バッグの丸底のラッピングが美しく綺麗に出来上がるポイントを徹底解明した記録【205】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

長い間目分量でやってきたラッピング。

目分量で綺麗にできるということはまれ。

やはり理論の世界。

今回、1mm単位での正確さが必要の、5mm強仕上がりのラッピングをやや厚みのあるデニム生地が2枚重なる底面の縁のロックを隠すために必要になりました。

デフォルトの状態

あとは、底の縁のラッピングをすれば完成となった状態。縁は、製作段階の一番最初ですでにロックミシンしてあります。それでもラッピングの必要性を感じました。

ロックミシンがかかっているとはいえ、繊細な90番手の糸ですし、何かしら、ぼやっとして良いものではありませんでした。

商品のランクをぐっと上げるには、美しいラッピングが物を言います。

ラッピングをするにあたって、綺麗に完成できる前提の状態として、このように、ぴっちりと本体と底面が縫い代が重なった状態であることが望ましいです。

少し飛び出したりは、ラッピングもそれに伴ってくずれてきますので、ちぐはぐした出来上がりになってしまいます。

5mm強仕上げのカーブのあるラッピングを上手く仕上げる5つのポイント

ラッピングは思うに、なかなか高度な技術なのかもしれません。

ポイントがたくさんあり、1つでも怠ると失敗につながるような繊細な場面。

ポイントを1点1点こまめに気にしながら行うところが高度になっているのかと思います。

けれども、結果、前日に綺麗にできていなかった私がコツを研究し、翌日に成功にたどりつけたので、そう考えると難しいものでもないということも言えます。

では、ポイント箇所を中心にして出来上がりまでの流れをお伝えしたいと思います。

1)縫い線の印の線をフルに直線で描く

これは、確実に1針1針を的確な寸法の位置に落としていくために、フルの直線である必要があります。

1)縫い線の印の線をフルに直線で描く

2)アイロンで折り線を付けておく

結局のところ、折り線は必須だなあと思いました。正しい位置を折り線が案内役として教えてくれます。

これをあらかじめ付けておくと、とても後半がやさしいものになります。

2)アイロンで折り線を付けておく

テープの幅は25mm巾のバイアス裁ちです。

これがストレートでは柔軟性がなく、しわが寄ってしまうので、カーブ箇所を含む部分であれば、バイアスが必須。

折り線は、今回最初に地縫いする端から5mmの時点は付けていません。

もしかして、付けた方が良い理由が見つかれば、後々印も折り線も両方コンビでやりたいと思います。

また、その旨、どういった効果があり、とちらがよいのかを記事にアップしたいと思います。

最後の縫いとじの折り込みも5mmです。そして、ど真ん中に折り線をアイロンで入れます。

縫い始めを少し折り曲げて、縫い代を隠しておきます。

この作業を下準備としてあらかじめやっておくわけです。

3)印通りに縫うのはもちろん、本体の生地の縫い代の先端とテープの先端をピタリと合わせて地縫いします。

写真では、右端がよく見えませんが、あそこが、ぴたりと合っている必要があります。

テープがはみ出したり、またその逆で中側に控えたりしていると、出来上がりに影響が。。

3)印通りに縫うのはもちろん、本体の生地の縫い代の先端とテープの先端をピタリと合わせて地縫いします。

4)アイロンをかける時に伸ばし過ぎない

ぐるり1周地縫い後、アイロンをかけてくるりとテープを反対側に向けます。

この時に、力の入れ具合である程度の違いが出るものです。

アイロンは上手い位置の調節と思って目安を地縫いの線がぎりぎり隠れている状態で折るのがのぞましいです。

それを考えると、最初の印だけつけて、折り線をアイロンで入れなかったのが、入れた方がよいのかなあなんて思いました。

アイロンの折り線が影響するとしたら、この場面がやりやすいなどでしょうか。

研究しておきます。

4)アイロンをかける時に伸ばし過ぎない

5)最後の綴じの場面は、カーブのところだけでも待ち針で良い位置に固定する

一度やり直しをした後の場面ですので、そのやり直しの原因が、カーブのところでした。

カーブ部分は、自然にバイアステープがこちら側に引っ張られる傾向があります。

そうすると、裏側(最初に地縫いをした側)が地縫いの糸が見えるぐらい引っ張られて圧力がかかり、テープ幅が偏ります。つまり細くなってしまっている。

そうすると結果、最後の縫いとじのステッチ糸が、テープ上に乗らないんです。

なので、テープの幅を均等にするよう、地縫いステッチが見えないぎりぎりの位置に待ち針を裏側から打ち、表側にも打つというダブルで行いました。

そして、目打ちを使ってゆっくりとステッチしていきます。

5)最後の綴じの場面は、カーブのところだけでも待ち針で良い位置に固定する

以上、5点が私が研究した成果から出てきたポイント箇所でした。

完成の表と裏の見栄え

実際、巾着袋の中を覗いた時に、この面が一番多く視界に入る部分です。この面は、最後に縫い閉じた時の表側にあたり、より綺麗に見える方側です。ということは、最初に地縫いする面というのは、この面でない本体の面側からが良いということを導けます。
視界には入らない部分ですが、見る人は見る、隠れた部分。ここも、今回のコツでテープにステッチがちゃんと乗っかって綺麗にできました。見えにくい部分などのこだわりも最終的に「美しい仕立て」というものになっていくのでしょう。

目分量で何も印を付けずに行ったりした場合は、「偏り」というものができてしまいがち。

確かに表からは綺麗でも裏を返せば、あらあら、と。

そんなやり方が今までのやり方でした、お恥ずかしながら。。

しかし、今回で生まれ変わりたいと思います。

視界に入りにくい箇所も、丁寧に、美しく。。

このようなことをしっかり心がけていきたいです。

あとがき

今回、私自身が勉強をした回です。

今回もYOUTUBE動画あります。

よろしければご視聴どうぞ(^-^)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください