ハンドメイドリュックに内蔵の裏地付き巾着袋の巾着ひもホールの3種類のステッチのそれぞれの意味【859】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、ハンドメイドリュックの「餅巾着」のパワーアップした仕様の表地にダイヤキルトがかかったボア素材の黒色で製作を続行中です。

決算作業が追加的に修正などがあってまだ続いていたので、作業を中断したりしていています。

少し心配なのが、あったか素材なのに完成が春に近くなっていく感じがしています(^_^;)。

まあそうなったらそうなったでタイミングは悪かったけれどアパレルでありながらアパレルのしきたりにはそれほど従ったものではないので、気にしないことにします。

今回は、ある部分だけにスポットを当てました。

内側に設置の裏地付き巾着袋のひもホールのステッチが3本であるそれぞれの意味です。

3本は少し多いと思われるかもしれませんので、それぞれの意味的なものをお伝えしたいと思います。

巾着袋のホールに掛ける3種類のステッチのそれぞれの意味

手前は、巾着袋の外面と裏面を合体して地縫いをした後両割りをして、更にその縫い代1.5cmを半分の0.75mmずつで折ってステッチをかけている場面です。細かい作業です。さらに後で表側から固定のステッチもかけるのです。
ここがひも通しホールになっていく部分です。上の写真は、この縫い代の始末をしているところです。この時点で結構綺麗に始末はできてきましたが、まだ縫い代がぐらぐら不安定ですよね。これを一番最後に表面から縫って固定するステッチを入れていくのです。
表地と裏地を縫い合わせた後ひっくり返しした直後の場面です。返し口は、マチの部分をまだ縫わないので、マチの穴からひっくり返せます。便利ですね。そして、表面の中に裏面を入れ込んだ様子がこの写真。
ここから、アイロンで内側の黒生地を少し控えてきちんと整えてからステッチのスタートです↓。
<3本のステッチの意味>①一番上:裏地の固定、②真ん中:縫い代の固定、③一番下:トンネル構造の受け皿部分

3本のステッチが映っていますね。

<3本のステッチの意味>

①一番上:裏地の固定

②真ん中:縫い代の固定

③一番下:トンネル構造の受け皿部分

ということになります。

③はほぼ必須。①もきちんとした作りのお品にはやってあります。

②が私ならではのステッチと言えるかと思います。

こうして目指していくところというのが、「良質な商品」ということになります。

あとがき

巾着袋も口をぎゅっと絞る時に圧力がかかります。

ひもホール内は内側でありながら外側みたいなものだとよくブログでお話させていただいております。

今回は特に、ひもホール内の見えない部分の強化も大いにあります。

使っている間に、何やらひもホール内から糸が出てきたなんてことはインテリア雑貨などの中でよくあることです。

これを良いお仕立てで長持ちのコスパの良い商品に仕上げようとしているわけです。

全面キルト、じっくりと丁寧にかける3cmダイヤキルト【855】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年に製作していくと決めた4デザインがあったのですが、早くもこのスタートの1月で意向の変化が出てきました(^_^;)。

今年は、全力で1デザインだけをひたすら作っていこうかと。。。

これでもかというほどのとことん「餅巾着」デザインを2022年全力で作って行こうという思いがここ数日で沸いてきています。

3cmダイヤキルトの加工例

では、まずは、キルトがけの準備段階からご覧いただこうかと思います。

今回の表地のボアは肉厚です。他の同じデザインで薄手の生地を使用する場合はやや薄手の中綿を真ん中に挟み込みますが、このボアの場合差が出過ぎ、膨らみ過ぎて厚みが出過ぎるので均一に他のものとのバランスをはかるために、ソフト厚芯というグレー色のフェルト布みたいな芯地を挟み込むことでやや控えめなクッション具合にします。表地→ソフト厚芯→ハード薄芯の順です。
本体のキルトの作図:こんな風に丁寧に3cmダイヤキルトを作図します。こちらは、本体パーツx2枚分です。入口フラップx2枚も同様にキルトをかけるので、作図のポイントは入り口フラップでお届けしますね↓。
入り口フラップのキルトの下準備:ボンドなどは使いません。先ほどのように表地、ソフト厚芯ハード薄芯を重ねて、ソフト厚芯とハード厚芯は粗裁ちではみだしておきます。そして、表地の正しいデザインに沿って余分をカットしていきます。この時にしっかり待ち針で固定してあります。はさみは生地用ではないはさみをこういう芯地用に用意しておくのが良いですね。
カットしました。この待ち針はステッチの直前で外すので、このまま固定で、更に、真ん中部分の空間にも待ち針を追加して、縫う時のずれ防止を徹底します。この真ん中の何でもない空間に打つ待ち針こそがとても重要です。
キルト作図場面:スタート時点が肝心だと言えます。キルトをできるだけ隅の方からかけてあげるために、直角部分の端から1.5xcmを縦横とも印をつけ、線で結びます。これは直角二等辺三角形の底辺に当たります。この底辺を起点として、横に3cmずつ線を引いていきます。
印は、最低2箇所以上でないとゆがみますので注意です。長い線は3-4箇所印をして結ぶのが良いかと思います。片方の線引き終了後、垂直向きにもう片方の向きの線も付けていって、全体にダイヤキルトを作図しておきます。
そして、端っこから順にミシンでステッチ。待ち針はこのステッチの途中で徐々に外していきます。外してから縫わないと待ち針に乗り上げてしまうからです。最初と最後は返し縫い、そして玉結び、玉止めもします。とても丁寧な手間のかかった作業と言えます。
こんな風に仕上がりました。難しいものではありません。作図通りにひたすらステッチをしていくという地道な作業の賜物です。

今回、本体の方だけですが、ダイヤキルトを柄とみなして、作図の時点で出来上がりに対象に柄が出ることを想定してみました。というか、そうしてみたつもりです(^_^;)。出来上がった時にその効果を検証してみたいですね。

というとは、全く同じ向きで同じ位置に作図ということではないということが注意点になります。

2枚が、合体した時にぴったりと重なるダイヤキルトになるには相反する位置からのスタートで作図ということにしています。

もう一度上の写真を見てみますね。

対象にダイヤキルトの柄が出るには、左のパーツの右上の端からのスタートで作図の場合、右のパーツでは、左上の端からのスタートで作図すると、ぴったりと同じ位置に柄が来るという考え方です。作図は、マチの方からはしませんので、てっぺんのどちらかの角から始める場合、相反する側からのスタートで実際にバッグになった時に対称になるということです。
キルトパーツ完成:すべてのキルトパーツにキルト加工を終えました。非常に美しい3cmダイヤキルトの完成です。

キルトの効果としては、1)丈夫にする、2)華やかにする などと2点程あるかなあと思っています。

あとがき

時間や手間が多くかかりますが、困難や難関はないのでやりやすいです。

驚くほどの美しさです。

これリュックになるかと思うと非常にワクワクしますね(^-^)。

小さめなサイズながらたくさんのパーツで成り立つバッグ【854】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回から、定番ハンドメイドバッグとしている「餅巾着」のリュックデザインがありますが、こちらの製作を開始しました。

今回からは、表地にキルトをかけていこうと思っています。

キルトは丈夫に強固にする働きがあるので、デザインだけの効果ではない、長持ちになる効果もあるようです。

たくさんあるパーツのご紹介(主にYOUTUBE動画にて)

芯地を粗裁ちしたところの段階なので、少しはみ出していますが、パーツに裁断後接着芯を貼るところまでの進捗度です。左上が、メインの表地です。テディボアという名前で、アクリル/100%、日本製。そして右は、先染チェックという名前の生地で綿/100%m、日本製。下は、黒色なのですが、薄手です。生地名は不明で、混率も不明<m(__)m>。喪服なのどのようなしわが寄りにくく丈夫さのある生地でとても良質なのが分かります。原産国は不明です。

テディボア生地が表地、タータンチェックは、裏地と内側の巾着袋の外面、黒無地は巾着袋の内側です。

こうして、これらの生地のコーデで製作していきますが、YOUTUBE動画で裁断後のパーツを1つずつどこに使うのかのお話をさせていただいています↓。

あとがき

最近だんだん考え方が変わってきてしまいました。

この2022年スタート時点では、4デザインにデザインの種類をかなりしぼったつもりでしたが、早くも1点「卵焼き」デザインを外すことを決断しました。

上手くいく時と行かない時があるので出来上がりが不安定だったのです。

それが理由です。

この餅巾着には、現在は見込みを感じておりまして、多くを今年は製作していくつもりでいます。

こういった気持ちの変化というのも、これだけ追求して長くやってきてのことですから、確かなものなのだと思っています。

表地にキルトがかかっていくことで、前とはイメージも変わりますので、かなり変化するかと思います。

その点をどうぞ見守っていただきたいと思います(^-^)。

4デザインのみにしぼった2022年に製作していくハンドメイドバッグ【847】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年に入りましたね。

早速1月1日にやったことの1つにHPのフッターの部分のコピーライトの英文の文言がありますね。

あれを2022に直しました。

あの部分て実は自動変換ではなくて、時計と連動しているようなプラグインを導入していなければ、手動で変えねば変わらないのです。

それを知ったのが去年。

2018年スタートでコピーライトの部分の表示がまだ、当HPのワードプレスさん自体もプラグインを導入してなくて、難しい暗号みたいなstyle cssなどというような名前だったかな、これを入力せねばならず。ネットでググってその説明がされているようなブログ記事を探しましたが、見つけても結局分かりませんでした。

そうして、まあいいや、絶対必要な物でもないようだとあきらめていたころに、ワードプレスさんが2019年くらいから急にアップグレードして、ぐんと今までより使いやすくなりました。

その段階で2020年以このフッターの部分も編集できるようになっていることに気づき、とっても嬉しくて、2020って直したら、そのまま2021年を迎えて、2021年の途中で「あれ?」と、2020年のままであることに気づきました。

自動で更新はされないようなのですね。

よって、もしかして今後は分かりませんが、今のところは、手動で編集していくということで、2022年の1月1日にやることのメモに書いておいたわけです。

さて、今回は、2022年スタート時点にあたって、年末ぎりぎり、もしくは、年末と年始のはざまでいろいろ考えながら、最終的に決断した、ハンドメイドバッグのデザイン、2022年に製作していくデザインをお伝えしたいと思います。

なんと驚きのたった4種だけなんです。

4種のデザインだけを作っていくことにした

2022年製作していく4デザイン:左上から、「餅巾着」、「テリーヌ」、¥卵焼き」、「切餅」。

よく、YOUTUBEやブログをご覧くださる方は、あれ?、「巻き寿司」がないと思われるかもしれません。

年末までは、巻き寿司も続行する予定でした。

しかし、巻き寿司のデザインというのは、実は、上の4つの「テリーヌ」と全く同じ作りなのです。

そこへショルダーなどが加わったり、形が縮小されていたり、ポケットの種類とか、カーブの角度が少し違うことで違うデザインのように見えるかもしれませんが、基本的な作りが同じなので、本当に1日前位の事、今までの過去の実物を手にしてみている時に決断しました。

「巻き寿司」は廃版です。

デザインを少なくすることで、1つ1つを去年よりもう1歩踏み出して高めるということを、数多く製作しながら2022年はやっていきたいと思います。

そして、更に、2022年ならではとして、2種のデザインには、ダイヤキルトをかけていくということにしました。

4種のデザインそれぞれのレベルの高め方

「餅巾着」・・・表地にはダイヤキルトを今後入れていきます。

ダイヤキルトというのは、飾りということの他には、実は、強固に保つ役割があるとのこと。

薄い生地であっても、気にせず自由に生地を選び、一定に中綿のハード薄芯でキルト生地にしていくと全体に統一感があります。

厚手の生地で作ったと同じようにエレガントな薄手の生地でもしっかり感を実現していこうということです。

「テリーヌ」・・・こちらはこれで結構定着しました。このまま続行しますが。撥水生地を表地も裏地も使っているのが特徴です。大切なものを入れるビジネスシーンに安心なバッグです。

この見つけにくさの打開策というのが、撥水生地専門の生地屋さんを探すことですが、もう実は探してあるのです。

それなのに、思うように2021年はサクサクと作っていくことが出来なかったので、2022年は、このデザインをもっと製作していきたいと思います。

「卵焼き」・・・こちらもデザインは、続行ですが、ダイヤキルトをこのデザインにもかけていきます。そうすることで、筒形の変形を防ぎ、しっかりと綺麗に立つということを徹底して実現しようと思います。
「切餅」・・・今まではカーテン地で多く製作してまいりましたが、それは、支柱の長さが150cmくらい一気に必要で、継ぎ目を作らない意向なので幅の広いカーテン地を横取りで裁断してきて作ってきました。もしかして、同じ生地ではなく、支柱を専用の生地に確保すれば、着せ替えみたいに、例えば、ゴブラン地などでも本体は作れるかも、、、と思っています。

ゴブラン地などのような厚手は、重なると縫えない悩みが過去にあったので、その悩みを逆手にとって、一重仕立てで活躍してもらえば、ちょうど程よく縫うことができて、しかも丈夫。

もしかして、カーテン地よりも、エコバッグっぽくないメインバッグにもなるようなゴブランなどの分厚い生地の出番を多くするような方向も良いのかもしれません。

そうと思いついたら、やはりやってみるべきですね。

ゴブラン織りなどはプリント物が多いので、無地が無いかもしれませんが、黒ベースで花柄などは良いかもしれません。

日本製、スペイン製、ベルギー製、トルコ製あたりでレアな生地が見つかるかもしれません。

あとがき

4種のデザインをそれぞれ高めながら、ハンドメイドバッグをできるだけ多くお客様にお届けしたいと思っております。

黒テイストにいよいよ本格的に変化しきるのが2022年になるかと思います。

また、製作時には記事にアップしてまいりますね(^-^)。

取っ手の間にフラップが通る時の引っ掛かりの解消【834】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の記事の、【832】では、ハンドメイドリュックの入り口のフラップをサイズを大きくし、取り付け位置を背から覆うようにしてセキュリティー性を高めるためのリフォームを開始した1点目をご紹介しました。

そこでも、まだ型紙の改良の必要性が見つかり、リフォーム2点目の今回は、その型紙の改良の効果を検証する内容になります。

そういう意味では、今回は重要と言えます。

型紙の修正箇所というのがこちら。

フラップは圧力によって位置がいろいろ変わりますので、とりあえず、背負った時にフラップが引っ張られた状態で取っ手に引っかかりがある部分がこの両サイドの少しの分でした。削る必要のない部分は面積を大きく残したいので、一部のみスリムにするという型紙に変更をしました。

このように、先端を少し削っています。

この効果を特にこの部分に注目することで検証したのが今回です。

検証結果報告:効果あったが、すべてを満たすことの難しさの痛感

取っ手の間に入る部分が引っ掛かりがありません。検証結果は◎でした。

一応、取っ手の間にすっきり入っているので合格です。

余談ですが、ナスカンが真ん中に来ていませんね。

後程取り付け直しをしようと思います(^_^;)。

これはショルダーを背負っている状態です。

手を放して、背に背負っていない状態で、机などに置いた状態でこのフラップの位置を見てみます↓。

何も圧力がかかっていない状態:背負った時よりはぐんとフラップが取っ手の間に入り込みましたが、削った部分の効果が出ています。引っ掛かりがぎりぎり無いです。

ということで、今回の検証結果は、型紙を削った効果が出たということになります。

とはいえ、これも違う位置にフラップが来た時はまだ引っ掛かりは出ますので、あくまで、一番は、背負った時に引っかかりを無くすということになりました。

すべての位置に対応しようとするとフラップがどんどん細身になっていってしまいます。

そうすると隙間も空いてしまうというイタチごっこのような難しい点があります。

相変わらず完全には解消されない隙間問題

そして、さらに、引っ掛かりとは別で、隙間の件です。

リュックを背負った時の圧力でのサイドから見た隙間:フラップの面積の大きさはありますが、横は結構隙間がやはりどうしてもありますね。内側の巾着ひもがあることがかなり重要なのが分かります。
ツーウェイなので、取っ手でハンドバッグみたいに持った時の圧力での隙間:前後がきゅっと口が折れて、隙間が少し少なめになっていますが、リュックの時に比べてほんの少しだけ隙間が埋まっただけ。。。といったところですね。

こういったことから、結局私が後に考案した、最新型の内部に巾着袋設置の安心感というものへ導かれます。

結局のところ、隙間完全解消というのは難しいのが巾着型なのです。

表から見ると同じデザインですが、内部の巾着袋設置と何もなしの大きな違いがあるわけです。

ということで、内部に巾着袋がない過去の製作のお品は今後は廃版です。

このたび、廃版SALEには出品するので、こうして、できる限り最大限にリフォームするという中に入れました。

もしかして、巾着に入れるまでの大袈裟な使い方ではなく、近場へのちょっとした持ち運びに使うだけというシーンにはご利用いただけるかもしれないからです。

あとがき

今回の検証も大変勉強になりました。

バッグを作る時に、物理的な動きを予想することも大切なことだとつくづく思いました。

巾着型、一度は、セキュリティー性の低さにやめようと思ったものだったので、その諦めからの工夫というのがとても大きな飛躍でした。

結果思うのは、巾着型は、かわいいし、優しいデザインで、やはり残して良かったということ。

セキュリティー性の弱さが分かっていても、そこを最大限に何とかしていくというのが私達作る者の役割だと改めて思い直しました。

私も実際、過去の簡易リュックという巾着型を自分で使わせていただいています。

それは、リュックオンリーの簡易なもので、トートバッグになる今回のようなデザインのものではないです。

今回の検証のパッチワークのものは、トートバッグにもなりますので、ご利用の幅は広いです。

では、今回2点目のリフォーム終了です。

次回3点目をまたご紹介してまいりますが、今回で、内部に巾着袋が設置無しのタイプのリフォームが終わりました。

次からは、現行の最新型をリフォームしていきますので、今後もずっと作っていくデザインであることで、またこれも重要なリフォームとなっていきます。

是非また、お立ち寄りくださいませ(^-^)。

巾着型リュックの入り口の隙間解消の工夫の最終局面【806】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在改良中の「餅巾着:もちきんちゃく」というリュックの入り口フラップ周辺の隙間解消の対策も最終局面に。。

もう、これで、やることはやったというようなところまで来ています。

今回は、少しだけですが、現在の状態をお伝えしてみようかと思います。

フラップが取っ手の間をスムーズに通り抜けるようにしたサイズ感

前は、縫い代込みで20cmあった横幅を2.5cm削り、17.5cmにしました。これ以上だとまた隙間が現れるので、2.5cmだけにしました。
やや端折りますが、背に二列に縫うことで取り付け。この2列が綺麗ではないですね。上のステッチを本当は入れたくないです。けれど入れなければ入り口がひらひらに。どうなんでしょうか。入口ヒラヒラとはいっても縫ってはあるわけで、蓋がひらひらしているだけと考えると、ステッチ入れない方が見た目の姿は良いですね。これが難しい所で、表地のみに縫い付けるので、段階が早いので、こうならざるを得ないのですね。表地と裏地の縫い合わせ前にすでに縫われているんです。そうするとこうならざるを得ない。。。ここが今の悩みどころです。
取っ手の間のひっかかりはまだ少しありますが、これを完全に無くすともっと小さい幅にしなければなりません。そうすると隙間が空いてしまいます。がんじがらめな状況というやつですね(^_^;)。
今回縦の長さを7.5cm長くして、下の方に付いたDカンにゆとりを持ってしわが寄らないように合わせたのですが、これが良くなかったです。縦にフラップが長いと隙間が空きました。ここは、今一度短くすることへ考え直しです。

あとがき

隙間が空きがちなデザインでありながらも、できる限りには埋めていく工夫という点で今が難関の時です。

何となく、もう最終局面といった感じがしまして、次の記事くらいで、改良後の状態の良いものがご覧いただけそうです。

また、お楽しみにどうぞ(^-^)。

貴重!、お客様から目の前で商品のフィードバックを得られた記録【791】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ショッピングの際のレビューというものを多忙な中ではなかなか書くことはありません。

時々、あまりにも感動があった商品や、今後もリピートしたいような販売業者様の場合に希にレビューを書くことがあります。

今回は、ハンドメイドバッグを実際にご購入いただきましたお客様からの直接の目の前でのフィードバックを得る機会がありました。

友人などフィードバックの得やすい人にもご購入いただくメリット

家族や友人であるとついつい忘れがちな、考えてみれば、それでもお客様の一人であるということです。

今回、友人にハンドメイドバッグ(リュック)をご購入いただいた際に実際に会って、商品の使い方とか実際の使っていく中での様子などをフィードバックいただきました。

これは大変貴重で、次への改善点も見え、反省する点など含めて一気にいろんなことが得られますので、よい機会でした。

このようなリュックです。「餅巾着」という名前。<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。トートバッグにもなります。
フィードバックをいただいたのは、このフラップの部分。この写真では問題が分からないですが、物を入れて背負った時に、ここがとても伸びます。そもそも、このタブの長さが長い、もしくは、相手のDカンの付け位置が上の方過ぎるわけです。
写真に納まりきっていないですが、背中から見たときに、上の方のセキュリティー性がやや甘いですね。

では、あのフラップをどうしようかということですね。短くするとデザイン性は失われますので、あの長さのままキープするということで、下側のDカンの留め具の位置を下の方へずらすことを考えています。

