まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回は、洋服の襟(えり)の形で随分雰囲気を変えられるという例をご紹介したいと思います。
ジャケット、コート、ブラウスなどのトップスには必ず襟というパーツが付いています。
典型的なデザインのジャケットでいうと「ラペル」部分です。
今日、多種多様の消費者ニーズにより洋服のデザインも多種多様です。
私も一消費者でありますが、消費者にも自然と趣味・嗜好があります。
そのような中で、襟の形1つにおいても「この形が好き」「この幅が云々」な要望が細部に渡るものです。
確かにテーラー型のラペルはクラシックで素敵です。
ジャケットを1点選ぶ時にこれを選ぶことも多いです。
ただ、コーデというのは、1つのアイテムだけでは成り立たないことも重要です。
実は、このテーラー型がコーデのすべてを決めてしまうこともあるのです。
肩ひじ張らないリラックスした抜け感ある襟無しジャケットの良さ
テーラー型と呼ばれるジャケットの形は落ち着いていてクラシックで、とても素敵です。
テーラー襟のラペルが、アクセントになっていて、文句なしに整っています。
この形はこの形で定番物としては、1つ持っていたいアイテムではあります。
ただ、一方でファッションは楽しむものだということを考えるときちんとし過ぎているという見方もできるのです。
そう考えると、時々定番型が少々「かしこまっている」と感じる時があるのです。
そんな、テーラー型のジャケットはすでに十分持ち備ている、これまで何着も着てきたということであれば、一度襟無しジャケットに目を向けてみることをお勧めしたいです。
衿無しジャケットコーデx3点のご紹介
まずは、このジャケットからのスタートです↓。
丈がやや長めで、素材はレーヨン/67%、毛/33%でさらりとした表面の風合い。
丈が70cmちょうどくらいでジャケットにしては長め。
襟無しに作られているところにご注目下さいませ。
襟口のVの字が共布で切り替えてありオシャレ。
丈が長めなことと、襟無しであることが「クセ」があると感じる方もいるかもしれません。
しかし、そのクセもいい具合にカジュアルに寄せることができる「抜け感」です。
黒ジャケットにTシャツやカットソーとジーンズを合わせて「きちんと感」を打ち砕いていきます。
黒ジャケットに感じがちなフォーマル感が解消されたように感じます。
どうしても、黒ジャケットは硬いイメージが否めません。
そこで遊び心あるイラスト入り(全体柄)のカットソーと、ボトムの501ジーンズのトーンの薄い色目などの影響で、全体が堅苦しくないイメージになりました。
黒on黒だとセットアップ感が増しますので、色の差を付けて立体感を出すとカジュアルに寄せられるということも自身がここで感じました。
スラックスをボトムに持ってこなかった「ギャップ」も良き効果です。
こちらは、ジャケットだけの第一印象だとエレガントな印象です。
そこで、そのエレガントと反対のことをボトムでしてみます。
ユニークなネックラインのジャケットですが、これも襟無しです。
水玉柄と濃いめのブラックデニムがリンク。
2色の色しか登場しないシンプルさも拘りです。
最後3つ目です。
珍しいレザーの襟無しです。
この牛革レザーの襟無しジャケットはラインが綺麗で、特にウエストの部分がしぼられていて、形が非常にかっこいいです。
レザーは、カジュアルなジーンズなどに着こなされることが多いので、ではその逆を行こうではありませんか。
これに、ワンピースを合わせてしまうのです。
ワンピース自体も、きちんとかしこまった柄ではありませんので、さっくりとラフに羽織った印象になります。
まるでボレロのようなアイテムですね。
レザーなのでインパクトがあります。
ここへテーラー型のジャケットをかっちりとはめ込むよりも、とても自然な感じがします。
襟無しの威力が色濃くく出ていると思います。
ただ襟無しアイテムを選ぶにあたっては、この場合に、ウエストが絞られたタイプのジャケットであった偶然も全体のバランスにかなり影響はしているようです。
衿無しジャケットもただ衿だけに注目するよりも、他の特徴ある部分などにも着目するともっと素敵な装いになることを「1クセあるアイテムのノーカラージャケット」というテーマで探すところにヒントがあります。
あとがき
「衿無し」というのは、こうして見てみると「クセ」なのです。
なぜ衿無しが道はずれた個性的なデザインだという印象なのか。。
それは、「制服」とか「フォーマル」の社会的な場面で決まってテーラー型を見てきた記憶と刷り込みだと思うのです。
あるものが無いということがむしろクセがあるというのは考えて見たら逆説的で斬新なことです。
そこに衿無しデザインの魅力も感じている自身です。
衿無しジャケットをきちんと着る目的よりも、崩して着たいという目的に自然となるのもこの「クセ」を活かしたいからなのではないかと考えたこのたびでした(^-^)。