たくさんの縦長パーツで出来上がるエコバッグの中でただ1つの横向きでなければならないパーツ【1213】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在製作中のエコバッグ、その名も「切餅:きりもち」は、角々しい四角いスタイルが特徴です。

縦長のパーツが非常に多く、このたび、柄物で製作するにあたって、あることに気づきます。

それは、もとは長い取っ手兼支柱の150cm以上もの長さを要する長いパーツが縦取りでは1.5cm以上もの用尺ということでもったいない生地の使い方であるということで、横取りをした型紙を作っていました。

しかし、そうは工夫しても、結局は選ぶ生地幅が限られて、親しみやすいデザインではない、むしろ作りにくいデザインになってしまうということで、ロングパーツを2つのハギ目を作り、3パーツに分解したものへ仕様変更。

それに伴い、生地幅がシングルの狭い幅にも対応できるようになったのです。

そこで、110cm巾のヘリンボン柄の生地で裁断をしていたところ。。。

ここから今回の、ちょっとしたつまづきになります。

しかし、このつまづきの解決のおかげで、更にまた、型紙も分かりやすいクリアのものになることができたケースです。

その様子をお伝えしたいと思います。

110cm巾では、本体パーツは横には並ばないことから生まれた横の隙間の利用

本体のパーツは110cmの生地に置いて見るとこんなイメージ。

横に2枚を並ぶには到底至りませんでした。

よって、上下に並べることになり、この時点で、縦の長さの2倍分(約1.1m)の用尺が決定しました。

残りのパーツをコスパ良く、右の隙間へ配置していきます。

そうしますと、結果は、少しだけ余るだけでうまく裁断できました。

このことから、110cm巾周辺の生地では、横に並ばない場合は同じ用尺ということになります。

横が60cmなので、120cm巾以上の生地が見つかった時にやっと2枚横並びが実現できます。

しかし、その時に、今度は縦の長さが一番長いパーツである取っ手の70cmが追加され、用尺1.1mどころか用尺1.3mくらいに増えます。

よって、生地の巾によっていろいろ細かいパーツの向きを変える必要があると思われます。

今回は、110cm-118cm辺りまでのバージョンの場合ということになりますが、この辺りの巾の生地が結構多いので、良い例であったかと思います。

横向き裁断がマストのパーツがある

横ベルト2本:これは、地の目もこの向きであることが望ましいです。柄の場合にはっきりしますが、
この向きで柄が正位置に映るのが横向きであるこの向きの裁断なのです。

110cm巾のまとめ:ほとんどの細かいパーツは縦向き、ベルトだけが横向き

縦向きマストなほとんどのパーツ:この小さなタブは元の型紙は正方形ですが、
これも縦向きでないとここに現れた柄が寝てしまうことがあります。

そんな感じで、取っ手パーツ、支柱パーツも表面に出てくるパーツは縦向きが本来の向きです。

そして、内側のマチのラッピング布x2枚(左右分)と、内側の底のラッピング布x1枚は、柄物であっても表面ではないため、その時々の裁断の状況によって、横向きでも縦向きでも良いと思います。

今回の110cm巾では、ラッピング布も縦向きでないと上手くエコノミーにおさまらなかったので、分かりやすくなったわけです。

この110cm巾を基準にするとよいと思います。

本体が横に2枚共並ぶ生地幅の場合

ただ、120cm巾などの生地の時に悩むことになると思います。

なぜなら、本体が横に2枚並ぶからです。

120cm巾といっても122cm巾もありますし、表示より実際はもっと余分にあったりするのが現実です。

よって、横に本体を並べてしまうと、今度は長い70cmの取っ手パーツがその上に突き出しますので、単純に縦の長さの52.5cm+70cm=122.5cmと用尺が1.3m程必要になってしまいます。

今回の110cm巾では、1.1mの用尺でしたので、幅の広い生地なのにコスパが悪くなるのです。

そうしますと、生地幅関係なく、本体を縦に配置するこの110cm巾の時の配置を定位置としておいて、用尺を1.1mのままやっていくという手もありますね。

ちなみに、以前のひとつなぎの長―い支柱と取っ手が一体化していた時の生地幅150cm以上で作った時の用尺は、0.8mでした。

1m以下というのも魅力ですが、0.8mだったら1m購入してしまおうとか、ネットで生地を購入する場合は1m購入しなければならないのです。

用尺1mにおさえることができるのか

ネットで生地を購入する場合を考えると今回の110cm巾で1.1mという用尺のはみ出した余分の0.1m(10cm)がややもどかしいですね。

なんとか1m以内で作れるものとなるとマチを小さくするということでしょうか。

縦の長さは出来上がりはほぼ横と同じなのでこれ以上縦の長さを削るとフォルムが変わります。

よって、出来上がり18cmくらいに仕上がっているマチが15cmくらいのマチで良ければ縦の長さも型紙上で削減され、用尺1mちょうど辺りでいけるかもしれません。

その辺りは、一度研究してみますね。

あとがき

今回は、横に空いた隙間で細長パーツを複数裁断してコスパ良く生地を使用していく例をお届けしました。

こんな感じで、バッグ1つのサイズさえも理由のあるサイズになっていくことがあります。

やはり無駄なく生地を使いたいですし、今後量産の方向というのはあまり良い姿ではないと思います。

在庫も長期間携えねばならない量産の設定ではなくて、その都度必要な物だけを必要な分量使える工夫やアイデアも大切だと考えています。

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