旧居ではキッチン用カーペットだった自作の薔薇柄キルティング地、新居では余分をカットした二つ折りで長いキッチンマットにアレンジ【895】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年2月頭に引っ越しをしました。

20年住んだ住まいを後に、本格的に事業活動を頑張れる環境への強い気持ちを大切に選択したことでした。

引越しの工夫や学びは、<引越シリーズ>として①-⑭に分けて投稿させていただきました。

その後、引き続いて、以前のまま引き継いだアイテム、新調したアイテムを「心のままに」お部屋にインテリアに配置していきました。

このたびは、旧居の時に使っていたアイテムをアレンジして、引き続き使ったアイテムとその理由をお伝えする回とさせていただきます。

あえて縫い合わせず、二つ折り使用のキッチンマット、なぜ捨てずに継続したのか

旧居で手作りのキッチンカーペットを1.5畳のキッチンに敷いていましたが、引っ越し後の新居は2.5畳。

キッチンもリビングからの延長でつながったワンルームということもあってフローリングの床へまずは吸着マットを敷き詰めました、すべての面にです。

趣味嗜好として床に絨毯を敷き詰めることが好みであり、旧居で1枚仕立ての大きなサイズのカーペットで敷き詰めていた過去。

その後時代も代わり、1マスごとのフィルタイプの流行により30cm四方の小さな吸着マットの登場で、取り外ししやすさの「機能」が生まれました。

汚れたヶ所だけをはがし、洗い再び設置できるのです。

その上に更に水場ということでキッチンマットを置くことにしたのですが、どうしても気に入った柄が見つかりませんでした。

よって、旧居時に同じくキッチンで使用していました薔薇柄のハンドメイドの「キルティングカーペット」をキッチンマットへリフォームすることにしたのでした。

作業:旧居の縁に合わせたいびつな角の形をそぎ落とし、長方形に裁断、縁は三つ折りし二つ折りで完成です。
使用風景:後に大きく広げて使ったりの融通性を残し、二つ折りを固定せずにこれで完成です。「わ」は手前。

この薔薇柄は、左隣に少し映る冷蔵庫の前のマットととても相性が良いです。

このように近くで柄や色がリンクしながら使えて、それが非常に嬉しいことです。

あとがき

捨ててしまうものと、捨てずに継続するものは、気持ちに従った判断です。

古い物は必ず捨てるのだという考え方ではないところに特徴があります。

新調アイテムがなかなか見つけられない場合は、相変わらず気に入っているのならば、以前のものをアレンジして使うということもこのたびのように可能です。

キッチンマットは思いの他短いと感じることが多いと思います。

そのような際に、お気に入りの柄の洗えるような軽さもあるキルティング生地を選び、二つ折りで使うということもできます。

気が変わったら、広げて別の場所でフローリングマットとして使うこともできます。

自身も引っ越しは2度目。

何が自分にとって大切なのかもだんだんわかってきました。

全てを新調することが良いわけではない、これまでの継続も上手く取り入れた新しい変化ということをこの度お伝えしたかったことです(^-^)。

黒のパイルボア生地に馴染む黒糸でしっとりとかける3cm正ダイヤキルト、この手間が後に大きな価値となる地道な「今」の苦労【855】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

