宝石にまつわる神話のようなストーリーを知った今、神秘的な地球の軌跡の証を重んじ、しとやかにゆったりとした気持ちで向き合うことにした【1051】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

ジュエリーを扱う立場としまして、宝石のことをしっかりと知るために、時々宝石にまつわる本を読ませていただくことがあります。

このたび1冊の本を拝読、「宝石物語:岩田裕子 著」です。

かつて貴族の宝飾品であった宝石にまつわる事実を中心に、やや盛られて言い伝えられた部分も含むストーリーを興味深く読ませていただきました。

フィクション的な部分もありながら、実在の歴史上の人物ばかりのストーリーであり、逸話としてジュエリーが様々な人間の人生に伴ってきたという見方では十分リアルです。

いつまでも永久に持ち続けることができる品物だからこそ、振り返った時のその存在感や過去の出来事の真実を知る唯一の手掛かりなるものであったとも言えるのです。

宝石のパワー、この世を作る地球を含む宇宙からの戒めや教訓を伝えるほどのものなのではないか

物語としては、宝石のパワーが人の人生を狂わせたような「ホープのダイヤモンド」のストーリーが有名です。

ここまで複数の持ち主を転々とした宝石はなかなかない、多くの所有者があり、どの持ち主も不幸の末路を迎えているようなのです。

特にパワーの強いカラット数の高いダイヤモンドだからこそのストーリーでありますが、宝石自体よりもむしろ、その宝石の価値に翻弄され、心が揺さぶられた人間の愚かな姿であるとも言えます。

現在は博物館という望ましい場所で佇んでいるようです、誰の手にも渡らない状態に行き着いたのでしょう。

キラキラ美しい宝石を前にしてどこか心が動揺し、揺さぶられるのも、そのあまりの美しさゆえ仕方がないのかもしれません。

しかし、こうも思うのです。

そういった煌びやかなお品を前にした時にこそ、優雅に落ち着いた気持ちでゆったりと接することが望ましいと思いました。

決して貪欲にならず周りに翻弄され過ぎない自分の軸を大切にしなければ不幸が起こるといような戒めを過去の宝石のストーリーから学んだわけですから。

急いで慌てて身に着けるのではない、ゆっくりと時間を使いながら、気持ちを落ち着かせた身に着ける瞬間をむかえたいものです。

例えば、収納1つにしても、ゆったりと宝石が喜んでリラックスするような収納の仕方というのもあるもので、宝石が喜ぶような向き合い方というものがあるのではないかと思っています。

せっかく価値ある綺麗さを放ってくれているのですから、私達はそのお返しとして、丁寧に、穏やかに接してあげることが大切ではないかと。。

あとがき

奇跡的に掘り出された地金と美しいストーン、決して当たり前ではないことが重なった宝石だからこそ希少価値が高いのです。

そして、研磨という透明感ある美しい磨きをかけてくれた宝石製造者様である人間の叡智にもありがとうの気持ちを持ちたいものです。

決して自分が発見できるものでもなく、多くの人の力がないと美しいお品を目にすることさえできなかったわけですから。

貪欲になるあまり忘れがちなこと、それは決して当たり前ではなかった奇跡があっての今現在への「感謝」の気持ちです(^-^)。

元々希少価値の高いものが宝石、お得な量産品を避け、少なくともその場には1つしかない品物を更にその製造背景を想像しながら見抜く選び方【1041】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前に別の記事でも拝読しました記録としてご紹介の同シリーズの図鑑、「宝石3-ジュエリーその品質と価値の見方-:諏訪恭一 著」を拝読。

きわめて人気の書物であり、シリーズの「1」がまだ読めていないという事態(図書館で貸し出し中)。

このシリーズ本のファンになるほどの感動がありまして、面白いのが図鑑的な本であるにもかかわらず、まるで物語を読んだような感動があること、著者様の熱意とはっきりとした方針すら感じられる点です。

このたびは、ジュエリー選びの時にも参考になるような「ぱっと見」に表れる良し悪しの見分け方を、拝読した学びから自身の言葉でアウトプットさせていただきたいと思います。

ジュエリーの良し悪しはぱっと見に表れるもの、ぱっと見たその瞬間の「心の響き」に意識を傾けたい

当書物の中では、美しく宝石が輝く工夫などもご紹介されていまして、光とのかかわりもジュエリーは大いにあります。

地金の台の部分もそういった点ではジュエリーの大切な一部分であるということ、ルース(ストーンのみの状態)がジュエリーという完成品になることで一層輝くものにしてくれるのは18金やプラチナの台のおかげなのです。

例としましては、ペンダントやリングのストーンの裏面の地金による透かし細工、あれは光の反射を意識したジュエリーが美しく映る作用とデザインのコラボなのです。

ジュエリーを選ぶ時に、その素敵さはぱっと見の一目に表れてくるということです。

「わーっ♪」というようなすごさが感じられる第一印象のジュエリーは、ただ一部分を強調したものでは決してなく、様々な細部の美しさが集まったものだということになろうかと。

商業用というのは、マスに広く行き渡るようなお品であり低価格。

大変厳しい見方になりますが、一目見た瞬間に、華奢過ぎるジュエリー・小粒ジュエリーは飽きてしまうのです。

では大きければ良いかというと、それはそれで、ストーンの内部が目立つわけですが、まずは「大ぶり」というのは最初に目を付ける点としては正解であると思っています。

ぱっと見で「小さいなあ」と少しでも「ひっかかり」なるものがあれば、が最終的に高額なジュエリーとして購入する時には価値の欠如としたマイナス点になるのです。

やはり、心が躍るような「ダイナミックさ」「迫力」が初見で感じた宝石の方がすっきりと屈託のない気持ちで納得できるのです。

ただ、小粒のものでも複数並んだ配置のものは、面積が上りがりますので、「面積の広さ」という見方では、パヴェも優れた装飾であると見ています。

小粒1粒と多数という違いも大きいということです。

あとがき

末長く持ち続けていきたい宝石。

購入は一大イベントに等しい力の入るアクションになります。

ぱっと見の時の気持ちというのは、直観力のようなもの。

その時に感じた第一印象も随分重要であるのがジュエリー。

良質なお品物は、その第一印象に感動を得られるような作られ方をしているはずだからです(^-^)。

宝石のストーリーを紐解く、ピンクサファイアの6色もの展開をたった1点のペンダントトップに表した人がいた【588】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

サファイアは元は、コランダムという鉱物です。

同じコランダムが鉱物だったもう1つのストーン、それがルビー。

サファイアとルビーは元は同じ鉱物だったのでした。

そこへ、他の物質の混じりにより、赤いルビーへ、そして青いサファイア、およびその他のカラーストーンへ。。

そのルビー以外の総称がサファイアだったのです。

そのサファイアの中でもとりわけピンクサファイアが気になる存在。

ルビーみたいな紅色にはなり切らなかったピンクにとどまったことでその運命が変わったという見方もできます。

このたびは、そんなピンクサファイアが素敵に表現されているペンダントトップをご紹介したいと思います。

6色すべてがピンクサファイア、この6色が伝えてくるものを紐解く

最初見た時は、宝石の知識が薄く、どんなお洋服にも合いそうだと万能さが魅力で注目したペンダントトップでした。

3点セット:台がPT900のペンダントにはチェーンをPT850,ブレスもPT850、リングはPT900台。
〇ネックレス: 台がPT900のピンクサファイアの濃淡や色のトーンの違いのある6粒ペンダント。69cm。

右下の紫もアメジストではなく、6粒すべてがピンクサファイアの範囲内の色の展開という点が貴重。

トップのサイズは、バチカン含め縦25mmx横12mm。

デザインが揺れたように表現されているものの、実際の作りは固定。

上述のサファイアがコランダムから変化してルビーになり切らなかった姿をいろんなケースで一度に表現したものではないだろうかとロマンでいっぱいになります。

本当のところは、このペンダントトップの製造者様のみが知るところ。

ただ、この表現の仕方は、ストーンのサイズやカラットなどを遥かに超えた、「メッセージ」が入っているように思えてなりませんでした。

個人的には、とても素敵なペンダントトップなのだと思っています。

〇ブレスレット: フィガロチェーンの線径がなかなかのもの。PT850製。
〇リング:PT900台にダイヤモンドとピンクサファイアのコンビの楕円系粒のダブルリング 。12.5号。

同じピンクサファイアのリングがあるおかげでうまくまとまりました。

あとがき

ピンクサファイアが青味のピンクだというイメージでしたが、この度のペンダントの色展開を見ると、オレンジに寄ったようなサーモンピンクもあり、アメジストと見間違うようなパープルカラーもありました。

宝石は、物言わぬ物体ですが、その姿こそがメッセージそのものだということです。

大ぶりで華やかな粒のストーンに注目はしますが、意味深いことを感じとったストーンはこの度のペンダントトップが一番でした(^-^)。