まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ついこの間、木製のコーナー家具を購入しました。
簡単に持ち上げて移動できるような10kg未満の小さめのタイプ。
私が好むのは、新しいものではなくヴィンテージ家具。
ジュエリーを集め、そのジュエリーを入れるジュエリーボックスも集めたところ、さらにそのジュエリーボックスを置く素敵な棚が欲しくなりました。
これまでは、ジュエリーボックスを積んで適当に置いていましたが、インテリア色を強くしたくて、見せる感じの置き方をこのたび考えました。
まるで芸術品、Najico(ナジコ)の扇形コーナー棚との出会い
ジュエリーボックスだけが最低限置けるコンパクトな棚で良い♪、そう思いました。
以前に一度もうすでに手にしていたのが、こちら↓。

木製で色はオレンジ茶。
3点のふわふわした角の柱、そして扇形の棚面がとても印象的。
こちらは、5年程前にヤフオクで¥3,000というようなお値段で落札購入したもの。
これ1点だけでは、全部で9箱のジュエリーボックスを置くには当然不足です。
そこで、今回再びヤフオクで木製棚を検索しました。
この棚の呼び方が分からなかったのでお同じシリーズを探したくても、なかなか見つかりませんでした。
が、ついに関連商品でヤフオクのAIさんが表示してくれました。
コンパクトな、しかもおしゃれな木製棚を発見。今度は4段です。

もともと持っていたものと色とデザインの一部が少し違うのがまた魅力です。
上の方が映っていませんが、4段である所もなかなかのレアタイプなのでした。
あれから5年。ヴィンテージ家具の価値とかニーズからでしょうか、値段がそこそこ上がって、¥7,000という価格で落札購入。
ところで、購入するときに「あれっ?」とわたしは思ったんです。
こんなある意味特徴あるデザインって、もしかして同じ会社様が作られたのではないか。。
そんなことが気になり出しました。
今回の4段は、すでにヤフオクのタイトルにNajicoと謳われていましたので、4段の方はNajicoブランドのもの。
そこで、以前から持っていた方の3段のオレンジ茶の裏側を見て確認したのです。

この棚のブランドも同じコーナー棚シリーズのナジコだったのです。

5年前に3段を購入した時には気にも留めなかったメーカー名。
今回の偶然の一致で何かもっと知りたい欲求が沸いてきます。
そして、ネットで調べます。
このNajicoの棚は作りが明らかに日本製。
手の込んだ部分、繊細な作り、表面の始末、すべてが行き届いていることが感じられます。
まず、どこの県のメーカーさんが作ったのか、そこはNajico社であるのか、など。
そして、私はあるホームページにたどり着きます。
同じ名前の全く違う会社にヒットする場合に気を付けて、慎重に、「najico 家具 木製」と入力して探しました。
ここで私の無知が活きるのです。
Najicoという会社様を知らなかったため、良かったのかもしれません。
この棚を作ったのは、福島県のいわき市にある「南産業(株)」様という会社だったのでした。
私は、どこの会社が実際に製造したのか、に焦点を当てていたためにこの南産業さんを見つけることができたのだと思います。
そして、この会社様に質問メールを送ります。
よくよく考えたらその質問メール、就職支援サイトのもので、ちょっとあり得ない勝手口からの侵入のような連絡の取り方でしたが(^_^;)。
質問の内容は、「今回とても素敵な棚をヴィンテージで入手したのだが、御社が作られたものではないか」ということ、「特にオファーとかそういうものではないのに忙しい所大変申し訳ないとい」うことで、ダメもとでした。
そうしたら、どうでしょう、すぐ翌日にお返事をいただいたのです。
この商品は確かに、当社が製作したものであると。
「Najico社との共同企画で製作と販売担当をした」のだということです。
それが、ホームページの沿革年表の1980年(昭和55年)の欄に見事にNajico社という言葉、小物家具製作というワードが記されていたのです。
Najico社様というのは、鉄道車両部品を扱う商社「(株)中村自工」様のことです。
この会社様を知っていたら、南産業(株)との共同企画商品であったことまでたどり着けなかったかもしれません。
無知が幸いしました(;’∀’)。
「現在は、こういった商品は、木材が良質なものが入手困難により、生産はストップしている」とのこと。
現在の南産業さんの主な生産品というのは、高層マンション等の特注木製家具を中心にシステム収納やシステムキッチン・洗面化粧台等の製造を行っておられるとのこと。
時代の流れに沿った事業だと思いますが、変わらないのは、良質で特注的な素材に特化した商品を製作しているところが健在です。
とても奇跡的なことでした。もう、連絡せずにはいられなかった、そんな感動の事件でした。
ああ、よかった♪。疑問が解決された気持ちの良さ、そして、すぐにお返事を丁寧に下さった会社様のそういう佇まいがあのような美しい棚を作り上げたと思えてしょうがありません。
素敵なコーナー家具をインテリア映えさせる配置
さて、せっかくの素敵な棚がそろったところで、私の目的、木製アクセサリーボックスをかっこよく配置してインテリア映えさせるということを試みました。
まず、このような良質な木材なので、ヴィンテージで多少なりとも傷が入っているとはいえ、この状態を少なくとも保ちたい私は、マットを棚に敷きます。
そしてそこへアクセサリーボックスを載せていきます。
時には引きずりますので、このマットは非常に有効。
セリア様での購入のマットです。このマットも日本製です。

3段と4段の段差の美しさ、支柱のデザインの違いが面白いコラボです。
棚の数は、7個ですが、ジュエリーボックスは9個。
ジュエリーボックスの縦が短いものを組み合わせて重ねて2点置く箇所もあり、すべてが配置されました。
まるで撮影用にセットしたかのような雰囲気が出てきました。
4段の方は、角をしっかり利用しています。
今後も大切に持っていきたいコンパクト家具です。
1980年のものが現在の2020年で喜んで使えることがしみじみとした嬉しさです。
かれこれ40年のヴィンテージ物なのに、デザインがかえって新鮮に感じるこの扇形と支柱。
コンパクトというサイズ感も現在のミニマム志向に利用しやすい付加価値と言えます。
簡単に持ち上げて移動できますし、そのことを考えると持つことにもはずみがかかりますので購入に至りやすいです。
私が見たところ、この商品は、ヴィンテージ市場で現在結構人気なようでした。
あとがき
私のワガママな疑問に、ご親切にご回答くださいました、製造者の南産業(株)様、本当にありがとうございました<m(__)m>。
今回のお洒落な使いやすいコーナー家具のヴィンテージ物が、そのまま現在の何十年も後に使える良質さとかコンパクトなデザインは、分かりやすくて素晴らしい価値であるということです。
特徴あるデザインが目を引きますが、特に複雑ではないプレートとポールの組み合わせがシンプルで使いやすいのです。
そして、製造時と別の時代でも受け入れられるところは、流行などを越えたものがあります。
自分なりのこのたびの調べで前よりもこのナジコ家具に愛着がわいています。
それほど大ぶりではないことで、クローゼットinも可能なのです。
コンパクトな空間でも工夫することに対する柔軟性があるところが、自由があったり、この透かしの作りであったり、軽くて運びやすい重さであったりするかと思います。
今後は木製家具も昔のものほどの良質な材料が見つからないようです。
そうしますと、過去に眠っているヴィンテージ家具の価値を見つけて今この時代にこそ使わせていただくことの意味は大きいと思います(^-^)。
