まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
現在レンタルジュエリーという事業をしています。
ネックレス(ペンダント)、ブレス(バングル)、リングをセットにまとめてジュエリーのみのコーデ、雰囲気を作った合わせやすいセット組としています。
その中には、真珠も何割か入っています。
特に今回のテーマのあこや真珠については、K18YGとの組み合わせで高級感が高まり、エレガントになります。
そんな真ん丸な形をしたかわいいあこや真珠についてこのたび、新たに知ることとなった知識とか歴史をご紹介して、私なりのあこや真珠の取り扱い方、接し方というものも書きたいと思います。
あこや真珠は日本人が生み出した養殖技術で作られるもの
真珠と言えば、かの有名なミキモトさんが思い浮かぶかと思います。
社名であるミキモトというネーミングは、人の苗字そのまま御木本幸吉さんのことです。
まだ、真珠が高価な希少性が高すぎて気軽に一般の人々が持てなかったところから、養殖技術によって、たくさんの、しかも形の整った宝飾品を作れるようになったことに貢献し、その後あこや真珠が多くの人に広がっていきます。
現在アクセサリーは盛り上がっているとはあまり思えないものの、一部では真珠ファンは健在であると思いますし、人気のアイテムです。
このたび、1冊の本でこのあこや真珠について、特に真珠がどのように出来上がるかというなかなか私達が分かりにくいような構造を知りました。
真珠 美の壺 著者:***
NHK出版
もともとこの本は、美の壺というNHKのテレビ番組が元なんです。
私は、この番組が開始の2006年当初よく見ていました。今では、なつかしのVHSビデオ録画で(^_^;)。。
こういった芸術系の番組は堅いイメージで、それもそれでとてもらしくていいと思うのですが、この美の壺は、新しい雰囲気で、身近に芸術を感じられるようなそんな狙いがあったのではと思います。
現在ももしかして番組は続行中なのかもしれませんが、テレビを見なくなった私は、現在は見ていません。

ところで、あこや真珠の真ん丸についてですが、あれは、もともとあの真ん丸に出来上がるのではなく、技術として、真ん丸に仕上げる細工があります。
そのことはぼんやり知っていたものの、具体的にはよく分かっていませんでした。
それには、自然に何も手を加えずに出来上がる真珠の出来方をまず理解するところが近道です。
真珠はある意味、奇跡的な物体であると言えます。
貝の性質とか働きとして、持ち備えた、貝殻を作ろうとする働きというところがポイントなんです。
貝には外套膜(がいとうまく)という何か物体を覆う役割の膜を持っていて、外部から、虫とか異物が混入することがたまにある時に、貝の隙間から中へ入ることがあるとのこと。
その時、貝の身は、あ、何か来た!と反応。そして、持ち備えている物体を覆う外套膜を使って、真珠袋という服を形成。
つまり、貝殻を作ると同じように、混入物にも貝殻を作ろうとするのです。
それが、真珠。
その自然構造で出来上がった真珠が真ん丸になることはめったにないわけです。
ぐちゃぐちゃの形だったり。整ったものではない。
それを創業者さんの御木本さんが、よく研究の末、真ん丸に出来上がることを目標に養殖という人間がお手伝いする形で作るわけです。
自然に出来上がる異物混入と同じことを、人間が、真ん丸の「核:かく」というあらかじめ用意した珠を入れる作業をして、それに反応した貝が真ん丸の貝殻、つまり真珠を形成するという作りができるということです。
この核は、そもそも何なのか、プラスチックなのか。。いやいや、この核の物質の正体は、貝であるとのこと。そして、それと一緒に外套膜の片(へん)も組み合わせて、完璧な丸い形が出来上がる体勢で入れ込む作業をするそうです。
そう考えると手間が細かにかけられて、1粒1粒がとても貴重ですね。
経年のビンテージあこや真珠を今着る洋服に取り入れる例
ただ、こうして、手間がかけられた美しいあこや真珠も昭和の時代に作られたものが、しっかりお手入れされなかったりすると、令和の現在では、黄ばんだり、キズなどで、質が低下したものになっていることがあります。
慶事や、弔事には、そういった黄ばみなどのあるものはなかなか気が進みませんので、やはり、真っ白な綺麗な物を付けたいと思います。
けれども、普段使いの気軽に少しだけお出かけだったり、通勤だったり、カジュアルな着こなしのアクセサリーに使う真珠は、もっと質が落ちていてもそれがかえって気軽で使い勝手が良い物です。
ということで、あこや真珠であっても、質を見分けて、シーンで使い分けるということが私のお勧めする使い方になります。

このネックレスは、もう真珠自体が保管やお手入れが悪く、汗やらなにやらで質の悪いものになってしまったので残念ですが、それでも、あこや真珠という価値は変わらず健在なんです。
留め具も質をシルバークラスプからぐんと落として、ステンレスのダルマ板ヤカニカンに交換。
元の豪華な作りの良いクラスプは、高級な程度の良い真珠のネックレスへ付け替えて使ったりしました。
この留め具がなじみのあるダルマ板やカニカンであることだけでも普段使いの証となります。
結果、見る人が見ると、あこや真珠の価値を分かってくれて、カジュアルなあこや真珠の使い方を理解してもらえそうです。
ということで、このような私の古いビンテージ物のあこや真珠の使い方でした。
シルバー925は留め具のほんのわずかな部分でも金属アレルギーに影響があるもの。
ステンレスの留め具に変えて、最大限の対応をしてみました。
あとがき
日本人は、真珠をそのまま使う使い方を好むようで、ネックレスなどが主流ですが、ヨーロッパの人々は、芸術品のように飾りなどにすることも多いそうです。
文化とかお国柄の違いがあるようですね。
今後は、ネックレスなどの身に着けるアクセサリーからもっといろいろな使い方に拡張していく余地がまだまだあるようです。
それに加えて、男性も真珠を身に着けるところへも広がると真珠の出番も多いと思います。
新しい使い方とか、使い手に広がることが期待されます(^-^)。
真珠のコーデも、エレガントなイメージがまだまだ強いですが、カジュアルな真珠のコーデというのも面白いと思います。
そんなコーデの例などもも今後お伝えできたらと思います。