寒い季節には有難い「ボア」生地でリュックの製作をし始めました。

素材が「温かい」という機能を活かし、背中に温か味を感じるリュックになると想像しながら、しかもうっとりするような素敵さも表現できればと思っております。

モデルは、「餅巾着」という名前のリュック。

これは1日では到底完成できるようなものではなく日にちがかかります。

よってその段階ごとに見どころやポイントをご紹介しながら記事に綴ってまいりたいと思います。

このたびは、「表地へのキルトがけ」の過程であり、黒ボア生地に正ダイヤキルトを3cmでかけていく場面です。

やり方もご紹介しますので、当事業の「共有型のハンドメイドバッグ」の名の通り、共有していただき、「著作権フリー」のスタイルを大いにご利用いただければと思います。

3cm正ダイヤキルトの加工例、表地+接着芯+ソフト厚芯+ハード薄芯を同色ステッチで固定する構造の出来上がりの美しさ

では、まずは、キルトがけの準備段階からご覧いただくとしましょう。

4層構造のキルト地:①表地のボア②接着芯③ソフト厚芯④ハード薄芯の4シートがミルフィーユ状の構造です。

薄手の生地の場合は③ではなく比較的薄手の「中綿」がバランスが良くなると思います。

キルトの作図:丁寧に3cmダイヤキルトを作図。上部の端に直角2等辺三角形の底辺を引くことからのスタート。

最初の底辺の線は特に寸法の指定は無し、適度に縁に寄っていた方が固定されます。

そして、45度(バイヤス向き)に3cmずつ並行に横ずれしながら線を引いていくのです。

入り口フラップのキルトの下準備:ボンドは使わず、表地・接着芯・ソフト厚芯・ハード薄芯を待ち針。

細かいパーツなので、粗裁ちをして後でカットという方法が綺麗にできます。

入口フラップパーツのキルトの下準備:この待ち針はステッチの直前で外すので、このまま固定。

内陸部にも待ち針を打つことが「しわ」「ずれ」防止です。

入口フラップのキルト作図場面:スタート時点が肝心。キルトをできるだけ隅の方からかけてあげます。
待ち針する前に、ハード薄芯単独で作図のが正確にできるかもしれません。この時以降そうしています。
ミシンステッチの場面:端っこから順にミシンでステッチ。待ち針ステッチをかけた後で徐々に外します。

ずれ防止のために待ち針は「ステッチ前に外すことをしない」ということになります。

縫い代1.5cm内で最初と最後の端っこの返し縫いも1本ずつしています。

キルト完成(裏面):端っこはすべて玉結び・玉止めしてキルトがほつれないように留めています。

本体の方だけですが、ダイヤキルトを柄とみなして、2枚の本体パーツが作図の時点で出来上がりに対象に柄が出ることを想定してみました。

。。ということは、全く同じ向きで同じ位置に作図ということではないということになります。

ただ、これも「だいたい」のアバウトなことであり、縫い合わせた結果柄が繋がるところまではやっていません。

そのためには、ものすごく余分な生地が必要だからです。

そう考えますと、いずれ、この「ハギ合わせ」デザインを、ハギ目の柄に影響がない、「丸底タイプ」にモデルチェンジした方が良いのではないかと気づき始めます。

キルト完成(表面):非常に美しい3cm正ダイヤキルトの完成です。うっとりと眺めてしまうほど美しいです。

キルトの効果としては、1)丈夫にする(機能の面)・2)華やかにする(デザインの面) と2点が特に感じるところでした。

あとがき

時間や手間が多くかかりますが、「内陸部にも待ち針をきちんと打つ」というポイントをちゃんと実行すれば、困難や難関は特にありません。

出来上がりの驚くほどの美しさにおそらく感動されると思います。

この「キルト仕様」はその他の製作にも落とし込める部分がありまして、ハンドメイドバッグの「価値」を高める1つの仕様になると思います。

じっくりと丁寧に作られていないものは安いお値段しかつかないし、その手抜きがユーザー様に見抜かれるとこの時に思ったのです。

マルチカラーのリボン柄に心躍る、外出用のためだけの小さめバッグに邪魔せず入れられるコスメポーチ【739】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

コスメケース3点セットという「はぎれ」で製作する企画制作をしています。

イメージとしましては、ハイブランドメインポーチがメインコスメポーチとしてあり、その中に整頓するような形で入れるアイテムごとのミニケース。

「ファンデーションケース」「シャドウケース」「ペンシルケース」とおおまかなコスメアイテムの汚れやすいものをピックアップし、それぞれのケースに入れることで、お洗濯しにくいブランドコスメポーチの内部をできるだけ綺麗に保たれるアイデアです。

このたびは、「外出用」というシーンを考え、メインポーチを持って行かないケースとして、バッグに入るコンパクトなポーチを考えてみました。

ミニケースをそのままバッグに入れても良いのですが、更にまとめたいケースにどうかと考えてみたものになります。

横から飛び出すファスナー有りか無しか、柄の可愛さでデザインっぽく飛び出したファスナーの端

左-シャドウケース:縦6cmx横8cmxマチ無し。右-ポータブルメイクポーチ:縦11cmx横18cmxマチ無し。

左側のシャドウケースは、このたび右と一緒に製作。

型紙が一応底の部分がカーブを描いていたのですがうまく出ていませんので、次からは、「わ」を徹底した方が良いと考えました。

ポータブルメイクポーチは、右のような感じになりました。

ファスナーの飛び出しは厚みが増さないようにまずは飛び出してみたのです。

また後日、ファスナーが飛び出さないタイプも製作してまいります。

その場合、ファスナーを折ることになりますので、厚みが増して綺麗に縫えないかもしれないところが関門となると思います。

とりあえず、このたびは、柄の可愛さの力も借りながらいったん完成としました。

このたびのマルチカラーの原色がかわいいリボン柄は、日暮里の生地屋様「要藤商店」様からの購入でした、ありがとうございました<m(__)m>。

少しレトロ感もある等間隔の配列が大人でも楽しめるリボン柄だと解釈。

リュック用の裁断後の残布を使いこの度の製作をさせていただきました。

あとがき

このたびの三つ折りをアレンジしたファスナー付きのポータブルポーチは、様々なサイズで応用ができます。

三つ折り自体が、長財布みたいになったり、縦に眼鏡ケースみたいになったりと可能性が高いデザインの基本型です。

ここへファスナーが付くことが良い意味で発展、セキュリ―ティー性も追求できます。

メインバッグ自体のデザインへも落とし込めそうです(^-^)。

製作したコスメケースが汚れることこそ、ブランドメインポーチを汚さない良きフォローになる【736】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイド製作で「コスメケース」をお作りしています。

主に、ファンデーションケース、シャドウケース、ペンシルケースの3アイテム。

改良途中ではありながら作ったサンプルを実際に自分で使ってみまして、汚れた部分などを確認いたしました。

このたびは、実際に大きめのメインコスメポーチを使う場面において、中に入れて使う自作のミニケースの役割や存在を見てまいりたいと思います。

ポーチ内のケースの役割がちゃんと果たされていたことをミニケースの「汚れ」が物語る

ブランドのスエード製の大きめのポーチの中にハンドメイド製作のケースをこのように入れました。

コスメケースのターゲットの人のイメージは、ブランドが好きな人です。

自身と同じような好みということになりますので、このように実際にブランドポーチに入れている様子が似たようなシーンが重なる部分の方にお伝えできればと思います。

ブランド品は高価ですので、コスパ良く長く使いたいと思うものです。

コスメポーチであっても立派なものなのです。

よって、作りの良い、高級な内側の部分が汚れないよう、直接粉の付いたスポンジや、チップやブラシをそのまま入れないということをまず考えたところからがスタートでした。

汚れたら洗えばよい布製の素材に一度ケースとして入れて、それをポーチinポーチするという使い方です。

ペンシルケースの中身:使う順番で並べるとスムーズ。シャドウチップやブラシに付いた粉が茶色く付きました。

ケース内で汚れてもメインポーチを汚さなければOK。

綺麗に使えること→長く使えることにつながります。

汚れても、ポーチの内貼りからは守られる、気になれば、ミニケースを定期的に洗えばよいのです。

ブランドポーチなどは、丸洗いしてしまえば一気に素材が傷みます。

この度の写真もブランドポーチのスエード。

そんなところへミニケースの存在価値が生まれます。

以前にバラバラで直接ポーチに入れていた時は、シャドウのフィルやファンデーションのフィルが割れたり、探すのに時間がかかりました。

しかし、こうして、布製のケースにふんわりと守られると、存在感が増し、探しやすいということも発見。

特にペンシルケースは、使う順番に並べて収納しておけば、作業がスムーズであり、ガチャガチャ探す手間が省けます。

あとがき

ハンドメイドスタートの2007年当初、単純な細長いペンシルケースを頼まれたことがありました。

ほんの数本のペンシルが入るコンパクトなもの。

レオパード柄だったと記憶しています。

きっとその方も、何かのメインポーチに入れるミニケースがほしかったのだと思います。

こういったポーチの中に更に入れるようなミニサイズはなかなかニッチなサイズの分野だと思います。

ただ、昔のレオパードも確か¥200というようなお値段だったと思いますので、「自作」できた方が本当は一番良いと思います。

その作り方も是非お伝えして行ければと思います(^-^)。

最も単純だと言われているロックミシンでも注意しなければならない「針交換」の際に気を付けたいことのまとめ【706】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ロックミシンを時々使うことがありまして、このたび、その途中で針が折れました。

ロックミシンにはそれほど慣れていなく、入手も2020年が初でした。

中古品を「メルカリ」様で大特価でお譲りいただきまして、それ以来お世話になっているのは、「JUKI社」製の「MO522」という機種です。

針の交換に結構時間がかかってしまい、そのことからの針交換がスムーズにできるポイントを早速アウトプットします。

困ったケースのヒントや、どんぴしゃ同じケースにお役に立てれば幸いでございます。

何分不慣れでして、戸惑いながらの作業でした。

ポイント3点は①緩めるネジ②針の向き③試し縫いのチェック

今回針交換をしたロックミシン:「JUKI」社製「MO522」機種。2020年に中古品で購入致しました。

複雑なロックミシンの中では、極めて単純で分かりやすいとされているモデルのようです。

メカにはとても弱い自身には有難いのですが、ロックミシンは基本的には複雑なものなのです。

では、針交換の部分にスポットライトを当てた写真に移りますね。

この指の位置に針が設置。針を外す時に、指のすぐ上のマイナスネジと、左サイドのプラスネジを緩めます。

折れても、残りの部分が本体にまだ設置した状態なので、それを外します。

針を外すのは、手前のマイナスドライバーのネジ、同じ場所に設置されている糸通し(指で触っているパーツ)を外すのは左サイドのプラスドライバーのネジです。

これらは完全に外さずとも、緩めるだけで交換できます。

手前のマイナスネジは緩め足りないと針が奥まで行かないのでそこは注意です。

次に針の向きです。

専用の針を必ず選ばないと故障の原因。この場合は「HAx1」という針(家庭用)の14番針です。

間違えて、工業用の「DBx1」をはめようとされないようご注意を。

針の裏側はペタンコ。このペタンコが設置する時に奥向き(前後の後ろ側の方)が正しい位置です。

針を見ると裏側がペタンコなので、比較的分かりやすいです。

このペタンコを奥側へ向けて設置するのです。

ストレート縫い専用の職業用ミシン「シュプール:TL25」モデルなどは、溝が右側という向きだったりするので、その違いはご承知いただかねばなりません。

針を設置する前にプラスネジをゆるめた糸通しが少し邪魔なので、ぶらぶらしているのを奥の方へ移動して追いやることができます。

そして、針を先ほどの向きで設置して、マイナスネジを絞めます。

きちんと針を奥まで埋め込みます。

。。とここが取説にも書かれているポイント。

そして、マイナスネジを絞め、プラスネジを絞めます。

ここで手こずったのが、針が折れた時などに、はずみで糸が本来の穴に正しく通っていなかったりしていたのに気づかず、試し縫いをしてみたらループがちっとも出来上がりませんでした。

具体的には、機種が書いてあるカバーの中の糸通しが変な位置に通っていたということでした。

糸がループを作らなければロックになっていきません。

些細なことですが、多大な影響を及ぼしてしまいますので、ロックミシンは繊細なのです。

そして、直して再び試し縫い。綺麗な糸ループができましたので正常です。

こんな感じで、ロックミシンは少しのはずみで糸が外れやすかったり変なところに引っかかったりするもののようです。

ロックミシンはストレートミシンと違って、布を当てずとも空縫いで試し縫いができます。

よって、こんな感じで「試し縫いの前に糸の通りを目で確認」の必要性という学びが得られました。

ぱっと見だけで進めてしまうと、意外にも糸が変な通り方に物理的に変わってしまっているなどということもあるものなのです。

あとがき

以前に「家庭用ミシン」に付いている拡充機能の中のバラエティー豊かなステッチの中にロック始末が含まれていました。

それに比べると、ロック始末専用のミシンはとても縫い目が整って美しいものです。

布をフルに糸が覆う感じになります。

続きます次回の記事【707】では、ロックミシンを実際に使ったハンドメイド製作の記録のご紹介をした記事を投稿致します。

「セルヴィッチデニム」という厚みのあるデニムを使用していますので、一重仕立てで風合い重視で製作するようなケースにロックミシンが有効なのです。

合わせてそちらの記事もよろしければどうぞ。

ロックミシンの役割を自身が感じ取り、効果的な使い方ができるようアウトプットしてまいります(^-^)。

雑誌の付録の非売品の中の「ハイブランド」様のポーチに感動、三つ折りの蓋の斜めラインをフリースポーチに引用させていただいた【642】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し大きめのもったいないような残布があった際に、「わ」を使った一繋ぎパーツを折りたたんで作るポーチはいかがでしょうか。

ミシンができる人は、とてもスムーズに簡単製作可能、ミシンを全くしない方は、ミシンができる人から「もらう」という方法でたくさん行き渡ったら良いと思うようなもの。

そのモデルは、某雑誌の付録に付いていたらしい某「ハイブランド」様の企画のもの。

もしかして、細かいことは、ライセンス形式だったのかもしれませんが、ロゴは付いていました。

このたびは、そのポーチに出会う機会があり、自主リフォームで縦の幅を使いやすく狭めることをした際にその作りを拝見することになったことからの感動を、自身の三つ折りマチ無しポーチへ引用してみたという記録です。

そのお仕立ては大変美しく、お洋服の手法をポーチに落とし込んであったかのようでした。

さらに三つ折りの蓋部分が斜めラインになっていましたので、その点も引用させていただきました。

三つ折りマチ無しポーチの蓋の斜めラインの緩やかなカーブの具合と出来上がりへの効果を見る

型紙はこれだけ。この型紙に対して同じパーツ2枚を重ね合わせて作ります。
この斜めの分量は、あくまでゆるやかに。。だいたい1cm強くらいの幅の横の範囲を10cmの縦分量で取ります。
生地はフリース。日本製。グレー色がフリースらしくて渋いです。接着芯(ニット芯)を貼りました。

同じパーツを2枚ご用意を。

開閉は、マジックテープの同色グレーにて。二度縫いで丈夫に縫い付けます。
裏には、当て布のハード薄芯。開閉時にかかる圧力に生地が丈夫に耐え得るためというのが目的です。

マジックテープはこの縫い合わせ前の段階でオスもメスも縫い付けておくのがマスト。

写真は、1cmの縫い代を内側に折り込んで「外表」で行いましたのでこのような折り目の向きです。

ただ「中表」でもできまして多くの方がこちらを選ばらるのではないでしょうか。

返し口をストレートな場所で設定、フラップの先端が一番浮かぶ案ですが、肝心な正面の場所だからためらいがあるなら、サイドなどの別の部分でも良いと思います。

1cm内側に2枚を折り曲げて、縁2mm程を1周ステッチで固定。
三つ折りして、袋部分の両サイドを二重ステッチ。そして完成です。
「三つ折りマチ無しポーチ」:<サイズ>縦11cmx横18cmxマチ無し。
すっきりとしたデザイン。わずかな逆台形のフラップの効果はやはり大きく、ストレートよりもスタイリッシュ。

ストレートだと「反る」ことがあり、幾分か反りを解消できるのではないかというのがわずかながら狭くなった先端の工夫でもあります。

このサイズは多くの小物入れに対応でき、スマホ・通帳・ティッシュ・マスク・鍵・その他の小物と可能性が広いサイズ感。

ポーチは、どうしても女性向けに作られた化粧ポーチが多く、ほとんどが縦の長さが大きすぎます。

こうした縦をスリムにしぼったサイズはコンパクトで使いやすいです。

硬いものではなく、ふんわりしたものなので、余計なサイズは必要ないミニマムな入れ物になります。

あとがき

よく、エコバッグをガソリンスタンドでもらったなど、日常的に使うものほど無料のものをお使いになっている人は多いと思います。

今回のようなポーチもハンドメイドバッグを製造する側の私から見ても、値段が付けられません。

おそらく、こういったものをわざわざ購入しないのが現実。

そうすると、作ることが可能な人が「あげる」ということで人に行き渡っていくことがとても自然です。

ただ、製造側としては、無料で配るようなお品物は、「いかに手を抜くか」をどうしても考えてしまうのが世の常、しかし、その考え方は実は反対方向へ向かうような判断だと思っています。

無料だからこそギャップのある「確かな品物」ということにはならないのでしょうか。

では、大量など不可能となる、よって、大量製造形態が限界なのです。

「どうしても良い物を作りたい」という強い気持ちは少なくともここにあります。

「無料・有料」の価値を考えない「良質さ」だけを追求した品物を作ることを優先順位の一番に据え置きたいです。

それでも成り立っていくにはどうしたらよいのかを考えています。

「儲け」だけを追求してしまうといずれ「破綻」してしまうからです。

かえって「良質さ」だけを追求していった方が、長い目で見ると続けていけると思っていますが、どうでしょう。

もちろん続けていくための根本的な体勢などは考えないとただ無茶苦茶なことを言っているだけということですが、そんなつもりはありません。

大量生産をしてきたこれまでの「アパレル」が非現実的過ぎて破綻しているのですから、現実的な体勢にする必要があると思います。

ちっぽけながらもまずは、「続けていく」ことをしていき、引き続き考えてまいりたいと思います。

ハイブランド「シャネル」様の形態にヒントがあると思っております。

ハイブランド様とはいえ、洋服やバッグやなどのアパレル品を取りそろえられています。

それでも、そちらの分野は思わしくない「儲け」、それ以外の別の事業ラインでカバーされているかと。

少し悪い言い方ですが、「遊び(あくまでも真剣に)」みたいな感じでやった方が長く続くものではないかと。

真剣に事業としてそれ1本でやるから成り立たないのではないかと思うのです。

これが現在の思うところとなります。

小さいパーツが複数の接着芯貼り、まとめて粗裁ちを行う効率と枚数の限界の見極め【615】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

細かいパーツに接着芯を貼る時、しかも複数の時に効率よく貼りたい。。

そんな時にお役立ていただける粗裁ち方法を、実際の「前掛け」とよばれる腰下のエプロン製作のプチ量産における場面を例にご紹介したいと思います。

進捗度を高めることに貢献できますよう♪。

接着芯を大きな面積で用意、隙間をミニマムにコスパ良く並べながらまとめてアイロン接着する全体面積の限界

少なければ、そのまま生地の裁断に芯地を1枚1枚合わせてカットしますが、20パーツともなると結構な量です。

この効率を高めます。

このように、芯地の大きな1枚パーツに細かいパーツを接着芯上に並べます。カットは5枚ずつくらいに分けます。

アイロン台カバーを汚さないためには、クッキングシートは下に敷いたやり方の方が良いと思います↓。

下から順に、シート・生地(ふせる)・接着芯(糊面を下に)でアイロン。こすらず、押さえるかけ方です。
まとまった量はせいぜいこれぐらいです(5枚)。この「小分け」も1つのポイント。

欲を出して一気にやろうとするとアイロン台の面積が足りないので崩れます。

少しずつ丁寧に地道にやる方法にはなりますが、1枚ずつに比べるとはるかに効率は高まります。

まとめる枚数の限界をアイロン台の幅を目安にされると良いでしょう。

そして、きっちりと表地に忠実にカット。20パーツの芯貼済のラッピング布の完成です。

生地にハリコシが出ました。

接着芯を貼らないよりも貼った方が間違いなくパイピング自体にも「迫力」が出ます。

多くの量産品はここまでやってありません、個人規模の製作ではかなり強味になる部分です。

織物生地のパイピング布には織芯/ニット芯いずれもOK、ナイロン/100%のパイピング布にはニット芯がマストの注意

この度利用の接着芯はニット芯です。

織芯で白色がなかったのでニット芯の白を利用したわけですが、このたびのパイピング布が綿/100%だから織芯でも可能でした。

ナイロン/100%などでパイピング布とする場合はニット芯がマストですので、お気を付け下さいね(織芯では気泡ができて全く相性が悪いです)。

透けて黒っぽく映る場面が起こらぬよう、表地に色をある程度合わせていくこともポイントです。

白と黒しかない接着芯は、紺や黒や茶以外を白などの選択で分けられると思います。

ただ裁断するだけなのに、接着芯を当ててここまでやるということに驚かれるかもしれません。

あとがき

このたびは、キャンパス地のエプロンの縁を覆う目的ですが、その内側の構造など完成品では知る由もないことだと思います。

それでもやはりこの構造が正直に現れる時があると思っております。

それは、長い年月を経た未来の姿です。

その時に比較した時に違いは顕著だと思います。

そういった長い年月をも見越した製作をすることを今後も意識したいです。

アパレル品はその場での大儲けがなかなか難しいです。

これは宿命のようなもので、仕方がないわけで、そこを頑張るのではなく、少し変わった考え方をしています。

たとえ安い原価/売価であれど、必ず1点ずつを良い物に作ろうということを一番大切にするということ。

商売的な儲けにどっぷり浸かることは、アパレルでは非常に難しいです。

そこを無理やり価格を追求しようとすると取り引きの関係が壊れると思うのです。

では、儲けをさておいて、良質さを追求できるのか。。そこは闘いであると言えましょう。

結果将来生き残っていたら、その道は正解だったと思えばよい。

とにもかくにも良いお品を作ることを目指さずに、どんな未来があるのでしょう。

ファスト的な量産品のコスト削減のために重要な箇所でさえ手間を省くことへの「アンチテーゼ」みたいなことも混じります。

しかし、それ以上に、良き未来を想像しながら製作する「幸せ」な製作であることも重視してやみません(^-^)。

アイロンカバーすら汚さない、接着芯貼りの際の全面のクッキングシートの利用から生まれる「丁寧に作られた良質な品物」【276】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

小さなポーチをサイズ感を変えて主に3種製作しています。

どれもはぎれで作れる面積です。

ただ、サイズが小さいから、はぎれの利用だからといって何ら大きなハンドメイドバッグと作りが変わらない点が大きな「売り」の部分。

最終的には、「良い物を作る」というゴールを目指す製作になります。

良い物を目指すことで、そこに費やした時間の1秒ずつさえ意味が生まれます。

いい加減なその場限りの製作では大変時間を無駄に使う作業だと言えるのです。

そんな良質な品物を作るための1つのご紹介として、道具を綺麗に使うということをこのたびはご覧いただこうと思います。

接着芯貼りのアイロン台の場面になります。

小さいものの製作に取り入れる接着芯の粗裁ち方法

今回のような小さなパーツが数多くあるものは、接着芯について工夫できる部分があります。

よく芯貼りに使用を推奨されているクッキングシート。

これをアイロン台のすぐ上に敷くという方法です。

すぐ下の写真のようにアイロン台の上にパーツを置いて、粗裁ちした接着芯を載せてアイロンで熱を加えると、接着しない関係ない外回りの部分がアイロン台の布シートの上にべったりくっついてしまって、ベロベロとはがさねばなりません。

直接アイロン台の上で粗裁ちをした芯地接着:はがす作業の手間、はがした時の力による歪みが起こります。

そこで、新たなるこのような物を台所から持ってきます。

クッキングシートです。

耐熱でつるりと滑りが良いのでくっつくということとは無縁。

これをアイロン台のすぐ上に一番最初に敷くのです。

このようにクッキングシートをB5程度のサイズ分用意。そして、アイロン台のすぐ上に置きます。
クッキングシートの上に生地をふせ置きアイロンします。
そうすると、するっと生地にやさしくはがせます。作業もスムーズです。
コスメケース3点セットピンク小花柄VER:一番上から時計回りに、ファンデーションケース(サイズ:縦6cmx横8cmxマチ2cm)、ペンシルケース(サイズ:縦3.5cmx横15cmxマチ無し)、シャドウケース(サイズ:縦5cmx横7.5cmxマチ無し)
生地(表地、裏地共通):コーティングプリント目止め加工、ナイロン/100%、日本製。

目止め加工とはいわゆる撥水の種類の1つです。

ちなみに、もう1種の色違いの展開というのは、【266】の記事でご紹介した暖色系のイエローです。

これらが色違いだったのです。色違いで購入はあまりしないのですが特別。2色だけの展開でした。

ハリコシがとてもある生地で、たまたま色違いでも求めるとこうして2色しかないという希少なものだったりするのです。

ナイロンの撥水でここまでの華やかな生地の日本製はなかなか見つけることができません。

とても貴重な生地だったと言えます。

あとがき

このたびの、クッキングシートは、後にもっと大きな面積に対応するようにアイロン台の長さ分用意し、更に、汚れる方の面を決めて置くということをするようになりました。

そうすることで、せっかく敷いたクッキングシートの汚れた面が決してアイロン台のカバーに映らないようにするためです。

アイロンカバーもできるだけ綺麗なままで長く使いたいですものね。

そうしたクッキングシート使いも、この小物作りが本格的に使い始めたきっかけでした。

お洋服のグリーンにリンク、メロン色の「プレナイト」と青緑の「フローライト」のハーモニーはこうして美しく奏でられた【400】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「差し色」になるアイテムとしては、「小物」がまず挙げられます。

帽子・ベルト・バッグ・靴。。

そして、ジュエリーもその役割を担うことがあります。

このたびは、ジュエリーを3点セットに組み合わせ、グリーン系のお洋服に良き差し色となるよう工夫しましたその姿をご紹介したいと思います。

ジュエリーそのものだけのセットも「コーデ」となっているところがいわゆる「入れ子構造」です。

同じグリーンカラーではなくても、お好みのカラーに是非応用していただき、お役に立てれば光栄でございます。

ネックレスのカラーを「ステーション」デザインの配置にした「一癖」が生きたネックレスから始まったジュエリー同士のコーデ

3点セット:全体にグリーン系という印象ですが、それほど多くカラーが登場せずさっぱりしています。
〇ネックレス:「プレナイト」というメロングリーン色の64面カット8mm珠。K18WGの留め具。48cm。

自作なのですが、多くのストーンの中からこの2種を組み合わせることが希少価値を高めます。

ベースのプレナイトの薄グリーンの配色にコンスタントにフローライトのグリーンだけを配置。

遠目では柄に見えますので、インパクトが増すという効果があります。

〇ブレスレット:「ぺーパークリップ」デザインが存在感あるK18WG製。18cm。
〇リング:「シャネル」のプラスチックリングでサイズは、15号程度。オーロラ加工が入る透明感あるグリーン。

その後の徹底改良で変わっていった組み合わせ

2020年の組み合わせは以上のようなものでしたが、その時の最大限の考案のもと生まれたものでした。

その後2022年に至ると、天然石の連物を廃止、ハイブランドコスチュームジュエリーも廃止、地金もボリュームをアップ。

そうして、たっぷりの高級地金と宝石で作られる「本格派ジュエリー」ばかりへとラインナップが改良されました。

とは言え、過去の2020年の中にあったコンセプトとその後の改良でレベルアップした2022年以降のコンセプトに揺らぎはありません。

セットになったお洋服に合うジュエリーを選びやすくしてあるというベースは続行中で今後も変わることはない重要な特徴となっています。

3点セット(2022年以降):グリーンのお洋服に合うような差し色入りの高級地金と宝石の本格派ジュエリーへ。

すべてが「本物」です。

ネックレスはPT850製の切子デザイン、ブレスレットはK18WG製、リングはPT900台のトルマリン。

今後ここへかつての「連物」や「コスチュームジュエリー」が混ざることはありません。

「本物に特化」するところに行き着きました。

あとがき

「入れ子式」のコーデは、ジュエリーだけの3点セットでも渾身のベストな組み合わせとして完成され、更に、お洋服との装いの中でも溶け込む方向へも、差し色になるようにも可能性を秘めました。

当「本物志向のレンタルジュエリー」は、ジュエリー1点だけの美しさも十分追求のもと、更に、最終的なお洋服の装いの中のジュエリーの存在感も意識したものなのでございます(^-^)。

きっかけはあのアメリカ女優様のネット写真、まるでオニキスをエレガントに装うご提案をいただいたような感動【459】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1990年代に夢中になって土曜日の深夜に楽しみに見ていた、「ビバリーヒルズ青春白書」。

以前に「ビバリーヒルズ高校白書」もあり、その続編。

実質1990年-2000年のスパンでの放送だった、日本ではまさにバブル時期とその後に当たる10年間です。

ドラマ内の素敵なキャストや、お洋服に夢中。

そんな楽しかったドラマも2000年周辺での最終回があったことがとても残念でした。

思えば、あの放送終了以降の2000年代からアメリカのドラマがたくさん放送されるようになり、海外ドラマファンが増えたのではないでしょうか。

さて、その「ビバヒル」の女優さんの「ジェニー・ガース」様。

お美しく、時々ネットでお写真を拝見し、お洋服コーデを見ることがありました。

それが2015年辺りでした。

そんな中で1つ気になったネックレスをお召しになっていたのです。

おそらくオニキスだと思います。

その時のお洋服は黒のワンピース。

黒のワンピースに黒いネックレスがひときわ印象的に映り、彼女の優しい雰囲気との程好い調和があったところに感動♪。

そのネックレスが忘れられず、引用してみたオニキスネックレス中心の組み合わせをこの度ご紹介したいと思います。

自作の大粒オニキスネックレスとブレスが良きモノトーンコーデの差し色なるか

〇ネックレス:オニキスの64面カット12mm珠のショート丈。42cmほど。留め具はK18YG。

真っ黒ではないところがこの時の大粒のオニキスとの出会いでした。

オニキスとメノウは元は同じ生まれで袂を分かつ関係とでも言いましょうか、最終的には別物ですが真っ黒なイメージのオニキスにこうして柄が入ると間違いやすいです。

〇ブレスレット:ネックレスと同じお揃いです。こちらも留め具はK18YG。

丸珠とは違い64面カットが入ったことで、エレガントさが際立ちます。

〇リング:「シャネル」製のプラスチックリング。ベージュ地に黒の水玉。サイズは、14号程度。

ここにこれを合わせずしてどこに合わせるのかという自信を持って合わせた水玉のプラリング。

お品物の抜群のセンスがありがたいです。

3点セット:モノトーンだけでまとめています。「丸」がひそやかな共通点。オニキスと水玉がリンク。

あとがき

「ジェニー・ガース」様がお召しになっていた連ネックレスは、珠のサイズが大小異なり、全体でU字型に映っていました。

そして、珠の間に結び目「オールノット」仕様でした。

「ノット」というのは結ぶという意味で、ネクタイの時の結び方「プレーンノット」にも使われるあの言葉です。

そこには躍動感があり素敵だったのです。

そして、完成の同じサイズの珠では円形にフォルムが落ち着くという違いを知ります。

珠のサイズが変わることは、全体のラインをU字に作ることにも影響していたのです。

その後、2022年の「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップ大改良において完全に「高級地金+宝石」へ特化したものになりました。

地金とのコンビとなると、オニキスはなかなか出番がなく、連物ならではの存在感なのです。

黒コーデがお好みの方は、オニキスの連のネックレスをジュエリーコレクションに入れているとどこかで必ず出番がありそうです。

珠が小粒だとカジュアルに、大粒はエレガントになります。

自作の自由度は高く、思った通りのストーンで連が繋げますので、そういったことが現在は自作で実現しやすくなり、レンタルでは出番はなくなったと思っております。

ただ、過去のセット組の記録としては、流行に左右されることなく記事に綴り、お役に立つことがあればと残しておきたいと思います(^-^)。