出番が多く喜んでいただけるナップサックを考えた時に、「ダイヤキルト」「黒ベース」というワードが浮上の試作品の成功【1155】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今、進めておりますハンドメイドバッグの作り方のデジタルコンテンツ制作用の試作品。

恐縮ながら、先に試用をさせていただき、その使い心地などを得ましたので記事として投稿しておきたいと思います。

ただ、ここでお伝えしておきたいことがありまして、実は当ブログ記事は、最初の投稿の20221.11.10からおよそ2年後の2024.10.14にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしております。

この時の試作品は、実は2024年では廃止モデルとなっています。

2年でここまでの変更があるわけで、たやすくデジタルコンテンツが完成できない難しさを感じているところです。

廃止の理由は最後にお伝えしますが、そうはいっても2024年現在でも変わらずこの試作品の使い勝手は太鼓判です。

よって、この時の試作は途中段階としては大切な奇跡であったと思うのです。

真っ黒生地で製作のダイヤキルトがかかったナップサックの試作品、早速中に物を入れたりして試用させていただいた感想は申し分のない使い勝手の良さ

真っ黒な喪服のようながさっとした風合いの生地屋様から「おまけ」でいただいた生地でお作りしました。
4cm程のダイヤキルトを全面にかけました。「あさり」のような形が愛嬌があります。
マチはたっぷりの15cm。この時に使ったDカンは、プラスチック製「ニフコ」社製です。

試作品なので、あまりコーデの事は考えずに、真っ黒で表地も裏地も同じ生地でお作りしました。

さて、このナップサックの使い心地は。。申し分ない良さです。

にもかかわらず2024年に廃止になっている理由です。

それは、キルトの柄が合わない箇所が複数のハギ目の多いデザインだからです。

その後、2023-2024年でもっと大きなダイヤキルトで製作した際に、このハギ目のダイヤ柄の合わなさに限界を感じたのでした。

1種のみではなく、ダイヤキルトも3cm・4cm・5cm・6cm・7cm・9cm・10cmとほぼ3-10cmまでを経験、いろいろやってみて本当に良かった、底から得られる重要なことがあったのです。

あとがき

ただ、実際には、このデザインでキルト無しも製作しましたし、パッチワークタイプもご購入いただきました。

生地の条件を付ければ問題はないデザインなのですが、何しろ「コンテンツ制作」ともなると、すべてのどの生地にも対応できるモデルという「付加価値」を高めたいからの決断です。

2024年現在では、ハギ目の少ない丸底型へ、そして、薄手だけではなくすべての厚手の生地にも対応できるように巾着ホールを別タブで10個設置のモデルへと変えていったのです(^-^)。

ナスカンが留め具の巾着リュックの入り口の隙間を最大限に埋める改良、入り口フラップの型紙を最大限にした6点の修正の1点目【832】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

やっとこの時がやってまいりました。

「餅巾着:もちきんちゃく」という名前のデザインの巾着リュックの入り口の隙間解消の解決策として、入り口のフラップをサイズを広げ、取り付け方も覆うように工夫するというリフォームの1点目を開始しました。

