30-40年物のブラック501が教えてくれる、緊張感ある真っ黒コーデから一息ついたグレーのマイルドさ【149】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

一時は50-60点を収集した「リーバイス501」古着。

これらを集める中でカラーの好みを感じることがありました。

確かにネイビーがライトに落ちたアメリカンなイメージに相応しい「ブルージーンズ」と呼ばれるライトブルーカラーも素敵です。

ただ、コーデしやすさとなると、これが「ブラック」に軍配が上がるのではないかと思うようになりました。

そして、糸染のブラック「501」が色落ちた姿には、味わい深いグレーを多く見つけることがありました。

このたびは、グレーという色の素敵さを「リーバイス501」のカラーのわずかな違いを見ながらお伝えしたいと思います。

これは古着でなければ感じることが無かった素敵さであり、是非ご注目下さればと思います。

ブラックには糸染めと後染めとがあり、味わい深い色落ちは断然糸染めの方

「リーバイス501」の古着のブラックは、糸染めのブラックと後染めのブラックがあります。

糸染めは糸の段階から黒糸と白糸を織り交ぜる構造です。

後染めは、生地の出来上がりを黒く染めているかのようなイメージ。

同じ黒でも大きく違いがあるのです。

古着を見る時に、そもそもどちらなのかでその未来の色の変化に違いが出てくると予想します。

ここで、いわゆるジーンズであるデニムの生地の作りを簡単にお伝えします。

デニムは通常、横糸に染めていないオフ色を、そして縦糸に紺とか黒が配置される織り方がしてあります。

ダメージ加工のジーンズをじっくり見ると、白糸が横にボーダー状に配置しているのではないでしょうか。

染めていないオフ色の糸と色のついた染めた糸の組み合わせで織られているのですね。

デニムは綾織りの部類に入ります。

綾織りというのは、横糸数本の間に縦糸を絡める織り方。

横糸に使われているオフ色の糸が縦糸の色糸より多めだということから、特に色落ちした時に見栄えが白っぽく味わい深く映るのです。

細かい世界なのでなかなかイメージが付きにくいものですが、前述のダメージ加工にその構造がよく現れています。

穿き込んだリーバイス501のブラックの色には素敵な未来が待っている

さて、ブラックの501の先染めの方のお話です。

後染めも穿き込んだものはグレーイッシュにはなっていくけれど、やはり糸染めのブラックほどの味わいにはかないません。

ただ、後染めはドレスライクにはきやすく、黒コーデのボトムにはかえってなじみますので出番は大いにあります。

実際の後染めタイプの履き心地の柔らかさは今でも記憶に残るところです。

では、糸染めのブラックの話に移ります。

糸染めのブラックの古着の面白さは、薄く色落ちしたものは、グレー色になっていることで、黒っぽさから離れてマイルドになっていることです。

さらに、何本かグレー系に色落ちした「501」のブラックを集めていく中で、あることに気付きます。

濃淡や色味の違いのあるグレーのリーバイス501。

何点も持っているのにほとんどぴったり同じグレーがない、かぶらないという事実。

そして、モカ系のグレーとか、ブルーグレーのような青系に枝分かれして存在しているようでした。

グレーといってもカラーの細かい部分は奥が深いようです。

コーデするとき、モカ系のグレーの「501」は焦げ茶の他のアイテムと合わせたりなどしていました。

グレーも黒の延長というわけではないのです。

これがとても素晴らしい味わいと言えるかもしれません。

そして、先ほども記しましたように、色落ちたグレーのコーデは、ブラック系のコーデであってもやわらかい印象になります。

シャープになり過ぎず、マイルドにまとめられるのです。

しかも色の調子に違いがあるので、集めるのも楽しいということ。

グレーといってもバラエティーに富んだ様々なトーンの違いのグレー色が楽しめるというのが真っ黒そのままにはない醍醐味です。

あとがき

YouTube動画でチョイスした「501」は中間に色落ちしたそれぞれの色でしたが、

これらをはき込んだ行く末は、薄ブルーや薄グレーになってきます。

色落ちの楽しみとコーデの楽しみと両方をダブルで味わえます。

長い間黒コーデ好きだったのですが、途中から同時にグレーコーデも好きになりました。

そのきっかけが色落ちした糸染めの「501」のグレーにあったのです。

「リーバイス501」のブラックの色落ちしたものをグレーの色ととらえて、コーデしていくと黒系コーデもその幅が広がってゆきます。

黒色は他のどんな色にも負けない色自体の強さを持っています。

実際に絵の具で黒に何を混ぜても、黒が勝る色味にしかならないというところに証明されます。

そんな黒コーデでまとめることが好きな方というのはおそらく強さの表現であったり意志を洋服で表現したりすることを直感的にも感じている方なのかも。。

それに比べて、1トーン落ちたグレーという色というのは、緊張感ある黒から少し緩めな心地になるものです。

スーツを装うことで、気が引き締まるなどと言われますが、黒を着ることで、その色の強さ通り、それを身にまとう者を強く見せたり、「自信」を自分でも感じたりできるものです。

グレーはそれに対して、色が抜けたことで、リラックスしたやわらかな気持ちで身に纏える色です。

黒コーデライフのワードローブに、少しグレーを入れ込むということで、豊かな人生にまでなれたら、それは素敵な事です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

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