オフカラーを本体に選んだ時の差し色的脇役に選んだスタイリッシュなブラウンカラー【1326】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグの製作、次は意外な色を表地に持ってきたダブルナップサックの製作に入りました。

今回はまだ完成していませんが、5cmのボックスキルトを表地にかけるところまで進みました。

メインカラーは挑戦的になんと、オフカラー。

柄や強いアクセントカラーではないオフカラーを表地に持ってきたその理由は、ストック生地の消化にあります。

新たに生地を調達するのではない、今までのストックの中から選んだ表地ということならではの意外な生地になります。

元はマスクの口に当たる部分に利用していたニットの心地よい麻100%のオフカラーが主役の意外

<表地:オフ>麻テレコニット、麻/100%、日本製。
<巾着ひも:茶>麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

ストック生地の余り具合に合わせた意外な組み合わせ。

なんとメイン生地がオフカラーです。

もとはマスクの口に当たる裏地部分使用していたコロナ禍の2020年春のこと。

その後何度かの同じ生地リピート購入の末、マスク製作ブームが去り、大手企業によりマスク製造の安定化で私達のハンドメイド製造の出番が終了。

良い意味の終了だと思います。

マスクがもう不足の事態がなくなり、なかなか小さいアイテムではチャリティーのような事業になりますので、今となっては、良き思い出の事業でした。

この麻/100%のニットということも素材としては貴重であったので、多めに調達していたところタイミング的には在庫になったということです。

その多めに余っているこの生地は表地にキルトをかけ、裏地にも使用していきます。

そうすると何かぼんやりしたものになってしまいますので、良き脇役であるアクセントのような存在として、このニット生地にぼんやりと入っている柄の中の色にリンクのブラウンを選択。

こちらの麻混無地もストックがあとわずかの状態でした。

それほど大きなアイテムも作れませんので部分使いの利用にはちょうどよい。

そして、このスタイリッシュなブラウンカラーは他の黄土色やオレンジ系の茶よりもベストな色のコントラストだと考えました。

このブラウンカラーは、巾着ひも兼ショルダーの部分、ショルダータブの2箇所、そして、内側のポケットのフラップに使っていきます。

オフカラーの所々に配分よくブラウンカラーが配置される予定で、新しいテイストのご提案が出来ればと思っております。

あとがき

ここ最近注目なのが、オフカラーをメインに持ってくるバッグです。

駅の行き交う人々の中で時々見る、キャンパス地のペタンコのマチ無しのショルダーをかっこよくさっくりと持つ20代の方。。

ペタンコマチ無しもサブバッグではなく立派なメインバッグに使われているようです。

特に仰々しくもない、自然な装いです。

濃いめの色のお洋服には反対にオフカラーメインのバッグも出番がありそうです。

ストック生地だからこそ生まれた組み合わせになりますので、このエピソードある生地コンビの行く末をどうぞお楽しみに(^-^)。

この連続製作で一度登場した表地使いを裏地に、裏地使いを表地にと逆転配置した巾着袋が新鮮、もはや別物になった【1137】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

連続製作中の「インテリア収納袋」、あと数点で終了しそうな現在、残り生地がモノトーンだらけに。。

このモノトーンの環境は非常にシンプルな条件のようなもの、限られたカラーに囲まれ、かえってカラーに依存しない工夫が生まれやすいと思います。

このたびは、「巾着袋:ミニ」を完成致しましたが、面白い点は、以前に全くの逆転で表地と裏地が反対で製作していたことがあったのです。

ブログ記事では【1123】が該当します↓。

ブログ記事【1123】で投稿した製作:このたびの表地と裏地の逆転ですので、比較が楽しみです。

表地と裏地を逆転しただけでも随分別物に仕上がる不思議、同じモノトーンでも「組み合わせ」の違いで生まれた新しい発見

では、逆転した生地使いのこの度の製作品をご覧くださいませ↓。

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
<表地:白x黒小花柄>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黒>ちりめんジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

表地のプリント柄のデイジーのモチーフが、裏地のジャガード柄・正面のアップリケにリンク。

足並みがそろって整然としています。

表地にはダイヤキルトをかけています。

少しガサッとした風合いのシフォン素材にキルトをかけることでしっかりと立つハリコシある出来上がりとなったところが素晴らしい変化です。

「ミニ」というサイズなのに、はっきとしている作りが巷の量産品との差別化です。

生地使いの反転の違い:全くの別物になりました。一度に2点全く同じ物を作るよりも1点物ずつの価値が出ます。

あとがき

こうしてシリーズで続けてきました「インテリア収納袋」、確認しましたところ、あと5点で終了を迎えます。

同じデザインをひたすら作ってきただけでも、1点物志向によって素材の違いなどに関する学びが多く得られ、プチ企画ながらこういった計画を立てた製作はお勧めです。

このキルトをかけた巾着袋を作ったというこのシリーズの中での終盤のハンドメイドキルトの経験は、後の「ナップサック製作」のキルト裏地を配していくという仕様のきっかけとなりました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.10.19からおよそ2年後の2024.10.08にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2024年では、このキルト仕様は続行中で、製作する定番の仕様となっています。

ただ、この時にはまだあった「ソフト厚芯」はその後同じ物が二度と見つかりませんでした。

2024年現在では、代わりにハード薄芯で対応していますが、こちらも年々入手しにくくなっていくような気がしています。

代用の素材を「エンボス加工の不織布」が近いとは思ったものの、なかなか反では見つけられないものです。

良い代用品が見つかれば、当然情報をアウトプットしていきますので、この行く末をどうぞ見守っていただけると心強いです(^-^)。

5点同時完成のモノトーン巾着袋、それぞれの凹凸感の特徴を味わいながら、1点物同士が集結した演出を受け止めていただきたい【1129】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

在庫生地の消化としまして、「インテリア収納袋」を連続製作しています。

生地幅による面積の違いで、これまで巾着袋やトートバッグを連続製作してまいりました。

普遍的な最も定番のデザインに、新しい発見があり非常に有意義。

大きいサイズからの順番で、現在は小さいサイズまで進んでおります。

このたびは、偶然にも真っ黒の生地が集まっていましたので、5点を同じ黒糸を使用しながら効率的に短期間で同時完成しました。

糸が共通であることはこれほどまでにスピーディーさに大きく影響するのだと実感した次第です。

もう1点、黒系に特化した同時完成の良さは、より細かな違いをかえって発見できることです。

では、それぞれに味わいのある5点の裏地付き巾着袋を是非ご覧くださいませ。

本来巾着袋には使用されないであろう服地も含む個性豊かな5種類の生地、黒なのに扁平な感じがしない立体的な美しさを5点が同時に教えてくれた

5点:上2点は「小」縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。下3点は「ミニ」縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。

同じコンパクトサイズながら、小とミニとの容量はかなり違いまして、サイズの細分化の意味があるのです。

「インテリア収納袋:小」:パイルカットのタイプのタオル地が優しい雰囲気。シャープな黒でも優しいのです。
<表地:黒>シャーリングタオル、綿/100%、日本製。パイルカットのタイプはノーカットに比べて都会的。
<裏地:黒x白>先染ストライプ、綿/100%、日本製。内側はメンズライク。黒と白しか登場していません。
「インテリア収納袋:小」:黒の葉っぱ無し巻き薔薇をたっぷりと広がるように縫い付け。良きアクセント。
<表地:黒>透かしオパール、綿/46%、キュプラ/26%、ポリエステル/18%、ナイロン/10%、日本製。
<裏地:表地に同じ>。
「インテリア収納袋:ミニ」:ここから3点はすべてミニ。巻き薔薇2個ずつが前後面両方に配置。
<表地:黒>透かしオパール、綿/46%、キュプラ/26%、ポリエステル/18%、ナイロン/10%、日本製。

巻き薔薇のデザインが新しいタイプで使い易く、非常に美しいです。

<裏地:表地に同じ>。
「インテリア収納袋:ミニ」:黒柄が表に来ました。完全に服地ですので、巾着袋としてはレア度が高いです。
<表地:黒x白>ジョーゼット刺繍プリント、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黒卵柄>フクレジャガード、ポリエステル/100%、日本製。やや地味な柄は裏地に配置しました。
「インテリア収納袋:ミニ」:この不思議な素材は、ナイロン/100%生地。非常にレアです。灰みたいな様相。
<表地:黒>フクレ/撥水加工、ポリエスエステル/ナイロン混(比率不明)、日本製。

縦に立ったような渦巻状の巻き薔薇、巻き薔薇1つでも多様なのです。

<裏地:黒x白>ジョーゼット刺繍プリント、ポリエステル/100%、日本製。

この5点中には、共通の生地を使っているものがいくつかあります。

ただし、生地の配置を被らずに別々の場所に使用することで1点物志向を意識。

裏地でしか出番がなかった生地がフクレジャガードの卵柄。

なかなか丈夫なしっかりとした生地なのですが、パンチに欠けていて実はピンと来ていませんでしたので表地には決して使用しませんでした。

その納得しなかったわずかな気持ちをも大切にし、機械的に無理矢理公式に当てはめ過ぎて、この柄も無理やり表地に使ってしまわなかった判断は正解、無しは無しで良いのです。

あとがき

この5点同時製作で、かなり進捗度が高まりました。

残るは9点、これらは裁断済で組み合わせが決定済。

それ以上に関しましては、ひょっとして追加するかもしれませんが、年内には間違いなく裁断したすべては完了しそうです。

結局、数量としては今年2022年がこれまでで一番多く製作した年になりそうです。

それは、以前の2020年に特にたくさん集めた生地ストックからがほとんど、長いスパンでのやっとの生地消化となったのが長い道のりでした。

調達したものをすぐに消化できなかった事情みたいなものを生んでしまったことを今後は、生地の確保の必須を理由にするのではなく、自身の方針を立てながらちゃんと見直します。

本当は、材料調達後は早めに製作していって生地を消化していきたいのです。

実は、当ブログ記事は最初の投稿の2022.10.13からおよそ2年後の2024.10.06にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2024年では、この時の「インテリア収納袋」の経験から、たまたま生地が余分にあったことで作ったナップサックがきっかけで、その後は、ナップサックモデルを軸として製作活動を続けているのです。

きっかけというものは、たゆまぬ活動の中にある、ふとした「イレギュラー」から生まれるのではないかということに気付き始めています。

確かに「常に同じ」は安定感があるのですが、時に起こるハプニングを恐れずに素直に受け止め対処していくことで、実はそれがあってこそ、後の良きベクトルになることがあるのです(^-^)。

真っ白ワンピースに合わせる小物は第2のカラーとして方向性を位置づける役割、白に近い淡いカラーは優し気に、対極の黒は強めに映える【1127】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の【1126】の記事では、真っ黒コーデのお話をさせていただきました。

真っ黒コーデで陥りがちな、お葬式風になってしまわないようなコツなどをその小物使いや選ぶアイテムの素材自体で工夫していくというお話でした。

今度は、その真逆の色にも注目してみたいと思いました。

真っ白コーデです。

真っ白とは言え、少し色の入った、アイボリー・クリーム・オフ白・オフベージュといったような色全般をざっくりとここでは白の括りにさせていただき、真っ白コーデは上下とも組み合わせが白無地である場合で考えます。

真っ白コーデを優しく表現する白寄りの小物使いからグラデーションのようにコントラスト強めへ向かう差し色、モノトーンのままであることは変わりない

白といっても様々な白っぽさがありますが、「オフカラー」というような広い範囲の括りで考えます。
ベージュ色の小物を配置した:この優しい肌色カラーは多くの方に好まれている合わせ方ではないかと。
グレージュ色の小物を配置した:優しい無彩色を表現してくれる落ち着いた合わせ方ではないかと。
ねずみ色グレーの小物を配置した:こちらも濃淡が同じトーンであるところが親しみやすいのではないかと。
上の2例のミックス:3色目のカラーが登場、必ずしも小物をすべて同じカラーに統一する必要はないかと。
カーキ茶色の小物を配置した:チョコ茶との差別化ではクールでかっこよくまとまるのではないかと。
黒色の小物を配置した:一番コントラストが強いです。ここ近年ロックっぽいこの組み合わせに注目しています。

あとがき

「Q:なぜ赤やパープルが入っていないの?」に対しては、「A:かっこよさを追求したからです」と答えたい。。

白に綺麗な色を加えると全体がぼやけ優しくなります。

あえて、「かっこよさ・クール」さをこの度は追求しまして、結果モノトーン調ばかりをご提案致しました。

こうして考えていくと、黒と同じで、白が結構極限の色であることを実感します。

何1つ「正解」ということはないことがファッションの自由度です。

こんな風にお手持ちの難しいアイテムの活用方法をイメージして、是非活躍の機会の多い楽しめるお洋服に育て上げていって下さいませ(^-^)。

表地のジャガード柄・裏地のプリント柄・装飾のアップリケの3箇所をデイジーでリンク、白黒以外に決して第3のカラーを入れない攻めた製作【1123】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

あまり好まないYouTubeのショート動画投稿なのですが、このたびはいつも記事の最後の方(あとがきの前)に貼ります動画がショート動画を余儀なくされてしまいました。

というのも、2007年来の使用の「DELL」製のパソコンのモニターが壊れたのでした。

その代わりと言っては何なのですが、この度の製作「インテリア収納袋」のシリーズの「巾着袋:小」がなかなか出来が良かったので、是非お楽しみ下さればと思います。

表地の花柄が「デイジー」であると決定付けた裏地のプリント柄と正面のアップリケ、有色を入れない方針がクールで美しいミステリアスな巾着袋を実現した

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

<表地:黒>ちりめんジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

<裏地:白x黒小花柄>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。

黒の中に少し見える白地の裏地が素敵です。

裏地の小花柄のデイジーとリンクして、正面のディジーのアップリケの黒と白の2個が装飾。

どうしても写真には隠れてしまいましたが、上下の上側に黒のデイジーのアップリケが実は付けてあるのです(斜め右上に埋まるように隠れています)。

デイジーは、表地のジャガードの柄にもモチーフとして使われています。

ということで、デイジーが3箇所リンクしている粋な巾着袋になりました。

ここでお伝えしたいことは、元の生地頼み一辺倒よりも、それを取り入れて新たに独自のフィルターでこすことこそ、出来上がりが唯一の世界観を作って行くことです。

もしかして同じように発想する人もいらっしゃるかもしれませんが、それはそれで気が合うのです。

本来は服地であり、バッグの表地に使うことが珍しい素材の調達は、そういったスタートからなので出来上がりが唯一になりやすいです。

デイジーの3箇所のリンク:①表地のジャガード柄②裏地のプリント柄③正面のアップリケ。奥行きも深まります。

あとがき

こうしたハンドメイド製作は、材料あってのものです。

そのまま1種だけを利用した製作は、他の同じハンドメイド製作者様と肩を並べることになります。

良きライバルであると同時に、せっかくの苦労も不変的に均一化しやすいのです。

そうしたことからは早期に類似の競争から逸脱したスタイルへの移行をお勧めしたいのです。

1つには、裏地にもこだわることで、被る可能性も激減、唯一の製作になりやすくなります。

これは、唯一の特技でもある「コーデ」が好きな自身からお伝えできることです。

生地の柄だけに依存した製作はかえってリスクを孕むと言えます。

独自の道をマイペースで楽しくハンドメイド活動していくには、材料を有難く拝受しながら、自身で作り上げる「組み合わせ」を持つことです(^-^)。

あまりじっくり見ないような内側も素敵にお仕立て、モノトーンのコントラスト効果をマチのラッピングに配した小花柄の巾着袋【1106】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の生地在庫を一掃する目的で、比較的短い時間で製作可能な「インテリア収納袋」を製作中。

外出用のバッグとの大きな違いは、「ポケットの有無」。

いかにポケット製作に時間を要するのかということを改めて実感します。

在庫一掃の製作では、生地の最大限の面積を利用する目的がありポケットの分の面積までは残っていないのです。

このたびは、そんな背景とも少し違う、製作途中だったマチ付きリュックの内袋用パーツをそのまま使い続行した形です。

製作途中の「半製品」を活かすことでマチにラッピングが必要になった、表地とのコントラスト効果が美しい内部が充実の巾着袋へ

裏地内部に表地のラッピングが映えるコントラスト効果が美しい。特殊なケースだったからこそ得られた風景。

こちらも「インテリア収納袋」の仕様では一貫した裏地付きです。

巾着袋は通常表地と裏地の合体の時に完全に内部に縫い代が隠されますのでマチのラッピングなど本来は必要ないのです。

しかし、この度のケースは途中の半製品を利用したもので、マチの縫い代は表へ飛び出す形にいったんしておいて、裏地の縫い代に挟み込む仕様の裏地の内部に巾着袋を設置するモデルの半製品だったのです。

イメージしにくいとは思いますが、外へ飛び出した形の場合は、内部の巾着袋の外側が黒で内側が小花柄と逆だったのが当初の組み合わせでした。

解体せずにそのまま続行するにはラッピング布を追加したやり方がスムーズだったのでした。

よって、ひっくり返して縫い代を内部に向けながらもラッピングで覆う必要があったのです。

こうしたモノトーンは第3の色は入れないことこそ美しいものです。

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/36cmxマチ15cm。ひもも黒で説得力アップ。
<表地:白x黒小花柄>花柄レーヨンプリント、レーヨン/100%、日本製
<裏地:黒>生地名不明、混率不明(おそらくポリエステル/100%)、原産国不明(おそらく日本製)。

生地も薄手であれば弱いということはなく、薄くても丈夫な生地というものがあるものです。

主に4種、①厚手で丈夫②厚手でゆるい③薄手で繊細④薄手で丈夫など、少なくとも4種の違いがあります。

表地のレーヨン生地も、薄手のとろみのようなイメージですが、実際はイメージよりもしっかりしていました。

そして、がさっとした感じの質感が裏地の黒とと相性が良かったのでした。

その後なのですが、正面の赤丸の中にフラワーアップリケの白黒を縦に2個装飾として追加致しました。

少し柄が単調なので、ワンポイント的に正面にアップリケを付けて視線を集めるのが目的です。

アップリケを正面の真ん中に設置することで、「説得力」のようなものが増します。

その他、ぼやけた曖昧な柄なども、対極のはっきりしたモチーフを飾ることで同じような効果が出ます。

「飾り」なのに「機能」も持ったというところが非常に興味深く面白いところです。

あとがき

ここ近年、モノトーンや白に注目しています。

モノトーンは非常にシンプルなのですがそのような環境の中でいかに別のテイストを製作者が出していくかなどの研究のようなことをさせていただいております。

確かに生地の柄が魅力的であり、カラーが素敵な配色である元の素材にあやかることも悪くはないのですが、そこから製造者が独自に生み出す別のものが入れ込めることが本当の「作る」ということではないかと思うのです(^-^)。

黒ベースのバッグは実用的であるがゆえに早めに売り切れる、それならば増やしたい、タオル地でふんわりとした優しいバランスのモノトーン巾着袋【1101】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

黒いバッグは、よほど写真の技術がないと美しく映りません。

しかし、変な風に写真に写ってしまっても、実物は正直であり、非常にミステリアスで高級感が感じられる良さがあるのも黒色バッグの実態です。

カラフルな明るいカラーは、いかにネットサーフィン中の方々の目を引くのかという点ではキャッチーですが、一方で、黒を受け入れてもらうには、良質なお仕立てによる長い時間をかけた「信頼」が必須なのではないでしょうか。

クールで尖ったイメージの黒をパイル地で柔らかく、意外性のあるかわいい雰囲気の木の実柄の裏地を配したバランスある黒ベースの巾着袋

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

パイル地がふんわりと優し気な雰囲気を演出。

巾着袋には多くが明るいカラフルなポップな色を選んで作られることが多いので、こうした意外な世界観は貴重です。

世にはなかなか出ていない雰囲気をお届けするという1つのアイデアを巡らせてみた製作になります。

<表地:黒>生地名不明(タオル地)、綿/100%、日本製。
<裏地:モカグレー>ポリエステル/レーヨン混花柄、混率不明(ポリとレーヨンの混合が不明)、日本製。

裏地は、写真で写しますと茶色がかって映りましたが、実際は、もっとグレー寄りで、これほどの赤みは実際にはありません。

ただ、「光」は正直であり、織り糸の中に含まれる赤味を見事に映し出してしまうとも言えるのです。

実際は、目に映る目の前の現物が全てですので、実物が写真との一線を画す点だという良い勉強になりました。

まだ、ループエンドが未着でして、お付けしていないですが、すずらんループエンドが後日取り付けられます。

この裏地、意外なのですが、とろみ生地とは言え扱いやすかったです。

薄手でありますと三つ折りしにくかったりしますが、結構ちゃんとした目の詰まった生地だったのです。

これは、作りながらのみ分かることで、こうしたこともお伝えできたことが大変光栄でございます。

「小」サイズの巾着袋の使い方のご提案、旅行用のブラジャーを丁寧に畳んでふんわり収納できる見込み

旅行はお好きでしょうか、1泊以上の旅行時には、着替えを携帯します。

その時に、ブラジャーはふんわりとキープしたいものであり、直接大きなバッグに入れるのではなくて、更なるお部屋としてこういった巾着袋のご利用どうでしょうか。

このマチ15cmというのは、コンパクトながら十分な広さであり、ブラジャーを片方反対にへこませて2つ折りに丁寧にカップの山をキープしながら畳みます。

その他のインナーショーツやキャミなどと一緒に入れる容量もございます。

もともと、「インテリア収納袋」という企画で連続製作しているこうした製作品ですが、お着替え入れなど「衣」に関するものが入れられるということです。

そして、もう1つの「医」、自身はこのサイズをお部屋で「救急箱」のような役割でも使用しています。

ゆったりとした容量を改めて存分に感じることが、中身の多さで実感致します。

あとがき

「○○入れ」と特化型の入れ物として作り上げる体験は非常に重要だと思います。

「万能」などとかこつけて、特に拘りの無い曖昧なサイズ感よりも、特化型のサイズ感の方が「価値」を感じてもらえることは製作してまいりまして大きく頷けることでした。

もし、よく分からないサイズ感で出来上がった訓練中の製作品があったとしても、そのサイズに何が入るのかを調べ、「○○入れ」というワードで謳う販売の仕方は求めている方への早急なる道筋でもあるとお勧めしたいと思います(^-^)。

スーツ姿にぴったりのシックな黒ベースのストライプの巾着袋、その中身はほんのり甘い卵焼きとシンプルな旨味の効いた唐揚げだった【1058】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実のところ、個人事業主開始当初の2018年最初の頃のバッグというのは、メンズテイストでスタートしています。

ただ、そんな垣根もその後崩壊、お好みの柄をお好みに選んでいけば良い、妙な縛りは必要ないのだと思い始めました。

このたびは、「パパ様のお弁当袋」とでもいうようなもので、ランチボックスが入るサイズの巾着袋をしっかりとした裏地付きで製作。

スーツ姿にちょんと持ってもマッチするようなきちんとした感じのテイストも入っていましてベースが黒。

楽しく明るい色で作った袋と真逆のテイストを出してみようと、大人が持つ巾着袋というイメージを入れてみたのでした。

表地に華やかなストライプ柄の方を、裏地には凹凸感だけ感じるサッカー生地のストライプ柄を使ってみた黒ベースがスーツに合うお弁当袋

左:<表地:黒>先染ストライプ、綿/100%、日本製 右:<裏地:黒>リップル無地、綿/100%、日本製。

綿/100%でありながら、綿らしさがあまり色濃く出ていない上品さがある2種の生地です。

これらをストライプ柄繋がりで同時に利用してみたのでした。

素敵ではないですか?ストライプ柄の中を開けると、また内側にも別のストライプ柄が歩調を合わせるように待っているのです♪。

ランチバッグの完成:<サイズ>縦22cmx横20/33cmxマチ15cm。ゆったりとしたサイズ感です。

中にはあんこは入れていません。

それでも、こうして、空気が入っているだけでしっかりとそびえ立ち、立体感をキープしてくれています。

表地と裏地にそれぞれ接着芯を貼った効果が出ました。

接着芯はかなりこういった立体構造に効果が出るものです。

たかが巾着袋などと考えずに、どこまでも巾着袋の素晴らしさ、可能性を持つ立派な巾着袋に作った方が製作した意味があります。

ひもは、黒の江戸打ちひも。そして、ループエンドは、各サイドに2個ずつの合計4個使用とリッチな作りです。
中をのぞくとこんな感じ。リップルの凹凸感が綺麗ですし、ふんわりとなるのも、この生地の特徴です。

要するに、「サッカー」「リップル」「フクレ」「風通」などの加工生地は、内部に空気が入っていると見ます。

そうしますと、繰り返しの柄のそれぞれに少しずつ入った空気のパワーがかなりのもので、全体に立体感や膨らみを演出してくれるのです。

空気の力を借りての演出ができるなんて、本当に素晴らしい生地だと思います。

あとがき

数多くのハンドメイド巾着袋がネットの写真にはあふれていて、どこで特徴が出るかという1つには、あまり利用されていないテイストというところで差別化をします。

そういう意味で、明るい色ばかりでかわいく作られていることが多い巾着袋の中では、特に珍しい巾着袋になったかもしれません。

こういったテイストの巾着袋が本当にお探しのお客様に届くことを願っています(^-^)。

縦長トートバッグは「ピンタック」を四つ角に入れた方がスタイリッシュになると製作後どうしても気になってしょうがなかった【957】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在「インテリア収納袋」を作る企画としまして、比較的短い時間(およそ3時間程度)でインテリア専用のバッグを連続製作しております。

長い期間そのままになっていた生地在庫の一掃の目的と、存分に柄の素敵さを広い面積で味わえる、容積とおしゃれ度重視のバッグ作りへのシフトをしてみたのですす。

在庫を残さない方向ということで生地をめいっぱい使う方法に見合い、これまでの外出用に特化したバッグとは違った柔軟さも生まれています。

必要な時だけ、畳んで収納してある引き出しから取り出して使うという融通があり、室内でただ収納するためだけの入れ物となることで傷みが少ない長持ちなバッグになると見ています。

実際に昔のバッグをいつまでも保管している経験もありますので、おそらく長年の持ちに関しては確かなことだと思います。

このたびは、このシリーズの製作の3点目になりまして、縦長のトートバッグを作ります。

比較的大きいサイズの縦長は、「くったり」となりがちでそんなところをハリコシある裏地とのコンビでバランス良く工夫していきます。

では、どうぞご覧くださいませ。

表地も裏地も同じ形の薔薇柄の相性と、元はステージ衣装のようなワンピース向けの服地である共通点を持ったコンビ

このたびの生地も凹凸感がある生地なのですが、いろんな凹凸感の表し方がある中の1つとして「フロッキー」という素材があります。

ベースの基布の上にまるで貼り付けたような(実際に貼り付けるというようなことに値する構造)凹凸感です。

<表地>シャンタンフロッキープリント、生地:ポリエステル/100%、柄:ナイロン/100%、日本製。

シックなシルバーグレーx黒、この無彩色感がまたクールです。

<裏地:黒>ジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

裏地の前面側と後ろ面側とでツヤが違いますが、奥の方、裏を向けてしまいまして、間違えております<m(__)m>。

手前のツヤのある方が表で本来の向き、奥の方は逆サイドに接着芯を貼ってしまい、ツヤの出方が違ってしまいました。

カラートーンがちぐはぐになって映ってしまい失敗ですが、接着芯が貼り付いてとても剥がせませんので、やり直しせずに作ってしまいました。

完成:縦長のトートバッグ。<サイズ>縦42cmx横33cmxマチ20cm。
縦向きは、何も中に入れていない場合に、どうしてもだらしがなく見えることがあります。
そこで、上の方だけピンタックを四つ角に施してみましたが、ほとんど効果はありませんでした。

そこで、一度中途半端に上の方だけ施したピンタックを外しまして、上から下まで四つ角すべてに入れ直していきました↓。

ピンタックを四つ角すべてに施した本当の完成:これで良いです◎。スタイリッシュに整った造形になりました。

あとがき

背丈にも関係するので、あまり縦長のビッグサイズは万能とは言えないこともありますが、横長にはないスタイリッシュなかっこよさがあります。

こうして、出来上がって思うことは、縦長は、ほぼすべてにピンタックが入っていた方が必ず素敵になるという結論です(^-^)。

黒っぽい糸の魔力を知る、黒・濃紺・チャコールグレーのテトロン糸を並べて、同時に見比べないと判別できない色味の微妙な違いを見る回【911】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【147】の記事で、「黒と濃紺は近いが非なる色である」という内容を過去の誤購入の洋服のエピソードを交えながら投稿致しました。

ここ最近、再び黒として購入したマーケットサイトのコートがダークネイビー(濃紺)であったことがあり、数日気づかなかったというほどの判別のしにくさだったのです。

今度は実際に目でその微妙な違いを納得する回として、テトロン糸のカラーを見ながら、黒・濃紺・チャコールグレーを引き合いに、黒と見間違うような色だけを集め、その色の位置関係や微妙な違いを見ていただこうと思います。

紺と黒の狭間にあるチャコールグレーの存在も黒に限りなく近い色、お洋服ではこれらは「別物」ながらも同時着用で「立体感」を表す活用もある

これはあくまでも自身のとらえ方ですが、一番強い色が黒として一番右に配置すると、「ボリュームのつまみ」のような感覚で、一番左に濃紺を配置、その間に、紺寄りなチャコールグレーと、黒寄りなチャコールグレーを置いてみました。

一番左から、①濃紺②わずかに紺に寄ったチャコールグレー③黒寄りなチャコールグレー④真っ黒

テトロン糸は結構色がはっきりして分かりやすいと思い、引用させていただいております。

こうして並べるとわずかに違うようですが、お洋服などになって1色ずつ個別に見た場合、全部黒と判断してしまいそうです(^_^;)。

ここでお話したいことは2つ。

1つは、とにかく黒に勝る色がないということも確かなことだということ。

黒は必ず一番右端になりまして、ボリュームのつまみではMAXの位置。

黒の色の定義は、「どんな色とも混ざって他の色になることのない色」ということで、よく「最強の色」などという言われ方をします。

そして、もう1つお伝えしたいことというのが、融通の利く中間的なカラーは立体感あるコーデに同時着用をあえてしてみるということ。

真ん中のチャコールグレーは、紺と黒の狭間にあるような色とも言えて、一般的に「チャコールグレー」というと、黒の代替色だったり、黒とのグラデーションだったりするイメージですが、濃紺にもなりうるということ。

実際に、ここ最近アップの動画でコートが黒ということで購入したけれど濃紺だったその濃紺は、チャコールグレーと呼んでも良いような紺で、この中の糸では、真ん中の左側の方の色に近いのです。

真ん中の2色が似た4色の中でも特に狭間(はざま)の色であるという見方をしました。

「真っ黒でなければいけない」という拘りで黒コーデを中心にしている自身。

それでも実際に誤購入が免れない場合もあり、例えば、上の写真の②や③などは、一般的なネイビーと実際に合わせますと、反対に黒に映ってしまうような違和感もあるのです。

言葉に翻弄された「紺」をそのまま言葉通りに組み合わせてしまうだけではおしゃれにならないのです。

言葉上は「紺」と「黒」であっても、「目の映り」は、良きグラデーションや、立体感として素敵なコーデになることもあり、紺と黒の「別」をかたくなに固辞することをやめ、柔軟になっても良いのではないかと思い始めたことでこの記事を書いてみたのです。

あとがき

たまたま、ハンドメイドバッグで黒っぽい生地を使用するため、多くの展開の黒寄りな糸を持っていたことで今回のご紹介のきっかけとなりました。

古着を購入する場合、本当に黒なのか、そうじゃないのかの判断として、縫い糸の色、特に、裏地に縫い付けられている縫い糸などが手掛かりになるものです。

今後は、古着市場も拡大していくと思います。

アパレルが在庫を抱えるシステムで活動し続けることが良くないという風潮やその構造の行き詰まりから、新しく生み出される洋服も抑えられ、渾身のお気に入り1点を能動的に選ぶ必要性も大切なのではないかと。

そうなると、新品ではなくても、良い物を見つけていく楽しみとコスパの良さなどで古着市場がホットになっていくかもしれません。

自身のように何度も誤購入してしまうことがないよう、特に情報が不足しがちな古着の購入時に、こうした微妙な色の違いの別を判断するカラーを見抜く「目」を肥やされると良いと思います。

しかし、同時に「黒」にこだわり過ぎて、素敵なコーデを見逃しているのかもしれない、誤購入してしまった濃紺を「受け入れる」方向で考えてみることも数の少ない古着市場では良いかもしれないのです(^-^)。