もう同じものは見つからない、目立たない場所が裂けた40年来のアップライトピアノカバーの当て布リフォーム記録【1377】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ヴィンテージというのは、30年経過した時点でだいたい相応しいと言われています。

その先がアンティークで100年です。

あれこれ動きがなければ基本的には劣化が無い布製は、比較的持ちが良く長く残っていくことが多いです。

実家へ帰ると懐かしい昭和時代のヴィンテージ物がたくさん見つかります。

それぐらい変化がないままなのです。

かつては当たり前にあったインテリア品を今まじまじと見てみると、随分価値が増したように感じるのが経年後の面白さ。

このたびは、アップライトピアノカバーのお洗濯をすることでリフォームの必要性が出てきてしまいました。

原因が布地の弱ったところへの洗濯機の脱水2分のせいなのか、元々破れていたのか、はっきりは分かりませんでしたが、とにかく柄と素材が素敵なピアノカバーなのです。

40年前購入(祖母より贈呈)のアップライトピアノと共にこのカバーも足並みをそろえてきました。

この写真は実際のピアノに設置前のお洗濯後にハンガーラックに干している場面です。

色使いが独特の、「金華山織」という生地で作られたカバーで、黒がベージュやレンガ茶の中に溶け込んだ渋いテイストです。

どす黒く汚れた状態を手洗いで綺麗に洗い、脱水をした後にアイロンをかけて房や毛並みをそろえていきました。

そんな中であることに気づきました。

それがこの度のリフォームのきっかけです。

破れた部分を当て布をなじむようにパッチ縫いをするリフォーム方法

こんなレトロな素材や柄を是非今後も継続して持っていきたいと思いました。

そこで破れ部分をリフォームします。

正面から見ると奥の方の端っこがこんな風に破れていました。

原因ははっきり分かりませんが、生地が弱っているところへの2分もの脱水のせいだと思います。

まず、裂けた箇所の縦に走る糸をそのままに、横向きに馴染む同色糸を走らせます。
裏からと表からと両方横ステッチを入れます。あくまでもひっぱらず元のままに織り目を継ぎ足すイメージ。

針を上下に元の糸と絡ませながら編み込むように糸を渡らせていきます。

引っ張って口を閉じようとすると変なタックが寄ってしまい美しくありません。

あくまでも元の面積はそのまま活かしますので、織り糸を追加して埋めてあげるイメージです。

「かけつぎ」という上級な手法があるようですが、ああいった考え方と基本的には同じです。

あの技術は全く持ち合わせてございませんので独自のやり方になりますが(^_^;)。。

次に、白でも良いのですが、黒の12mmの伸び止めテープで傷み部分全体を覆います。

2つを重ねてすべての傷み部分が最低限カバーできるくらいのサイズ感です。

できるだけ目立たない方が良いですので。

表面にも同じように伸び止めテープを貼り、傷み部分全部をカバー。

最初接着芯でやってみましたが、糊の付きが伸び止めテープの方が断然上ですので、伸び止めテープがお勧め。

四角よりもこうした多角形の方がスタイリッシュ。型紙を作り馴染む色や素材の別布を裁断。
カットした別布に接着芯を貼ります。
多角形に固定しておくために、アイロンで縫い代1.5cmくらいを折ったら、外回りステッチを入れます。
元のステッチの上をなぞるように更に2周(2重)ステッチで固定。この時に裏にハード薄芯2重を当てています。
裏面のハード薄芯2重にもステッチ2重が貫通。固定の待ち針を端っこに止めてやりました。
裏面の仕上がり:余分をハサミでカットしてスタイリッシュに仕上げます。
実際こんな位置なので、ピアノのてっぺんに位置する場所です。目に映る機会はあまりないです。
before/afterの比較:お直し前の破れのまま使っていくことを考えたら、心がうんと安らぎます(^-^)。

あとがき

当て布が何かメンズジャケットの肘(ひじ)のアタリ防止を彷彿とさせます。

リフォームしながら思ったことは、結局、最終的な見栄えがスタイリッシュなのかというところも大事なのですが、それでもこうして手間をかけてやったリフォームの行き着いたところというのが、「安心感と心地良さ」でした。

お直ししたことで、今後も長く使っていけるのだとそう思う「気持ち」は目には見えません。

その代わりひしひしと感じることであり、この結果こそが本当の目指すところだということをお伝えしたいと思います(^-^)。

ヴィンテージワンピースが好きな方へのメッセージ、裏無しでもこれがある、3つの長さのインナーキャミの一番長い丈のリフォーム【1341】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ヴィンテージワンピースを集めてきました。

それほど多くもないお出かけ着のワードローブの中のヴィンテージワンピースは6点。

すべてロング丈のものです。

購入時には、「オーダーメイド」「注文服」「手編み」「手作り」「ハンドメイド」「昭和レトロ」「ヴィンテージ」などをキーワードに、ネットでくまなく古き良き味わいのワンピースを「数あるワンピースの中から購入し過ぎないように厳選します。

ワンピースは上下セットや組み合わせが必要ない分探すのがとても楽です。

あとは小物使いでコーデで工夫していくので、根本にこだわる部分さえ決まっていればワンピースは探しやすいアイテムなのです。

拘りの中心に、「ロング丈」がありますが、一言ロングと言ってもその差はあります。

「ひざ下からくるぶしまで」が大まかなロングの領域。

ワンピースの着丈でいうところの、90cm-120cm辺りまでの範囲です。

見つけたものが希望のピッタリの丈だとは限りません。

その点が1点物の魅力であったりもしまして、その現状の丈に自らが対応していくという「譲歩」になります。

ヴィンテージワンピースはインナーは抜かれていることも多く、透けている状態で販売されていることも多いです。

よって、インナーキャミをワードローブに持ち備えております。

今回は、3種類の丈のインナーキャミのラインナップにするために、長すぎるロングキャミをカットするリフォームをして、有効に活用できるものへと変えていきます。

そして、他の「ショート」「ミドル」に続く「ロング」という最長に当たるタイプがもっと有効に活用でき、出番も多くなるものにしていきます。

良質な黒のリブ編みのロングキャミの10cmカット風景

デフォルトで100cm強の丈の長さ。長すぎてワンピースのほとんどからはみ出してしまいます。

せっかく裾の始末がフリル巻きで素敵なのですが、このインナーキャミの出番が少ないのです。

その理由は丈が長すぎることにあります。

そのせいで、長い間持っていたものの、くるぶしほどもあるロング丈のワンピースに一度だけ着用した記憶しかありません。

丈が長すぎるのはたっぷりとして一見良さそうですが、ほとんどがロングワンピースの裾から5-10程はみ出してしまうのです。

ということで、思い切った裾上げの必要性があるということで、この度リフォームをしていきます。

10cm程上がるイメージでやっていきます。

先端から8cmの箇所に印をチャコペンで付けました。そして、カット。

10cmでなく8cmとしたのは、カットし過ぎて中間的な長さの他のインナーキャミに近くなってしまってはいけないから、三つ折りの部分を除外したのです。

あくまでも控え目に。。それでも飛び出さないように。。と程良きカットの分量が8cmくらいでした。

ニットなので、黒色の伸び止めテープ12mm巾の(平)を裾にアイロンで貼りました。
伸び止めテープの12mm巾の分量に沿って三つ折り。

2.4cm分の裾が更に上がりますので、先ほどのカットと合わせて、8cm+2.4cm=10.4cm。

約10cmが上に上がりました。

三つ折りステッチをミシンで1周して終了。生地の良質さと伸び止めテープの硬さでとてもやりやすいです。
10cm裾上げされたロングキャミ。これで、着丈が93cmになっていました。

とてもすっきりとしました。

これで、このロングキャミは、多くのワンピースへの着用の出番が出てくることになりそうです。

ただ、93cmというのは、95cm程度の着丈のワンピースにははみ出す可能性が生まれ、もっと短いインナーキャミを着用が望ましいです。

私が思うに、▲10cmというような考え方が良いと思います。

ワンピースの丈よりも10cmひかえた長さのキャミを選ぶということですね。

ということで、これ1つだけではいろんなヴィンテージワンピースには対応できるわけではありません。

そこで、3つの丈を持つという持ち方を次にご紹介したいと思います。

ロング丈用の中でも3種のを持つランナップ例:61cm、78cm、93cm

ワンピース用インナーキャミ:3種のどれもデザインが違います。すべて黒系。
裾の長さの違い:左からショート:61cm、ミドル:78cm、ロング:93cmです。

それぞれに+10cmしたワンピースの着丈という見方です。

こんな風に、1点物であまり融通の利かない点があるヴィンテージワンピースの丈の長さについての工夫ができるのです。

それによって、透けるから着用しにくく敬遠されている、だからこそ良いのが残っているヴィンテージワンピースを見つける視野が広がります。

裏地が付いているか否かなどの縛りや条件が解き放たれた瞬間です。

こうして、どんなワンピースが来ても、インナーキャミのラインナップが3種あれば何も心配することはないのです。

あとがき

このたびの、インナーキャミは、元は、おそらく1980年代後半-1990年代前半のこれ自体がワンピースとして着るタイプのお品だと思われます。

もともとインナーとしてではないメインワンピースとして売られていたものだと思います。

これをインナーとして着ることで、リブニットの溝に空気の層がたまり、保温効果のあるポリエステル/100%素材が機能として寒い季節にも活躍してくれます。

真冬のワンピースなどにもとても有難いインナーになりそうです。

古着選びは、固定観念はよくありません。

見方をフラットにしてみると、新しい着方が生まれることもあるものです(^-^)。

遠出のおでかけに安心にマイバッグをプチ改良、セキュリティー性を高めるためのバッグとポーチを離ればなれにさせない「タブ」の後付けのご提案【1301】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「コロナ」が2023年5月頭にインフルエンザのような部類の病状に認定されたことが大きいですね。

新緑の季節も相まって、お出かけする人がうんと増えました。

コロナ以来の3年ぶりの海外旅行だとの外国人の方が嬉しそうにはしゃいでいる映像も拝見します。

今や物価が世界の中では低めの日本が「お得感」がある、更に安心な場所であるという信用のもと、多くの外国人観光客でにぎわう様子が見られます。

日本人としては喜ばしいとも思えますが、反対に日本人が外国へ旅行する機会も少しは増えていくでしょう。

ただ、外国では世界的物価高のせいでお食事代が高くついてしまうというデメリットもありますが、旅行全体の出費としては、ほんの一瞬だと考えれば仕方が無いのかもしれません。

遠出の旅には、持ち物の安全性が求められます。

紛失や盗難を避けるために、ハンドメイドバッグを製作してきた私がご提案できることが1つあるとこのたびこの投稿をさせていただくことにしました。

大切な物を入れるミニポーチとバッグにタブを後付けする案

左はバッグの内側、ポケットが上寄りについています。右は小さなポーチです。

遠出では、この右の小さなポーチが不安です。

スッと抜き取りやすかったり、はずみで飛び出したりする心配があるのです。

そんな不安を解消しセキュリティー性を高めるために1つの案を思いつきます。

タブを縫い付ける:例えば、ポケットの入り口辺り、取り付けやすいバッグのサイド、ポーチのサイド。
タブを赤で表示:バッグのデザインにもよりますが、このような位置に後からタブを縫い付けるという案です。

実際は、もしかして困難だったり不可能だったりすることもあるかもしれません。

バッグの内側やポーチもいろんな作りがありますのですべてがこのやり方で可能ではないかもしれませんが。。

このように、バッグとポーチに互いにタブを付けることがまずはポイントです。

そして、その後、タブに紐を通したりチェーンを通してバッグからポーチがこぼれてもつながっているという状態を作っていくのです。

あとがき

今回は、アイデアの図解のみでしたが、いずれ、この案を実際のバッグでシュミレーションしてみる投稿をさせていただきますね。

バッグやポーチもすべてハンドメイドで作るわけではありません。

違うタイミングでいろんなバッグを複数持つというのが多くの人のスタイルだと思います。

そうすると、もうすでに手持ちのブランドバッグなどはそれ以上何も策が無いとあきらめがちですが、タブを縫い付ける程度の手の加え方なら、デザインへの影響はありません。

しかし、これもあくまで「自分使いに限ること」ですので、「商業利用でタブを付けることはブランド様の著作権侵害になります」のでご注意を。

自分でアレンジすることは無限です。

ミシンを一台持ちながら、ちょっとした使い勝手の良さなどを是非高めていって下さいませ(^-^)。

せっかくのブランドシャドウケースをしっかり使いたい、入り口にマジックテープを縫い付け収納力を高めるアレンジ方法【1297】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

コスメグッズは頻繁に使うものだからこそ1つ1つのアイテムを大切に収納していきたいものです。

ファンデーションケースそのままのポーチ収納で中身のフィルが割れてしまったこと、残り僅かなシャドウの中身がひびが入り粉が飛び出したことなど一度は経験されたことがあるかもしれません。

慣れると当たり前になってしまうことで少しずつ乱暴な扱いになることも。。

毎日使うものだからこそ、綺麗に使い、綺麗に収納するという考え方をこの度のリフォーム例と共にお伝えできたらと思いました。

ブランド化粧品のシャドウケース袋に注目、あの入り口空きっぱなしをアレンジしたい

図解が単純ですが、1枚仕立てのこうしたケースがよくシャドウケースに附随されます。

よく黒色をしていますね。

シャドウケースとのコンビで使う間はこのままでもある程度きっちりに作られているかもしれません。

しかし、上が空きっぱなしは中身が飛び出すことが多いです。

私の場合中身は鏡を入れたくて使っていましたが、鏡の薄さと重さで周りにゆとりも多く入り口から毎回飛び出していました。

ちょっとした揺れですぐに飛び出すということが分かったのです。

よって、この度の口を閉じるというアレンジをしてみました。

本体は黒。マジックテープも黒系を付けるのが目立たなくてよいです。
縦1cmx横2.5cm程にカット。
表面のトップの真ん中にそれぞれオスとメスをミシンで縫い付けました。
縫い付け終わったら、マジックテープの縦巾の分相当を内側にアイロンで折ります。
そうするとマジックテープがオス、メス両方共内側へ隠れますね。
最後に内側面の方からステッチをぐるり1周かけていきます。丈夫に二度縫いしました。

これで、入り口に留め具が出来ましたので完成です。

ちょっとしたアレンジですが、今までのただの空きっぱなしよりもずっと気持ちよく収納できるようになりました。

あくまでブランド様の意向を尊重せねばならない注意

今回の私のケースの場合は、ブランド様のシャドウケース袋だけをいただいたので中身を鏡を入れる使い方をしたわけです。

そもそも該当ブランドの中身とケースが一致して、セットで使えることを考えて作られたもの。

厚みのあるシャドウケースだと空きっぱなしでも大丈夫だから最低限の出し入れもしやすいバランスで作られた袋だと思います。

よって、今回の私のアレンジは、袋が分離している場合に別のものを入れたい使い方の場合です。

もっとも望ましいのは、最初に作られたブランド様の考え方に沿った組み合わせがそれは一番だと思います。

既製品はサイズに縛りがあることで、広くは展開できない制限があるお話

今回のマジックテープのアレンジは、正方形に近いシャドウケースに実際にシャドウを入れるためには使いやすいですが、その他の用途はなかなか思い浮かびません。

1つやっと見つけたのは、小さな5ml程の試供品の香水を持ち歩きに入れる為などは、サイズ感が合います。

しかし、その他いろんな小物に使えるかというとそれほどは見当たりませんでした。

やはりシャドウケース袋はシャドウ用にというのが一番良いのかもしれません。

こうした既製品の袋は、そのサイズに入れる物自体を合わせていかねばなりません。

リフォームでもある程度はアレンジできましたが、本来は入れる物に対してケースを合わせていくというのが考え方としては役立つ製作だと思います。

ただ、世の中には、「ブランド」があります。

私もこのたび、図解だけでしかご紹介していないのはブランドロゴも付いているからです。

同じブランドで統一して化粧品グッズを収納した自分ならではの持ち物としてラインナップしたい場合、1つ今回のアレンジが入ったケースが仲間に加わることが出来そうだと思ったのでした。

あとがき

今回は小さいケース袋でしたが、バッグの収納袋なども同じような考え方でアレンジできると思います。

とはいえ、デフォルトの価値もありますので、元のそのままの使い方が一番だということも実際に使ってみて思います。

特にハイブランド様の収納袋はそれ1つにしても「らしさ」があります。

それも価値だと思いますので、何でもかんでもアレンジしてしまうよりも、「既製品そのままの良さ」も尊重しながら使っていった方が良いと思っています。

自分で一から考案して製作するハンドメイドバッグ作りもやってきたからこそこういった「デフォルトの価値の重視」という考え方も持つようになりました。

本当にそのアイテムがリフォームする必要がどうしてもあるものなのか、リフォームなどしなくてもよいものなのか、の望ましいジャッジの場面にヒントになれば幸いです(^-^)。

レースはただの飾りじゃなかった、アタリの線を隠す時にどうしても必要な「機能」を持った優れた装飾資材【1287】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ヴィンテージ物ばかりをワードローブに集めてきた私なのですが、どうしても時々1点物ならではの悩みがあります。

それは、サイズが合わない部分があること。

そういった場合は必須のウエストなどだけを合わせて残りの部分のサイズは妥協せねばならないことも。。

ウエストはさすがに小さすぎると着用が不可能ですが、逆に大きい場合はベルトで工夫することで何とかなることもあります。

そうして、いろんな工夫をしながら、そこにあるそのままの姿にこちらが合わせていくような着方をすることの多いヴィンテージもの。

考え方によっては多くの新しい発見もあり、リフォームの腕もしだいに磨かれます。

このたびは、ウエストはよかったものの丈が短すぎたヴィンテージデニムパンツのリフォームです。

ただ丈を延ばすだけでは終了しなかった理由がありました。

独自のはき方がしてあった二つ折りの線のアタリを見えなくする工夫

品質表示が消えてメーカーが分からないヴィンテージデニム。
こして、二つ折りに独自の裾上げの結果、このような線が出ています。

この線はカジュアルにはく場合は仕方がないかもしれませんが、パンプスと共にエレガント寄りにはきたい私の場合これを隠したいと思いました。

そして、ある策を思いつきます。

それは、レースです。

数ある豊富なレーステープからこれを選んだ理由
:トップスに合わせると決めているセーターにマッチするようだからです。

白と一口に言っても、アイボリー、オフ、クリーム、ベージュと色の展開も多いです。

その中では、真っ白ではない、黄色みのあるタイプ。

ベージュまではいきません、かろうじて白にほんのりクリームがかった色です。

そして、レースのデザインはあっさりとシンプルなタイプ。

それでも装飾性も適度にあり、幅が広すぎない、そして、セーターのがさっとした風合いにマッチする麻のような雰囲気のレースがこれでした。

もうその他は目に入らなくなりました。

よし、これで決まりだ!。

そして、白い線の上をなぞるように、ミシンでステッチしていきました。

裾からの距離が、今回のような具合であれば、何とかミシンがかけられまして、幸運でした(^-^)。

端っこは視界が一番隠れた内股のデニムのハギ目のある場所。

縫い代は隠しながら丁寧にステッチ。

同色の白の糸でなじませながら、レースの柄を引き立てます。

今回、3本ステッチをしました。

まず最初に、真ん中からスタート。

レースの真ん中は、アタリの白線に一致する場所です。

内側には綺麗に幅が均一の3本ステッチが出ています。
真ん中から最初にスタートしていくことがこの3本が均一に並ぶコツです。
完成です。もし、3本でなく、真ん中1本のみであると、洗濯などでレースがよじれます。
そうしますと、美しくデニムパンツがエレガント寄りにはけないかもしれません。
ここで手間をかけることは、この先の長持ちに繋がるのです。

あとがき

今回のまとめとしましては、レースを「機能を持った資材」として重視した点です。

「隠す」という機能がとても重要になっていたこのたび、見事にその役割を果たしてくれました。

レースは、「飾る」ことだけを考えがちですが、何か果たすべき役割があって取り付けた場合、なぜその場所である必要があったのか、なぜこのレースの種類である必要があったのかなどすべての「なぜ」にまっすぐに返答ができるのです。

それは、見かけのかっこよさや綺麗さ重視の浅いお品よりも、ぐんとその深みが出るのです(^-^)。

早い段階で対策としてやっておくことが後の傷みを遠ざける、フェイスタオルの端っこのわずかなほつれを見逃さず縫い代を内側に収納【1258】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

毎日使う当たり前のアイテムだからこそ、良質な作りだと納得して選んだタオルを末永く使いたい。。など、インテリアに対する方針があります。

ライフスタイルの中でタオルは必須アイテム、毎日の心地よい暮らしの為にはこの当たり前こそが重要だという考え方をしています。

買い替えれば良いという考え方よりも、1つのアイテムを何年も末永く使うことの方が素晴らしいスタイルだと思っています。

このたび、キッチンのフェイスタオルがほつれてきました。

少し時期早々に感じますのも、まだ入手後1年しか経過していないからです。

何十年も使う見込みからすると、この先も末永く使えるものに、今ここで早めにリフォームしておこうということになりました。

なじむように黒い接着芯と黒い縫い糸を使用したフェイスタオルの端っこのリフォーム、この先も長く長く使い続けていく重要な岐路

リフォーム前の状況:こんな風に端っこがほつれていました。

おそらく洗濯機による圧力などが原因だと思いますが、そもそも最初の三つ折りの縫い代が甘いということも原因にありそうです。

もう片方と対象ですので、良い方を見ながら補修していきます。
余分な飛び出した糸はカット。ほつれが糸に戻ってしまっています。ここで活躍してもらうのが接着芯の黒色。

これを4枚重ねて上の人差し指のあたりの位置に貼りながら、くるみ込みやすいように布的な役割として利用します。

分量このくらいを4枚仕立て用に4等分にカットします。
カットしたパーツが4枚重なって生地みたいになりました。これを先ほどの指の位置に貼ります。

写真が不足気味で申し訳ないですが、ここで、延長した接着芯付きの黒い飛び出した部分を三つ折りして内側にアイロンで畳み込んでいます。

黒糸ステッチでボックス型に、そして内部にジグザグをやり過ぎない程度に施します。
完成:もう片方と似た様相へすっきりと修正しました。糸の飛び出しが消えて、お品物の高級感も蘇りました。

あとがき

こういった何気ない日常の作業も、すべては末永く物を大切に持っていくことが目的です。

買い替えれば良いという感覚は今後は見直す必要があると考えます。

普段から貴重な数少ないお品を選んでいる趣味嗜好から生まれた考え方かもしれません。

どうせ同じお値段であるならば、粗悪なお品ではなく良質なヴィンテージ品やデッドストックはお勧めです。

たくさんあり過ぎるから、物を大切にすることに疎くなってしまうということがあります。

これは、物であふれた満たされ過ぎた状況が、人の気持ちを鈍くさせている悪しき姿だと見ています。

身近な些細な事でも実践できる環境に考慮した「精神」を一人一人が持つことから始まると思います(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

ヴィンテージレザーバッグだから許してもらいたい行為、内側の汚れた布の裏地をお湯と洗濯洗剤に浸してバシャバシャと洗った【1250】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

季節の変わり目というのは、物を購入したり、模様替えなどをしたくなる気分になるものです。

このたび、これからの春夏の季節に合いそうなヴィンテージバッグを購入。

ハンドバッグなどは時代の流れで姿や形を変えた現在、逆に新鮮なのがヴィンテージミニハンドバッグです。

本革レザー型押しブランドバッグ:<サイズ>縦18cmx横22cmxマチ10cm。黄緑色のカラートーンが特徴。
底の汚れ:ねっとりとした黒い塊は爪で落とせるようでしたが、後程お湯を使いながら丁寧にふき取ります。
全体的にパッと見た感じの色味に関しては、色褪せてトーンダウン。補修クリームで補色に挑戦していきます。

補色に関しては、後日の記事で投稿したいと思いますので、ここでは「汚れを落とす」という場面のみでお送りします。

以上のような状態が本革レザーの部分の作業前の状態です。

気持ちよく使っていくためには、内側も大切ですので、裏地のチェックもしてみました。

内張りが布製で袋が飛び出す構造に感謝、レザーミニハンドバッグのレザー部分を傷めない洗濯方法を考えてみた

40度程度のお湯でとにかく全体をタオルハンカチで拭きました。冒頭での底のネタつきも除去できました。

レザーの素材を傷ませてしまわぬよう、決してレザー部分の本体はお湯には浸すことをしません。

全体を可能な限りお湯でしぼったタオルハンカチで拭くことを最初にやった理由はここにあります。

この次に、有難い構造である、裏地が袋のようになって外に飛び出すことができることを利用し、ジャバジャバと洗剤でお洗濯のようなことを裏地のみにします。

桶に「洗剤革命」という強力洗剤を濃度やや高め(お湯を入れ過ぎないことで調整)でお湯を薄くはります。

「洗剤革命」という強力洗剤は、漂白機能付きでも塩素系のブリーチとは違います。ブリーチ系は使用しません。

バッグが小さく、裏地もちょっとだけの面積なので、強力洗剤+40度程度のお湯のみで行いました。

更に、通常お洗濯する洗濯用洗剤も混ぜることでお洋服のシミのお手入れが成功した過去があります。

面積が大きい場合は洗濯用洗剤も混ぜるとパワーが増すようだと感じています。

クレーンのように、ビニールひもで取っ手を湯につかないように固定、裏地のみをバシャバシャと洗いました。
すべてが洗えなくても先端が一番汚れのある部分に当たるので、浸っていない部分があっても良しとしました。
そして、すすぎに入りますので、お湯を入れ直し、再びバシャバシャとすすいでいきました。

泡が無くなったら、バスタオルへ移動。

ここでパンパンとバスタオルではさんで水気を切り、水分を除去。この後エアコン付近で1-2日程乾かします。

以前靴屋様にお聞きしたのは、ドライヤーも有効、短い時間で乾かしたい時にやってみてくださいませ。

ここまでしても落ちなかったマジックの跡のようなシミもありましたが、それよりも、バシャバシャと洗ったことの気持ち良さが勝りました。

あとがき

あくまでもヴィンテージなので、完璧に新品同様までの復活を求めるわけではありません。

ある程度の満足度というのは、人によって多少価値観の違いとしてあるかもしれません。

このたびのバッグは、もとは、きちんとしたタイプのスーツに持つような1990年代辺りのお品であろうという予想をしています。

ブランドは、「エンポリオアルマーニ」様。

スーツはめったに着ないので、ヴィンテージ物のハンドバッグは、おそらくデニムパンツあたりにパンプスと共に抜け感を出しながら装うであろうとイメージしています。

後半の補色は、次の番号の【1251】の投稿でお伝えしたいと思います、引き続きお立ち寄りいただければと思います(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

私物のヴィンテージジュエリーボックスのキズ補修の見事な効果、木彫り装飾の琵琶の木が実物みたいに生き生きと蘇った【1249】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

ジュエリーに携わる事業者本人が持つジュエリーボックスは、意外にもヴィンテージ物の木製ミニチェストを利用させていただいたもの。

ジュエリーボックスもある意味インテリアの一部。

ヴィンテージ木製家具に関する好事家とでも。。込み入った作りが無いシンプルさとまるで家具が小さくなったようなその姿が大変好みなのです。

元はお薬入れのように使われてきた匂いがしていましたので、脱臭も必要、そしてよく使われていたのでしょう、キズも多数ありこれらを補色で塗りつぶしていきます。

生き生きとした引き出しをまたいだ琵琶の木の実と葉が素敵、落ち着いたカーキ色が魅力のミニチェストのキズの補修の華麗なる成果

塗装前のミニチェスト:<サイズ>縦20cmx横19cmxマチ18cm。カーキ色が素敵。彫りは全面です。

当初はこの写真の通り、かなりキズが見られました。

このキズを細かい部分にも及びながら綺麗に補修し、使用感を失くしていきたいと思います。

そこで、塗装の液を選んだのですが、これが結構イメージが難しく、リスク少なめにと、「東急ハンズ」様の店員様との話し合いの結果、100均の「セリア」様で塗装液(ニスも兼ねているツヤ無しの色付き)・ハケの2アイテムのみを購入しました。

ちゃんとしたお品物である所にコスパを感じます。カップはプリンの容器を利用。
塗装前後のカラーにご注目。残念なのですが、色がぴったりではなく、せっかくのカーキは焦げ茶に寄りました。

ただ、元のお品の趣は活かしたいので、琵琶の実のオレンジや葉っぱのオレンジが部分的に色づいた瞬間を表現したような部分はその色のまま残したのです。

細かなキズが多いせいで、今までは柄がぼやけていたと思います。

キズを隠す補色塗装1本のみでここまで柄がクリアに蘇り、高級感も加わるという効果があることには非常に驚きました↓。

補色兼ニス仕上げの完成:まるで新品みたいに新鮮な気持ちになりました。素晴らしい柄が最大限に現れました。
背と底以外はすべて琵琶の柄が彫られ躍動感に溢れます。ここへジュエリーを入れられる喜びを感じます。

あとがき

たった1本のみの補色液がここまでの仕上げをしてくれるなんて、素晴らしいことです。

底の面だけは、キズも付いておらず見えない部分なので、デフォルトのカーキグリーンの塗装の姿をそのまま記録として残しておきました。

この「残し」は、他でもない最初の製作者様への「敬意」です(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

古着だから許される、クリーニングによる表地の縮みが原因ではみ出した裏地のシンプル裾上げ方法、折り曲げ線の分量更に折り曲げた【1247】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の投稿【1249】でクリーニングも手洗いも不可の本革レザーの簡単お手入れ方法をご紹介しました。

その時に、現在ハンガーラックに隙間があるのはその他のお洋服がクリーニング屋様に出ていっているためで、この期間のみの隙間を利用して乾かすというタイミングがありました。

その後数日が経過。

いよいよクリーニングが仕上がってきました。

そうして、ラックに配置していったところ、あることを発見↓。

クリーニングによって表地が縮み裏地がはみ出した状態。クリーニング後によくある事件です。

こちらのお品物は手づくり品であり品質表示がありません。

見たところ生地はちりめんで、ちりめんは収縮性があるので、洗濯などで縮むことがあり得ます。

そして、もう1つ、ヴィンテージ古着のワンピースやスカートの裏地というのは、表地からわずかに控えた9割くらいの丈で作られてきたようなのです。

現在は、ひざ下くらいのペチコート風であることも多く、特に量産品はコストの削減に材料である裏地をミニマムに使用する意向が裏地の短さからうかがえます。

ヴィンテージ服の裏地のように、材料をきちんと使った製作には大変好感が持てます。

裾がまとわりつかないようにスムーズな動きができるたっぷりの裏地の配置は、作りの丁寧さを感じるからです。

ただ、そういう作りだからこそこういった縮みのデメリットも付きもの。

裏地はあまり縮むことはないために、表地との縮み率のギャップでお洗濯後突出してしまうことがあるのだと解釈しています。

品質表示が付いていないものは、クリーング屋様の保証もないようで、こうして仕上がってくることがあるのです。

そこで、このたび、この飛び出した裏地を自分で裾上げしていこうということに決めます。

古着だからこそ気さくに行えるカットせずそのまま曲げるだけの裾上げ方法、フレアーラインであることの難しさのはなかなか解決できなかった

もとは、3.5cmほど手まつりで仕上げてある裾上げ。この分量をそのままもう一度折り、ステッチをします。
ループはカット。後で貼ります動画内でカットせずにやってみたところ失敗してしまいましたのでマストです。
チャコペンなどは不要。アイロンをちゃんと元の折り曲げと同じ分量でかけます。

この後、端から2mm程度をステッチしていき完了という見込み。

いとも簡単にできそうなものですが、実はフレアースカートの裾上げは難しいのです。

曲げた先端にゆとりが残り、それをうまく配分しなければなりません。

よって、融通の利く手まつりが多くされているのかもしれませんが、ここは古着、ミシンで強硬にやってしまいました。

待ち針はある程度こまめに打ち、許容範囲内の皺にとどめる意識をしたつもりです。

良い部分とタックが寄りがちな部分とに分かれました。下手ですが悪しからず。。
完璧にはできません。フレアーの裾上げの難しさを痛感しました。やはり手祭りがマストなのかもしれません。
両脇周辺がタックが寄りがち。やはり、ミシンではやるべきではなかったと反省。
目打ちなどを使いながらなんとか許容範囲に仕上げたつもりですが、かなり粗い仕上げとなってしまいました。

仕付け糸をしても上手くいくかどうかは分からないですが、せめてそうするべきでした。

三つ折りステッチの全体像:こちらは、表地と接する方(隠れる方)。
こちらは、スカート内でいうところの表側です(見える方)。とりあえず気持ちよくはける範囲内だと納得。
裏地が中に引っ込みましたので、長さは成功です。
中の裏地の様子:よく見るとラインが素敵。このラインだから真ん中が最初飛び出していたのです。

美しい裏地の設置の仕方で作られていたのだとこの時に知りました。

最初の状態と比べてみます↓。

あとがき

やはり、ワンピース1つとっても、手作りやオーダーメイドのヴィンテージ品は作りが魅力的。

この度の大花柄のちりめんワンピースなども、このオートクチュール品の道を歩みながらどなたかが作ったのだということを感じ、味わいが全体的に見られました。

リフォームをして、その作りの良さを実感することもあるのです。

ヴィンテージワンピースの作り手のこだわりや気持ちが分かる一面が感じられて、非常に有意義でした(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

ただの古着好きが本革レザー服を収納する時に最低限やっていること、①お湯とタオルを使ったふき取り②擦れのクリーム補修③完全な乾かし【1245】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今のこの大きな季節の変わり目のタイミングで、コロナが本格的に開けたと感じています。

こうしてポカポカした日和の中で、お洋服の収納とお手入れをする気持ちに。。

まず、ほとんどをクリーニングに出しました。

古着はコスパの面からせっかく安く入手したからとクリーニングをためらうものですが、「気」の事を考えると、一からの自分のターンの着用スタートとしては望ましいことであると考えます。

しかもちゃんとバシャバシャと洗うタイプのクリーニングをしてもらいます。

ということで、ハンガーラックが隙間だらけの今、この隙間が確保されていることこそが活きる環境において、クリーニングとは無縁の残った本革類のお洋服をお手入れしていきました。

本革レザーは手洗いでもクリーニングでもない、「拭くだけ」ということこそが基本の古着好きがお届けするシンプルな収納方法

本革レザーのお洋服の品質表示は、洗濯に関しては手洗いもドライクリーニングも不可。

クリーニング屋様もレザー専用枠を設置されたりして、それでもレザーを洗いたいというニーズにはある程度対応されているようです。

このたびご紹介しますお手入れは、エコノミーで、最低限で簡単。

特に、古着で購入のコスパ維持には向いた管理の仕方ではないかと。

4アイテムの本革レザー服:左から、ロングスカート・パンツ・タイトスカート・ベストとすべて本革。
何か白い点が付着、おそらく歯磨き粉です。気持ちの良い収納をするためには、これらもすべて拭いていきます。
シェニール織のタオルハンカチ:40度程度の湯でしぼり、拭いていきます。爪を立てず端っこで汚れを除去。

黒色に馴染んでしまっている透明の付着物もこの時にお湯の力も借りながら拭いていくのです。

油じみなどは一見分かりにくい汚れですが、実は外食時などに飛び散っているものです。

こういった透明感ある汚れなどこそ、放っておくとカビの原因になるのです。

時々タオルハンカチをお湯で絞り直しながら丁寧に隅々まで拭いていきます。タックの隙間なども確認。
ウエストの裏側や裾の内側の折り返しも本革レザーの部分はすべてこまめにふき取りしました。お湯ですので。
拭き終わった後はバスタオルなどの上に乾かします。
ウエスト部分が乾かす時の優先順位の前半の方が良いです。拭いたウエスト部分の裏側を見せる形でロール。

と、これだけで本革レザーのお洗濯とイコールの作業は終了です。

次に、最後の1アイテムのベストだけが、更なるお手入れが必要だったのでご紹介します。

これはお洗濯とは少し離れますが、この機会に一緒に行います↓。

このようなポケット縁の擦れを始めとして、全体的に縁が擦れています。これを味わいととらえるのかどうか。
過去の動画でもご紹介した、「サフィール レノベイティングカラー補修クリーム」。定番の黒色を使います。

「東急ハンズ」様の靴のお手入れコーナー(クラフトコーナー)で購入。

主にバッグの縁の擦れにとても有効であるとお聞きしましたが、お洋服の本革レザーでももちろん有効。

靴に関しては、1つで何役も兼ねるつや出し成分まで入った完璧な「KNIGHT:コロンブス社製」を利用させていただいているので、靴には使用しておりません。

また、お洋服やバッグに「KNIGHT」を使用してしまうと、硬くなってしまうことが分かっています。

靴は靴用、お洋服やバッグはそれにふさわしいタイプの補色クリームを分けて利用が相応しいと書かれていました。

このクリームの原産国、いかにも日本製ではない感じ。正解は「フランス製」でした。¥1,485(税込)。

このお手入れにあたって、古いのを開けたら、残りが少なくて空気が入って、中身のクリームが固まって土みたいになってしまっていました。

そうすると最後まで使い切れないということがあると分かりましたので、都度あまり惜しまずに、必要である場合は、思い切って使用してもかまわないと言えます。

こちらは、2箱目の新品を慌てて購入しにいったところです(^_^;)。

手袋は「ダイソー」様の薔薇柄のもの。やわらかくてこの作業の時に利用させていただいております。

布は、毛羽立ったブランド様の使わない保存袋をカットしたもの。

その他、綿のTシャツの古着なども利用できますので、捨てる前に、この使い方に利用できないかどうかを思い出してみて下さいませ。

クリームを付けて、すべての擦れの部分に塗り込みます。

バックルなども外して内側部分にも塗り込み。擦れが黒で補色されると、一気にドレスライクに寄るのが不思議。

これで、再びハンガーに吊るして乾かします。

この乾かしは最終段階の作業です。クローゼットを持たない私はこのままラックに吊るすことが終了です。

こうして、ちょうどクリーニングに出払っているお洋服が無い状態で隙間だらけの通気性の良いタイミングで完全に乾かすという期間が得られたのです。

「しっかり乾かす」ということはくれぐれも重視いただきたいことです。

あとがき

レザーのお手入れというと複雑な工程をよく拝見しますが、あれは、プロの方が技術を最大限に駆使した見せ所であったりします。

実は、補色の作業が無い前半に関してなどは、お湯で拭いて、乾かすだけです。

いろいろ塗り重ねすぎるとかえってこれもカビの原因です。

いろいろ塗るというのは、前提が「常にお手入れをする」ということがベースにあると思うのです。

このたびのご紹介は、ずぼらでめったにお手入れしないタイプの方こそ向いた、1年に1度で良いたった1日だけの確実なお手入れ方法。

お肌と同じような性質の本革レザーのお取り扱いは、コスメ分野に似るところがあります。

まずは、「汚れを丁寧にとりベースの状態を大切にする」ということに比重を置いています(^-^)。

 書き手:ピクチャレスク