ここから数点連続してリフォームしていきますが、今回はまず1点目のうろこ柄が完成。

そんな「修正」に特化した作業風景を今回はご紹介したいと思います。

こんなこともあるのです、良くない状態のまま複数を完成させてしまってからのその後の修正というケースです。

自分勝手に製作しても結局は何も機能を果たしていない結果を知ることになるという教訓を得たのでした<m(__)m>。

それが、6点物完成品を作ってしまった姿勢の反省となります。

とても手間がかかる製作ですので、精一杯きちんと修正していきたいと思います。

小さかった入口フラップを取っ手の間に通る最大限に広げた巾着リュックの修正の記録

細かいことを言いますと、2種のデザインになります。

1つは、内側に巾着袋が設置の最新型と巾着袋が設置無しの従来型の2種。

まずは、従来型の古いデザインからやっていきます。

内部はそのように違いますが、入り口のフラップは同じ作りでしたので共通しています。

修正前(before):入口フラップのサイズが小さいので隙間が多かった状態です。

この状態は、セキュリティー性が低いと言えます。

このフラップを可能な限り大きくするということ、そして、取り付け位置も変えます。

修正前の上の写真では表地と裏地の間に挟み込んでいます。

これを背の部分に縫い付けて覆う形へ変えることで、取っ手間の隙間を全面的に覆うことになります。

裏地を外した様子:まずは、ある部分まで遡るように解体。マチもほどいて、サイドや底の地縫いも外します。
新しいフラップ:生地を残しておいて良かったと思う場面。反対側は裏地の別布を使用。
裏地用の生地:ポリエステル/100%のポプリン。ピンク、内部の裏地と色違い。右は取り外したフラップ。
タブの位置を下げます:上の方で緩かったところを下へ移動します。
背に縫い付けに変更のフラップ:取り付けは、2枚仕立てのハード薄芯を力布にします。ハード厚芯だと1枚で。
縫い付け部分の完成:ここで、次の課題が。。フラップの幅が取っ手の幅を上回っています。

実際にやはり引っ掛かってバランスが悪く見た目も悪いです↓。

課題の残る完成:やはりフラップが引っ掛かっています。ごわついたインテリア生地を最初にやってみて正解。

ということで、型紙を一部だけ削り、引っ掛かりの解消をしていきます↓。

型紙の一部カット:できるだけ面積を残すような感じで縮小。上の方の横幅は削らずにやめておきます。

今回はここまでです。

この型紙で作ったフラップが【834】で成功しています。

【834】の記事ではこんなパッチワーク生地で同じモデルを製作。フラップが違和感なく間に最大限で設置。

この検証が上手くいけば、もう一度この度のフラップは修正していきたいと思います。

あとがき

わずかずつでも良い、必ず良質なお品への一歩となれば。。という気持ちを持って取り組んでいるリフォームとなります。

ここまでのことをまめに1つずつ改良していくとユーザーの目に留まる程のものになると思います。

現在ブログの手直しをしています2024.07.02でして、この記事の順番です。

当初投稿しました2021.12.19からおよそ3年後です。

2024年の今振り返ってもこの時の入り口フラップの隙間の解消が随分完成型に近くなっていると思うほどの大きな修正であり重要な場面でした。

「おやじポーチ」を軽視するなかれ、素朴ながら容量確保のコンパクトさがとても参考になる【618】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「おやじさん」というような人が持っているバッグを新モデルに引用させていただいたことがあります。

街角でばったり出くわした「おやじさん」を横から拝見、開けていたバッグは、四角くてマチがたっぷり。

その中には、いろんなカードが入っていて、少しのぞかせていただいてしまいました。

楽しいカードや券がたくさん詰まった容器をそのまま持って歩くようなスタイル。

このセカンドポーチさえ持って出れば気まぐれに年金生活をエンジョイ♪(あくまで想像です)。

そして、その素敵なモデルに感化され、思いっきりエレガントなイタリア製生地でミニボストンバッグを製作したのです。

ファスナー付きでカーブも入りまして、「おやじさん」には足りなかった「ショルダー」を加えたモデルです。

このたびは、この例から、ヒントはあらゆる人々から得られる可能性があり、あらゆる場面においても可能性があるというお話になります。

着想はメンズ用バッグから。。同じようなデザインでも雰囲気が大きく変わるエレガントな生地への落とし込み

「まえがき」のもの。ミニボストンバッグモデルは、見かけた実際のバッグを持つ「おやじさん」からのヒント。

これがまさかメンズからのヒントとは想像しにくいと思われるかもしれません。

というのも、生地が思いっきりエレガントだからです。

この生地を集めていた頃は主に2019年、イタリア製の「フクレジャガード」「風通ジャガード」を夢中になって探していた時期です。

もう1点、街中(まちなか)でバス停でバスを待つ「おやじさん」の後ろ姿が印象的だったバッグがあります。

それは、ナップサック。

次の写真は、ナップサックに関しては初期型の1点です。

よくあるナップサックのような作りを真似てみました。ただ、きゅっと口をしぼる時の口の完全な閉まりは課題。

裏地を付けた影響から巾着が十分に絞り切れず口が完全に閉じないことに加え、蓋に関しても装飾的に付いているに過ぎません。

まだまだその後の改良が必要だと、これっきりこの仕様では作っていませんでした。

「おやじさん」が持つナップサックはもっと典型的なもので、薄っぺらくて、マチがなくて、きゅっと口が縛られているものでした(素材はナイロン/100%の黒)。

丈夫にしっかり作ろうと、裏地を付け接着芯を貼ったりすることで、どうしても口が閉まらない課題が生まれてしまうのでした。

ただ、ナップサックはずっと昔からあるデザイン。

学生時代に、学校のサブバッグとして使った記憶があります。

何十年も前からの不変のモデルは非常に注目するところでもあるのです。

その後ナップサックは、「口の密閉の課題」をこんな風に克服していったのが2023年の事↓。

厚み生地では到底口は閉まりませんので、別布をタブとして巾着ホールにする仕様を考えました。

その結果見事に口の閉まりの課題は克服です。

どんな生地にも対応できるためには、このモデルが有効だというところに行き着きました。

あとがき

かの有名なハイブランド様の、「シャネル」様の創業者の「ガブリエル・シャネル(ココ・シャネル)」様もメンズからのヒントで「ツイードスーツ」や「チェーンバッグ」などを生み出しました。

そんな知識をインプットした頃だったので男性の持ち物に目を向けていたところ、アンテナにひっかかったのが「おやじさん」の持ち物だったのでした。

たくさんのバッグをあれこれ持ちたい、「エルメス」様の「バーキン」を色違いで持ちたい(一緒の形やないかー!と突っ込みたくなる)女性。

一方、渾身の1点を長く使う男性、特に年配の方々。

なぜ、その1点を選んだのかの理由があったはずで、そこにこそ「ヒント」が隠れているのかもしれません。

複数持ってはいても、1点ずつに対する思いの深さがどうかは分からなところ。

むしろ1点しか持っていないそのバッグとの出会いの経緯などを聞けると何かが紐解けてゆくかもしれません。

メンズからのヒントというのは、一理あると思います(^-^)。

ファッションと日用品の中間的ポジション、親しみあるパイルのベージュタオル地にカーキパーツがコントラストの巾着リュック【178】

アイキャッチ画像178

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在進めております<タオルシリーズ>は、ハンドメイドバッグ製作を共通事項が集まった一括りで色濃くお伝えしようというもの。

タオルというアイテムは伝統的な日用品アイテムです。

では、そのタオルがリュックになったらどんなポジションになるでしょうか。

日用品なのか、それともファッションアイテムなのか。。

このたびは、そのような探究の1つとして、全パイル構造のタオル地を使った巾着リュックを製作しました。

もしかしたら、日用品のイメージは固定観念であり、更なる新しいタオル地の可能性が開拓できたらと願いながら。。

<タオルシリーズ②>タオル素材で作る簡易リュック、ベージュに対してカーキミックスのコントラスト効果はタオル地の新しい可能性

使用生地:左-<表地:ベージュ>ベビータオル、綿/100%、日本製。真ん中-<配色:カーキ>パイルニット、綿/100%、日本製。右-<裏地:ベージュ>楊柳無地、綿/100%、日本製。
裁断:3種すべての生地に凹凸感があり立体感を高めてくれます。パーツに使用のカーキグリーンの役割りは大。
芯の幅調整:厚みあるパイルをショルダーにする場合膨らむので、内蔵の「ソフト厚芯」の端を削っておくのです。

このカットによって、ぴったり合わせることよりも内蔵スペースの融通性が生まれ、すっきりとした美しいラインに出来上がるという非常に重要なポイントとなります。

「ソフト厚芯」内蔵:コツは生地と芯とを別々に観音開きのアイロンをしっかりかけておくこと。ボンド不使用。
ショルダーの完成:洗濯ばさみを徐々に外しながらボックス状にステッチ。引き続きジグザグステッチをフルに。
パーツの挟み込みと入り口の縫い閉じ:仮縫い固定したパーツ複数を挟み込みながら入り口を2重縫いx2段で。
ベージュのタオル地(全面パイル)の簡易リュックの完成:<サイズ>サイズ27cmx27cmxマチ10cm。
巾着を解放した時のフォルム:トートバッグと同じ構造です。やや小ぶりながら容量はゆったりと確保可能。
背負う裏面:カーキグリーンミックスのショルダーのコントラストが美しいです。

