保冷材を多面的にれ込むポケット5個が設置された、夏のお弁当の傷みの不安を解消するバニティ型のランチバッグ【246】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

暑い夏の心配事の1つに、作ったお弁当の傷みがあります。

常温というのはなかなかのリスクのある保管であり、いろんな工夫をおのおのされているのではないでしょうか。

このたびは、ランチバッグ自体に保冷剤用のポケットが多方向に設置されたモデルを考えました。

面積に決してゆとりがあるわけではないバニティ型に、ここまで多くのポケットを設置することができるということも見ていただければと思います。

美味しそうなネーミングの「卵焼き」というランチバッグ

以前の「卵焼き」はこちらのものです。

取り外しショルダーの付いたメインバッグ。

このバニティ型は、ショルダーになっても入り口がぱっかり開いた時に、やや使いにくかったりします。

立ったままの状態で開け閉めが多いシーンに使うと安定感にやや欠けます。

そこで、座って開け閉めするシーン限定のバニティ型で、ショルダーは付けずに作ります。

また、上の写真の時のデザインは過去のもので、カーブのラインがややスクエア調ですね。

このラインを円の一部を使ったもっとまあるいカーブに改良しましたのがこのたびです。

そして、もっとミニマムなコンパクトさを目指し、余計な隙間を解消してサイズダウンしました。

5個の充実したポケットは、多方向からの保冷を目的としている

今までの型にはなくて新型で初めて付いた機能がポケットx5個です。

ランチバニティのポケットの使用目的は保冷剤。

デパ地下で入れてくれる保冷剤をサイドにもてっぺんにも配置してくれるところからヒントを得たものです。

何と素晴らしい気遣いであろうと感動した百貨店のデパ地下での体験を、今度は私が受け継ぎアレンジ。

そして、今度は自身からご提案したいと思いました。

側面にはポケットが3個付きます。残り2つはてっぺん面と底面。

夏の保冷剤を入れる箇所ということで設けたポケットですが、実際の使用目的はいかようにも(^-^)。

表地と裏地の極端なカラーの差が隙間からわずかにはみ出すことについて

<ランチバニティ「卵焼き」>縦15cmx横22cmxマチ13cm・・・表地はカーテン地。裏地はサテンの水玉。
内側はかわいらしく明るく広がります。食欲が高まりますよう♪。

こういった表地と裏地が極端に違う色の場合、このプレート組み立て型の作り方は、濃い色の裏地が隙間から少し見えてしまいます。

これをどうとらえるかなのですが、裏地をできるだけ同色のものにするとはみ出し感はあまり感じず馴染みます。

このはみだし感の解消としては、間にフリルを挟み込むことで解決の案がふと浮かびました。

フリルは2箇所。

てっぺんと底になります。

はみ出しだけを解消する目的なら無い案では決してないと思います。

あとがき

すべての製作において、取り付けた機能がデザインと溶け合います。

必要があったからそういう姿になったのだという品物はミニマムで美しい。

これをよく「機能美」という言葉で表現されます。

装飾に関しても、余計な+α的な存在ではなく、その装飾によってどうしても隠したい部分があったからということであれば意味があることなのです(^-^)。

用途は、コスメボックスからランチボックスまで幅広く、素材はツイードからジャガードにまで及ぶ複数のハンドメイドバニティー同時製作【6】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バニティと聞くと、ドレスの装いに小さめで持つバッグというイメージ。。

「バニティ」というアイテムは、もともとは化粧品等の小間物(こまもの)入れということで、遡ることヨーロッパの貴族の時代がその起源です。

ただ、実際にはお洋服と共に持つハンドバッグとしては、あまり実用性を感じないこともあります。

実際の身の回りのバニティを探してみました↓。

ボタン入れとして使うバニティバッグ:「Naraya」製。薔薇の柄のインテリアにはこの柄が馴染みます。

とはいえ、「入れ物」として使う事実からは、ある物を入れるピンポイントな目的で使ってもらえる機会がありそうだと見ることもできます。

「万能が無能」なこともあり、目的が絞られることがかえって分かりやすさといえるのかもしれません。

このたびは、自身が挑戦しました、2018年から2021年辺りの4年くらいの期間のバニティーバッグ作りをしてまいりました初期の頃の製作品をまとめてご紹介したいと思います。

その後のラインやサイズのモデルチェンジはそれぞれのブログ記事で後日綴ってまいりますので、まずは初期の頃のモデルを顧み、どんな点を改良するべきかなどをお伝えしたいと思います。

6点の初期モデルは「急カーブ」が難関、意外な素材ばかりで製作したまたとないバニティバッグ

では、ご覧いただきましょう。

いろんな素材のバニティー全6種:<サイズ>高さ18cmx横幅22cmxマチ11cm。

この一連で、蓋と底を楕円にすることでもう少し縫いやすくできるという考えに至りました。

ある意味それは正解で、急カーブが難関だから完璧にできなかったところを円の一部を利用したカーブではスムーズです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2018.12.06からおよそ6年後の2024.08.13にブログ記事の「手直し」の順番でまさにこの部分を追記しています。

2024.08.13現在は「picturesque」としましてはバニティバッグは廃版。

理由は、2018年頃は「バニティ」などというものが作れるのだという喜びにあふれた製作でありましたが、その後どんどん技術が上がるにつれて、「結局は完璧には作れない」という厳しい目で見た結論に至ったからです。

それほどにこのモデルは2次元的ミシンでは、ペタンコにつぶさないと縫えない部分があり、どうしても歪みが起きる、厳しく言えば不可能なデザインなのでした。

そこそこで仕上げることはできても、極上の仕立てにはどうしても難しいのでした。

もしかして、「ポストミシン」などのようなミシンではもう少し美しく仕上がるかもしれません。

ただ、こうした難しいデザインにも挑戦できたことは、良かったですので、この先の方向性に大きな影響を与える貴重な製作でした。

ご購入下さった方が結構ありましたこのデザイン、ありがとうございました<m(__)m>。

picturesque