返し口の「手まつり」を伴うものではありますが、当時のごつごつしたラインや、しっかり重ならない悩みは「中表」では無縁です(^-^)。

2025年で初成功した最初から最後まで「中表」で完成したボディーバッグ:2025年7月の投稿で改めて載せます。
ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク