「裁断」があるからこそ素敵なフォルムが出来るがゆえ生まれる「切れ端」、小さくても上質なポーチを作ることは決して譲らない【1421】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年から始めた過去の生地ストックの整理活動。

長い年月をかけましたが、その後のインテリアカバーの製作の担当の2023年で新しい生地が増え、波のうねりのように消化していきました。

一度2024年でのまとめとして、はぎれを使ったミニポーチを日常使いに相応しいサイズ感を一番に重視しながら型紙を6種作りました。

そして、6種類の三つ折りポーチの裁断まで行いました。

このたびは、1点のみ完成した通帳サイズのポーチをご覧いただきながら、このサイズ展開の意味やはぎれを使った製作に対しての考え方を綴りたいと思います。

可能な限りを尽くした生地の使い切り、それでもチェックの柄を合わせ全6種類の日常的なアイテムケースとして使える作りの良い三つ折りポーチ

上は種類のポーチ用の型紙、下は型紙通りにはぎれを裁断した状態。
6種類の型紙と裁断:サイズ感を重視して、イメージしやすい入れ物の対象物を表現しました。一番上はキャップ。
型紙x6種:①通帳②スマホ③ファンデ④コンタクト容器⑤シャドウ⑥キャップです。だんだん小さくなります。
型紙シール:材料の必要量をシールで型紙に記しています。
一番上に見えているのは、①通帳の生地の裏面です。ジャガードは両面使用できることで全1点物が可能。

作り方は、中表に2枚を合わせて、Uの字を縫い、ひっくり返し、口を閉じて三つ折りにして固定ステッチで完成です。

①三つ折りポーチ(通帳サイズ):縦12cmx横18cmxマチ無し。通帳の為にあるようなサイズ感。

もしかして、ユーザー様は通帳を入れないかもしれない、それでも「通帳サイズなのだ」とお知らせすることにサイズ感の的確な伝達の意味があります。

チェックの柄合わせ:特にチェック・ストライプ・ボーダーに関しては、柄の「ずれ」は「価値の無さ」です。

これは⑥キャップという一番小さなパーツですが、こちらだけは同じ2枚を中表にしますので(裏地が無いタイプ)、その他の①-⑤と違う構造です。

よって、特に前後の柄がぴったり合うように裁断します。

それが可能であるのは、パーツが小さいからであり、柄が合わないものは裁断せずに廃棄の方の選択を取ります。

ここで大切なのは、生地をすべて残すことなく使い切ることよりも、むしろ良質な品物を作ることに重点を置くということ。

小さな小物をいい加減に考えて、前者の考え方をしてしまうことは間違い。

もっと製造するその労力を大切にしなければなりません。

せっかく作るために時間を割き集中するという苦労は最も労うべき部分であり、それこそが「サスティナブル」だと言えるのではないでしょうか。

「薄利多売」の手を抜いた製造がいかに変な方向・道を歩んでいるのかを考え直すきっかけになればと思います。

あとがき

品物を製造するということには責任があると思うのです。

良質ではないと分かっていながらご提供するなど本来あり得ないことなのです。

製造する者が「価値」を入れ込まないで、ユーザー様が果たして価値を共有し受け止めてくれるのか。。先に「give」を能動的にしていくべきなのです。

結局は、良質な物を追求する姿勢が、後になって製造者本人も幸せになる「良き循環」があるのではないかと思っています(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ファンデーションケースを持ったメイク姿の横顔がドラマチック、素敵なゴールドカラーを覆う布製ポーチ作り【1357】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

