「完全オリジナル」というのはどのような状態を指すのだろうか、「レジ袋」のデザインが芸術級だと感じた者が考案者を探した【1278】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よく、「これ、うちのオリジナルなんですよ」という会話が聞かれますが、実際の「完全オリジナル」という言葉をこのたび掘り下げてみました。

「オリジナル」という言葉は「よくあるデザイン」よりも特異性が感じられる魅力的な言葉です。

このたび、有料化になった「レジ袋」の元のデザインについて見てみたいと思います。

当たり前に使わせていただいていた(しかも無料で)アイテムが、実は芸術的なモデルではなかったかと思った瞬間がありまして、少しその起源をたどってみたのです。

レジ袋は身近なアイテム、しかしあの袋自体もある会社が最初に考案した芸術的な著作者が存在するデザインなのではないかと思う

かつて「八百屋」様でのお買い物はかごを持っていきました。昭和のどこかの時点でレジ袋が主流に。。

こういったプラスチック系の素材の袋というのは、工業製品の代表的な姿、間違いなく戦後ですし、それほど昔でもない昭和のどこかで生み出されたものです。

「レジ袋 起源」でググると、ちゃんと最初にレジ袋を製造したメーカー様のお名前が「ウィキ」などで登場。

ということは、間違いなく著作権はこのレジ袋のデザインに存在するのでは。。

あの「レジ袋」も実は立派な「デザイン」なのです。

情報によりますと、「果物の梨を入れたところからのスタートだった」とのこと。

実際にそのメーカー様がこのデザインの著作権を主張され、特許庁に商標権も申請してあるものかどうかまでは分かりませんでした。

しかし、このデザインが発明品に相当するような画期的なお品であることは、レジ袋のこれまでの広がりと歴史から見れば誰もが認めることではないでしょうか。

レジ袋有料化が迫る2020年7月の直前に生地を使って自作してみました。

その時に、実際のスーパーのレジ袋を生地に当てて写し取って型紙を作りましたので、私が考えたデザインではありません。

このレジ袋の構造はかなり物理的な特質を活かしたなかなか複雑な構造だと思っています。

私が一から自分の頭の中で、このビニール袋と同じデザインが浮かぶかというと、全く「ノー」です。

その写し取りの証拠から、作ったハンドメイドのレジ袋は完全オリジナルではないと導けます。

ということで、完全オリジナルということはそういうものなのです。

レジ袋は確かに身近なものであったのですが、実はなかなか簡単に考え付くデザインではない芸術品級のデザインなのだから、最初のメーカー様の完全オリジナル品なのだという認識を私は持ちます。

お品が完全オリジナルになるには、誰かが真似しても、模倣品であると証明できるほどの特異なデザインでないと認められないことがほとんど。

そうすると、よくあるようなデザインでは、著作者側でさえも、完全オリジナルであるとの主張は最終的には難しく、認められないことが大半の現状のようなのです。

完全オリジナル作品というのがいかに難しく、芸術的要素を持った「バッグ」というアイテムの商業への適用の難しさがあるのでは。。

ハンドメイドで製作する「芸術品」と「売れるための商品」、一度考えてみて下さいませ。

あとがき

ビニール袋のデザインについて、もう少し。。

ビニール袋からは写しとったけど、サイズを変えたり、真ん中の結びひもを取っ払ったデザインだと独自のデザインになるのではないか。。ということについて。

それは、あくまで「アレンジ」に過ぎません。

元の構造そのものの、マチを内側に折り曲げて、たたんでいる時はコンパクトなのに、中に物を入れると広がるような構造というところにこそ、このレジ袋の特性があります。

あとは、取っ手が本体と一繋ぎになっている点も、他のバッグとの差別化がある点で、この発想が他に何かにあったかというと、これが最初なのでしょう。

果物を入れるために一繋ぎで取っ手もあることの便利さと製造工程の無駄の無さを工夫した最初のメーカー様にそのアイデアの源があったと考えます。

もしかして、特にそのような著作物としての拘りなど、発案者様も気にされていないのかもしれません。

ただ、そうであったとしても、すでにあるそのモデルにヒントを得る・ましてや写し取るなどをした者(私)は、過去に誰かが発案した有難い形があったことで今このアイデアを思いつくことができたことに対して、「感謝」を忘れないことです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

名もなき特殊デザインのチェーンも含む、華やかで存在感があるペンダントチェーンのペンダントトップとの相性の良い組み合わせ方【1042】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当「本物志向のレンタルジュエリー」の方針としましては、ペンダントチェーン自体にも存在感を入れ込み、全体的にバランスの良いボリューム感を作っていこうという考えの組み合わせです。

このたびは、特殊なチェーンをご紹介しながら、その使われ方によって、より一層チェーンのみよりも、ペンダントトップのみよりも互いに素敵さが高まるような「相性」に注目していきたいと思います。

では、チェーンの構造や目に映る形をじっくりと把握するところから始めていきたいと思います。

特殊な構造の名もなきチェーンこそ味わい深い、3種の互いに別物のチェーンがどんなペンダントトップと相性が良いのかの実践

まずは、こちら↓。

ペーパークリップ:ビッグあずきなどと呼んでいましたが、ここ近年「クリップ」の呼び名が通っています。

以前は、珍しいデザインであると特殊に感じていましたが、ここ近年は商品が増えていると感じますし、人気が高まっていると感じます。

その理由はチェーンのみでデザイン性が十分にあるから装い方の可能性が増え大変喜べるデザインだと受け入れられているのでしょう。

ところが、これをどうしてもペンダントトップと合わせたいので大変悩みましたところ最終的には、手放してしまいました(なんたること)。

それほどに一癖あり、この楕円の透かしの形に柄があるのです。

皮肉なもので、デザイン性もあり個性的な優れたチェーンがペンダントトップとの相性が決まらず廃止とは。。

ただ、手放した今になっても振り返りながらご提案できるとすれば、こんなトップとの相性が見込めます↓。

トップのフォルムそのものの楕円とチェーンの1コマの楕円が完全リンク。相性が良く目に映ると思います。

彫りが緻密なペンダントトップですが、かえってつるりとしたチェーンでそのバランスを取ってくれると思うのです。

次にご紹介しますチェーンは名前が分かりませんが、よく煌めいて非常に美しくボリュームもあるところが素敵です↓。

名前不明:呼び名が分かりませんが、あずきチェーンのようなベネチアンチェーンのような感じ。

よく煌めくのは水平ではなく、バイヤスに捻じりながら繋げられ、パーツの1枚板も彫ったようなへこみがある感じです。

もともとこのトップにはこのチェーンが付いていたコンビ。プレーンなトップとは対極なでこぼこ感が相性良し。

「相性」はぴったりと合うこともあれば、どちらかの不足をどちらかが補うようなバランスがとられることも相性であるという深みは是非お伝えしたい点です。

では、最後のデザインです↓。

名前不明:K18YGとK18WGのコンビ。パズルみたいに合体したパーツのチェーンでやや幅広です。

やや柔軟性が無い面もありますが、何より素敵です。

金銀コンビチェーンはこれをきっかけに目を向けるようになったほど影響を受けました。

濃すぎるK18YGをマイルドに緩和するような働きも「相性」の1つではないでしょうか↓。

大ぶりなサイズのオールK18YGでできたリボンにシルバーカラーが一部入ることで優しい雰囲気に♪。

幅は3mm程あるのですが、それほどボリュームが絶大ではないこのチェーンは、レアなこうしたパズルみたいなデザインが特殊で貴重だったのでした。

あとがき

チェーンは、「ペンダント」というアイテムの半分を占めていると思っています。

バランスの良くないペンダントを見ることがよくありますが、チェーンが取って付けたように華奢で思わず不安になります。

ジュエリーをもっと愛で、バランスの良い安定感を考えてあげるべきです。

そのことが気になっている者にできることはこんなこと→、バランスが取れた素敵さと、本来チェーンこそがペンダントを支えている、まるで宮殿の柱のような存在であるということです(^-^)。

<本物志向のレンタルジュエリー:特徴③>一癖あるモチーフのご利用こそがレンタルの意味、クセもあらかじめの組み合わせによって馴染ませ解決済み【1020】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

ラインナップのリニューアルに伴い、改めて当レンタルジュエリーの特徴を丁寧にお伝えしようとシリーズとしまして5回にわたる特徴をご紹介する期間です。

このたびは3回目となります。

そもそもジュエリーをレンタルすることの意味を考えました時に、お手持ちのジュエリーにおじゃまさせていただくにふさわしい特徴があると良いと考えます。

お手持ちの物と同じ物をご提案しても意味がありません。

お客様が入手されたお品物がお客様には相応しいお品物であるに違いないからです。

そういったことから、当レンタルジュエリーでは、一癖あるモチーフを集めているのです。

ただクセが際立つのも敬遠されてしまうので、そこを解決する役割としてお仕事させていただいております。

3点をあらかじめ組み合わせることにより、互いのアイテムが馴染んだまたとない1セットへ。

そのままお洋服に当てはめるだけで良い使い易さと確実さが生まれるのです。

普遍的と一癖も紙一重、またとない1セットを完成することでクセあるアイテムを普遍的に装える出番の多いアイテムへ

3アイテム1セットになった4セット:どれも一癖あるにもかかわらず組み合わせで馴染ませて解決してあります。

ジュエリーなどの貴金属は華やかにしたくなるものです。

ただ、真逆の発想もあり、高級だからこそ自然にさりげなく着けやすいということも重視したい気持ちもあるもので、出番の多いアイテムというのは、この気持ちからの影響が大きいと見ています。

つまり、普遍的なアイテムも大いに必要だということです。

結局は、ご利用の機会が多くれば、お客様にとってレンタル料金に対するコスパが良くなり、2週間のレンタルの中で、活躍の場が多いとお得なのです。

宝石がギラギラと輝くことも、ある一部分のみのシーンではとても活躍できますが、日常使いも兼ねてできるようなセットの方が付ける気持ちに何度もなると思うのです。

もとは、地味な性格ということもあるのでしょうか、華やか過ぎないところがテイストに表れているのかもしれません。

大きな面積の大粒・ボリュームあるアイテムこそ、その良さも活かしながら全体のバランスをとり、身に着けやすくしていくようなセット組を考えています。

アイテム1つの中に特徴が1つあれば良いのではないかと。。

例えば、大粒なのにさらに周りに装飾があり過ぎると、混沌としてせっかくの大粒のすばらしさをかき消すことがあります。

これはもとのデザイン考案の意向があるかと思いますので、とやかく言うことではないのですが、選ぶのであれば、1つだけ強い特徴がある方が、かっこいいのではないかと思います。

クセのあるモチーフなどと言いながら、下に貼りますYouTubeの中では、「当たり前の形」などというフレーズも出しています。

これは、普遍的な形のアイテムの場合は極めて特徴あるビッグサイズを選んだりしていますので、それも一癖であり、そういった意味で「普遍的」という言葉を使っておりますので矛盾ではないのです、悪しからず<m(__)m>。

あとがき

あとがき

左上のK18YG中心のセットは、「リーフ」というネーミングをセットに付けていますが、葉っぱなども極めてクセのあるモチーフです。

にもかかわらず、同じリーフのクセのあるモチーフのもう1つのアイテムのリングのおかげ(葉っぱが巻いてあるデザイン)で、そのリングのねじれと金銀のバイカラーが同じという揃い方のおかげでバイカラーブレスレットのこの中での出番があります。

さらには、ブレスのツイストデザインが、リーフのロングチェーンのツイストデザインの「パイプロープチェーン」に相性が良く、こうして3点セットになった意味が生まれます。

もはや、このセットを見ても一癖などとは感じなくなってくるほど馴染んでいるのです。

ここまでを担当させていただきましたので、後は楽しみ喜んでご利用いただけることはお客様しかできないことです。

「本物志向のレンタルジュエリー」のご利用心より願っております(^-^)。

10cm・5cm・2.5cmというきりの良い寸法を手早く型紙に表現、「アパレル専用型紙用紙」をハンドメイドバッグの型紙作りに利用【634】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

アパレル業界勤務において事務方は「原価表」を作成することがあります。

経理部とはまた違った、営業部署で「見積り」として初期に算出するものでした。

とにかく材料をすべて積み算することで原価を見積もることで、過去のデータも大いに活用しました。

その中で出てきた議論、「型紙は材料なのか」ということに対してなのですが、こう考えております↓。

「型紙は、1製品に必ず存在するもの、それなしでは製品を作ることができない。それなしでも製品を作ることができる「製品収納袋」が「消耗品費」という一般管理費の考え方に対しては、やはり「型紙」は「材料」なのではないか」という考え方を持っていました(20代の頃のお話)。

型紙はハサミや縫い針などの道具とは違うのだけれど、実際の製品にそのままの姿では登場しませんので特別な存在です。

こんな風に見解が分かれる型紙、ハンドメイドバッグにおいても大いに活躍しています。

その時に、バッグ専用として厚紙では作らず、お洋服と同じ、アパレル専用の型紙用紙を使用させていただいております。

このたびは、その型紙用紙がいかに効率的な寸法で示されているのかということと、その分かりやすさを大いに利用することの勧めを綴ってまいりたいと思います。

直線の多いバッグには向いている、1マスが5cm四方の型紙はオーソドックスなサイズ感に活かされる

「アパレル用型紙用紙」は、1マスが5cm四方。

10cm単位の単純なサイズで暗記できるほどの寸法の分かりやすさをいただけます。

そして、5cmの半分の2.5cmにも印が示され、2.5cmという数字もよく引用しています。

例えば、厚手の生地の三つ折りは、1cmずつだと縫い代が完全に隠しきれないことで、2.5cmの半分の1.25cmずつ折り曲げる三つ折りなどにも引用しています。

型紙は出来上がると、どのデザインのものかを示し、右下にシールを貼りながら、袋付きファイルへ収納。

表面には一度出来上がった完成品の写真を掲載し、イメージを分かりやすくします。

64穴ファイル用のフィルポケットタイプの袋の利用:型紙に関連付いた分かりやすい写真をピックアップ。

こんな風に収納して保管できるのも、用紙の適度な柔らかさのおかげです。

これでもかなりのアナログですが、生地で製造するものは今だに遥か昔と何ら変わっていないアナログな場面も多いのです。

何せミシンで手作業で縫っていくことこそハンドメイドなのですから。。

アパレル縫製工場様が実際に使っているという型紙用紙。特徴は茶のクラフト紙であること、柔らかさが中間的。

パッと見て見やすいとよく言われるグリーン色が線に使われているのが印象的。

この矢印の向きも非常に重要。

生地の地の目の縦向きにこの矢印を合わせて生地の縦横向きを型紙で把握しています。

この矢印もいろんな使い方があるので、商品自体の縦向きであったり、柄の方向だったりとバラエティに富んだ使い方ができると思います。

そして、このはっきりとした5cm四方のマス目。

ハンドメイドバッグも5cm単位での修正が多く見やすいです。

5cmくらいからの変更が目で見てすぐに変化が分かるサイズ感だと思います。

そして、さらにその半分の2.5cmに、ポッチが打たれています。

これも非常に使い勝手がよくて、きりの良い、22.5cmとか7.5cmなどで設定をして、鉛筆や定規を使わなくても良い型紙製作が可能です。

時に、多角形のデザインには、斜めにハサミを一度で印を目安にカットすれば、斜めの線であっても定規や鉛筆は不要です。

そして、カーブの時の円も、コンパスをこの用紙自体の目盛りに半径を合わせます。

サイズ変更などは、2.5cm単位で修正する方向にして、跡が残りやすく、記憶にも残りやすい修正をすることにしています。

よほどでなければ、ミリ単位などの調整はバッグにはそれほど無いです。

とはいえ、例外はあります。

細い紐用の共布パーツなどでは、ミリ単位で幅が違うと出来上りにも違和感が感じられ、1cm単位で区切ることをすることがありました。

用紙の幅に対する不満、以前あった細幅が廃版か!?、バッグの為の型紙用紙ではないと実感する場面

以前、この目盛りが入った型紙用紙の通常95cm巾の半分くらいの45cmというものをネットのお店で購入いたしました。

あれが、ハンドメイドバッグには非常に使いやすく、コンパクトサイズで良かったのですが、現在は見つけることが全くできていません。

上が95cm巾の現在使用のもの。中にマス目が印刷されています。下は45cm巾。

こういった型紙は良くなかったという例としましては、厚みがある下のようなものです↓。

お勧めしないタイプの型紙用紙:点線は2.5cmの部分。矢印や点が無いので使いにくかったです。
こうして比べると、確かに右の方が紙質は丈夫で厚手ですが、目盛りの分かりやすさは左がダントツです。

ところで、左のアパレル専用の紙質が中間的な柔らかさであることに理由があるよう。

布を裁断する際に融通が利くのがある程度柔らかさも求められるとのことからのものです。

あとがき

このタイプの型紙にしてから型紙製作にかかる時間が随分スピーディーになりましたし、綺麗に作れるようになったのが不思議。

型紙1つのことで、出来上がりにも影響していくことに驚きました。

それぐらい型紙が重要なアイテムであるということになります。

型紙に対して思うこと。

これ無しでは決して製品が出来上がることはないと考えると、目には映らないが、製品に溶け込むように存在している「デザイン」にイコールだという見方もできます(^-^)。