その見た目のグラデーションの5房のストーンが物語るサファイアの鉱物ストーリー【488】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

サファイアという天然石のイメージはネイビーカラーという方が大半でしょうか。

実は、サファイアはカラフルな色の展開があるストーンなのです。

この度ご紹介するピンクサファイアのグラデーションのペンダントは、サファイアにはなぜ色の展開があるのかということを物語るヒントのようなメッセージが入る素敵なジュエリーなのです。

元はコランダム、その後の物質の混じりによりルビーになった赤、そうはならなかったピンクサファイアの分岐点

ピンクサファイアのペンダントトップ:5房が濃淡で並んだ配置が素敵。台はK18YG。

この濃淡の配置は奥深いメッセージがあるように思えます。

それは、サファイアが鉱物から成り立つ様子を知るとヒントが見えるからです。

サファイアとルビーの元は、共通のコランダムという透明の鉱物が土の中で出来上がります。

そうして、その後その透明に物質が混じり、片方は真っ赤なルビーへ、もう片方はブルーのサファイアや黄色、グリーン、オレンジなどへ色が変化しまるで進化の用に枝分かれします。

その中で、ルビーになり損ねた色が完全に真っ赤になり切らなかったのが、ピンクサファイアです。

そんなことを知るととてもロマンチックな気持ちになりますね。

このペンダントの濃淡は、一番薄い色がほぼコランダムの状態に近いと思わせてくれ、そこからピンクサファイアへ成り立っていく「段階」のようなものを表したメッセージのようだと私は受け取っています。

本当の事は、製作者様本人のみが知るところ。

ただ出来上がった品物からはそんな風にサファイアそのものの成り立ちの1ストーリーを教えてくれているような気がします。

物言わぬ宝石がメッセージを伝えることがとても素敵です。

この房のモチーフはあまりクセが無いので、ブレスとかリングも合わせやすいかもしれません。

その一方で、何でも合ってしまうからこそ、かえって個性を出しにくく悩むのかもしれません。

あとがき

サファイアというのは、元はコランダムという鉱物であったところから、「ルビー」、「ルビー以外」のこの「ルビー以外」のものの総称です。

よくマルチカラーとしてサファイアだらけで装飾されているマルチ宝石も多いですが、あれも実はやみくもにカラーストーンを集めたものではないところにサファイア哲学なるものがあると見ています。

表面的な装飾品であると映りがちな宝石ですが、手間をかけて丹念に製作されるからこそ、そこに無言のメッセージが入れ込まれることは多々あると思います。

もし、ジュエリーに興味がわいた際には、品物を購入する以前に、鉱物について知る、歴史を知ることも良いと思います。

そうすると、今までの好みが変わってきたり、購入したい宝石の種類が変わってきたりとなにかしら影響力をいただくものです(^-^)。

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