完成して感じたことは、タオル素材らしく同じパイル同士ですっきりとまとめながらも、ベージュとカーキミックスのコントラスト効果がエレガントに寄っていたことです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.10からおよそ5年後の2025.06.29にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この製作で実感したのは、日用品の素材のタオル地であってもエレガントに寄せることができるということです。

その後は、特に素材自体のイメージがカジュアルであろうがエレガントであろうが、その時点で良いと心から思った生地を一番に優先するようになりました。

素材選択後の続きが製作の裁量に委ねられ、「エレガントな方向」へ寄せていくことが出来るのだという喜ばしい可能性をしかと感じたのでした。

この可能性はやがて、技術を高め確かな「自信」に繋がっていったのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ミニマムリュックのショルダーの付け根の本体への直接の縫い付け、ハの字に90度に重ねた十文字が美しい【136】

アイキャッチ画像136

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「簡易リュック」というネーミングでエコバッグにショルダーを付けただけのような、調節機能のない単純な作りのリュックを2019-2020年に製作。

2019年後半から始めたハンドメイドバッグ製作のシリーズもの<簡易リュックシリーズ>の中にあった中のデザインを1つ定番品へと引用。

こういったシンプルなリュックこそ元の生地の美しさを広々と演出できる良さをどうしても感じてしまうのでした。

このたび、何とも魅力ある薔薇柄なのに和柄のような生地と、デニムライクな藍色の生地とのコンビで「簡易リュック」を製作。

その時の直接縫い付けるショルダーの付け根の「ハの字」の部分の固定を十文字が作業しやすく見た目も美しいと判断。

直接のショルダー固定の際には、ぐらつき防止にはどのような形のステッチが合うのかの最もお勧めしたい「十文字」というデザインをご紹介したいと思います。

リュックのショルダーの付け根にDカンを使わない、直接本体への縫い付けのハの字に施す十文字ステッチ

表地・裏地共通(右):綿プリント、綿/100%、日本製。別布(左):インディゴデニム、綿/100%、日本製。
ショルダーの直接縫い付けの下準備:左右のショルダーを90度に重ねて、縦と横に十文字にステッチを入れます。

まずはショルダー単独で十文字ステッチをします↓。

十文字ステッチ①(ショルダーのみの固定):まずはショルダー単独で90度にハの字に重ね、十文字に縫い付け。
十文字ステッチ②(本体への縫い付け):ハード薄芯を多重に当て芯して先程の十文字ステッチをなぞりました。
本体同士の縫い合わせ:ショルダー固定後、本体の2枚のパーツを「中表」に縫い合わせ。
表に浮き出る十文字ステッチ:ひっくり返し、表地と裏地の合体により、縫い付けた十文字がすっきりと出ます。
和風薔薇柄の簡易リュックの完成:<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ10cm。ショルダーはジグザグステッチ。
完成した和風薔薇柄簡易リュックの背負う面:すっきりとしています。柄を主役にしたスタイルです。
その他の角度から:左上はサイドの上方、右下は底面右。

全体的なことなのですが、薔薇柄をこのように和風に表現された生地製造者様に脱帽です。

このような素敵な生地は、広々と素敵さを示したいもの、このデザインへの落とし込みは正解でした。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.06.28からおよそ5年後の2025.05.18にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

実は、この時の「簡易リュック」は2025年のナップサックへも大いに関連していったと思っております。

一応ここでは完成しているかのような「簡易リュック」でしたが、マジックテープのみの入り口では、ガンガン荷物を入れるシーンには不向き。

マジックテープはいとも簡単に外れてしまうのでした。

「荷物を詰め込む」というような無茶な入れ方は実のところ多くの方がやっていることだからです。

2025年のナップサックに至るまでには、しばらくこの見た感じをキープするべく、Dカンとナスカンコンビの開閉に改良するステップも踏んでいきます。

それでも結局は完全解決されなかった「隙間問題」があり、2025年での完全に絞り切るナップサック型へ行き着いたのでした。

ただ、このたびのポイントの「十文字ステッチ」の考え方としては何かにヒントになりはしないかと、こうして記録に残しておこうと思ったのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク