1ctに満たないダイヤモンドフラワーペンダントの存在感の理由は、その台の作りにある【511】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジュエリーは一応製造物ということで商品であるわけですが、宝石類の場合美術品のような要素もあると思っています。

その出来上がったお品に込められた「意志や思い」、これが最終的にユーザーに感じられるお品というのは、「哲学が入った絵画」のようで素晴らしいと思います。

そもそもダイヤモンドジュエリーは、ある場所には集まっていて売られているようなので今では見慣れた商品なのかもしれません。

しかし、ダイヤモンドは、鉱物の考え方からすると奇跡的なストーンであり、本来は地上の人間が手にするようなストーンではないのです。

深く地下に眠る鉱物が火山噴火などで地上に噴出して、その中でもこういった白く美しくなっていく奇跡的な段階をたどることで出来上がった貴重な石なのです。

ダイヤモンドになり切れなかった石というのも多くあり、装飾品としての宝石まで行き着いたということです。

と考えるとジュエリーとしてダイヤモンドになっただけどもその価値はとても大きなものであると思えます。

ラインがくっきりとしてすっきりと目に映る理由は地金の「台」の緻密な作りにある

K18WG台のダイヤモンドのお花のペンダントトップ。
一般的によく見る小粒タイプよりひとまわり程大きいです。

台の間の隙間のせいか、まあるいラインがはっきりとして素敵です。

この理由を考えてみました。

くっついているより離れていることが違って見えるのかな。

よーく目を凝らしてみて、あっと驚くことがあります。

それは、お花の5つのパーツの1つ1つが小さなお花になっていたということです。

しっかり見ないと気づきませんでした。なんというすごい作りなのでしょう。

よく見かけるお花は、もっと小粒で台がくっついているのだけれど、この場合は、5つの分離した台がくっついているといったような深みある構造でそこに小さなお花6パーツ仕立てが設置してあるのです。

ラインがはっきりしていた理由はその細かい設置の爪などの台の構造にあったようです。

表から見て、花びらの縁に出ている爪の一部分。

これほどのコンパクトなサイズでもたくさん付いています。

いかに大切に緻密に作られているかがうかがえますね。

そうすると、このフラワーペンダントトップも、一粒だけの1ct程度の豊富に見られるデザインに比べて、デザイン性が高く作りに手間が込められていると考えられます。

そこがこのお品1点の価値となっていく部分であると。

あとがき

決して大きくはないけれど、よく見ると、根本的な構造が際立っていたこのフラワーペンダントトップ。

今後細部までいろんなアイテムをよく見るよう心がけようと思ったこのたびの学びがありました。

このペンダントトップの作りには、製造者様が込めたこだわりが入っていると感じています。

ダイヤモンドもそのストーンだけに注目しがちですが、実は、地金の台の作りとか使い方も大きくデザインの素晴らしさに影響していると思うのです。

ジュエリーも表だけを見るのではなく、ひっくり返した裏側の構造を見るということもお勧めしたいですね(^-^)。

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