サイドの巾着ひもと入り口のフラップ付きのナスカンの留め具で高めたセキュリティー性の安全度はどのくらいのものか【270】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ちょうど1年くらい前になりますが、バッグのデザインに名前を付けることをしてみました。

その時にあったデザインは4点。

その中に「餅巾着」という名前を付けたバッグがあります。

当時は、トートバッグとショルダーの2WAYでしたが、今年になって、断然リュック仕様が使いやすいという考え方に変わり、トートバッグとリュックの2WAYでの製作に切り替わりました。

その名の通りふっくらとしていて入り口がきゅっと小さくなる作りです。

2点同時進行で作ったトートバッグとリュックの2way、リュックの方のセキュリティーアップのために追加したナスカンでも完全には隙間が解消されなかった入り口

実は、少し前にミックスツイードの方の生地は失敗をしています。

が、その後一から解体してそのままの生地を活かして今回の内の1点に作り直しました。

その2点の生地はこちら。

左:<表地>起毛ツイード、毛/58%、アクリル/22%、ポリエステル/15%、ナイロン/5%、イタリア製。<裏地>エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。右:<表地>インテリアジャカード、綿/100%、トルコ製。<裏地>エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。 

裏地は、グリーン系の濃淡の色違いで同じ種類のエステルポプリンを利用。

ツイードもうろこ柄もマルチカラーです。

今回初めて取り入れた機能として、入り口開閉部分のフラップの先にナスカンを取り付けるという仕様にしてみました。

それに伴い、あらかじめ本体にDカンタブを縫い付けることも新しい作りとなります。

このように入口フラップの先にナスカンタブを取り付け、相手の役割になるDカンタブを本体に縫い付けます。

今までさんざん同じポケットを作ってきたにもかかわらず、今回発見したことがありました。

それは、ポケットの右上、左上の端っこのラインを綺麗に出す方法。

完全に360度ひっくり返しなので、ラインが綺麗に出にくいものですが、ちょっとしたコツがありました。

ポケットの両サイドを縫ってひっくり返した後の場面。トップの入り口のラインがまっすぐになる追求。

見にくいのですが、左親指が重なっている位置がポケットの入り口。

「わ」でありハギ目が重なるのでクシャっとなりがちです。

この木になる部分を美しくしていく策を考えました。

外を表側に向けてポケットのトップのラインとサイドのハギの部分のTの字周辺をぎゅっとアイロン。
<結果>このように見違えるほどにまっすぐに綺麗なラインが出来ました。

やりにくい生地だったとしてもかなりの効果は得られますので、ポイントのアイロン押さえをやらないのとやるのとでは雲泥の差です。

たくさん製作していくと、未だに新たに発見することがあるものです。

<サイズ>いずれも縦27cmx横27cmxマチ11cm。

新しいセキュリティー性アップのフラップとナスカンのコンビでしたが、それでも隙間は完全には解消できませんでした。

そこは後にもっと追求していきまして、フラップのサイズをもっと大きく覆いかぶせるようにとやっていくのです。

ただ、それも完全ではないということになりました。

あとがき

このたびのツイードもインテリア生地のうろこ柄の方も厚手でした。

こういった厚手はバッグが絞り切れずセキュリティー性が追求しにくいものです。

ファスナーを付けることさえ生地の厚みが壁になるのです。

後にこのデザインは思い切って「廃版」と致しましたが、それでも大変良き研究になりました。

少しでも隙間に不安があればバッグを楽しく持つことができない、もしくは心にひっかかりがあるままであろうと考えると気が気ではありません。

そうして、下のような巾着で完全に絞るデザインへ舵を切ります↓。

口がきゅっと閉じる巾着タイプ:サック型のシングルとナップサックのダブルがあります。

厚手の生地は絞り切れないことの解消として、タブを比較的薄手の生地で取り付けて絞り切る融通を利かせたものです。

そうしますと、この度の隙間が解消されなかったけど取っ手付きの巾着リュック「餅巾着」デザインは「まぼろし」になります。

ここまでデザインを変えないと「完全セキュリティー性」は実現できないという厳しい現実を知ったのでした。

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