断言させてほしい、リントンツイードはカジュアルテイスト、これをエレガントに仕上げられる製造者はもはや怪物と言えよう【150】

まえがき

こんにちは。pictuuresque(ピクチャレスク)です。

お洋服やバッグにまで作られる「リントンツイード」。

リントンツイードはもとはイギリス生まれです。

生地メーカー「リントン社」様の創業者「リントン」様の名前をファンシーツイードに名付けたブランド名です。

このリントンという名前のツイード生地を女性のスーツに取り入れたのは、「ココ・シャネル」が最初です。

もともとツイードというのはその昔はメンズのお洋服に対して専用に使われていた素材。

「メンズテイストを女性のアイテムへ引用」という発想は私も習いたい考え方です。

もとは、「ファンシーツイード」という糸がカラフルに織り込まれた生地に興味があり、イタリア製、日本製、ドイツ製などを手にし、ハンドメイドバッグに時々取り入れてきました。

少し不思議なのが、ラメのようなツヤのある糸が織り込まれても出来上がった生地はカジュアルテイストに寄るということ。

どうしてなのでしょうね。

カラフルな糸がランダムでポップな感じに見えるからでしょうか。

それでも裏地につるりとした生地などを使用することでエレガントに寄ったハンドメイドバッグ製作に使わせていただいたのが私の解釈でした。

リントンツイードを実際に初めて手にしてみた印象や特徴

このたびリントン生地を初めて手にしてみて思った感想です。

このような高級な生地は手にしたことが無かったのでとても新鮮。

とりあえずはぎれのような面積をわずかに格安で入手。

柄は特に選びません。とにかくエコノミーな生地を探して納得した色合いであればと思ったのがこの度のチャコールグレーベースです。

高級なのに、カジュアル感が高めというこのバランスがすごいと思います。

ガサッとしているというか、今まで見たことのあるイタリア製などのファンシーツイードとは違ったものでした。

そして、リントンツイードは、ほとんど四角い柄のような織模様が入っていて、角々したイメージだから、四角い形のデザインのバッグが合いそうだと思いました。

なぜ、カジュアルな雰囲気なのかということの答えは2つ。

このガサガサ感と四角く浮き出る柄にあると思いました。

リントンツイード、混率不明、イギリス製。濃グレー色。

リントン生地について混率のみに焦点を当てて調査してみると、主に綿を多く使ったもの、毛を多く使ったものに大別の傾向を見ます。

使う金具は断然シルバーを選びたいと私としては思います。

キューブ型のデザインのバッグを製作

今回のキューブ型は、仕事仲間からの提案のデザイン。

へえこんな形のバッグもあるのだと新鮮ですが、キューブ型はあまり見かけません。

だからこそ際立って個性的になるのだというところです。

構造の類似品としてはバニティーバッグが一番近いものがあります。

まずは、手で持つハンドバッグの使い方が1つあり、ショルダーにもなって、リュック仕様も実現しました。

3wayのキューブ型バッグの試作品となりました。

3wayのキューブ型バッグ:サイズ・・・縦17cmx横17xmxマチ17cm。

ところで、中側の構造が問題です。

こういった口が広いままのバッグは、セキュリティー性に甘い点があり、物がこぼれ落ちる確率が高まります。

持ち歩く中でいろいろな動きをする場面があるかと思いますので、安心な作りにしてあげねばなりません。

そこで、私が考えたのが、いったん立方体のバッグを作っておいて、内袋をはめ込む形はどうかということ。

そして、このような内袋が生まれました。

ひと回り小さく容積が作ってあるピンクとブルーのバイカラーの内袋(マチ付き)を設置。
おのずとスクエアに収まりますし、このまま使用しても良いでしょう。
リュックで背負う場合などは目が行き届かない背中に移動します。
よってセキュリティー性を高める必要があり、ドットボタンで真ん中をとじます。
次に左右の共布ひもをリボン結びをして口を更に閉じます。
極めつけは、底に取り付けた2個の上下のドットボタン。
これを本体の裏地の底に同じ位置に取り付けたドットボタンとの組み合わせます。
そうすると、内袋が本体にしっかり設置されます。
これで安定とセキュリティー性が実現できました。

そうすると、このようなオープンなイメージの容器が中でしっかりと守ってくれる役割を果てしてくれます。

製作したその後考えたことは、サイドの隙間を埋めるべく、キャラメル箱みたいなタブを両サイドに縫い付ける設置。

これと同じデザインでなくても、直方体などの立体的なバッグの場合にはキャラメルタブの存在はセキュリティー性を高める上では大きいものになると思います。

あとがき

「ファンシーツイード」の「ファンシー」の部分の意味は、「装飾的」というような意味で、ファンシーヤーンというモール糸やラメ糸のような個性的な糸を織り交ぜてあります。

それによって柄のような生地に仕上がり、ファンシーヤーンが織り交ぜられたツイードということでファンシーツイードという名前になっています。

ファンシーツイードのジャケットには、ボトムがすっきりとしたデニムやつるりとした扁平な様相の素材が合うのもこの素材が柄的な織り方だからなのです。

今回のリントンツイードを手にした私の驚きは、その素朴さ。

今まで見てきたイタリア製やドイツ製、日本製のファンシーツイードにはないンメンズテイストが大部分を占めているなあと思いました。

やはりもとはイギリスで紳士用のジャケットやスーツなどに使われる目的であったことがうなづけます。

その名残をこの生地に強く感じています。

今一度シャネル様のお話に戻りますが、かの有名なチェーンバッグをこのファンシーツイードでコンビにしてあるバッグにゴールドの金具が使われているお品などは、絶品です。

このようなカジュアルテイストをエレガントに提示できるシャネル様のバランスに脱帽です(^-^)。

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