現在は、トップから10cmの位置(縫い代込みのままの計算で)に取り付けていますが、更に、10cm程思い切って下へ移動すると良いかもしれません。

作り手としての私はこんなイメージのみ想像していますが、実際はこのリボンの利用の仕方も友人に教えてもらったのです。想像を超える使い方です。大変驚きまして、感動してしまいました(^-^)。
こんな風に、サイドリボンを片方へ持ってきて、リボンをデザイン的に見せるという使い方です。これは、デザインと同時にすき間をリボンで埋めているのです。
内側設置の巾着袋に関しては、ここにはすべての物を入れるのではないとのこと。大切な物だけを入れておく場所。残りは取り出しやすいように、この巾着袋の外のスペースへ入れているようです。
袋をよけた隙間ですね。ここに貴重品以外の残りを入れているということ。そうすると、貴重品でなくても大切は大切に変わりがないので、セキュリティー性がやはりこの場所へ入れていても求められるんです。
どこかにサイドポケットを付けようかと検討しましたが、表地と裏地が分離しているタイプの仕様なので、なかなか実現できていません。とりあえず、サイドポケット云々の追加は無しで、上の開閉口の工夫をまずは第一に考えていきます。

すき間の課題点の考案

今回のこの、隙間の課題点について考案しました。

もともとこの餅巾着デザインは、ファスナーが付いていないデザインの隙間のデメリットを研究したものでした。

その1つに、巾着袋の内側への設置で大切な物を収納してセキュリティー性を高めるという工夫をしました。

もう1つは、巾着ひもの両サイドをリボン結びにして、さらにその上からフラップで覆い、バッグ全体の入り口を保護しようとしました。

けれども結果は、隙間が解決されていないわけです。

そこで、いろいろ考えた結果、まずは、入り口の開閉フラップを大きくするということ。

そして、フラップを少し立体的にして、キャップみたいにかぶせて覆うことで、空き部分を視覚的に無くしてみるというものです。

あとがき

まだここには続きがありますので、考案したその後の修正をしていく製作を今後やっていきます。

今回のようにフィードバッグを得て、分かったことは、製造側の予想をはるかに上回ることが実際の使用で起こることを知りました。

「こんなの作りましたー。」のその続きこそがやはり大切なのですね。

私も普段そのつもりでその後の使い勝手などを考えてお作りしていたつもりでしたが、まだ甘い点があるということです。

こればかりは、実際に使ってみてのフィードバックを得られないと分からないことで、この機会がやはり有難かったと言えます。

ゴールドラメの内側が花柄のハンドメイドリュックの完成レビュー【755】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「餅巾着:もちきんちゃく」というデザインのリュックが1点完成しました。

前回のグレー色のメッシュに引き続いて、今回もメッシュシリーズを続行しています。

色や生地の種類が変わり、ゴールドが今回の特徴です。

そして、表面に凹凸感あるピケみたいな織柄が大変楽しいリュックになりました。

完成レビューしてみます。

「餅巾着」:<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm

素材の硬さが貫禄になっているようです。

なかなか写真ではゴールドが際立ちませんが、そういう生地ですね。凹凸があるので、半分くらいへこんだ部分に隠れるのかなあなんて思います。

<表地>生地名不明(メッシュ生地)、混率不明(おそらくナイロン/100%とのこと)、日本製。
生地のごわつきがいい具合に影響して、リュックのショルダーなどもポンと浮きます。とても立体感が感じられる後ろ姿。。というか、こちらが背負うと背中に当たる部分ですね。
上から見た写真です。巾着がいかにセキュリティー性が弱いかが隙間で分かります。その工夫が内部にほどこされます↓。
巾着ひもが二重ですが、太い方が本体のサイドのメインリボン。細い方は、内部に設置の巾着袋のお部屋の巾着ひもです。これらの大花柄の裏地は、生地名が不明なのですが、綿/100%に撥水がかかっている生地です。原産国が不明ですが、海外のお品とのこと。異国情緒あふれた花柄です。ラメも入っていて、表地によく合います。
まず、メインリボンをほどくと、こうして、内部に設置した二重仕立ての巾着袋の黒色がのぞきます。この状態でも、巾着の中に入っているものが守られます。
巾着ひもをほどきました。内側の暗いお部屋の中に大切な物を収納できます。この巾着袋は、マチ部分で縫い付けしてあり、本体と一体化していますが、底などは縫い付けていないので、底にすき間があり、お部屋になっています。ここを隠し部屋にも可能です。ちなみに、底には底板が設置。内蔵なので、底の隠し部屋にもい底板が見えることはない更なる内蔵です。とてもいろんなお部屋が多いタイプです。

型紙修正があった件

今回、何度目かの製作をこの餅巾着でしていますが、それでも、型紙修正がありました。

今後用ということで今回までは前のままでいきましたが、今後変えた部分をご紹介。

このフラップのパーツの根っこの部分が縫い代がやや短くて大変縫いにくくなっています。一般的な分量はとってあるのですが、丁度縫いにくくなっているような分量のようでした。
よって、もっと深く入れ込むように2.5cm長さをアップ。今後その作り方で効果をまたレビューしてまいりますね(^-^)。

こういう箇所っていろいろ混み合ってやりにくいですし、縫い閉じる時に難関の箇所などと考えます。

それをこのパーツの長さの短さが更に困難にしていることが今回分かりました。1.5cmで縫い代を折り曲げる時にすべって、スポンと抜けるような懸念があり、それを意識するあまり縫い線がやや曲がります。

この浅い根っこの部分を2.5cm長くして、深く入れ込むことで抜ける心配をなくし、作業をやりやすく、綺麗に仕上げる目的です。

あとがき

まだまだメッシュ素材が控えています。

こんな感じで、次回もメッシュ素材のまた違う種類の生地で作る「餅巾着」をお楽しみにどうぞ(^-^)。

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前回からのリズムに乗り、同素材でのメッシュ素材でハンドメイドリュックを作る序章【746】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の記事、【745】では、初めてああいったごわっとしたパンプスのメッシュ部分に使われるような素材でリュックをお作りしました。

意外にもごわついたあの素材が縫いやすかったこともあり、少々波に乗っています(^-^)。

よって同類のメッシュ素材を次から次へと製作する期間にしようではないか。。。その方が、メッシュ同士の違い、メッシュの中でもいろいろある面白さを知ってもらえる機会にもなるということで、連続してメッシュ類の製作をしていこうと決意したところです。

今回はメッシュシリーズとも呼べる第2弾です。

ゴールドがかったラメがゴージャスな素材の使う倍の裏地のチョイス例

写真ではなかなかゴールドが映りにくいのですが、ぱっと見ゴールドラメといった色になります。

一番左がゴールド系のメッシュ生地。横にボーダーのように織柄が走ります。素材はおそらくナイロン/100%であろうとの情報をいただいております。日本製です。
右2種が柄と無地ですが、裏地部分に使用の生地です。
真ん中は輸入生地のプリント物。撥水加工がしてある綿/100%です。原産国が分からないんです(^_^;)。
一番右は日本製のポリエステル/100%。生地名が不明ですが綾織りの斜めの織柄が高級感があります。左がゴールドでキラキラしているので一番右は抑えた感じですが、ポリ無地はつるりと光って高級感があるので、綿/100%の黒色との違いがはっきりとしています。

なぜ裏地を2種ご用意したかというのは、作るデザインの「餅巾着」が裏地がたくさん必要なデザインになったからなのです。

途中からのデザイン変更で用尺が増えたのです。

内貼り用に表地と同じ面積のパーツ前後の2枚分がまず普通に必要です。

さらに内側に巾着袋を設置するのですが、その巾着袋の面積が、内貼りの面積と全く同じで、接着芯も貼った、裏地付きの二重仕立ての巾着袋にしてツンと立つように使いやすいようにしたいのです。

よって合計6枚の裏地パーツが基本的には必要で、さらに細かいポケットなどのパーツ用にも必要になってくるということで、裏地をたくさん使うデザインになったのですね。

こういった場合、最初に生地を調達してストックしているというデメリットとして、生地が不足することです。

なので、組み合わせて、巾着袋の部分と、内貼りの部分を分けるという工夫をして自然な感じに、おしゃれにしたいと思っています。

全部同じ種類の生地で行うことのメリットは、中が一体化して、分かりにくいのでセキュリティー性がより高まるというもの。

切り替えてあると、様相がはっきりするので、セキュリティー性の面ではもしかしてデメリットなのかも。。。

その分切替のお洒落度が増したりも。。

判断が難しい部分ですが、本来は、全部同じ生地で行うということをゆくゆくしていきたいと思っています。

あとがき

パンプスにおいても、メッシュのものはとても好みで、かっこいいなあと思っています。

なかなか全面メッシュのパンプスは見つからないです。

レアな部類なのでしょうねえ。

そう考えるとバッグに思い切って使用できることがとてもワクワクです。

今回少し心配なのは、生地が前回のものより、もっとごわついたものだという点です。

ちゃんと縫えると良いのですがね(^_^;)。

同じ黒テイストの分野にも2つのテイストがさらにあるというテイストの絞り方-ハンドメイドバッグ製作編【720】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いくつかの記事でお話させていただいておりました、2021年のハンドメイドバッグのテイストを「黒」にしていく件をもう少し深堀りしたお話になります。

もともと黒コーデが好みである私が実際に持つバッグで重宝している黒のバッグ。

しかも凹凸感のある立体的な素材がピンときていました。

それをいよいよ、お客様にもそのままご提供していくのが一番自然で実直な製作になると思い始めました。

そのスタートとして、「テリーヌ」というブリーフケースのナイロン素材の黒色を、そして、「切餅」というエコバッグ、サブバッグなるものを製作してきています。

更に、今回は、旅行などのリュック兼ハンドバッグとして使うコンパクトなサイズのラインである「餅巾着」を製作していきます。

そして、その後、同じコンパクトラインの「巻き寿司」とかバニティー型のハンドバッグ「卵焼き」も製作していきます。

とこんな5デザインのみに絞り切った少ない種類で挑みます。

黒バッグにも2つのテイストを同時に製作していく件

YOUTUBE動画の中でも一番最後にお話させていただいておりますが、黒いバッグという分野に絞ったその中でも、テイストが主に2つに分かれます。

「エレガントなテイスト」と「カジュアルなテイスト」です。

私としては両方とも好んでいます。

今回製作していくのは、後者の方です。

黒系なのだけれど親しみやすい粋なバッグにと思っています。

その生地はこちら。

左-<表地>グラデーションストライプチュール、ナイロン/100%、日本製。
右-<裏地>生地名不明(オックスフォード織)、混率不明(綿混)、原産国不明

左の生地はチャコールグレーです。まるで網戸のようにメッシュでごわごわしています。

とても洋服には使われるような素材ではなく、ポーチなどのアメニティー関連では見かけたことがあるかもしれません。

実はこの素材、パンプスに、メッシュパンプスなどとして使われる生地なのです。

その余り生地をいただきました(ヤフオクにて購入)。

右側は、一見キャンパス地かとも思ったのですが、オックスフォードでしょう。

このような分厚いオックスフォードは海外製の可能性があります。

日本製であるともっと織が繊細で細かいので、このダイナミックさは。。。と予想していますが本当のところが分かりません。

こちらもデッドストックのようなものだとのことで、ヤフオクにて購入させていただきました。

生地名不明のものをハンドメイドバッグにはあまりクリアでないので取り入れないのですが、今回は、こちら、自分用に作る予定だったけれども作る時間がなく購入したので、事業用へ使うことにした特別な生地です。

少しおかしいのが、ハンドメイドバッグ業者が、自分のバッグを作る時間がないために、既製品を購入するというおかしさww。

そんなものなのかもしれません。

事業で使うジュエリーケース入れとして使いたかったボストンバッグを製作ではなくて、既製品のゴブラン織りの薔薇の柄の素敵なバッグを購入致しました(^_^;)。

それはそれで、結果良かったです。

さて、今回の製作ですが、その靴のメッシュ素材というのが初めてで、芯地を貼るのか貼らないのか、透けてしまう対策として黒の芯地を選ばねばならないこと。

裏地に貼る芯地も黒でないと表側に透けてしまうので注意。。など現在浮かぶ注意点はありますが、ミシンの糸が綺麗な糸目に出るかどうか、これが一番のネックです。

スパンなのかテトロンなのか。

糸調子はどのような絞り方をしたらよいのか。

そんなあたりを、結果としてお伝えできたらと思いますので、今回のこの意外な靴素材のメッシュ風を取り入れた巾着リュックである「餅巾着」の完成をどうぞお楽しみに♪。

あとがき

カジュアルテイストの生地も面白いものです。

抜け感というか、肩ひじ張らずに気軽に持てるバッグになりそうです。

エレガントで近づきがたいバッグも高級感があって良いですが、その対極のテイストのバッグも同時に進行したいわけです。

女性は1つにお品を絞ることがなかなか無いです。

いくつかのバッグをいろんなシーンで使い分ける喜びや楽しみを味わう生き物のような気がします。

そういったことからも、2つの違うテイストを同じ絞った黒分野の中で作っていく楽しみを私にもいただくことになります(^-^)。