古着ならではの気さくさ、三つ折りステッチをしても大丈夫な裏無しスラックスの支障のない裾上げ【824】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ライフを送りまして、もう15年以上が経過。

1点物に慣れ過ぎて、ずらりと同じ商品がサイズ別に並んだお店に入ることにためらいを感じるほどに。。

1点しかないものを受け入れることが当たり前になっているために、サイズを自由に選ぶ時の同じ品物が配列した様子が何となく違った世界に感じます。

これは価値観ですので、反対に1点物しかない古着市場は合うものが無いと考えてしまう新品主義の嗜好ももちろんあると思います。

ただ、そこそこハイブランドの「アルマーニ」に特化した古着でワードローブを肥やしている拘りも楽しいところがあり、新品で購入しなくても十分古着でも高級であり綺麗なのです。

このたびは、古着で購入の際に付きまとうことがある、「リフォーム」に注目。

せっかくコスパ良く入手の古着は、自分でお直しできれば嬉しいものです。

よくやっています、特に裏無しのパンツの三つ折りステッチ始末のミシンがけのご紹介です。

スラックスなのにタブーだと思われがちですが、モデルをよく見ながら判断をし、かなりスラックス寄りなタイプでも三つ折りステッチをして何ら問題がありません。

ご参考になれば幸いでございます。

どれも「アルマーニ」の古着、もともとスラックス調のモデルの多いブランドならではのエレガントさは裾の始末など何のその

スラックスと聞くと、こんな始末が基本だと思います↓。

ロックミシンも使いながら、1つ折りして、手まつりです。

これはやや時間がかかり、丈夫であるとは言えませんが、高級感が確かにキープされますので、品物のテイストによってはこの方法で行うこともあります。

可能ならミシンをかけていく方法が迅速であり、素材やデザインによって、三つ折りミシンステッチもやっています。

手まつりよりも気軽で丈夫です。

左右いずれもスラックスですが、いずれも三つ折りステッチ。左は裾を長くしたケース、右は裾上げのケース。

左(シルバーグレー無地:「ジョルジオアルマーニ」製)は丈が短かったので、めいっぱい裾の縫い代を使い、最低限の1cmくらいの幅で三つ折りステッチをしました。

右(ベージュ千鳥:「アルマーニコレツィオーニ」製)は、丈が長かったので少しカットして短くしたバージョン。

この場合はもっと三つ折りの幅がたっぷりしていても良いと2cmくらいで。

下に貼りますYouTube動画の内容は、この度の記事と違う品物のお話ですこと、どうぞご了承下さいませ<m(__)m>。

当時の2021年から約3年後の2024年現在のブログの「手直し」の順番でして、この記事を今一度綴り直しております。

その後の2024年最近の裾上げの例としてこの度の記事に2点のパンツを例に掲載させていただいたのでした<m(__)m>。

あとがき

「アルマーニ」様のすごさは、カジュアルなのにエレガントに作られているところです。

かつては、「医師」であった「ジョルジオ・アルマーニ」様。

体を美しく見せるデザインが、他の型紙の作り方と随分違っているように感じます。

例えば、中綿のジャケットには、袖に2か所の立体的になるダーツステッチが入るのです↓。

ファッションの歴史に間違いなく名を残していくデザイナー様だと思います。

多くのブランドの中でこの「アルマーニ」様の古着に特化するまでの絞り込みの理由は、「ラインの美しさ」です。

レディース物の古着で特に優れていると感じる1980年代辺りの「ジョルジオアルマーニ」製は、今でも特に注目しています(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

着用者の股下データさえあれば試着の必要無し、股下+縫い代3cmの法則によるデニムパンツ裾上げ【142】

アイキャッチ画像142

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでたくさん触れて収集し着用してきた古着ジーンズ。

リーバイス501こそデニムパンツの王道であるといった長い時代が続きました。

古着のリーバイス501の色違い:いずれもインディゴですが、トーンの違いで収集の価値がありました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.05.21からおよそ6年後の2025.05.24にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

その後2020年辺りからは、大きなカジュアルデニムの流れに変化が現れます。

実際現在2025年のピクチャレスクのワードローブでは、デニムをジャケットと合わせたエレガントなはき方に特化。

とはいえ、これらも古着であることは変わりないので、長さが合っていない場合によく裾上げをしています。

このたびは、こうした古着ライフにおいて、デニムにとどまらずすべてのパンツに引用できる「股下データ」を元に試着せずに行える裾上げをご紹介したいと思います。

1.5cmの縫い代を二度折る三つ折りによるデニムパンツの裾上げ、着用者の股下データ+3cmでカットの定番メソッド

自分の股下の把握の仕方の1つとして、実際にはいているお洋服のパンツ類の股下を測る方法があります。

私の場合は75cm。

ここで注意点ですが、デニムというのが、はいたときの物理的な現象で、クッションができて、本来の股下より2cm程上にふんわり浮くということが分かっています。

よって、自分の股下の把握は、持ち合わせのパンツの中でも同じデニムの方が良いと思います。

裾上げ前の試着:かかとから5cm程度余分。パンプス用に長めにする発想は実体験からはかなり不便でした。
対象のデニムパンツを平らなところに置く:まずこのようにペタンと寝かせ、実物の股下数値を確認します。
デニムの股下の測り方:股の継ぎ目同士の十文字の正方形のど真ん中が始点、裾先が終点です。約80cm。

股下75cmに対して80cmは5cm程余分。

ここでカットする分量を計算、80cm-(75cm+3cm)=2cm。

計算式の中の3cmというのは、1.5cmの幅の三つ折り(2度折る)という意味の1.5cmx2のことです。

どんな股下でもこの部分は共通に3cmです(後で貼りますYouTubeでは間違って1.5cmx3と解説してしまい大変申し訳ございませんでした<m(__)m>)。

2cmのカットは三つ折りをほどかずにそのままスパンとカットできるぎりぎりの長さだったようです↓。

印付けとカット:裾から2cmに印を付け、「わ」になった状態のまま重ねてカットしました。
三つ折りの下準備:動画内ではアイロン無しで解説しましたが、ここも印をしてアイロンをした方がより良いかと。
縫い始め内股部分の金づち:樹脂づちや木づちでも行われる「つぶし」。平たくなり縫いがスムーズです。

縫い始めの場所は、縫い目の最後との重なりが隠れる内股から行うのが望ましいと考えます。

早速最初から難関の「折り伏せ縫い」があるのがデニムパンツに共通の作りなのです。

少し手前の平坦なところ(折り伏せ縫いの中心からは2cmくらい手前)からスタートし、勢い(スピードという意味ではなくパワーのような意味)を付けて難関を通り抜けていきます。

裾上げ完成:縫い始めと終わりの重なりが折り伏せ縫いの隣に来ていますが、他人目線からは内股に隠れます。
裾上げ後の試着:股下75cm仕上がり。すっきりとした裾周辺の様子になっています。
横や後ろ姿:地面からは確実に離れて上に上がった様子がうかがえます。

あとがき

以前行ったことがある、USED品サイトへの出品(「ヤフオク」や「メルカリ」)において、デニムパンツを手放す際に、裾上げをサービスしてご購入いただいたことがありました。

もしかしたら、長さがマッチせず他を検討するところを、お直しをしてもらえるなら購入しようと踏み切って下さるかもしれません。

ただ、「サービス:¥0(無料)」でなければなかなか受け入れられないと思いますが。。難しいものですね。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク