まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
バッグの本というのは比較的少ないようで、以前にも、1冊カバンの基礎知識の事が載っている本をやっと見つけて読むにとどまっておりました。
このたび、図書館の蔵書検索で、バッグ類についての学びを得られる本を探しまして、「ニッチな分野」であると解説のあった本を見つけました。
その本とは、「ファッショングッズプロフェッショナル事典:ジェーン・シェイファー&スー・サンダース 著/山崎真理子 翻訳」。
ファッションアイテム全体におけるバッグの位置付けをご教授いただきました。
決して新しい品物だけが価値があるとは限らない、過去からある「古物」も含めた全体で見る品物の「価値」とは何なのかを紐解いてまいりたいと思います。
ファッション分野で、バッグは「ファッショングッズ」という分類にあたる
ファッションというと「洋服」がダントツ品物の数・製造元の数共に多数のイメージです。
アパレル品の中に、かつては申し分程度だったバッグ・靴・ベルトは、今やディスプレイには必ず伴い、「トータルな装いのご提案」の近年です。
まだ多くの方が、お洋服のみが装いであり小物はほとんど重視しない、「ベルトは1本しか持っていない、必要ない」とまでのお話を聞いたこともあるほど日本人は小物に対して疎遠なイメージです。
話は脱線しますが、「パリジェンヌ」様のストリートファッションを拝見しますと、お洋服と同レベルにその他のバッグやベルトや靴も平均的に重視している様子を感じるのです。
本の中では、バッグ・帽子・靴・革小物というのが「ファッショングッズ」と分類されています。
本を一読後考えてまいりたいのは、「贅沢:ぜいたく」というものが何なのかという点です。
このことを深く理解すると、物の価値観がはっきりすると思います。
「贅沢」は決して悪いことだけではなく、「幸せ」に繋がる前向きな観念なのではないか
贅沢とは、「非常に限られた人だけが持っている製品を持つこと」にあります。
また、他の人が経験したことが無いことを経験することは、人とは違う本物に対する消費者の関心の高まりの結果です。
ここで「本物」という言葉が登場。
贅沢というものは悪い意味で使われることも多いですが、本来素敵なことなのではないでしょうか。
人とは違ったり、個性的であったり、1点物であることは、ヴィンテージ品や中古品にもその要素が詰まっているのです。
古いものだから、綺麗ではない、汚れている、などというマイナスの面のみではないわけで、反対に、価値あるものというとらえ方が前向きであり、「ヴィンテージ物ファン」にとってはよく理解できることだと思います。
「これが私ならではの贅沢である」というフレーズが所々に登場することがあります。
「贅沢」において金銭的度合いは関係なく、一人一人の独自の価値観であり、素敵な未来や満足感や心地良さが十分に得られることを結果的に「贅沢」と呼んでよいのではないかと。
あとがき
YouTube内のお話の切り口は、当ブログとは少し違っていて、本の中身を引用した2点が中心でした。
この本は、ファッショングッズの関係のお仕事に踏み込んでいきたい人向けに書かれていまして、その手法に及ぶまで紹介されているところが、実直です。
デザイナーとして今後やっていくための「バイブル」などという活用の仕方もあるようで、実用的な面もありますが、ここにおいても一例として独自の切り開き方に落とし込むような引用が発展的。
おしみなく例が次々に飛び出して、あまり整理されていないような書き方に特徴がありますが、著者様のそういったあふれんばかりのノウハウをどんどんアウトプットしたいという熱の現れでしょうか。
いろんな本を読んでみて思うのですが、本を出版する方が必ずしも読みやすような完璧な書き方をされているとは限らないということです。
各々の情熱を1冊の本に綴り、多くの人に届けたい気持ちあっての著作です。
果たしてその本が読みやすいのか、すっきりとまとめられているのかは、読んでみて各々が感じることであり、レビューなどを拝見すると結構辛辣な分かりにくさに対するご指摘も本によっては見られることがあります。
それだけ「言論」に関しては自由があるということなのです。
自らの足りない部分をこうしてインプットさせていただけることが有難いです。
その後自分の中でまとめて、今度は新たな形で自分の言葉を使って発信して行ける循環の責務もあります。
今後も、こうした事業に関わる本も読み、そうはいってもてんで違う分野「小説」などからもその「心理の真相」とか「事象への深読み」にも着想があると思っております(^-^)。