プレート組み立て式の作り方のバッグにおける角の歪みを起こさないようにする対策【172】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回製作したバッグは、かつて自身が経理の仕事の外回りで使ってきた経験から考えた使い勝手を追求した、表地も裏地も撥水の効いたブリーフケース型。

内側に小花柄が広がるエレガントな「テリーヌ」と名付けたバッグです。

一度ベージュで製作しましたが、出来はグッド、ご購入もしていただきました<m(__)m>。

ということで、今回は2度目のグレーで製作しました。

その中で、改めて徹底したい重要な部分があり、この記事でお伝えしたいと思います。

外はビジネスライク、内側はお花が広がる別世界のギャップの面白さ

素材の組み合わせにギャップがあり面白味を加えています。

表地がよくあるナイロンのビジネスシーンになじむ生地、裏地にはピンクベースの優しい小花柄がぎっしりのエレガントな生地を組み合わせました。

左-表地:ナイロンオックスはっ水コーティング、ナイロン/100%、日本製。 
右-裏地:コーティングプリント目止め加工、ナイロン/100%、日本製。

とても残念なのが、この裏地の小花柄の生地の展開が2色までしか見つけられていないこと。

もしかしてもっと存在するのかもしれませんが、まだ発見できておりません。

ネットを見ても同じものを見たことがないので貴重です。

そして、この生地の使い方の効果がこちら↓。

ファスナーをオープンすると中にはピンクの小花柄がぎっしりと映えています。
ビジネスシーンに思わず微笑みがこぼれます。

洗濯ばさみでクリップして縫い合わせた結果の失敗と仕付け糸での改善

今回、1度目上手く出来上がったやり方と違うやり方で行ってしまった場面が。。

一番最後の合体です。

このタイプはボストンバッグと同じ。

長いファスナー付きの口布兼マチのロングプレート1枚と前後の本体プレート2枚を縫い合わせて出来上がるのです。

1枚というのは、表地と裏地が中表に合体した板状のパーツ。

その縫い合わせに仕付け糸を使って四つ角部分の位置を合わせなければいけないことを忘れ、洗濯ばさみで何も意識せずに留めるだけでやってしまいました。

その結果、見事にゆがむことに。。

仕付け糸をせずに、洗濯ばさみで留めるだけで縫った結果のゆがみ。
カーブの先端の位置が5mm程度ずれています。

こうして一度は、出来上がらせてしまいましたが、やはり納得できる出来ではありませんでした。

そして、縫い直しをしていきました。

このカーブの真ん中の位置が「並行にそろう」ということが綺麗な安定感あるバッグのフォルムを作ります。

こうして、腑に落ちたところで完成したこのビジネスバッグ「テリーヌ」のグレー。

その後ご購入いただきました、ありがとうございました<m(__)m>。

あとがき

このデザインは、ハンドメイドバッグを作り始めた最初の頃から挑戦してきたデザインです。

決して簡単ではないですが、当時はもっと作りにくい失敗確率の高い製作手法だったので、作るたびに困難を伴いました。

それを作りやすいように改善したのが現在の作り方です。

あらかじめ表地と裏地を中表にひっくり返して縫い代を隠したプレートを縁を縫い合わせながら組み立てていくだけです。

ざっくりと見るとそういった作りなのです。

このデザインに関しては、ナイロン/100%が一番綺麗にできるようです。

ナイロン/100%特有の薄手ながらハリコシが十分にあるという性質がこのきちんとしたシーンで持ちたいデザインにマッチするのだと思っています。

そして、ここからが私の価値観。

数少ないナイロン/100%の無地はビジネスシーンに合った追いついたカラーがそれほど豊富ではありません。

何度か同じカラーをリピートせねばたくさんは作っていけないであろうからと、その点はやむを得ないのですが、裏地をその都度変えて結果1点物ばかりの製作にしていきたいのです。

それなのに、この度のように、撥水の効いた美しい裏地がまだまだ豊富ではないのが現状です。

ナイロン/100%はっ水加工の花柄生地、今後に期待したいです(^-^)、

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