特にメイクには長けているとは言えないのですが、ハンドメイドを通して、メイク用品を入れるケースをご提案することでお役に立とうとしています。

このたびは、持ち物の例からのスタートで、2部屋横繋ぎの横長長方形のファンデーションケースを3点同時製作しましたご紹介になります。

メイクするその姿を他の人から映る目線で意識したご提案をすると同時に、素敵なハンドメイドケースを作りたいと思います。

作りやすい三つ折り式で作るミニポーチの構造が最もスタイリッシュ、マチ無しならこの作り方ですべてのサイズがカバーできる

裏地付きのミニポーチと言っても2種類の作り方があると思うのです。

1つは、バッグみたいに袋を各1個ずつ作って、最終的に重ねた箱のように二重に差し込んで裏地とする方法。

この場合フラップは分離されますので別パーツ。

もう1つは、このたびご紹介の、同じパーツをピッタリと中表に合わせて縫ってひっくり返し、1枚のプレート状のパーツを作り折りたたんで仕上げるという方法。

これが意外とスタイリッシュですっきりと仕上がりますので最もお勧めの作り方です。

中表にしてすべての辺縫い代1cmで縫ってひっくっり返してこうして1枚のプレートを作ります。

カーブラインがを美しく仕上がり易いという点もメリット。

そうして、黒が2点完成。左は裏地がシルバーカラーの別生地。右は裏地も共生地です。

接着芯を表地と裏地共に貼っています。

横長ファンデーションケース:<サイズ>縦8-9cmx横12.5cmxマチ無し。

この2つ、実は折る分量を1cm変えています。

中に入れるファンデーションケースの微妙なサイズの違いをこの高さで調整することが作業の途中で可能であることもこの作り方の融通性です。

横は固定ですので、片方は左右1cmずつくらいゆとりを、もう片方は左右5mmずつのゆとりをもうけた違いで作ってみました。

もう1つは、ベージュのちりめん素材。

ちなみに、こちらは3点の中では一番ぴったりサイズになります。

左右のゆとりがあまりない分出し入れに少し引っ掛かります。

ただ出し入れ以外の保管の時間帯はぴったりサイズである良さが活きます。

ファンデの厚みが両サイドのゆとりを奪いますのでぴったりとした入れ心地になるわけです。
ベージュに入れるファンデケースをゴールドに、その時々の瞬間の映りを意識しました。相性が良いカラー。
後ろ面。柄の場合この後ろ面に関しては反対向きに出てしまいますので注意。もっと縫いの技術を高めねば。。

型紙のご紹介:ファンデーションケース長方形モデル用

さて、このたびの型紙をご紹介したいと思います。

是非はぎれを使った製作にお役立ていただき、著作権フリースタイルですので、商業利用にもお役立て下さればと♪。

型紙サイズ:縦27.5cmx横15cm。カーブは半径5cmの円の一部を利用。円の一部が一番美しいカーブ。
柄生地を使う場合の注意:この矢印が正位置の柄の向きですので、裁断はカーブが下に来ます。
そもそもファンデーションケースにもこだわりたいところです。ゴールドとか真っ黒は高級感が増します。

どうでしょう。

このファンデを手で持ったそのメイクをする姿、自分では決してその角度で見ることはありませんが、まわりの誰かが見ていることがあるかもしれないのです(^-^)。

あとがき

日本製の工業製品の特徴として、蓋のあるものが、「カチャッ♪」とはっきりとした透明感ある音を立てて閉まることの素晴らしさを幾度か感じてきました。

ちょっとしたことながら、開閉は毎回のことなので、その積み重ねた心地良さの集大成が、「日本製の良質さ」「確かな品物」という「信用」に繋がります。

そんな素晴らしい製品に背中を押されながら、ケースに関しても、ハードな物品を傷めないための工夫に着目してみたのでした。

これらの細かいポーチに入ったコスメは一重仕立ての巾着に詰め込んで保管。

こうして、それぞれがケースに入ったアイテムを詰め込んだ巾着袋自体のボリュームは大きくなるわけです。

こうした細かいケースは時として、必要なアイテムだけをミニバッグへ入れて外出できます。

バッグへポーチごと投入する発想を変え、小さなケースごとバラバラに入れるという発想です。

特に容量が最低限のパーティーバッグやクラッチなどにお勧めの入れ方です。

おうちでは、ちゃんとこのメイン袋に入っているわけですので、常に整理整頓ができていることになります(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

「〇〇入れ」として販売してもどうにでも使い方を変えられる巾着袋、専用ケースから別の入れ方になってもなお手放したくない気持ちになるポイント探し【1354】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

洋服の「流行:モード」というものは、その根っこに、人間の「飽き」「心境の変化」があり成り立つモデルであると言えます。

かつてのアパレル全盛期では、その流行が何なのかをキャッチする媒体として雑誌やテレビがありました。

それがここ現在において大きく時代が変化。

多くの人にカリスマ的に1つのデザインが流行であることの浸透に無理が出てきたのではないでしょうか。

一人一人がそれぞれの個性あふれる唯一の人間であり、おのおのが隣の人と全く同じ趣味嗜好ではないということこそ素晴らしいのだという考え方。

このたびは、臨時で通帳ストック(私のものではありませんが)として持ち歩く必要があり、厚みある生地のはぎれをストックの中から選び一重仕立てで巾着袋を製作。

完成品を見ながら、別の使い方をイメージしたり、今の使い方ではずっと行かないことこそ長持ちの秘訣なのかもしれないという面白いパラドックスを説いていきたいと思います。

通帳入れ以外にもいずれ使うことがあることを見込んだ巾着袋、気持ちの変化に伴った使い方の変更がかえってその後の持続に繋がることもある

使用生地(黒):ジャバクロス粗目、綿/100%、日本製。しっかりした生地で、織り目がはっきりと見える構造。
あらかじめ2枚の長方形のすべての辺を1cmずつの三つ折りをしておきます。

何分一重仕立て用にと丈夫な生地を選択したことで、三つ折り同士の重なりが針が通らないリスクを抱えてしまいました。

マチを作るとその周辺がごちゃごちゃとかさばってしまうので、マチ無しです。

巾着ひもホールは一度だけ折ればもう縫い代始末がされているのでスムーズです。
三つ折りしてある端を両割れするので、幅をとり2cmで行いました。厚みある生地は細かい折り目は禁物です。
江戸打ち紐が結構太い線径ですので結ぶとループエンドの中に隠れません。そこで伸び止めテープを利用。

伸び止めテープをアイロンで固定しながら、巻いていきます。

巻き過ぎも禁物。

その次にペタンコに幅広になった状態を二つに折り、真ん中辺りに返し縫いの二重ステッチをミシンでかけました。

そうしますと、もとのひもの厚みよりも少しだけ増し、ループエンドの穴の中に入りながらも飛び出し過ぎることが防げます。

ある程度ひもがループエンド内に隠れたら、根本を一度結び固定。

この状態で巾着紐を全開した時に左右に3cm程のゆとりがあることがミニマムながらゆったりとした望ましいひもの長さのサイズ感だと思います。

通帳巾着:<サイズ>縦18cmx横28cmxマチ無し。底辺が歪んでいるところが何とも。。いやはや汗。

「8」が縦も横もつくので覚えやすいサイズ感です。

どちらかというとゆったりと通帳を複数収納できるサイズ感。

ちょうどのケース的なデザインも良いのですが、専用と決めてしまわないところに、その後の別の使い方の可能性を残します。

なぜ、このような事を考えたのかは、中身がいずれ不要になるからであり、一時的なケースとして利用したいからに過ぎないのです。

巾着をしぼった風景:「しじみちゃん」とでも名付けたいような貝のようなかわいさが生まれました♪。

四角いクラッチ型にしがちな通帳用のポーチですが、この度巾着でゆとりの余った部分が両端下に生まれています。

これは、上述のように、後の使い方が通帳ポーチにとどまらず他の使い方を見越したことが理由。

あくまで今だけの使い方をしているわけで、すでにこのブログ投稿の現在ではもう別のコンセントコード用ベルトのストックやコンセントタップの小さいタイプを入れる入れ物に変わっています。

こうした使い方の変化は、「事情の変化」に伴うものでした。

では、冒頭のようなかつての流行やモードのように飽きたり、気持ちが変化したらどんどん捨てていくのでしょうか。

できれば、末永く使っていきたいものです。

そうしますと、使い方を変えることで今後も使い道があったという事実、そして、それほどまでにして使い続けたいと思った生地の素敵さがあったと思うのです。

このことを、製造側の立場になって見るならば、本来は、おのずと「良質」なものを作ろうとするはずなのです。

あとがき

次々に手持ちのものを変えて、常に新鮮さを見せていく持ち方もこれまでは確かにありました。

しかし、今後ご提案したいのは、「古くなったものでも変わらず魅力的に持てる良さ」です。

何十年も同じ物を持っていることが粋(いき)であり、カッコイイ文化があっても良いではないですか。

「これは30年持ち続けているものだよ」と人に語るエピソード付きの優れたお品となることもあるでしょう。

きちんとお手入れされ、傷みを補修しながら長く使っていくその「スタイル」は、これまでの「そのビジネスモデル維持のために誰かを犠牲にしながら製造された製造者都合のお品を持つこと」と対極にあるもの。

1つの物を大切に持っていくための工夫は、こうしてわずかながらも製造ができる者が、出来上がった後の続きのストーリーとしてご提案できることだと思っております(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

低反発クッションの下に敷いたシートカバーの意味、「コクヨ」製レアカラーのブラウン座面のオフィスチェアを一生物にしたいからです【1352】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

会社勤務の事務員時代、一人一台のデスクとチェアをセットで割当てられました。

これまで昭和時代からずっと基本的な企業風習のようなものです。

長年会社でお世話になったあの「KOKUYO:コクヨ」製のチェアの良さが忘れられず、わざわざピンポイントで探したのがこちら↓。

「コクヨ:KOKUYO」社製のオフィス用チェア。ガスで上下に高さ調整ができローラー付き。座面の茶色がレア。

このタイプ、おそらく初期型のデザインだと思いますので、「コクヨ:KOKUYO」社製では、多くの人が懐かしいと感じるかもしれません。

勤務先では、ブルーカラーでしたので、ブラウンというカラーがインテリアを意識した選択です。

2018年にストレートネックを患い、全体の姿勢を見直すようにと探したのが、この椅子。

ふんわりとした何とも言えない感触や沈み過ぎない程好いクッション性が抜群のモデル。

体をまっすぐにキープしてくれるようなそもそもの作りなのです。

しかし、このモデルももはや古い時代のもの、日本製です。

経理事務のお仕事で同じ会社で14年強勤務させていただいたので、退職時は座面が擦れていました。

軽く自分なりに糸でお直しをして会社を後にしましたが、こういった布張りというのは、そのまま使用すると硬いジーンズなどでは特に擦れが起きていきます。

経年で少しずつなので気付きませんが、長持ちさせていきたい場合、購入段階でシートカバーの製作をすることを決意。

おそらく一生行けると思います。

この椅子と共に働き、生活していく人生の一部にもなるほどのアイテム、大切に大切に使っていきたいのです。

クッションだけでなく「座面・背面シートカバー」も同時に製作、目的は「KOKUYO」製の素晴らしい椅子を永久的に持っていくため

低反発クッションカバーと共に完成。ピンクを基調としてコーデしました。薔薇柄のマルチカラーです。
<クッションカバー>ジャガード、ポリエステル/100%、日本製。<シート>カーテン地、ポリエステル/100%、日本製。
この長い共布リボンが全体を支えます。動かないので下に落ちるストレスが無く、使い心地は快適です。

共布ひもと言っても、クッションカバーの薔薇柄と同じという意味の共布です。

ジャガードの凹凸感、カーテン地の織柄のマス目の美しさなどインテリア向きな素材の「はぎれ」であることがポイント。

大きな面積で余っているはぎれの使い方の一例としていかがでしょうか。

面積が不足の状態をTの字のハギ目で3パーツを合体した縦長の長方形シートを作る場合の縫い代の隠し方

座面カバーにはT字にハギ目があります。3枚のパーツを1枚に仕立てました。何ら1枚仕立てと変わりありません。
Tの字の縦のパーツ2枚に関しては、地縫い後両割りし縫い代を反対側に隠しステッチで固定。左下は耳そのまま。

インテリア物は耳があれば見えてもほつれないのでその分最低限に生地が有効に使えます。

耳はインテリア品では、見せても大丈夫だと判断しています。

あとがき

おそらく、大切に座面が使われていくので(私が使っていくのですが)、一生物の椅子になると思いまして、こんなに素晴らしいことはありません。

茶色は薄い色に比べて汚れが目立ちません。

とはいえ、実際には汚れていくものなのが座面に組み込まれた布の運命。

よって、カバーで覆ってあげることは元のデフォルトの状態をキープする上で有効な手段です。

もしかして、「茶色に魅力を感じているのに、茶色を全面的に覆っていまって矛盾しているのではないか」と思われるかもしれません。

しかし、長い目で見て、この椅子も使いながらではあるのですが、「コレクション:収集」なのです。

すべての身の回りの使用アイテムが実は、拘りあるコレクションの一部だとしたら。。

大切にしたくなるのは当然です(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

間違えて多めに購入してしまった生地のエピソードこそストーリー、リベンジ品と共に「リアルフリマ」でお客様へお伝えしたらよい【1351】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在カーテン・クッションカバー・テーブルクロスなど布製のインテリア品を次々に製作中です。

実家の新築に伴い、インテリアカバー類製作の担当者としてです。

ハンドメイドバッグ事業と何ら変わりのないスタンスで作っていますが、インテリア類は一重仕立てが多いので少し勝手は違います。

このたびは、一番簡単な端を三つ折りするだけで完成するテーブルクロスの洗い替え用の2点目に関して、サイズを間違えて生地を多めに購入してしまいました。

1点目製作から少し日数が経過し、うる覚えでダイニングテーブル自体の横の長さを128cmの所を158cmと間違えて見積もっていたのでした。

+30cmを余分に間違えたことによって、全体で幅なり1.6m購入した1点目に対し、2.5mも購入してしまったのです。

よって約90cm余分ということになりました。

余り布をこのたびは活かしていきます。

ナイロン/100%のはっ水加工タイプは、結構しっかりとしたハリコシある生地ですので、裏地を付けない一重仕立ての巾着袋を収納袋として製作しました。

一重仕立てでもちゃんと成り立つというところを感じ取っていただければと思います。

購入ミスでもったいなく余ったテーブルクロス用撥水生地、手持ちの薔薇ワッペン・ギフト用リボンテープを使い製作した一重仕立ての巾着袋

出来上がりを見ながらのご紹介になります。

ビッグ巾着袋完成:<サイズ>縦33cmx横33/55cmxマチ15cm。ふんわりとした丸いフォルム。
入り口付近の様子。
サイドの様子。
底の様子。

中に撮影用の中綿を入れていますが、一重仕立てにしてはなかなかのしっかり感。

このたびの生地は、ナイロンツイルはっ水加工、ナイロン/100%、日本製です。

オリーブグリーンがクラシックな雰囲気です。

では、工夫の点を5点ご紹介してまいります↓。

①薔薇のワッペンの接着+ステッチで固定

薔薇の花の赤い部分の真ん中を縦に往復縫い。葉っぱはそれぞれ3箇所往復縫いで固定。

最初にアイロン接着をした次の段階でステッチをしましたので、このペアの作業でしっかりとワッペンが縫い付けられたということになります。

ワッペンだけの接着ではお洗濯で経年の剥がれが起きることが見込まれるアイテムには、是非同色ステッチでなじませて固定するこの方法をお役立て下さいませ。

一重仕立てなので裏面にはステッチが出ますが、そうは言ってもすっきりと最低限に始末します。
糸の色をなじませましたので、遠目で見るとステッチをしていることがほとんど分かりません。

②最初の1枚布の時点ですべての辺を三つ折りして縫い代を隠しておいた

その後の作業終了後の写真ですが、もとは三つ折りで縫い代が始末されていますのですっきり。
巾着ひもホールもそのまま一度折り曲げるだけです。

③マチはカットせずにサイド側へ縫い付ける

マチを三角に作ったら、サイドの縫い代へ縫い付けました。カットすると再び縫い代ができてしまうので。

底へ折り曲げ縫い付けるやり方も考え方としてはありますが、バッグの中をのぞいた時に視界に入りやすい底を避け、サイドにしたという理由からです。

④巾着ひもは江戸打ち紐を購入せず、サテンタイプのリボンテープを使用

比較的リーズナブルなお値段で強固なサテンタイプのリボンひもを巾着ひもに利用。ラッピング資材の余りです。

同じ仲間のシフォンタイプは少し弱さを感じたので目の詰まったサテンタイプを選択。

一重仕立ての表地にバランスが合う軽いひもになりますが、表地のオリーブグリーンにちゃんと色を合わせています。

⑤ひもの先にゴールドのループエンドを飾った

紐の先のほつれが綺麗に隠され高級感が生まれるスズラン型のループエンド。
リボンを蝶結びにした様子。

こうして完成しました。

ここには、室内エクササイズ用の運動着を数点収納することに決めました。

タンクトップと短パンのエクササイズ用のアイテムをロール状にたたみ、横に並べて収納。

あとがき

使い方は、その後の気持ちの変化に従って変え、その後の2024年現在では事業用の道具入れとしています。

自分使いにした例ではあったのですが、ハンドメイドマーケットなどでは、ミスも貴重なストーリーとして、笑い話のように会話の1つに盛り込まれてはどうでしょう。

そうしますと、そのお品物に何か特別感が生まれ、受け手に届きやすくなっていくかもしれません(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ミラー(鏡)やコーム(くし)を専用のふんわりしたハンドメイドケースで守れば、メインポーチなどペライチの巾着袋に収納で十分ではないか【1307】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在製作中の小さなサイズのコスメケース。

とりあえず身の回りの小物から順にケースを作っています。

材料ははぎれで十分。

小さくてもこんなに立派な作りになるのだと驚きのある製作が実現できます。

作り方も難しくはありません。

細かな作り方は別の投稿で後日お伝えする予定です。

このたびは、くしと鏡用のケースの製作2個を凹凸感ある素敵な黒地のはぎれで作りました。

最後に、完成後のペライチの巾着袋に複数が入っている様子もご覧いただけます。

割れやすいコスメグッズすべてに専用ポーチをピッタリサイズで作った、くしとミラーもそれぞれにちゃんと収納されペライチの巾着袋に入る

2点同時製作の完成のお写真です↓。

左:くしケース:縦8cmx横12cmxマチ無し。右:鏡ケース:縦7.5cmx横7.5cmxマチ無し。
入れた中身:左にはくしを、右には丸鏡を。

実は、左は初めてのサイズで、横が長くなったタイプ。

名刺入れのサイズ感をそのまま引用しましたが、実際は、このくしの場合は、縦が長過ぎまして、この3分の2程度でよかったと思います。

この辺りは十人十色、それぞれのユーザーのサイズ感というものがあるのできりがありません。

凹凸感ある黒無地のこの生地は、ストレッチ丹後ふくれちりめん、ポリエステル/95%、ポリウレタン/5%、日本製。

裏地は、生地名・混率・原産国すべて不明ですが、黒の花柄ジャガードの喪服系の生地です。

しっかりした生地で、呉服屋様での購入のはぎれであるとの情報です。

大変質が良いのが分かります。

右は以前に一度左のふくれちりめんの素材で作ったシャドウケースを丸鏡入れとして利用。

一度もうすでに同じデザインを作っているので、生地を変えて1点だけの存在にしていくスタイルです。

この凹凸感ある薔薇柄は、ビエラフロッキープリント、ポリエステル/70%、レーヨン/30%、日本製。

この混率の意味としてはこう↓。

基布がポリエステル/100%のビエラという織り方の綾のような柄が入ったタイプで、そこへ、フロッキーと呼ばれる柄の貼り付け加工の薔薇柄の素材がレーヨン/100%。

その柄が全体の面積に占める割合で7:3を表現した表示の仕方みたいです。

フロッキーは凹凸感が素敵、膨らんだ柄のレーヨン/100%はベルベットのような素材だと思っていただいたら良いかと。

こちらもなかなかのしっかり感があり、その理由は、ビエラの綾の織り方にあると思います。

こうして「はぎれ」として作る時にも丁寧に内容を示すことはたいせつではないかと。

不明の部分はそのエピソードを添えてカバーしながら、そのまま「不明」と正直に示していきます。

2素材の同じサイズでの比較:左は今回、右は前回。同じ黒でも少し違った雰囲気になります。

コスメのプラスチックケースが黒で覆われていることも多いその高級感とミステリアス感をはぎれ製作にも落とし込んでみたのです。

おかげで、自前のペライチの巾着ポーチ(白)の中は、真っ黒。

それでも1点ずつが別物である差別化で何とか目的のものを見つけられます(^_^;)。

あとがき

小さいサイズのはぎれで作るものだから適当でよいのだという考え方ではなく、小さいのに作りがよく立派であることこそ素敵なのです。

さりげないバッグの開閉時には、周りの友人達は意外と注目しているもの。

こうしたアイテムがきっかけで人との会話のきっかけを作り朗らかな日常の一コマを彩ることになればと願います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

フクレニット生地のペンシルポーチの「中表型」の失敗から「外表型」の成功へ、中表で事前製作したプレートを組み立てて作り上げることの自由度【1305】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

多くの裏地付きトートバッグで採用されている「中表」の作り。

表地と裏地を別々の袋として作っておきながら、最終的に合体して重ねて1つになります。

同じ構造で先日ペンシルポーチを作ったのですが、ニットであることが原因か、ラインが上手く出ずにいびつな形になっていました↓。

おせじにも美しいラインとは言えません。内側に裏地も設置の良い作りは目指したつもりだったのですが。。

この納得できなかった作りのペンシルポーチを今一度別の作り方でトライ。

元の型紙は全く同じ型紙を使い、2点の出来上がりを比べる実験を興味深くご覧いただければと思います。

信じられない、この2つが元は同じ型紙であったことが。。「外表」の出来上がりのラインの美しさは「中表」だけで作ることの可能性の不足を証明した

<型紙>縦8.5cmx横22.5cm。左右の下のカーブは半径5cmの円の一部をコンパスで利用。

前回のように同じ型紙を使用します。

表地x2枚、裏地x2枚にすべて接着芯を貼り、このたびは、表地が丹後ちりめんのニット、裏地も黒無地のパワーネットでニット芯を接着。

そして、更に、伸び防止に伸び止めテープですべての辺の縁を固定。

カーブはバイヤス、横線はストレートなのですが、後からの反省としては、ファスナーのうねり防止のために、ストレートの部分は伸び止めテープを3枚重ね貼りをするべきでした。

ここまでしないと、ファスナーのうねりの解消が目に見えて現れないのです。

あらかじめ表地と裏地を中表で縫い、ひっくり返してプレートパーツを製作。

そして、ファスナーへ「外表」で縫い付け、残りのカーブ部分を「外表」で縫い合わせて完成です。

プレート組み立て型のペンシルポーチ:<サイズ>縦7cmx横20.5cmxマチ無し。

裏面も見てみます↓。

課題としては、縫った位置の端からの距離が不統一、徹底することででもっと綺麗になると思います。
以前に製作の「中表型」:ラインが曖昧で、同じ型紙で作ったとは信じられないほどです。
「中表型」の後ろ面:左右のバランスも合っていないです。

では、ここからは比較していきます↓。

厚みの比較:前者の納得いかない方はひっくり返しの物理的な影響で膨らみます。その点は利点になります。
バッグの中をミニマムにすっきりとさせたい場合、ペタンコの方が場所を取らないとも言えます。これも利点。

結局は作り方の違いで一長一短あるわけですが、「外表型」では、カーブラインがはっきりと綺麗に出たことで、このデザインの場合はこちらが向いているとジャッジ。

「外表型」は、ラインが曖昧になりがちなニットでも、ちゃんとカーブがクリアに出るのです。

一方で、「中表型」の良い点は、「反る」物理的フォルムが影響して自然にふんわり感が出せることです。

よって、製作するお品物によって都度判断しながら「中表型」なのか「外表型」なのかを選び分けると良いです。

後者の「外表」は実際には、「中表+外表のコンビ」が実際の作りです。

そして、このたびの「外表型」の成功で、更なる無限性を感じました。

「中表」で縫い代を隠したプレートさえ作っておけばあとは組み立てていくだけなのですから、思い描いたデザインが実現しやすいのです。

ひっくり返し型では布では形がクリアに出にくいバニティなども、過去にはこの「外表」のやり方で実現でしてまいりました。

複雑な構造にトライする際に出来るだけシンプルにイメージできるのがこの考え方、「本当に作りたい形」を我儘に現実化してみてくださいませ。

あとがき

確かに、このたびのような「中表+外表混合型」の作りはデザインの広がりは見込みます。

しかし、この作り方も限界があり、厚みが増すことで、ミシンの押さえが脱線して縫いにくさが生まれます。

そこをどう解決していくかは、ピクチャレスクもまだ解けていない課題なのです。

製作の道を歩む途中の段階としては主に2019-2020年辺りにたくさん採用してきたやり方です。

しかし、その後製作の技術も「腕が上がった」と自分で言えるほどに成長したのです。

いよいよこの段階に来ますと、綺麗に完成できないと分かっているものをわざわざ作らなくなります。

所謂「完璧主義」「プロ意識」に近くなったということです。

しかし、実際にはこうして自分の身の回りのものは不完全でも作っているわけですので、「商品」なのか「自分使い」なのかで引用が分かれている現在です。

一度、この「外表」についてご意見を持ってみてくださいませ(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ふくれちりめんという凹凸感あるふっくらとした生地でミニコスメポーチを製作、ペタンコ仕様の三つ折りタイプでも立体感が出る素材【1300】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近連続で、はぎれを使ったミニポーチ製作の投稿をさせていただきました。

【1298】【1299】では、そもそも型紙が分離しているか一つなぎかの違いで出来上がりにふんわり感があるのか無いのかの違いを発見。

このたびの【1300】はその2種の作り方をいずれも活かし、中に入れる物を選ぶ使い分けの例です。

このシリーズの締めくくりの回となります。

ふっくらが必ずしも絶対であるということではなく、ぺたんこ型が相応しい出番があることも発見致しました。

同時に、選ぶ生地がふっくらとしていれば、他の生地ではペタンコに出来上がってもふっくら仕上がるという生地の種類による力も発見したのです。

同じ生地で2種の作り方で比較したミニポーチ、片方は「蓋分離型」、もう片方は「一繋ぎ型」、どちらも中身によってそれぞれ出番があった

左:ファンデーションケース(ふっくら仕立て)。右:シャドウケース(ペタンコ仕立て)。黒無地です。

右の三つ折り仕様でも、そこそこふんわりと仕上がっているのは生地のおかげ。

生地は、「ストレッチ丹後ふくれちりめん」という名前の生地、混率は、ポリエステル/95%、ポリウレタン5%で、日本製。

よく伸びる弾力性ある生地ですので、当然ながらニットの接着芯を貼りました。

ふくれはもともとふんわり感ある素材なので、その場合バランスを考慮し、右のペタンコ仕立てが大いに有りなのです。

では、中身に入れた様子です↓。

左:厚みのあるファンデーションが合いました。右:薄っぺらいシャドウケースが合いました。

このように、中に入れる物が相応しい1点を選ぶと望ましい組み合わせになります。

ファンデーションケースは2cm近く厚みがあり、右のようなペタンの1つなぎの作り方の方ではサイズはぴったりでも実際には入れにくいことがあります。

一方、シャドウケースはふっくらした左に入れてしまうと、たとえサイズは小さくなっていたとしても中にしっかり納まらず隙間が空きます。

右のペタンコのタイプ一番望ましいのがシャドウケース(私の手持ちアイテムの場合ですが)なのです。

こうして、それぞれの作りの特性にあったアイテムを入れていく使い方をすると、両方の作り方が活かされるということになります。

シャドウケースの型紙(ペタンコ仕上がりタイプ):縦22.5cmx横10cmの一番下を半径5cmの円でカット。

生地は表地と裏地枚ずつの合計2枚のみです。

これだけでできてしまうことが非常にエコノミーな製作、細長く余った生地をこのように利用できるのです。

もし、生地の向きが横向きであってもこうした小さなポーチでは問題にならないでしょう。

あとがき

当ブログ記事は最初の投稿が2023.06.12でした。

その翌年の2024年に、これまでのブログ記事の「手直し」を順番にしていき、およそ1年半後の2024.12.02という最後の月でこの記事の番がやってきました。

実はこれらのケースは2024年現在でも持ち続けてコスメケースとして使用しています。

その後ファンデーション自体をミラー付きの横並び型に大きく変更、左のケースはサニタリー品を入れて持ち歩いているお出かけ中にどこかで落としてしまいました泣。

このコロコロと丸いカーブの良さや、フクレの優しい質感が非常に心地よかったのに残念でした。。それほどに失うことが「惜しい」と思ったのでした。

こうした物は、なぜか飽きることがありません。

その良さをお伝えしていきたいのですが、おそらくプレゼント的な無料の配り方や、パックにして贈答品用にと販売すると良いのではないかと考えています。

無料は決して損ではなく、「アプローチ」と考えれば無駄ではないと思うようになりました。

こうして余ったはぎれにも価値があるとなると、そもそも最初に選ぶ生地はやはり優れた生地であるべきだとつくづく感じました。

いずれ、こうしたはぎれが生まれる前のメイン製作のバッグも「高級生地」の方向へ向かうのが良いのではないかとこのはぎれの活用のポテンシャルを見ながら考えたのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

同規格のミニポーチ2通りの作り方の比較、「難関と立体感」か「簡単とペタンコ」のどちらを選択するのかの答えは後者【1299】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の番号【1298】の記事とも関連したのがこの度の【1299】です。

【1298】では、蓋と本体が分離した型紙を使用して、小さなコンタクト液ケース用のポーチを製作。

【1298】投稿のミニポーチ:蓋の型紙が本体と分離、蓋をはめ込む位置が分かりにくい難しさがありました。

出来上がりは苦労した成果とでも言うような、ふんわりと膨らんだ立体感あるものに仕上がりました。

ただ、このフラップの取り付けにくさも見逃してはなりません。

作りやすいことは美しく仕上がることにイコールだからです。

やり直したような結果からも、短い時間でスムーズに出来上がるためには、作りやすくなければいけないのではないかと考えました。

このたびは、一繋ぎの1枚の型紙を裏地付きで2枚分裁断、三つ折りタイプの蓋と本体が繋がったタイプで同じ出来上がりサイズのミニポーチを別生地の黒無地で作り直してみました。

シンプルな1枚のみの型紙を三つ折りに組み立てながら出来上がるミニポーチ、ペタンコであることはミニサイズでは問題なしと判断

一繋ぎの型紙(今回のやり方):縦18cmx横12.5cmの長方形の底面を半径5cmの円のカーブにカット。
蓋分離型との型紙の比較:全く同じサイズに出来上がるには、左のつなぎ目の縫い代分をカットしたのが右側。
完成:【1298】の時と同じ、縦5.5cmx横10cmxマチ無しです。見かけは同じデザインですので。。

途中の製作過程は、後で貼りますYouTube内で大まかに口頭でお話させていただきました。

詳しくは、後日作り方専用に投稿をさせていただきます<m(__)m>。

コンタクトレンズケースだけでなく、こうした塗り薬も入りますし、鍵やバンドエイドも入ります。

この真っ黒生地はニットでよく伸びるタイプです。

パワーネットと呼ばれるタイプの生地で、接着芯は黒のニット芯を貼りました。

さて、ここからは比較、作りの違いが生み出す出来上がりの見た目の違いをご覧いただきます↓。

左が分離型、右が一体型です。サイズは同じです。正面は特に違いがよく分からないです。
左サイドの膨らみの様子:結構この角度が一番分かりやすく違いが見られます。ひっくり返した左は良い雰囲気。
右サイドの膨らみの様子:こちらも歴然とした違いです。一繋ぎ型はペタンコになってしまうのでした。
底の様子:何となくラインが魅力的なのは左の方ですので、苦労して左のように作るメリットもあるのでしょう。
背面の様子:型紙の違いでステッチ線が入る入らないの違いがあります。

パッと見た感じの良さや雰囲気は左側に軍配。

同じ生地で比べるともっと良かったと思いますが、手間をかけた分の成果がそのフォルムに分かりやすく現れたと左側に対して感じます。

ただ、左側は作りにくいので、慎重かつ困難な場面があることはデメリットです。

一方右側の無地は気軽に作れるものになりまして成功しやすいです。

これをどちらかに選択するということが非常に難しいものです。

もう1つ重要なメリットが左側にはありました。

分離していることで、はぎれが使い易いことです。

右側は大きな面積が無ければそもそも裁断できないのです。

となると、条件のようなもので、生地が中途半端にしか余らない時には左側で、生地が十分あるならば作りやすい右側でというのがジャッジもしやすいでしょう。

あとがき

こういったミニポーチも商業としてお値段を付けるとなるとなかなかお値段が付け難いものです。

以前の投稿でもお話致しましたが、プレゼントとして添えるということが道としては可能性を感じています。

もしくは、セットにしてまとめ売り、贈答品向けにパックになっているという状態で販売することです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

はっきりとしたフォルムのミニサイズが更なる別の用途に広がる可能性、縦横1:2の比率のサイズの半月型フラップコンタクトポーチ【1298】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

生地の余り布が小さくて捨ててしまう前に、今一度ご検討いただきたい。

少しの余り布でも作ることができるミニケースのご紹介です。

サイズはいろいろ変えて製作してきていますが、このたび作ったのは初のサイズで、目的はハードコンタクト液ケース入れとなります。

ハードコンタクトレンズケース:これを入れるポーチです。液のこぼれ防止に中に封筒の底を設置します↓。
こんな風に封筒の底をカットして余分の縁を折り曲げて袋として内部に設置し、使用封筒をリサイクルします。

ハードコンタクトレンズのケースは円柱型で、細長いもの。

これを入れるにピッタリなサイズ感の横長タイプの封筒の底部分の利用をさせていただきます。

内袋の分も考えてポーチ自体は、コンタクトレンズのケースよりもややゆとりを見ていきます。

型紙は2枚のみではぎれを最後まで有効的に使える、蓋の半月デザインがおしゃれなスタイリッシュなミニポーチの可能性

型紙:<本体:左>:縦12.5cmx横12.5cm。<フラップ:右>:縦7.5cmx横12.5cm。

製作過程はまたの別の投稿でご紹介しますので、ここでは完成した場面へ移ります。

ちゃんと接着芯も貼って裏地付きの何らバッグと変わらない仕立てです。

コンタクトレンズケースポーチ:<サイズ>縦5.5cmx横10cmxマチ無し。

使用生地は、モノトーン花柄系撥水防水ストレッチプリント、ナイロン/100%、日本製です。

接着芯も貼り、裏地も付けてハリコシがあるため、マチ無しでも自然に厚みと立体感が出るものです。

マジックテープはシックな同色。裏地も表地と同じ生地で作りました。
中に内袋ごとコンタクトレンズケースを入れました。

この撥水の花柄モノトーン生地は、これで最終。

素敵な撥水生地なのでこんな風に最後に1つポーチが出来たことが喜ばしいです。

ニッチな使い方のコンタクトレンズ液ケース入れとしましたが、もとはコスメケースの部類で、リップケースとしても考えてもいたのです。

ただ、口紅を持っていないので(グロスのみ)、必ずリップを入れるとは限らないという見方をしてみたのでした。

その他の用途としましては、バンドエイド入れ・薬入れ・キーケースにも幅広くお使いいただけます。

ちょうど縦にするとキーケースのあの三つ折りタイプのサイズ感にそっくりでもあります。

すっきしとしながら、蓋が半月型であるところにかわいさも感じられ、スタイリッシュにも感じられます。

既製品でも多くが蓋をフルにカバーするべく、フラップの横の長さを本体の横幅に合わせていることが多いと思います。

そうしますと、裏地付きのこのようなきちんとした仕立て方では、蓋を表地と裏地の袋の間に入れ込む場面が非常に難しいです。

このたびも、あまりの難しさに、最初に仕付けをしてステッチを入れておくという工夫も入れ込みました。

隙間が両端に少し空いても良い場合は蓋の型紙を狭めると少し作りやすいですが、フルに蓋がかぶることの安全性に価値があるとも言えます。

同じサイズと同じ見かけで、一繋ぎを三つ折りにたたんだタイプの方がおそらくスムーズだと思います、後日製作しまして投稿します。

あとがき

こうした小さいポーチは、量産品との差別化を意識すると良いです。

その1つには、「専用ケース」というところに目を付けるのが実現しやすいことです。

意外なもので、入れる目的を決めてあった方が受け入れられるという実体験も持っています。

その後で、他の用途の可能性を実際のフィードバックを得ながらユーザー様に教えていただくというのが「良き絡み」でもあるのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク