ボタンがぽろぽろと外れてしまうニットのボタンホールを狭くするリフォーム【306】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

カーディガンはお好きですか。

私はそれほど好んでは着ない方なのです。

なぜなら、前開きの部分が何かスッキリしていない感じがしまいして。。。

どちらかというと単純な作りを好むので、プルオーバーやセーターのような前身が1枚はぎのものがしっかり固定されて好きなのです。

ところが、古着しか着用しない私でもありますので、それほどあれこれ選ぶことにも限界があります。

そこに今あるものの中から、時には完璧ではなくても、現状を受け入れて購入していく買い物スタイルです。

多少の趣味嗜好の違いをある程度受け入れ、その代わりに好きなブランドを限定的に集めていきます。

カットソーがカーディガンタイプだったこと

今回のリフォームのアイテムになりますが、最近秋冬用の仕事着として、収納にもかさばらず、そのまま外出もいとわないようなカットソーを探していました。

そんな中出会ったのが、金茶色のVネックのカーディガンタイプです。

私は、実は、アルマーニの古着を集めているのでした。

カーディガン(巾着):エンポリオアルマーニ。

基本的にルームウェアのようにお部屋の中での着用となるので、寒い冬であったとしても、厚手で凹凸感あるアイテムはやぼったく、こういう目の詰まっているつるりとしたナイロン系のような素材を探していたところです。

実際のこちらの素材は、トリアセテート/64%、ポリエステル/28%、ポリウレタン/8%です。(ナイロンは今回入っていなかったですね(^_^;))

トリアセテートという素材が思ったより暖かいというかそこそこ保温性があるようなところが意外です。

十分真冬もお部屋着で行けると思った1品です。

と、素材感の方は良かったのですが、デザインがちょっと気にかかっていました。

前開きであるという点です。

基本古着は1点物であるゆえ、仕方がないことです。

よほどの量産品でなければ、全く同じものは簡単には見つけられです。

その上、今回のこのカットソーは、このブランドの古着をチェックしてきた中では、初めて見るアイテムでした。

全体からは、金茶の色もお洒落であるし、この編み目というか織り目というか、うねりのような高級感ある表面もかなり惹かれましたので購入に至りました。

ところが、届いた矢先のこと。少し触っただけで、前ボタンがポロポロっと外れました。

ボタン自体はきちんと付けてありますが、ボタンホールから外れるという意味です。

ものすごく、ボタンホールが開いてしまい、ボタンがボタンの役割をもはや果たしていないのです。

このことがきっかけで、考えた末、ボタンホールを小さく狭めることを考案してみました。

そして、自分だけでなく、もしかして同じような状況の方にもお伝えできるかとこのように記事に投稿したわけです。

ニット素材のボタンホールを狭める方法の1つ

古着購入時のボタンホールはとても緩いものでした。

上からも下からもボタンホールが緩く、軽く前立てを引っ張るだけでボタンが外れる様子

そこで、原因のボタンホールの横幅をを狭くすれば効果が出るのではないかという仮説のもと、思い切ったホールの両端の詰めをミシンで行いました。

ボタンホールの両端を数ミリずつミシン3mm巾で行ったり来たりの返し縫いをして、
ボタンホールの幅を塞ぎます。
ボタンホールを狭める作業の解説:写真1枚ではイメージしにくいかと図を書きました。
こんな風に縦に開いてしまったのはニットの伸びのせいなのでどうしようもないので、
サイドの隙間を埋める形でミシンで縦に行ったり来たりしながら横にずれていく動きをとるステッチを入れます。そうして、ホールの横幅を狭くしていきます。

結構思い切って幅を狭めても、このニットの伸びは相当なもので、ボタンは余裕で閉められました。

むしろ、控え目にやり過ぎると、せっかくミシンをかけた意味がないくらい、当初の状態と変化が出ないので、全8か所の内、2か所ほどもう1度やり直したくらいです。

そして、ミシンをかけた後の糸始末は、きちんと結んで玉止め始末するのが良いかと思います。

左:穴が大き目の針に糸を2本まとめて通し、裏側へ針を通します。 
右:裏で、片手で2本ずつで糸を持ち2回結びます。
2回目は糸が切れない程度の力を込めてギュギュっと結び、
ほつれてしまわぬようにしっかり固定します。

このような地味な作業を1つ1つのホールについて行い、すべて完了したら出来上がりです。

リフォーム完成:圧力がかかってもボタンが外れず、安心できたことで、
何よりも「また外れてしまうかも」というストレスが解消されました。

あとがき

リフォーム自体は、いたって単純なものです。

しかし、明らかにリフォーム前と後ではこういった洋服にも価値がプラスされると実感しました。

機能などの面というのは、使っていく中でじわじわと良し悪しを感じるものです。

もし、このままリフォームしなければ、ボタンがすぐ外れてしまうというたった1つの原因でもはや着用しない価値のない洋服になっていたことでしょう。

その後、季節がめぐる頃、この金茶色のカットソーとベロアのゴムパンツをはいて仕事着として活躍してもらいました。

picturesque

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